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Ryu-chan6708

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2018.05.11
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私 : 今月の佐伯教授のテーマ は 「学生運動」 に関するものだ。

タイトルの 1968年 とは、 この年のフランスに起きた5月革命と称される出来事を指している 。

この学生反乱 は、 先進国全体に共通する動き であり、 日本ではいわゆる「全共闘」 運動 。

佐伯 氏 は、 「全共闘」 運動 には参加もしなければ、さしたる共感ももっていなかった。

それは、 佐伯 氏 がそもそも 集団行動が嫌い だったこともあるが、まわりには、 マルクスやら毛沢東 から借用したあまりに粗雑な「理論」を、疑うこともなく生真面目に信奉 しつつも、 実際にはまるでピクニックにでも出かけるようにデモに参加する連中をずいぶん見ていたせいでもある という。

A 氏 :しかし、 佐伯 氏 は、それでも、 あるひとつの点において「全共闘 的なもの」に共感するところがあった という。

それは、 この運動が、どこか、戦後日本が抱えた欺瞞 、たとえば、 日米安保体制に守られた平和国家という欺瞞 、 戦後民主主義を支えているエリート主義という欺瞞 、 合法的・平和的に弱者を支配する資本主義や民主主義の欺瞞 、 こうした欺瞞や偽善に対する反発を根底にもっていたからである という。

私 :だから、 これらの欺瞞と戦う には、 合法的手段ではありえず、暴力闘争しかないということになり 、 佐伯氏が 共感した のは、 この暴力闘争への傾斜 であったが、そんなものはうまくゆくはずもない。

そして、事実、 暴力は内向してあさま山荘事件や内ゲバへと至り、「全共闘」運動は終焉。

戦後日本の学生主体の新左翼 は、 こうして暴力主義の果てに崩壊 し、これはほとんど 必然的な成り行きのように 佐伯氏 には思われた という。

 むしろ、 佐伯氏 が衝撃を受けた のは、 70年に生じた三島由紀夫の自衛隊乱入 、 割腹自殺事件 の方で、 米製の憲法を理想として掲げて、米軍に国防を委ねる平和国家を作り 、 あの戦争を誤った侵略戦争と断じたあげくに、とてつもない経済成長のなかでカネの亡者と化した日本 、 こうした戦後日本の欺瞞を三島は攻撃 し、一種の 自爆テロ を起こした。

A 氏 : 評論家の江藤淳が「『ごっこ』の世界の終ったとき」と題する評論 を書き、 全共闘の学生運動も、三島の私設軍隊(楯〈たて〉の会)もどちらも「ごっこ」だと論じていた。

学生運動 は 「革命ごっこ」 であり、 三島は「軍隊ごっこ」 であり、 どちらも現実に直面していないと 佐伯氏は指摘 する 。

真の問題 は、 日米関係 であり、 アメリカからの日本の自立 である、というのであり、 確かに、フランス やアメリカと比較しても、日本の学生運動は、どうみても「革命ごっこ」というほかなく、機動隊に見守られながら「市街戦ごっこ」をやっているようなものである という。

三島の方 はといえば、 効果的な「ごっこ」を意図的に演出していたのである と 佐伯氏は指摘する 。

三島 は、 精神の道義 を問うたのであり、 この道義を戦後日本は失ったのではないか、と問うた 。

フランスの68年は、それでもポストモダンといわれる思想 を生み出したが、 日本は何も生み出さなかった。

そして 左翼主義 は、そ の後、ただただ「平和憲法と民主主義を守れ」に回収されてしまった と 佐伯 氏は 指摘 する 。

A 氏 : 佐伯 氏 は、 68年をさほど評価しない が、 それでも今日の大学や学生文化にはないものが当時はあり 、それは、 社会的な権威や商業主義からは距離をとり、既成のものをまずは疑い、自分の頭で考え、他人と議論をするというような風潮 であり、 その自由と批判の気風こそがかけがえのない大学の文化なのである という。

私 :しかし、 今はSNS時代。

 こないだ、 ある50才台の大学関係者と会ったが、彼が嘆いていたのは 、 最近の学生は、片手にスマホを持ち 、 画面を見ながら議論する ので、 膨大なナ既成の情報にとらわれ 、 佐伯 氏のいう 既成のものをまずは疑い、自分の頭で考え、他人と議論をするというような風潮は考えられない という。

佐伯 氏のいう、 自由と批判の気風の大学の文化は危機に陥っているのではないか。






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Last updated  2018.05.11 19:13:57コメント(0) | コメントを書く


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