科学者のコバート・ベーリは,自著「健康それとも肥満?」の中でこう述べています。「肥満の究極の治療法は運動だ。……決まった予定に従って体に酸素を消費させる運動をする人が太らないことは,分かりきった事実である。もしわたしが体の肥満傾向を抑える錠剤を提供するとしたら,太った人たちは列をなしてそれを求めに来るだろう。わたしはそのような錠剤を現に提供している。ただそれは呑み込むのに1日12分かかる錠剤なのだ」。この科学者の言葉にもありますように減量のための特効薬は” 運動(有酸素運動) ”です。
運動、のんびりとした運動ではなく、ジョギング、縄跳び、早足で歩くことなどの有酸素運動を少なくとも20分間続けることが、基礎代謝を高め減量に効果的だということで専門家の意見はほぼ一致しているようです。
「低エネルギーの食餌療法をしている時に普通生じる[代謝率の低下]は,その療法に身体的活動を組み入れることによって予防もしくは軽減できるかもしれない」―「アメリカ医師会ジャーナル」。
「減量に関する専門家の一致した意見は,運動を日課として定期的に行なうことが,減量とその維持のための一つの鍵[主要な方法]だということである。循環器系を刺激する運動をすれば,休止していた体の新陳代謝が活発になり,その後15時間は持続する。それは運動を終えた後にも多くのカロリーが消費されるという意味である」― ペアレンツ誌。
もし運動不足で減量する必要があるならば近年の便利なものを利用するのではなくエレベータの代わりに階段を登ること、ショッピングセンターに車や自転車で行く代わりに早足で行くことなどで有酸素運動を行ってみるのはいかがでしょうか。
注意:健康上の問題をかかえているならば、急激な運動を行う前に行ってよいかどうか担当医師と必ず相談するべきです。