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Ryu-chan6708

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2006.09.01
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カテゴリ: 読書感想
私 :今の憲法は、 第9条の戦争放棄 がいつも問題になっているが、最初の検討段階から、その議論があったのがこの本でよく理解できるね。

A氏 : 昨日の日記 で憲法案の正式な発令は、天皇からの詔勅で3月6日だね。

私 :この草案はGHQの案を基本にしていることは、建前は丸秘であったが、ぎこちない文体で疑問に思う人も多かった。
 疑問をはさむような情報はGHQにより検閲の対象になった。
 国会での審議は新しい国会で6月20日以降行われた。
 当然、議論の対象は「 国体の変更 」と「 戦争放棄
 内閣は弊原首相から 吉田首相 となる。

A氏 :天皇制は 昨日の日記 のように結局、あまり従来と変わらないことになったね。

私 :吉田首相は、義父の元内大臣牧野伸顕への指摘書簡で、 天皇と政治のより明白な分離で天皇の精神的役割はむしろ、明治憲法より一層拡大し、天皇の地位は一層重要性と微妙さを増すであろうと語ったという 。

A氏 :戦争放棄のほうも国会では衝撃であったろうね。

私 :国家に提出された9条は概要、次のようなものだ。

「 他国との間の紛争の解決の手段としては、永久にこれを放棄する。

 陸海空軍その他の戦力は、保持してはならない。国家の交戦権は認めない
。」


 この文で、自衛権を認めるのかどうかが当然問題になった。

A氏 :国連加盟国になれば、 集団安全保障

私: 当然、当時の国会でも問題になった。
 政府側の答弁もあいまいであった。
 当時、吉田首相は「 自衛権の放棄まで意味する。1931年に始まった日本による侵略戦争は、自衛の下に進められた 」という。
 その後、数年間、吉田首相は、それは繰り返すね。

今後の日本の安全保障は国際的な平和組織に委ねることになるだろうと述べた 。
 そのためには、国際的な信頼が必要とした。

A氏 :吉田首相には、外交的な思惑があったのではないの?

私 :「 戦争に負け、外交で勝つ 」という彼の信念からすると、 諸外国の印象を良くし、早期に占領状態をなくしたいという 考えであったようだ。
 変更は独立してから考えればよいということだったようだ。
 しかし、一度、決まったことはそう簡単に変えられなくなったがね。

A氏 :今、「陸海空軍その他の戦力は、保持してはならない。」の前に、「 前項の目的を達成するため 」があるね。

私 :これはこの国会で追加されたもので、GHQの了解も得たという。
これが後に自衛権を認めるという根拠に使われるね 。
 しかし、依然としてあいまいさは残るね。

 この頃、ソ連や中国が含まれている極東委員会が、マッカーサーに 「 civilian(文民 )」 のみが内閣閣僚の地位につくことができるという条文を憲法に追加するように要望してきた。

A氏 :その条文を入れると、軍の存在を認めるという矛盾となるね。

私 :しかし、極東委員会は9条の戦争放棄の文言をもっと厳しいものにする代わりに、この要求をマッカーサーに突きつけた。
 マッカーサーはその意見をのまざるを得なかった。
 それで 第66条に文民条項が追加 になった。
 第9条を完全な戦争放棄とするには矛盾が生まれた。

A氏 :なるほどね。

私: そのあたりから、政府側の答弁も最初、自衛権まで放棄するという説明があったのが、自衛権は認めるという説明に変わったが、GHQの姿勢はイエスでもノーでもなかった。
すべては草案の文書のまずさから発生していると、この本は指摘しているね 。
 日本人にとっては、当時は占領下なので、あまり自衛の問題は差し迫ったものでなかったんだ。

A氏 :しかし、この4年後に 朝鮮戦争 が始まり、国際情勢が変わる。
 日本に警察予備隊ができるね。

私 :そのとき、保守派とアメリカは、 修正文の抜け穴 を利用する。
 一方、再軍備反対派は、非武装中立を強調する。

A氏 :だから、 警察予備隊や自衛隊は軍隊でなく、戦車は特車という詭弁となる 。

私 :まさに、一つの文章にまったく反対の解釈が登場することになるね。

 しかし、吉田首相が「 軍隊を持つなら、憲法改正が必要 」として、このような詭弁を使ってまで抵抗したために、朝鮮戦争で興奮したアメリカの30万から35万人もの巨大な再軍備要求をなんとか防止できたとこの本は言っている。

 吉田政権下の警察予備隊の定員は7万5000人のままで変わることはなかったという。


敗北を抱きしめて(下)増補版





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Last updated  2006.09.04 18:10:37
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