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2007年02月25日
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2月20日に昼夜通しで観劇してきた仮名手本忠臣蔵の夜の部をまとめておきましょう。

まずは、夜の部の始まり始まりィ~。

五段目 山崎街道鉄砲渡しの場
  同 二つ玉の場

六段目 与市兵衛内勘平腹切の場

早野勘平  菊五郎
斧定九郎  梅 玉
一文字屋お才  時 蔵
千崎弥五郎  権十郎

判人源六  東 蔵
不破数右衛門  左團次
女房お軽  玉三郎

(五段目みどころ)
猟師となった勘平(菊五郎)は、山崎街道で塩冶家の同僚だった千崎弥五郎(権十郎)と出会い、仇討ち資金の調達を約束します。一方、お軽の父の与市兵衛は、園にお軽を身売りすることでその資金を獲得。前金五十両を懐に家路を急ぎますが、斧九太夫の息子の定九郎(梅玉)に襲われ、金も命も奪われます。しかし定九郎は、勘平が猪を狙って放った銃弾であえなく絶命。勘平はその死体の懐から五十両を抜き取ります。ふとしたことから起こる、錯誤の悲劇の始まり。不気味な色悪の粋を見せる定九郎と、銃殺に強盗と、思わぬ罪を重ねてしまう勘平。ともに無言のうちに心象を表現する、みごとな演出が見ものです。

(印象記)
斧定九郎(梅玉)の色悪役ですが、凄みとか、いかにも悪役と言うのではなく、品格のある悪役ぶりで、なかなか見事に決まってました。
早野勘平(菊五郎)の撃った鉄砲で倒れたところでは、左足を右ひざの下に入れておきまして勘平が縄をかけるときにさっと左足を返すようにして右足を持ち上げて縄がすっと入るようにするところも知らなければ見逃すような場面かもしれません。

( 六段目みどころ)
お軽(玉三郎)を引き取りに来た園の一文字屋お才(時蔵)と判人源六(東蔵)の話から、勘平は自分が与市兵衛を殺害したものと早とちり。動揺しつつお軽を送り出すと、姑のおかや(吉之丞)や来訪した千崎と不破数右衛門(左團次)に問いつめられ、罪を吐露して切腹します。悲運の勘平は、菊五郎の当たり役。緻密な劇構造のもと、「色にふけったばっかりに」など名せりふと美しい型の数々で、その悲哀を描きます。

(印象記)

さて、菊五郎の勘平は、ぎらついた悲壮感を表に出すのではなく、内に秘めた無念さや、お軽と逃避行までした優男の雰囲気が漂いました。
これが、音羽屋の型と言うのでしょうか、これまでのものよりも辛くならずに観られましたよ。
おかや(吉之丞)も絶品でして、あまり勘平を攻め立てすぎると憎らしいおかやになってしまうのですが、そんな感じも無く、信じていた婿に裏切られた悲しみを表しておりました。


《おやつタイム》
昼の部では紅白餅入りたい焼きをいただきましたが、夜の部は一口羊羹をいただきました。


では後半に進みます。


七段目 祇園一力茶屋の場

大星由良之助  吉右衛門
遊女お軽  玉三郎
大星力弥  児太郎
赤垣源蔵  友右衛門
竹森喜多八  松 江
矢間重太郎  吉之助
鷺坂伴内  亀 鶴
斧九太夫  芦 燕
寺岡平右衛門  仁左衛門

(七段目みどころ)
大星由良之助(吉右衛門)は園で遊興に明け暮れているかに見えますが、力弥(児太郎)が顔世御前からの密書を届けに来ると、顔つきが変わります。由良之助がその書状を読んでいると、二階から遊女となったお軽(玉三郎)、床下から裏切り者の斧九太夫(芦燕)が、同時に盗み読み。内容を知られたからには生かしておけません。かつて塩冶家の足軽でお軽の兄である寺岡平右衛門(仁左衛門)は、由良之助がお軽を身請けしたうえ殺そうとしているのを察し、自分が代わりに妹を手にかけようとします。すでに勘平が死んだことを知ったお軽は兄に従おうとしますが、由良之助が止めに入り、お軽に床下の九太夫を刺させて勘平の仇を討たせ、平右衛門を仇討ちの連判に加えます。由良之助は酔態のうちに、臣下の焦燥感を募らせたり、真意を試す九太夫をまんまと欺いたりしながら、時に本性を垣間見せる大役。吉右衛門の由良之助に、玉三郎のお軽、仁左衛門の平右衛門という贅沢な配役です。

(印象記)
初めて舞台で観る七段目でしたが、これまでの雰囲気とはまるで異なりまして、別物のお芝居のようでした。
大星由良之助(吉右衛門)の仇討への決意を悟られないように遊びほうける姿にも随所に本音の顔をのぞかせるのはさすがでした。
そして何よりも、この段は随所に愉快モードが盛り込まれていて、また機会があれば見てみたい段でもあります。
さて、前の段では勘平の女房だったお軽(玉三郎)ですが、この段では遊女お軽となりまして、ガラリと雰囲気の違う姿は
また、見ものでしたね。その、お軽の兄が寺岡平右衛門(仁左衛門)でございまして、兄と妹の再会、父母のこと夫の勘平のことなどの安否を尋ねる場面など妹を思う兄の気持ちがにじみ出ておりました。
この兄妹のお話がつなぎになり、次第に盛り上がりまして、三人揃っての見得で幕と相成りました。こういう顔合わせでのお話でしたら、もっと続いても良い
ですけど・・・。

十一段目 高家表門討入りの場
   同 奥庭泉水の場
   同 炭部屋本懐の場

大星由良之助  吉右衛門
小林平八郎  歌 昇
竹森喜多八  松 江
磯貝十郎左衛門  種太郎
大星力弥  児太郎
高師直  幸右衛門
村松三太夫  由次郎
富森助右衛門  家 橘
原郷右衛門  東 蔵

(十一段目みどころ)
十二月十四日。揃いの火事装束に身を包んだ塩冶の浪士たちは、大星由良之助(吉右衛門)率いる表門組、力弥(児太郎)の裏門組に分かれて高家に討ち入り、ついに本懐を遂げます。剣豪小林平八郎(歌昇)と竹森喜多八(松江)のリアルな立ち廻りや、勝どきを上げる浪士達の姿など、爽快感に満ちた大団円です。

(印象記)
10分間の幕間であっという間に討入りの場でございます。
奥庭泉水の場では、小林平八郎(歌昇)と竹森喜多八(松江)の火花を散らす立ち回り。でもでも、途中で疲れて雪合戦とか雪でかじかんだ手を口の息で温めるなんて、いかにも歌舞伎らしい場面ですね。
全体でも20分足らずのものですが、初一念を貫く(なんで元禄忠臣蔵なんだァ)最後の見せ場は威勢よく締めてくれました。

重いお話ではございますが、昼も夜も明るく軽い場が盛り込まれておりまして、それぞれの場が独立して度々演じられていることが納得できました。これからも上演されるときには観劇しておきたい演目に加えておこうと思います。





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最終更新日  2007年02月25日 19時16分46秒
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