December 13, 2005
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カテゴリ: 身辺雑記
この時期、帰省する人が増える。外国に出ている人などが里帰りしたりして、思いがけず消息を聞くことも少なくない。

同世代の人たちはキャリアのピークにいる。民間企業なら取締役のすぐ下の現場のトップ。大学なら助教授から教授、医者なら院長、公務員でも係長からやっと課長になる人が増え始めた。

たぶん、数年後には団塊リタイアの影響でもう一段のキャリアアップが待っているのだろう。

いちばん出世しているのは、やはり早くに外国へ出た人たちだ。20代前半までに外国へ出たかどうかで大きな差がついている。

1ドルが200円以上だった1970年代は、外国は月ほども遠かった。年収5000ドル程度の時代に、ヨーロッパ往復の飛行機代は同じくらいだった。

1960年以前に生まれた人は、20代前半で外国に行くチャンスなど、新婚旅行のハワイやグアムを除けばほとんどなかったはずだ。

次に出世しているのは、東京に出た人たちだ。東京の大学に行った人は、ランクがかなり下でも、地方の有名大学出身者よりはるかに出世している。

外国や東京のような大都市には、チャンスへの回路が豊富にあるということだろう。機会としての平等。

新聞を開くとキャリアのピークにいる人たちの活躍がいやでも目に飛び込んでくる。むかしの仲間の消息を見ない日も少ない。もともとエネルギーと知力に富む人たちだったから、パージされても逆にそれを糧にしてキャリアの創造に成功し、新聞記者にメシのタネを提供している。



友がみな われよりえらく見ゆる日よ 花を買いきて 妻としたしむ

この歌のすごさを理解するのは、40代ではまだ難しいかもしれない。

ぼくならこう書く。

友がみな われよりえらく見ゆる日よ 株を買いきて ひとり儲ける

かわいそうな石川啄木。彼は文学しか手にしていなかった。





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最終更新日  February 6, 2010 01:46:14 AM
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