りゅうちゃんミストラル

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2007.02.21
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テーマ: ニュース(95839)
カテゴリ: 社会問題


果実

過剰収容や社会復帰などの問題点が出ている。

刑務作業、社会復帰に役立たない…受刑者35%が不満(読売新聞)

塀の中「狭くて人間関係に苦労」 初の受刑者アンケート(asahi.com)

犯罪をどう防ぐか。
これは社会問題となっている。

検挙率を上げることが求められる一方、再犯率を下げることも重要だ。
今回のアンケート結果を見ると、受刑者の数に対して刑務所が不足している。
そして受刑者に対する職業訓練などが足りていない。

私が以前住んでいた場所の近くには刑務所があった。
その移転や増設計画が持ち上がると付近の住民からは反対の意見が出たものだ。
だが最近は地方公共団体の収入増加目的で、誘致話があるという。

PFI刑務所をめぐる誘致合戦

時代が変われば状況も変わるものだ。
となれば、残る問題はコスト。
国の財政赤字が巨額である現在、刑務所の建設には問題がある。

刑罰についてはいろいろな考え方がある。
応報と教育だ。

刑務所もこれらの考えに対応しているものであることが求められる。
ひとつは社会から隔離するやり方。
この方法だと刑務所の不足はいつまでたっても解決しない。
だが再犯率を下げることはできる。

もうひとつは教育を受けさせて社会復帰させるやり方。
再犯率は上がるが刑務所の不足は解消できる。

過去に犯罪を犯した者に対して発信機を取り付けるというやり方もある。
これは実際に一部の国で行われている。
だが私はこれに賛成できない。
なぜなら、「監視社会」を助長するだけだからだ。
外科的に発信機を体内に埋め込むというのも人工的な感じが過ぎる。

これらの考え方はどちらか一方が正しいのではない。
両者の割合を考えなければならないだろう。



刑務所の話が出たところでもうひとつ気にになる報道がある。
死刑の確定者が100人になるという。

死刑確定者100人に(日刊スポーツ)

刑罰が応報と教育の側面を持っている。
これはすでに書いた。

そして死刑に対する私の考え方。
以前の記事にも書いたことがある。

未成年の死刑と環境

死刑に期待する自分

この考え方の違いは死刑の存続と廃止の議論にも関係している。

教育を重く見るのであれば死刑は廃止に傾く。
しかし現在は犯罪被害者の感情も考慮してかやや厳罰化が進んでいるようだ。

受刑者をどう扱うか。
そして死刑は廃止すべきか否か?
今後も議論されるに違いない。

私は死刑に対して大いに疑問がある。
冤罪があるから死刑執行すべきでないという意見。
このことは以下の記事ですでに書いた。

富山で冤罪事件

冤罪は存在そのものが間違っている。
死刑の場合のみ別に考えることに無理がある。
だから私は冤罪によって死刑廃止を訴えるつもりはない。

しかし凶悪事件の報道を目にすると死刑もやむをえないとも考える。
仮釈放なしの終身刑導入は人に生きる意味を失わせる残酷な刑罰であるという考え。
これも一理あると考えている。
さらに言えば、仮釈放なしの終身刑導入は死刑判決を避けるために使われるのではないか。

最も間違っている考えは、「刑務所が足りないから死刑を増やせ」というもの。
あるブログで見つけたが、これぞ本末転倒だ。

この記事を読んでいる皆さんはどう感じているのだろう。

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最終更新日  2007.02.22 11:10:23
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