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私 : 前米大統領補佐官(科学技術担当) 、 ハーバード大学教授の ジョン・ホルドレン 氏は、 オバマ政権下で歴代最長の8年間、科学技術担当の大統領補佐官として仕えた米科学界の重鎮 。
ホルドレン 氏は、 発足から1年余りのトランプ政権の科学政策の批判 をこの インタビュー で述べているね。
トランプ政権の予算教書では科学技術予算の大幅削減を提案 し、「 パリ協定」離脱など環境規制を次々と撤廃 し、 世界の科学をリードしてきた米国が「科学政策不在」の事態に陥っている という。
A 氏 : トランプ政権の 科学政策の問題点 は、まず、「 1つ目」に 、 科学技術担当の大統領補佐官が不在 で、 大統領とホワイトハウスの高官が科学技術に関する政策課題に対処するとき、政権内で誰に直接助言を求めたら良いのか分からない状態。
ホワイトハウスの政策決定過程から、科学的な視点が奪われている という。
「二つ目」は、政府全体の科学技術政策を仕切る仕組みがなく 、 (政府の科学技術予算を策定する)科学技術政策局(OSTP)には45~50人の職員がいるが、補佐官が兼務していた局長が不在で、リーダーシップが失われている。
科学的な専門知識もない人たちが予算を大統領に進言することになり、実際に大統領の予算教書として議会に提示されている。
「三つ目」に、省庁や議会、科学界に対して大統領の使者として、渡り合う人がいないこと。
A 氏 : 一番やる気を失っているのが、(予算が大幅に削られ、環境規制も次々と撤廃されている)環境保護局(EPA)の職員 で、かなり士気をそがれていて、科学者が政権から離れ続けていいて、 トランプ氏が政権を去っても、政府機関で有能な人材が空洞化した状況は、一夜にして修復不可能 という。
オバマ政権時代 は、 科学技術担当の大統領補佐官は、好きなときに大統領と面会の約束や、自由にメモを渡すことができ、大統領も直接呼び出して助言を求めた 。
ホルドレン氏も 科学技術担当 補佐官 として、 オバマ 大統領との面会は、平均で週2回、多い週は5、6回の時 もあり、 彼に仕えた8年間は素晴らしいものだった という。
私 : トランプ政権で米国が研究開発のスピードを落とす中、中国の躍進が目立ち、これも大きな問題点だね。
中国は過去数十年間でめざましい発展をし、15年には、経済の差を縮めたのと同じように、科学分野でも差を劇的に縮め、研究開発に使うお金はすぐに米国を抜く だろうという。
ホルドレン
氏は、 中国・清華大学の客員教授
もしていたが、 中国の自動車技術やバイオ、情報、ナノテク
などは素晴らしく、 米国のMIT、スタンフォード大
なみだという。
懸念するのは、米国が適切な科学投資ができなかった場合 、 10年後、15年後に、中国が盗むに値するような機密が米国からなくなってしまうとことだ と ホルドレン 氏はいう。
だから、 米国のためには中国とは敵対関係でなく、協調関係が必要 だという。
A 氏 : 科学者と政治の関係 については、 どれだけのお金を科学に使うのか、どのように割り当てるのかは多くの国では政治プロセス。
だから、 科学者は利益団体と同じではないかという人もいるが、その通り
で、
科学者の利益は知識を深め、人類の発展に応用する
ことにあり、
誇るべきこと
であり、恥じることはなく、
科学者が政治の舞台で沈黙するだけの集団なら、政治も貧しくなる
と、
ホ ルドレン
氏はいう。
私 :このままだと、 中国の科学技術が米国を追い越す ことになりかねないね。
別のチャイナスタンダード ができそうだね。
中国の科学技術の進歩の最新状態は、ブログ 「中国の夢と足元」 でとりあげており、ついでに成果をあげているドイツの科学政策については、ブログ 「科学界、存在感増すドイツ 研究資金安定、論文数の伸び堅調」 でとりあげている。
このブログでは全米科学財団が1月に発表した2016年の科学技術の論文総数ランキングでは、 1位=中国、2位=米国、3位=インド、4位=ドイツ、5位=英国、6位=日本、とあり、この科学技術分野では中国は、すでに米国を追い越しているね。