ワルディーの京都案内

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2026/10/11
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カテゴリ: この本読みました
【この本読みました】


著者:垣根涼介
発行所:株式会社 文芸春秋(文春文庫)
発行日:2026年4月1日 第1刷
ページ数:上~516ページ7、下~495ページ
初出:オール讀物 2020年5月号~2022年11月号
単行本:2023年5月 文芸春秋刊
私の読書時期:2026年8月





癌闘病中の私に、ガイド会の同じグループのMさんが、「面白かったですよ」とわざわざ郵送してくださいました。OJRセンターへの往復のバスや電車の中、診察の待ち時間を利用して、一気に読みました。Mさんのおっしゃる通りとても面白かったです。

主人公は足利尊氏なのでしょうが、尊氏は実弟・足利直義(ただよし)の目から見た形で描かれており、この本の主人公は直義のようにも思います。

英雄扱いされる尊氏ですが、この本では、裏表紙にも書いてあるように、「やる気なし、使命感、執着なしの、ぼんくら男」の姿で描かれています。どこからどこまで史実かは、専門家ではないので、よく分かりませんが、随所に出て来る歴史描写に、色んな文献を詳らかに読んだあとが垣間見られ、あながち誇張ではないと思えてきます。

この本を読む限り、著者の垣根涼介氏は、歴史小説家と思ってしまいます。でも、歴史小説は著者のカバー範囲の一部でしかないようです。

1966年長崎県生れ、筑波大学卒業。2000年に『午前三時のルースター』でサントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞し、第2作は『ヒートアイランド』というハードボイル小説を著しています。2004年には『ワイルド・ソウル』で、大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞と、史上初のトリプル受賞に輝いています。2005年に『君たちに明日はない』で山本周五郎賞を受賞し、2023年にこの『極楽征夷大将軍』で直木賞を受賞しました。まだ読んではいませんが、歴史小説と思しきタイトルの著書として『光秀の定理』『室町無頼』『信長の原理』などがあります。

尊氏が本当に、本に書かれていた性格だったかどうかは分かりませんが、ストーリーの骨格は史実に基づくものと思われ、この時代の歴史の勉強にもなりました。観光ガイドの仕事に戻ることができたら役にたちそうです。わざわざ郵送してくださったMさんに深謝です。


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最終更新日  2026/10/12 06:54:58 PM
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