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私 : 東京都内 で開催中の「 朝日地球会議2016」(朝日新聞社主催) は 3日、2日目のセッション を行い、 急速に進むグローバル化が世界に突きつける課題 、 環境問題とビジネスの関係 や、 欧州の強豪プロチームによるサッカーを通じた社会貢献活動 に至るまで、幅広いテーマを、 国内外の多彩な識者や関係者らが話し合った と報じている。
この中で、俺が興味があるのは、 急速に進むグローバル化が世界に突きつける課題に関すること だが、 このセション では、 このブログの 「行きづまるグ ローバル化」 でふれたエマニュエル・トッド氏 の「 グローバリズムの危機」と題する講演 の内容とその後、 同氏を囲んで日本人の4人の識者とパネル討論をした内容 が報じられている。
A 氏: エマニュエル・トッド 氏については、このブログでは下記のように、 エマニュエル・トッド知的街道 ができているね。
「グローバル化『国家復活』導く」 、 「分断される世界」 、 「幻想の大国を恐れるな・中国は経済的にも軍事的にも『帝国』ではない」 、 「展望なき世界」 、 「行きづまるグローバル化」
私 :この 朝日地球会議2016 での 氏の講演の趣旨 は、 氏のグローバリズム化の危機と国家復活 だね。
グローバル化 とは、 貿易が活発化し、人や資本の自由な移動を通じて各国が収斂され、。経済で世界を一つにする、というイデオロギー で、そんな 米国的な視点が出発点 にあり、 トッド 氏は、 何十年も前から批判してきた が、 そんな夢がグローバル化を発展させてきた。
しかし、 グローバル化を発展させてきた米国と英国の危機によって終わりつつある という。
A 氏 : 英国 は、 EU離脱 で、 移民の流入を制限 することにし、 国家への回帰を選んだ 。
米国はトランプ現象 だね。
メディアはトランプ氏を「ウソつきだ」 とこきおろすが、 社会学的に見れば、クリントン氏こそウソつき で、 彼女 は、候補者指名受諾の際、「 世界が米国を必要としている 」と演説したが、 そんな現実はなく 、むしろ トランプ 氏の「 米国は世界に尊敬されていない、米国は苦しんでいる 」 という言葉の方が真実だ と、 トッド 氏はいう。
私 : トッド 氏は、 トランプ支持者ではない と言い、一方、 帝国主義的で新自由主義的なリーダーであるクリントン 氏は じんましんが出るほど嫌い だという。
トランプ氏が勝てば 、 苦しむ中間層の支持によるものだといえる が、いずれにせよ、 この大統領選でグローバル化の神話は終わり 、 国家回帰に拍車がかかるだろう という。
ただ、 トッド 氏は、 グローバル化の崩壊 は悪いことばかりではなく、人間について、経済という狭いビジョンだけにとらわれず、 より政治的、知的な面に光が当たる ことにもなるとしているね。
A 氏 : パネル討論 では 温暖化や感染症といった問題への対応は国ごとでは難しいのではないかという問い に対して、 トッド 氏は、 国民国家があってこそ、国家間の協力が可能になり、欧州は国を超えることを夢見た結果、何も決定できなくなっていると指摘 している。
私 : トッド 氏は、「 日本には一つしか問題がないと思う。人口問題だ。女性が仕事をして子どもを産む条件の、バランスが取れていない 」と言っている。
人類学者らしい視点 だね。