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私 : 政 権の不祥事 を起こしたのは 財務省などの官僚機構 だが、 背景には総理の意向への「忖度」があると思われる。
野党は関係者の証人喚問、財務大臣 の辞任、真相究明を求め、自民党 が応じるまで国会審議を拒否したが、 国会をこれ以上ストップさせれば、国民の批判が自分たちに向くと気をもむ野党は、どうしたら面目を保って審議に戻れるかと焦り、ようやく、今日の柳瀬氏の参考人喚問で、手をうち、国会が正常化した。
A 氏 : カーティス教授 は、 他の議会制民主主義 国 ならば、この時点で野党は選挙の必要性を唱えて、 総理に不信任案でも出して国民の信を問うべきだと政権を攻めるが、日本は違う という。
自民党の方が解散の可能性をちらつかせて、野党を牽制し、内閣支持率が下がっても野党の支持は上がらないのが、日本政治の「常識」 だという。
1994年に「中選挙区制」を「小選挙区制比例代表並立制」に変えたとき、日本は政策本位の「二大政党制」 になるはずだったが、野党の政策の軸は自民党との違いが見えず、スキャンダル追及ばかりで建設的な政策論争をせず 、「中選挙区制」での自民党候補者同士の争いが生んだ緊張感はなくなった。
日本の社会構造に合わないこの選挙制度をどう変えるのか、考えるときがきている と カーティス教授は指摘 する 。
私 : もう一つの問題は「官邸指導」 だ。
「官邸主導」の強化と省庁の統合をめざした橋本行革 から、 約20年が経ち、総理と内閣の権限は強化され、「官邸主導」になった 。
権力構造を正しく変えるため、橋本龍太郎総理は政治史に残る大きな貢献をした が、 権力が官邸に集中しすぎた と カーティス教授 はいう。
「ゆがみ」が副作用のように現れていて、長期政権のもと、「内閣人事局」がトップの600人以上の官僚の昇進を決める権限 を握り、 官僚が総理ばかりではなく、総理に近いスタッフが嫌がると思う政策提言をしない。
自分が所属する省庁の大臣よりも官邸に目を向け、多くの大臣の立場が弱くなる。
そして、 自民党議員もポスト配分や選挙での公認という党総裁としての権限を握る総理を恐れ、総理が好まないことを言わない 。
官僚が官邸を「忖度」し、自民党の議員が自由な発言をためらって、野党が何のために存在しているのかを見失った結果、総理の一強が強まった。
「選挙制度改革」と「橋本行革」が、日本の政治構造にダブルパンチを与えたようなものだ と カーティス教授 はいう。
私 :これらが本来、 安倍首相のいう「膿」 ではないのかね。
さらに、 カーティス教授 は、 森友、加計学園問題問題の真相究明が大事なのはわかるが、 歪曲した仕組みを直す努力をせずに、対立が続くことの方がより深刻だという認識 が、 政治家にもメディアにも足りず、与野党ともに日本政治の構造問題を冷静に分析して 、 改善策を論じるべきだ という 。
安倍首相が「膿」を出す 、というのは、 カーティス教授が指摘した現在の 日本政治の構造の見直し にあたるね。
野党も「膿」出しを積極的に行うべきで、それが最後に野党強化につながることを自覚すべきだ ね。