ワルディーの京都案内

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2016/02/20
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テーマ: 癌(3527)
カテゴリ: 癌治療情報
朝日新聞「患者を生きる」の記事を引用し、私の意見・感想・気づきなどを述べさせていただいています。

≪2015年10月23日の記事≫  

 舌を切らずにがんを治療するため、東京都の主婦(47)は2014年4月上旬、南東北がん陽子線治療センター(福島県郡山市)に入院した。そして、4月中旬から「動注化学放射線療法」の治療が始まった。

 動注化学放射線療法は主として(1)舌動脈から舌に抗がん剤を送り込む(2)舌を含む頸部(けいぶ)全体にX線を当てる(3)舌のがん細胞に陽子線を当てる、という三つの治療からなる。陽子線はX線に比べて、照射する範囲を限定することができ、あごの骨がもろくなるなどの後遺症が出にくいと期待されている。

 まず週末に1回、抗がん剤を約5時間かけて舌に注入した。そして、月曜日から金曜日までX線を照射した。その繰り返しが4月中旬から5月中旬まで続いた。その後、より集中的にがん細胞を攻めるため、抗がん剤による治療と並行して陽子線の照射を5月下旬まで受けた。照射回数はX線が20回、陽子線が13回だった。

 治療開始前に5センチだった舌の腫瘍(しゅよう)は、治療後のMRIやPETの検査では検出できないほど縮小していた。触診でもわからないほどの回復ぶりだった。

 約2カ月の入院で、もともと56キロあった体重は48キロに減ったが、6月10日に治療を終えて退院することができた。

 現在は3カ月に一度のペースで、南東北がん陽子線治療センターに通院して検査を受けている。

 心配していた副作用による抜け毛は、頭の上のほうがわずかに薄くなっただけで済んだ。ただ、自宅に戻った直後は舌全体に口内炎ができている状態だった。唾液(だえき)も出にくく、食事をしても、まるで粘土を食べているようだった。

 それでも失われた味覚は、徐々に回復した。以前に味わったことのある食べ物の味が、少しずつ戻ってくる。

 「古くからの友人に再会するような、わくわく感でした」

 退院から1カ月ほどたった7月上旬、家族で築地本願寺にお参りに行き、築地市場に寄ってマグロの刺し身を食べてみた。

 しょうゆをつけたマグロを、恐る恐る口に運んだ。まだ舌はやけどをしたような状態で、しょうゆはしみたが、治療前に味わったのと同じマグロの味だった。


仮面のような固定具をつけて陽子線照射を受けた
4.jpg



>まず週末に1回、抗がん剤を約5時間かけて舌に注入した。
>そして、月曜日から金曜日までX線を照射した。
>その繰り返しが4月中旬から5月中旬まで続いた。
>その後、より集中的にがん細胞を攻めるため、抗がん剤による治療と並行して
>陽子線の照射を5月下旬まで受けた。照射回数はX線が20回、陽子線が13回だった。

 私が治療した兵庫県粒子線医療センター(以下HIBMC)でも抗がん剤を併用した粒子線治療は行われていました。この方はX線治療も受けておられますがHIBMCではX線との併用治療は行われていませんでした。陽子線か炭素線のみでした。私は、月曜から金曜まで炭素線照射があり、1ヵ月半入院して治療しました。照射回数は32回でした。


>治療開始前に5センチだった舌の腫瘍(しゅよう)は、治療後のMRIや
>PETの検査では検出できないほど縮小していた。 



 HIBMCのパンフレットには「腫瘍が消えた」という治療例しか示されたいません。しかし、私の癌種(軟部肉腫)の場合、CT画像としては完全には消滅せずに大きさが変わらないで治癒というのが普通なので、心配しなくていいそうです。


>現在は3カ月に一度のペースで、南東北がん陽子線治療センターに通院して検査を受けている。

 私は1ヵ月に一度血液検査、3ヵ月に一度CT検査を受けています。血液検査を受けているのは、残った腎臓にも少なからず照射されていて、腎不全になるリスクが高いためです。抗がん剤注入のためのCVポートを埋め込んだままにしてもらっていますので、その定期的なフラッシュ(カテーテルの中を洗い流す)が1ヵ月に一度必要で、そのついでに血液検査をしてもらっています。

 この方は、陽子線治療をした医療機関で経過観察してもらっているようですが、私は、もともとかかっていたM病院に診てもらっています。検査の結果をHIBMCに郵送して、所見を書いてもらって、それをM病院の先生にも見せるということを繰り返しています。

 もとの病院で経過観察や何かあった場合の治療を引き受けてもらうことが、HIBMCで粒子線治療を受けるときの条件にもなっていました。

 退院して半年経って、照射部の炎症がひどくなり、M病院や近所の病院では判断がつかず、HIBMCの所見待ちという状態がありました。所見に書いてあったように、時間とともに治りましたが、この方のように直接粒子線医療機関で診てもらうことができれば、早く状況が理解でき、安心できたのですが。

 粒子線医療機関で経過観察や副作用の診察を受けられないのは止むを得ない部分もあります。しかし、もとの病院では粒子線治療の経験がないのが普通なので、副作用が起こったときに、何も判断ができません。かといって、粒子線医療期間は遠方にあることが多いので、粒子線医療機関に診てもらうのも患者側の時間・費用の負担が大きいです。ネットで粒子線治療の副作用の情報が見ることができればいいですが、粒子線治療の副作用については、現時点ではネット検索してもなかなかありません。粒子線医療機関で蓄積してきた副作用の情報などを、ネットで見ることができればありがたいのですが。


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最終更新日  2018/02/28 10:23:33 AM
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