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2010年02月05日
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カテゴリ: 読書


副題:生態系としての皮膚の科学

これは面白い。最近流行の「タイトル倒れ」の本とは大違い。
新しい方法として湿潤治療を提唱する。
従来の方法にガンガン文句をつけて、実際の治療でも結果を出している。

ご自身のホームページ→ コチラ
火傷や外傷の湿潤治療をしている病院リストもあるので、
こういう治療方法があることを念頭においておくだけでも役に立つのでは。

この本、なんせ「病院や家庭で使われていて熱傷や皮膚潰瘍を悪化させる薬剤リスト」が載せてあるのだからすごい。
クリーム基材(界面活性剤)の薬は傷口の細胞の細胞膜を破壊する
治療阻害薬・創傷破壊薬と言わざる得ない(132)

界面活性剤の件では化粧品業界にも喧嘩売りまくり。
私のブログ、別項目で書いた→ コチラ

傷口を消毒すると痛いのは、細胞壁がある細菌より、
細胞壁のない人体の細胞のほうにダメッジが大きいからだ。

火傷のキズが痛いのはそもそもの治療方法が間違っているから。
ラップ、プラスモイスト。ワセリン、ハイドロコロイド。



25 浅い傷は毛穴から皮膚再生。深いときは肉芽+周辺から皮膚が入り込む
25 人体の細胞は乾燥状態では死滅する
60 外科の常識と形成外科の常識は大違い

73 消毒薬と変性
97 人間に無害な消毒薬は理論上ない
99 素手を消毒する(手がひどく荒れる)のでなく手袋を消毒せよ

108 切れ痔は化膿しない、細菌が増殖できる場があって初めて化膿する
111 血腫や縫合糸(絹糸)で細菌増殖
118 血液中に細菌が見つかるのは珍しくない。菌血症

122 水道水で洗っても創感染は減る
130 ダメ薬リスト
134 荷造り用テープで自分人体実験

139 アトピーにも効果?ワセリン
144 ルターの宗教改革はアンチ梅毒・アンチフリーセックス
184 大学病院はパラダイムシフトに抵抗

205 シャコガイが栄養の少ない海で巨大化できるのは共生が理由
213 皮膚常在菌がいると黄色ブドウ球菌や緑膿菌は増殖できない
227 細菌が新たな能力を獲得すると遺伝子サイズが大きくなり増殖スピードは鈍る

231 化粧、基材が界面活性剤を含んでいては肌にとって悪い
246 真核生物、邪魔者は飲み込め=大きい細胞が有利に



出版社/著者からの内容紹介
痛まず、早く、キレイに--
身体の力を生かす「最新治療」
脳よりも先に「感じ」「考え」、「共生」していた
人間の皮膚の持つ驚くべき力とは--

◎本書内容
ケガをしたら、消毒して乾かす、が世間の常識。
しかし著者によれば、消毒は「傷口に熱湯をかけるような行為」だという。
傷は消毒せず、乾燥させなければ、痛まず、早く、しかもきれいに治るのである。
著者は、今注目の「湿潤療法」を確立した形成外科医である。
その治癒効果に驚いた医師らにより、湿潤療法は各地で広まっている。
しかし肝心の大学病院などでは相変わらず、傷やヤケドを悪化させ、治りを遅らせ、
患者に痛みと後遺症を強いる旧来の治療が行われている。
なぜ、医学において生物学や科学の新しい成果は取り入れられないのか。
本書では医学界の問題点も鋭く検証。
さらに、生物進化の過程をたどりつつ見直した、皮膚という臓器の持つ驚くべき能力について、
意欲的な仮説を展開しながら解説する。

○傷口のジュクジュクは傷を治す最強の武器である
○カサブタができれば安心......のウソ
○傷口に細菌がいるから化膿するわけではない
○消毒薬を使うのは「熱湯消毒」と原理は同じ
○ヤケドをしても入院も植皮も不要な例
○大病院の外科医にとってケガの患者は「招かざる」客
○ヒトを守る常在菌は人体の全細胞の数より多い
○脳は皮膚の持つ驚くべき能力を利用して作られた

◎本書目次
はじめに
第1章 なぜ「消毒せず、乾かさない」と傷が治るのか
第2章 傷の正しい治し方
第3章 ケガをしたら何科に行く?
第4章 私が湿潤治療をするようになったわけ--偶然の産物
第5章 消毒薬とは何か
第6章 人はなぜ傷を消毒し、乾かすようになったのか
第7章 「化膿する」とはどういうことか
第8章 病院でのケガの治療--ちょっと怖い話
第9章 医学はパラダイムの集合体だ
第10章 皮膚と傷と細菌の絶妙な関係
第11章 生物進化の過程から皮膚の力を見直すと......
      --脳は皮膚から作られた!?
あとがき

◎著者プロフィール
夏井睦(なついまこと)
1957年秋田県生まれ。東北大学医学部卒業。
日本形成外科学会認定医。石岡第一病院傷の治療センター長。
2001年、消毒とガーゼによる治療撲滅をかかげて、
インターネットサイト「新しい創傷治療」を開設。
趣味はピアノ演奏。
著書に『キズ・ヤケドは消毒してはいけない』(主婦の友社)、
『さらば消毒とガーゼ』(春秋社)、『これからの創傷治療』(医学書院)、
『創傷治療の常識非常識』『ドクター夏井の外傷治療「裏」マニュアル』(ともに三輪書店)
などがある。






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最終更新日  2010年02月05日 11時40分52秒 コメント(2) | コメントを書く
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