2016年
02月28日 京都新聞HP
京都府は、 文化財の修復に樹液が使われるウルシと和ろうそくの原料・ハゼ
の栽培研究を府北部で本格化させる。 漆産地の福知山市夜久野町
で予備調査を実施しており、府の2016年度当初予算案に関連事業費500万円を計上した。神社仏閣の多い京都での地産地消や北部での産地づくりを目指す。
漆の府内生産量(14年度)は3キロ。同市 夜久野町
で漆掻(か)き職人らのNPO法人 「丹波漆」
が採取と栽培を続けている。文化庁は昨年、国宝や重文の建造物修復に国産漆を使うよう各都道府県教育委員会に通知しており、今後需要が見込まれる。
府緑化センター(同町)で新たに育てる漆は、地元品種「丹波1号」と他府県産の5種類。すでに予備調査で同法人から苗木提供を受けた。漆が採取できる10年後に収穫量や質を比較し、丹波1号に別品種を受粉して病気に強い品種へ改良を進める。同町の別の場所で試験栽培も行う方針。
一方、ハゼは現在、府内で栽培されていないが、 江戸時代には宮津藩や田辺藩が栽培を奨励した
記録があるという。主産地は福岡県など温暖な地域だが高齢化で生産量が減少、国内産の確保が課題になっている。
ハゼは府森林技術センター(京丹波町)の小川亨主任研究員の調査で府内の日本海沿いでの自生が確認された。府は今後、府緑化センターで栽培法の研究を重ね、舞鶴市や宮津市での試験栽培を検討する。
小川研究員は「複数の品種のウルシを栽培して地元の 丹波漆
の下支えになれたらうれしい。ハゼは寒い地域でも栽培ができるか実証していきたい」と話している。
和ろうそくの原料となるハゼの実

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