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☆ お ね が い ☆
もし可能ならYouTubeとぽんちゃんのブログのウインドウを
2つ開いて音楽を聴きながら見ていただけたらうれしいです。
イメージMUSIC (YouTubeより)
「お隣は空いてますか?」
「ぞうぞ。」
「お嬢さんは待ち合わせなのですか?」
「ええ、さっきまではね。」
< めんどくさいヤツが隣に来たわね・・・。 >
「では、よろしかったら私のボトルを置いていきます。」
「あら、今いらしたばかりじゃなくて?」
「いいんですよ、用事は終わりましたから。」
と、男はニヤリと笑い出て行った。
< じゃあ、お言葉に甘えますか。このボトルの色は何故こんな色なのかしら。 >
そして女は気にしながらもボトルを飲み続けた。
< あら? 飲みすぎたのかしら >
女は軽い眩暈のような衝撃をおぼえた。
< えっ、待って・・・。 >
そのときに女は見た。
ボトルの中に・・・。
「おやおや、お嬢さん。 堪能していただけたようですね。」
「あなたは・・・」
言葉にならなくなってきた声。
そして、溶けてゆくようなこの快感を。
女にはボトルのラベルに男の姿を見たような気がした。
それがボトルのラベルなのかもわからなくなってきていた。
「さぁ、これで終わった。」
そこには・・・
なんともいえない色のボトルが1本。
「次のお客が来るのを待つとするんだな。暫くはこのボトルの中で。
私も何年待っただろうか・・・。
次の為に教えておくぞ。 酒に飲まれたらまたこうなるってな。」
男はカウンターの奥へとボトルを置いた。
もちろん、そのボトルのラベルには・・・。
ほし あきら