PR
Keyword Search
Calendar
Comments
Freepage List
私 : 日本の現在の議院内閣制 は、 英国の議院内閣制をモデルとした 。
選挙制度 に限らず、 政治主導や官邸機能の強化なども英国に範が求められた 。
官僚制や政権与党をコントロールできる権力 を 政府や首相(官邸)に集中 してはじめて、 実効的で責任ある統治が可能になる というものだ。
A 氏 :ところが、 モデルとされた英国 では、 近年大きく変化 していて、「二 大政党(保守党と労働党)」の得票率は低下傾向 にあり、 民意を集約できなくなっている 。
政府や首相への権力集中 は、 たしかに効率的な意思決定を可能にした が、 トップダウンの政策は良好な成果を上げてはいない。
私 :現 在、英国におけるこの間の国制改革 は、こうした 政治エリートへの信頼の低下 を受けて、 強くなりすぎた政府を制御する方向で進められている 。
議会による政府監視機能の強化 、 分権化や権限移譲、慣行の明文化や司法の積極化 など。
首相の議会解散権も制約 されたね。
日本 では、「 小選挙区比例代表並立制」が1994年の「政治改革」によって導入されてから20年以上が経った が、 この制度は英国のように「二大政党制」と政権交代を導くはず とされたが、 日本では「一強多弱」の状態が続いている。
しかも、 総選挙 の 投票率50%台、「一強」の自民党の絶対得票率は有権者の約3割 。
A 氏:「二大政党制」による政権交代 は 政治を活性化するために本当に不可欠 なのか、 権力集中ははたして正解と言えるような問題解決を導く のか、 与党や官僚の役割は政権を支え、政府の意に従うことに尽きる のか、 選挙だけが政府を民意に向き合わせる機会 なのか。
英国をモデルとした政治制度に見直すべき課題 が出てきたね。
私: 2009年に「民主党政権」 が登場したとき、 当時のブログで 「英国『政権交代』失敗の教訓」中西輝政氏寄稿 をとりあげたが、 中西 氏は、ここで すでに民主党政権が短命で終わることを予言していた ね。
A 氏 : 中西 氏は 英国政治史の専門の立場 から、 英国の議会政治は、「精緻な芸術」で、誰もが真似をしたいと思うが、それだけに「模倣不可能」 としていた。
当時
、 民主党
は、 菅直人
英国
に行っているし、 小沢一郎幹事長
も9月に行っている。
民主党の「マニフェスト選挙」、「副大臣・政務次官制」、「閣僚委員会」、「国家戦略局」などは、英国の議会政治をモデル。
さらに、 中西 氏は、 「二政党制」とは、双方に政権担当能力があることを意味 し、 英国の政権交代の歴史からの教訓 は「 最初の政権は得てして失敗する 」ということと「 真の『二大政党制』が確立するまでには、膨大な時間がかかり、苦渋に満ちた学習期間が必要だ 」と言っているね。
議会政治の本家であるイギリス さえ、 最初の政権交代から真の「二大政党制」が根付くまでに、実に20年以上の時間と5年間の大連立という長い学習期間を必要とした と 中西 氏は 指摘 していた。
私 : 中西氏の予言通り、民主党政権は短命で終わり 、「 二大政党制」どころか、20年経って「一強多弱」状態になった。
そして、本書の指摘通り、本家の英国の 「 二大政党制」もおかしくなっている。
評者 は、 本書のメッセージは明快 で、 必要なのは、「モデル探し」ではなく、「自省の材料を求める」こと であり、 英国を真似てきた「決められる」政治はどのような問題を抱えているか。本書を読んで振り返ってみたい という。
やはり、 浅はかなマネは成功しないどころか弊害を生む
ね。
当時、 民主党 は、 その反省 をしていなかったね。