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私 : オバマ米大統領 が 、被爆地・広島を訪れる可能性が現実味を増している ということで、このコラムでは、 ジャーナリスト・松尾文夫 氏と、 米ダートマス大学准教授ジェニファー・リンド 女史の両氏にインタビューしている。
A 氏 : 松尾 氏は、「 『献花外交』で日米の和解を 」をということで、 1995年の2月にドイツ のドレスデンで第2次大戦を戦った米英とドイツ が、共同で鎮魂の儀式を行っている例 を上げ、ここで、 敵国同士だった政府と軍の代表者が並んで戦没者を追悼し和解の成立を宣言する姿 を見て、強い衝撃を受け、「 日本はまだやっていないぞ、と 」思ったという。
そして、 米国大統領には広島の慰霊に献花 してもらい、 日本の首相には、ハワイの真珠湾 を訪れ、献花してほしい という。
私 :しかし、 日本とドイツ とは違うし、 現実的な効果 は疑問に思うね。
その点、 ジェニファー・リンド女史 の「 謝罪か核廃絶か、枠組み問題 」と題した意見は、 全体を現実的に捉えている ように思う。
女史 は「 大統領の広島訪問は非常に複雑で議論を呼ぶ話題で、オバマ氏にとってもリスクがある 」という。
保守派 は「 オバマが広島を訪問すればそれは謝罪だ 」と言うが、女史自身は、どこかを訪問し、静かに立っていることが 謝罪だとは考えない という。
訪問を「謝罪」の枠組み にはめると、 本来必要のない議論 が起きるね。
A 氏 : ホワイトハウス は、 核兵器による破壊や戦争の悲劇に焦点 を当て、 訪問を「核不拡散」などの「枠組み」にはめ込もう としている。
女史 によれば、今起こっているのは、 どちらの「枠組み」が国民に受け入れられるかの争い だという。
共和党 は 広島訪問を選挙キャンペーン に使い、 トランプ 氏は「 アメリカを再び偉大にする。私は誰にも絶対に謝らない 」と言い、もし、 オバマ氏の訪問は「謝罪だ」というイメージ作りに成功 したら、 保守派だけでなく、穏健派も怒りを覚え、平均的な米国人、女史の周囲の人たちも「謝罪」という考えに激怒する という。
私 : 「核不拡散」「核廃絶」という考え だと、 行く場所は広島、長崎になるが、日米の関係強化で考えれば、訪問場所は違うと思う と女史は言う。
「 真珠湾と広島 に 日米の首脳 が 相互に訪問 すればよい」という議論もあるが、 女史 は自身の研究を踏まえ、 いい考えではない と思うという。
松尾 氏と違うね。
相手の殺害に可能な限りの力を尽くした場所 を首脳が訪問し、 暗黒時代の関係 に話を戻すより、 互いが誇りを持てる場所 に行くべきだと 女史 はいう。
女史は、松尾 氏のあげた ドレスデンの式典 は 成功 と見るのかね。
結局、「核不拡散」「核廃絶」という枠組みでの広島訪問 になるのではないかね。