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中学一年生で不登校児になったことがある女子学生が、「たまに『学校に行ってみる』という彼女を父親が車で送ってくれた父親が、学校の前まで来ると足がすくんで車から降りられない私を哀しみと悔しさのこもった目で見つめながら、結局家まで引き返し、遅れて仕事に行く。
その父親の姿を、今でも忘れることができない」と話していました。
その後、「何があっても両親は私を守ってくれるからもう少し頑張ろう」という思いで何とか高校に行き始め、三年間ほとんど休まずに通学することができたということです。
また中学三年生の息子が不登校になった母親は、「暗いトンネル中で出口を探しながら、一日も早く光が見いだせたらと、私も息子も苦しんでいました。
しかし、息子の考える力を信じて、校長先生や担任に『一人で食べていけるだけの生活力があればいいと思います』と伝え、無理に登校させることを諦めた途端に胸のつかえが下りた」と言ってみえました。
「学校に行かさなければ」「大学を出さなければ」という義務感を捨て、何があっても子供の生きる力を信じて、自分で立ち上がるのを待ってあげることではないかと思います。
人間だから、一度や二度転ぶのは当たり前です。
でも、転んだら起き上がろうとするのも人間だと思います。
大切なことは、説得することではなく話を聞いてやることです。
大リーガーのイチロー選手は、高校一年の初めに一度だけ野球をやめたいと言い出したことがあったそうです。
その時、彼が小さいときから野球を教えてきた父親は、「お前の野球は、他の誰とも違う。小さいときから鍛えに鍛えた野球(小学校の時から年360日練習に明け暮れた)だからな。
それをお前がやめようと思うなら、やめるしかないな」と応えた。
そして、何日か過ぎて「また練習したいから付き合ってよ」と言ってきたそうです。
父親は、「あの時、イチローが何でやめたいと言ったのか、結局は聞かずじまいで私は知らないままなのよ」と笑っていました。
親は、つい詰問調や説教調になってなんとか子供を納得させようと力んでしまい、子供 が「わかった」と屈服するまで話し合いを続けなければならないと考えがちです。
でも、それは話し合いではなく、有無を言わせぬ押しつけでしかなく、力めば力むほど子供の心が荒れるだけです。
イチロー選手の父親のように「お前がそう言うならよっぽどなんだ」と、子供に心を添わせて受け止めてあげると、子供もほっとして言葉を重ねるはずです。
そうやって話が弾めば、やがて子供は自分の本当の気持ちに自ら気づくのではないでしょうか?
終わりに 2018.04.21
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