私:ここの英文は PHI is one H of a lot cooler than PI
! だ。 数学専攻の学生だから、 PIは私立探偵でなく、ギリシャ文字でおなじみの円周率のパイを意味すると思うね
。 だから、これはこの教室ではPIはピー・アイでなくてパイ、PHIはファイと発音しているんではないかね。
A氏:あぁ、 パイΠは円周率の3.14
、じゃ、PHIは?
私:これもギリシャ文字にある ファイΦ
だね。 製造業では、日本では円の直径を示すのに使うが、黄金比を示すときにも使う。 君に言われて、英文を確認したんだが、訳していない部分があったね。 それは、「 後方の席にいる脚の長い数学専門の学生が手をあげた。『PHI。黄金比です
。』」というところだ。 英語は次のようだね。 A long-legged math major in back raised his hand. “That’s the number PHI.” He pronounced itfee. この最後のイタリックスになっている「 フィーと発音した
」の訳がないね。 ピー・エッチ・アイという発音ではないんだね。
私:「そいつはけっこうだ」の英語は good for you
で慣用句だね。 「でかした;うまいぞ、やるねえ」という意味で、「意外な気持ちを抱きながらも相手の健闘をたたえるもの」と辞書にある。 この場合、若い司祭が天文学者でもあることを誇らしげに言っているので、そう返事したのではないかね。
「 本末転倒
」のほうの英語は面白いね。 when did the tail start wagging the dog
? 正常なら「犬が喜んでシッポをふりだした」でthe dog started wagging the tail.だが、逆に「シッポが犬をふりだした」になっているんだね。 本業の信仰を忘れ、枝葉の観光に力を入れている状態を皮肉っているのだろう。