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2007年02月13日
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バレンタインデーを前に控えた13日、新橋演舞場において上演されている、中村勘三郎と藤山直美の名コンビによる「殿のちょんまげを切る女」を恒例の三階席の後ろのほうで観て参りました。(銀座は、いずこもチョコレート売り場では人だかり・・・、いえ、私は演舞場に一目散でございます。)

さて、これは歌舞伎ではありませんが、昨年の二月に「よいしょ!の神様」も観劇しまして面白かったものですから、本年も出かけた次第です。

『中島淳彦作、ラサール石井演出によるもので、九州の、とある藩に実在した殿様の逸話を題材に、幕末から明治維新にかけての時代を縦横無尽に繰り広げる抱腹絶倒の人情喜劇をご覧にいれます。』と言うように紹介されております。

殿のちょんまげを切る女

簡単に印象記を・・・。

(出演)
大村 崑
岡本 綾
中村 勘三郎
中村 七之助
波乃 久里子
藤山 直美
渡辺 哲

時代背景は幕末の明治維新前後、場所は今の宮崎県。脚本を書いた中島淳彦氏の故郷、日南市の小さな城下町に実在した藩主・伊東祐相(すけとも)を題材にモチーフ。

演出のラサール石井氏によれば、

『殿様のくせに、戦争はいやだと逃げ回って、挙句のはてに武士の象徴であるちょんまげを切ってしまい百姓になった。脚本は、そんな殿様の生き様を笑いと涙で描きながらさりげなく骨太で重いテーマを忍び込ませてきました。あえて、そのテーマの言葉をカットしてさらに笑いでまぶしてゆきます。とんま天狗の大村昆さんにご出演いただき、さらにテーマがぐにゃぐにゃに・・・。』

とのことでございます。

イヤ、ぐにゃぐにゃ故に、ほんとに面白かったですよ。

懐かしのとんま天狗が登場して、左手で左腰の刀を抜くシーンなんぞは、幼かりし頃、テレビで毎週見ていた、あの姿です。切られた相手を前に、切り傷には○○○○○軟膏なんぞと、馴染みの宣伝まで披露して、おりました。こうしたギャグなんかは、ある程度の年齢でなければ分からないでしょうが、会場の年齢層を見ているとかなり中高年でしたから、大うけでした。

さすがにお歳を召されたとんま天狗でございましたので、大立ち回りの途中で、敵方の方に腰をかけてお休みになられるなどしました。

藩主・伊東祐相(中村勘三郎)と、さくら(岡本 綾)との相対での絡みのところなんぞは、勘三郎の突っ込みに対して、さくらが受けきれずに横を向いて笑い出してしまうのですから、これは、もったいない。

やっぱり、大村昆、藤山直美との突っ込みは、さすがに手馴れたものでして、日替わりネタで変わることもあるんだろうなって感じました。

中村 七之助の小村寿太郎、渡辺 哲の島津忠寛は、それぞれのツボにはまったお役でした。

そうそう、小山三がほんの少しですが、面白いところで出てきましたけど、足元にお気をつけくださいませ。

お芝居の場所柄と明治維新で廃藩置県による新知事のお話などあり、そのまんま知事だとか今の話題にもひっかけていたり、女性は産む機械ではないなど、最新のネタまで含んでまさしく、グニャグニャ~です。が、これが違和感なくぴったりはまってます。

最後は、百姓になった元殿様が新知事に任命され、祐相と千代梅(藤山 直美)夫婦が花道を引き下がり、お幕とあいなりました。

最初のカテコでは、花道からお二人が戻り、その後2回のカテコがありました。

ぐにゃぐにゃでも結構、芯が入っておりまして、楽しいお芝居でございました。笑いすぎて、咳き込んでしまいましたよ。掛け声ではなく、笑って喉がガラガラなんてこともあるんですね。






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最終更新日  2007年02月13日 22時04分19秒
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中村屋の定式幕(新橋演舞場にて)
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