ワルディーの京都案内

ワルディーの京都案内

2017/11/25
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テーマ: 京都。(6076)
カテゴリ: 常駐ガイド
2017年 11月25日(土)】

 大徳寺塔頭興臨院でのガイド第11日でした。

 紅葉がピークの土曜日で、お天気も良く、思ったほど寒くなくなく、多くのお客様に来ていただきました。


●興臨院案内#10 興臨院#6 方丈前の庭園

 方丈前の庭園は「檀那の間」に座って見るのが一番きれいに見えるように作庭されてるといわれます。「檀那の間」にはお寺にとってVIPの檀家さんをお通しする部屋だからです。ですので、他のお寺の方丈定庭園に行ったら、檀那の間がどこかを特定して、そこから庭を眺めるのが一つのコツです。

 興臨院では、昭和50年に解体修理した本堂が完成した昭和53年に、過去の資料も調べたうえで、 中根金作 という「昭和の小堀遠州」とも呼ばれた作庭家によって方丈前庭園が作庭されました。中根金作は、京都であれば、妙心寺塔頭の 胎蔵院 余香苑 城南宮 楽水苑 、そして一番有名なのが、島根県の 足立美術館 の庭園を作庭しています。中根金作氏はボストン美術館の日本庭園の策定も手掛けています。

 この庭園は 蓬莱山形式 の枯山水庭園です。右奥の築山が蓬莱山の神仙境を表しています。蓬莱山は秦の始皇帝や漢の武帝の頃、海のかたに仙人の住む神仙島があり、そこに不老長寿の薬があるという伝説上の山です。理想郷です。その左の大きな石の間の石橋が、檀那の間に描かれた 寒山 拾得 が住んだといわれる 国清寺 (こくせいじ)の石橋(しゃっきょう)です。

 蓬莱山に発した水が渓流となって石橋の下をくぐり、大きな川の流れになり、やがて大海に広がるさまを石組と白砂でうまく表しています。禅の教えは祖から発して未来永劫脈々と拡がっていくという 「水源一滴」 の考え方を表したお庭でもあります。

 敷かれているのは 白川砂 。人口の照明がない時代、太陽や月の反射をを多くして、少しでも部屋の中を明るくしようと白い砂が枯山水庭園に敷かれることが多かったのです。









今日の紅葉










 終了後、知人の能発表会を観に大江能楽堂に向かいました( こちら )。


(内容再考版。原文は非公開日記に移動済み。)



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最終更新日  2019/06/13 08:03:54 AMコメント(0) | コメントを書く


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