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徹底検証日清・日露戦争 (文春新書) (新書) / 半藤一利/著 秦郁彦/著 原剛/著 松本健一/著 戸高一成/著
私 :このブログで松本健一氏の著書 「『孟子』の革命思想と日本・天皇家にはなぜ姓がないのか」 「真贋・中居屋重兵衛のまぼろし」 と 2 冊とりあげたが、特に後者の著書で 松本氏 に興味を持って、 図書館に著者名で検索 したら、この「 徹底検証 日清・日露戦争 」が検出された。
対談の 5 氏 は、 日本の近現代史に知識が深い錚々たるメンバー なので早速借りることにした。
新刊でないのですぐに入手出来た。
まず、 日清戦争 だが この性格をめぐる論争 は 未だに決着がついていない という。
防衛戦争 なのか 国民戦争 なのか、 戦後 、 マルクス主義が盛んだった時代 には 帝国主義戦争かという議論 もあり、「 早発的帝国主義 」という概念までひねりだしたという。
A 氏 : 日本は幕末の頃 、植民地化されるかもしれないと危ぶまれたときでさえ、 意気だけは軒昂 で 吉田松陰 は「 アジア全域を征服してインドまで行く 」というし、 橋本左内 は「 アメリカ大陸まで行く 」と付け加えるという調子だった。
私 : 明治 になってもその精神は変わらず、 征韓論 があり、 明治 7 年 に 台湾出兵 、 翌年 、 江華島事件 と、 軍事行動 を起こしている。
当時は「 侵略 」という概念がないから「 膨張 」だという。
民族精神が高揚するときは自然に膨張主義になりやすい という。
日本は文明国 になったのだからそれを押し広めて行く途中で だらしのない国を奪い取るのは一向に差し支え無い と 明治の人 は考えていた。
A 氏 : 朝鮮の内乱鎮圧 のために派遣されていた 清国の軍隊 を 日本軍の力で駆逐してもらいたい と 朝鮮の特命全権大使大鳥圭介から要請 があり、 日本は戦争を仕掛けていく 。
私 : 一度動き出したら最後、振り上げた拳は振り下ろすしかない という感じで、 軍人が主導権を握ってしまう最初のケース。
満州事変、支那事変とその後、日本陸軍はこのパターンを繰り返す 。
A 氏 : 前哨戦 が 明治 37 年 7 月 29 日 、 成歓 で 兵力は互角の清国軍と正面衝突し圧勝する 。
続く 9 月 15 日の平壌の戦いでも圧勝 。
私 : 司馬遼太郎 氏は 「坂の上の雲 」で「 勝因はこの頃の中国人が国家のために死ぬという観念をほとんどもっていなかったためである 」と締めくくっている。