ワルディーの京都案内

ワルディーの京都案内

2017/10/12
XML
テーマ: 京都。(6077)
カテゴリ: 常駐ガイド
2017年

 大徳寺塔頭興臨院でのガイド第2日でした。

 曇一時雨の天気で、京都の最高気温は23.6度と昨日より6度強下がりました。お庭の紅葉もうっすらと色づき始めました。


 案内の中では、答えられない質問がありました。後でご住職に確認したり、自分で調べました。こうやって引き出しが増えていきます。

・月例のお茶会は、どこでするのか?
 →後でご住職にお伺いしたら、涵虚亭近くのスダレの下がった広間でされるとのこと。
  年に1回か2回は涵虚亭でもされるとのこと。

・襖絵を書かれた村石米齋氏はご存命か?

  親が書道教諭で、幼い頃から書は身近なものであったようです。
  福岡教育大学特設書道科を卒業した後、九州大学文学部美学美術史研究室の
  研究生となりました。
  卒業後は県立高等学校で、親と同じ書道教諭を勤めました。
  そして美大や専門教育は受けておらず、独学で水墨画を学びました。
  フィラデルフィア美術館に数点の書が収蔵されるまでになりました。

 スリッパなしで、靴下で板の間を歩きますので、最後には足の裏が少し痛くなりました。


●興臨院案内#1 大徳寺#1 (ガイドしている内容より詳しいです)

 興臨院は 大徳寺 塔頭 (たっちゅう)です。塔頭とは、大寺院の敷地内にある小寺院や別坊のことを指します。塔中とも書きます。高僧の住房や庵居から発展し,その墓(塔)を守って弟子が相伝し、塔の中で首座にあるところから塔頭と呼んだとも、また塔の頭(ほとり)に少庵を建てて、これを守ったことから塔頭と呼んだともいいます。

宗峰妙超(大燈国師) を開山として創建された 臨済宗大徳寺派の大本山 です。

 宗峰妙超は、播磨 (はりま・兵庫県)出身。11歳の時、地元の大寺院である 書写山円教寺 に入り、天台宗を学びますが、のち禅宗にめざめ、鎌倉の 高峰顕日 、京の 南浦紹明(大応国師) 建長寺 に移るにしたがって宗峰も鎌倉入りし、徳治2年(1307年)、26歳のとき、師から印可(精進した弟子に師が力量の証明を与えること)を得ました。嗣法(弟子が師の法を継ぐこと)の後、約20年草庵にあって京都で 乞食行 (こつじきぎょう)をします。修行に励みますが、峻烈無比の禅風の故に近づく人は多くありませんでした。

 正和4年(1315年)(元応元年=1319年とも)、同郷の 赤松則村(円心) の帰依を受け、 洛北紫野 の地に小堂を建立しました。これが大徳寺の起源とされます。 花園天皇 は宗峰に帰依し、正中2年(1325年)、大徳寺を祈願所とする院宣を発しています。このころ、正中の宗論にて顕密の学僧を論破して名声を高めました。門下に 関山慧玄 がいます。

 建武4年(1337年)、妙超は病に伏し重態となりますが、花園法皇の求めに応じて、妙超没後に花園法皇が師とすべき禅僧として、弟子の関山慧玄を推挙しました。また、花園法皇が花園の離宮を禅寺とするにつき、その山号寺号を 正法山妙心寺 と命名し、その年の12月22日、妙超は死去。妙心寺では、この建武4年を開創の年とし、妙超の遺命を受けた関山慧玄が開山となっています。

 禅風は厳格で、容赦ない厳しさをもって人に接し、深く自己の悟境を掘り下げていくことを重視し、唐代の禅風の復活を志向しました。自ら 公案 (注1)をつくって弟子を育成し、教化においてはほとんど 方便 を(注2)を使わず、正面より禅の極みを打ち出しました。

 師の南浦紹明(大応国師)から宗峰妙超(大灯国師)を経て関山慧玄へ続く法系を 「応灯関」 といい、現在、日本臨済宗はみなこの法系に属します。


(注1)公案:禅宗において修行者が悟りを開くための課題として与えられる問題のこと。
   「禅問答」として知られる。
(注2)方便:方便法輪。日本の禅では、仏祖・禅師の本意ではないものの、本意を伝える手段と
    なりうるという意味で方便という。またいかにすれば仏性を発現できるかを模索する、
    柔軟な心構えをいう





(一休宗純は後日登場)


大徳寺 南門





大徳寺 本坊




(内容再考版。原文は非公開日記に移動済み。)



よろしかったらぽちっとお願いします。

にほんブログ村 旅行ブログ 京都旅行へ





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2019/06/10 01:37:17 AM コメント(4) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ワルディー・ヨーリョ

ワルディー・ヨーリョ

カレンダー


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: