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AIRPLAYの『ロマンティック(AIRPLAY)』です。AIRPLAYとは、売れっ子プロデューサーであるDAVID FOSTERとTOTOのギタリストのスティーブ・ルカサーの師匠であり、名プロデューサーでもあるJAY GRAYDONが1980年に組んだユニットです。もともと名うてのミュージシャンでもある彼らはLAでセッションを通じて知り合うことになり、その頃から現在のユニットを結成することを暗黙の内に決めていたようです。厳密に言うと、AIRPLAYは先の二人にTOMMY FUNDERBURKを加えた三人からなるわけですが、個々の個性がふんだんに活かされた音作りとなっております。バックミュージシャンにはDAVID PAICHを除くTOTOのメンバーが勢ぞろいしており、サウンドはTOTO風なものあり、EW&F風なものあり、HALL&OATES風なものありです。このアルバム一枚と映画『セント・エルモス・ファイアー』のサントラで数曲発表した以外にAIRPLAY名義の曲は発表されておりません。DAVID FOSTERはプロデューサー業とソロワークで活動をし、JAY GRAYDONは90年に『PLANET3』というユニットで活動をし、93年には、『AIRPLAY FOR THE PLANET』という新たなユニットで活動をしています。(AIRPLAY+PLANET3のような名前)このアルバムは自分の所有しているCDの中でベスト1です。TOTOやDAVID FOSTERのようなLAのAORが好きな方にはお薦めの1枚です。AIRPLAY / AIRPLAY 1. STRANDED 2. CRYIN' ALL NIGHT 3. IT WILL BE ALRIGHT 4. NOTHIN' YOU CAN DO ABOUT IT 5. SHOULD WE CARRY ON 6. LEAVE ME ALONE 7. SWEET BODY 8. BIX 9. SHE WAITS FOR ME 10. AFTER THE LOVE IS GONEmusic♪♪リンク
2007.01.31
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菊地秀行の『魔界都市<新宿>完全版』です。菊地秀行の処女作が、『魔界都市<新宿>』です。そして、その続編にあたるのが『魔宮バビロン』です。そして、この二作品を合本したものが、この『魔界都市<新宿>完全版』です。現在も続いている『魔界都市ブルース』や『妖魔シリーズ』はこの作品からスピンアウトして、出来上がった作品です。主人公は“十六夜京也”という少年ですが、この少年が後の作品で、“秋せつら”と“工藤明彦”に姿を変えています。二〇〇X年―“魔震”と呼ばれる怪現象によって、新宿区はわずか三秒で壊滅した。以来、妖気に包まれた彼の土地は“魔界都市”という名で恐れられ、いつしか怪奇と戦慄の支配する場所となっていく。そして時は二〇三〇年―地球連邦首席の暗殺を企てる魔道士の出現により、“新宿”は大いなる災厄を世界にもたらそうとしていた。妖鬼を従えた魔道士に対抗しうるのは、念法を駆使する十六夜京也のみ!?伝説的シリーズが加筆の上、合本で復活。<新書カバーより>来月より菊地秀行の『エイリアンシリーズ』が合本で刊行されるようです。今から楽しみです。 Novels♪リンク
2007.01.30
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大沢在昌のハードボイルド小説『新宿鮫』シリーズ第9作目の『狼花 新宿鮫IX』です。『新宿鮫』シリーズは、新宿署の鮫島警部を主人公とする警察小説のシリーズです。現実の警察の捜査はチームで行われるという制約を壊すために、キャリア警察官が警察内部の抗争にまきこまれて、はぐれ状態になっているという設定になっております。一作一作ごとに趣向を凝らしております。ただ独りで音もなく犯罪者に食いつく―。「新宿鮫」と怖れられる新宿署刑事・鮫島。歌舞伎町を中心に、警官が連続して射殺された。犯人逮捕に躍起になる署員たちをよそに、鮫島は銃密造の天才・木津を執拗に追う。待ち受ける巧妙な罠!絶体絶命の鮫島…。登場人物の圧倒的な個性と最後まで息をつかせぬ緊迫感!超人気シリーズの輝ける第1作。<データベースより>第1作目がこのような内容で華々しく刊行されたのが1990年のことでした。そして、この作品はあっと言う間にベストセラー入りを果たし、現在は第9作目まで刊行されております。その第9作目にあたるのが、この『狼花 新宿鮫IX』です。地獄を覗かされ、日本を捨てた国際犯罪者・仙田。外国人犯罪を撲滅するため、限界を超えようとするエリート警官・香田。どん底からすべてを手に入れようとする不法滞在の中国人女性・明蘭。自ら退路を断ち突き進む男女の思惑と野望が一気に発火点に到達した時、孤高の刑事・鮫島が選ばざるを得ない「究極の決断」とは?理想と現実、信念と絶望、個人と社会、正義の意味、そしてこの国のありようが、骨太かつスピーディな物語に溶解していく。ターニングポイントとなるシリーズ最大の問題傑作、光文社初のハードカバーで登場。とあるように、今回は初のハードカバーで登場です。第1~第8作目までをつい最近手に入れたばかりですので、これからじっくり読んで第9作目に入ってみたいと思います。いずれにしろ、とても興味のある作品です。Novels♪リンク
2007.01.29
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日記のコメントで話題にあがった手塚治虫の『きりひと讃歌』です。この作品は、1968年に“ビッグ・コミック(小学館)”に連載された医学もの漫画です。タイトルは“キリスト賛歌”からもじったものであると言われています。当時は“劇画ブーム”が訪れ、子供向け漫画家と言われていた人たち、石ノ森章太郎、松本零士、白土三平、さいとうたかを等がビッグ・コミックのような青年漫画誌に作品を提供するのを見て、手塚治虫も提供した作品のうちのひとつが、この『きりひと讃歌』です。画風もそれまでの丸で構成されたものではなく、登場人物の表情に皺が入っていたり、背景がリアルになっていたり、性描写が入っていたりで、同時期の作品とは違っています。一人の青年医師である小山内桐人(おさない きりひと)が、ある主任教授の陰謀により、難病である「モンモウ病」に感染いたします。「モンモウ病」とは、感染すると犬やタヌキのような風貌になる原因不明の風土病で、最後には呼吸麻痺を起こして死ぬ病気です。この難病に感染した桐人は周囲からの侮蔑に遭いながらも、最後には主任教授の陰謀と「モンモウ病」の正体を暴きます。『ブラック・ジャック』がどちらかと言うと、対象が少年から青年であるのに対し、連載していた青年誌の読者に向けて描かれているため、極めて社会派的色合いが強い作品となっています。舞台は山崎豊子著『白い巨塔』でもモデルとなった大阪大学医学部です。作品の冒頭でも医長の回診になると行われる“大名行列”に関して“『白い巨塔』という小説をお読みになったかたはご存知であろう”と書いてあります。劇中で、桐人は見世物にされるためにつかまります。そして、見世物では無理矢理に雌犬と交尾させられ、見物客の笑い者になります。そして、桐人は同じ見世物になっている麗花と知り合い、脱走を図り、麗花と逃亡生活を送ります。逃亡生活の途中で、麗花は事故で命を落とし、桐人はふたたび一人で「モンモウ病」と戦いつつ、「モンモウ病」の正体を暴いていきます。まだまだストーリーについて書きたいことが山ほどあるのですが、ネタバレにもなってしまうため、この辺までにしておきます。とにかくこの作品はとても面白いです。ストーリー展開もとてもリズム感があり、間延びを感じません。全三巻の構成ですので、とても読みやすく一気に読めてしまいます。手塚作品の中でも特にお薦めの作品です。comics♪リンク
2007.01.29
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尾之上浩司ー編の『ホラー・ガイドブック』です。ホラーというジャンルは1980年代半ばから、ほそぼそと火がつき始め、1990年代よりようやく市民権を得始めたジャンルです。もともと、日本ではホラーと言われるジャンルがなく、1970年代などは、SFかミステリーというようにジャンル分けされていました。1970年代では、横溝正史作品、特に『犬神家の一族』や『八つ墓村』などは当時のホラーて言っても良いのではないでしょうか。また、80年代では荒俣宏の『帝都物語』が伝奇ホラー、モダンホラーを代表する一冊に挙げられるかと思います。現在、ホラーと読んでもいい作品の中で、古くは角川書店から出版されているものが多く、日本のホラーと角川書店は密接なつながにがあると言えます。このガイド・ブックには、ホラーの歴史から現在までいろいろな形で書かれていますので、ホラー好きな方は是非、お手元に一冊置いて欲しいと思います。『リング』『パラサイト・イヴ』といったベストセラーから国内外のマニアックな逸品まで完全網羅!瀬名秀明氏へのインタビュー、菊地秀行氏、井上雅彦氏、飯野文彦氏による“ホラー作家座談会”も収録し、もりだくさんの内容。ジャンル別、時代別に完全カテゴライズした、日本一わかりやすい画期的ガイドブック。ホラー・ガイド日本編(日本の現代ホラーの中心にはいつも角川があった;SFホラー―恐怖のサイエンス・フィクション;ミステリー&ホラー、感情の錬金術;怪獣の来る夜―怪獣小説概観;一時間でわかる日本ホラー小説小史 ほか)ホラー・ガイド海外編(黎明期から発展期のモダンホラー(近代~二〇世紀前半)異色作家と破滅SFの時代(一九五〇年代)社会の混迷とモダンホラー勃興の時代(一九六〇年代)混沌の中からモダンホラーが勃興した時代(一九七〇年代)モダンホラー第一次興亡期(一九八〇年代) ほか)<書籍データベースより>Novels♪リンク
2007.01.28
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下手の横好きで試し撮りをしているわけですが、ようやく少しまともな画像が撮れました。(^。^;;今回は背景に黒い布を使ってみたのですが、いい具合に引き締まった感じになりますねぇ~っ☆
2007.01.27
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手塚治虫の『どろろ』です。『どろろ』は、1967年から1968年にかけて週刊少年サンデー(小学館)で連載され、一時中断。1969年に冒険王(秋田書店)で連載が再開し、完結した作品です。実写映画化され、1月27日より上映されています。『どろろ』というこの不思議なタイトルは、手塚治虫の友達の子供が、“どろぼう”のことを“どろろう”と言ったことによりひらめいたタイトルです。確かにどろろは、こそ泥として生き延びていた孤児ですし、妖怪が出てくるのでおどろおどろしさという点では、『どろろ』というタイトルはマッチしているかもしれません。『どろろ』の主人公はタイトル通り、“どろろ”なのでしょうけど、自分の中での主人公は“百鬼丸”ですね。特に、両義手を引き抜くと刀が出てきて、妖怪を倒していくあたりはヒーロー的な部分を感じさせます。(どういうカラクリなのか・・・)室町時代末期、武士の醍醐景光は天下取りの代償として自分の子を48体の魔神に差し出します。赤ん坊は体の48箇所を欠損した体で生まれ、そのまま捨てられてしまいます。手も足も目も鼻も耳もなく・・・まるでいも虫のような赤ん坊は、ある医者に拾われ、成長して“百鬼丸(ひゃっきまる)”と名乗り、自分の体を取り戻すための旅に出ます。旅の途中でこそ泥の“どろろ”と出会い、二人で旅を続けていきます。魔神を倒すたびに、“百鬼丸”は奪われてしまった48箇所の体の一部を一つずつ取り戻し、人間として完全体に近づいていきます。百鬼丸の体は、腕には仕込み刀、足には焼け水、鼻には爆薬など、体中に武器が仕込まれており、全身兵器的な状態になっているのですが、妖怪を倒していくごとにその武器は次第に使えなくなっていきます。そこに寂しさを感じつつ、正常な人間の体になっていく“百鬼丸”に喜びを感じながら、この作品を読んでいました。(原作では48個すべてを取り戻さないうちに物語は終わっています。)この作品は、時代劇であり、妖怪物でもあります。手塚治虫は当時、“サスケ”“カムイ伝・外伝”で人気があった白土三平、“ゲゲゲの鬼太郎”で人気があった水木しげるを意識して、このような作品を描いたようです。そうは言っても、やはり手塚作品。しっかりと「愛」や「平和」についてのメッセージを劇中で伝えています。comics♪リンク
2007.01.27
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またまた一枚載せてみました。今日はRX-78GP01ですぅ・・・(^。^;;
2007.01.26
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神山裕右の『カタコンベ』です。不思議な響きを持つこの“カタコンベ”というタイトルは、“カタコンブ(Catacombs)”から来ていると思われます。これは、地下の墓所のことを意味しています。もともとはローマの特定の埋葬場所のことを意味していたのですが、死者を葬る為に使われた洞窟、岩屋や地下の洞穴のこと全般を指すようになったと言われています。イタリア語風に“カタコンベ”とも呼びます。リミットは水没するまでの5時間。洞窟に閉じ込められた調査隊が危ない!「贖罪」の思いを胸に、単身、救助に向かった青年を襲う「殺人者」の恐怖。史上最年少24歳3カ月!第50回江戸川乱歩賞受賞作。(データベースより)ストーリーは、黒姫山中で新たな洞窟が発見されるところから始まります。学術調査をするにあたって、探検隊が組織されるのですが、その中心になったのはT大学の理科研究所。そこに勤める弥生も探検に赴くことになります。弥生には、洞窟内の事故で父親を失ったという過去がありました。弥生の父もまた黒姫山中の洞窟内に入り、地底湖のダイビングの途中で仲間の命を助けるために自分から進んで犠牲になったのです。そして、命を助けられ、償いをしたいと思い続けていたダイバーの東馬もまた探検隊に参加するように要請されます。いよいよ洞窟内に第一次探検隊が入っていくと、天候が悪く、危険を伴う状況です。洞窟の中には未知の動物の存在や崖崩れの危険までが彼らを襲おうとしています。中に入ったのは、弥生とその恩師の柳原、学説で対抗する梶本教授、ケイパーの三島と霧島の五人であった。彼らが地底に降り立ったところで、突然の崖崩れ。入り口は土砂に埋まり、五人は完全に閉じ込められてしまいます・・・と・・・こんな感じです。あらゆるところで、作者は読者を良い意味で裏切ってくれます。荒削りな部分も多少ありますが、面白い作品です。Novels♪リンク
2007.01.26
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もう一枚載せてみました。ピントも露出もだいぶうまくあわせられるようになったのですが・・・縮小してアップロードすると、イメージの違うものになってしまいますねぇ・・・(^。^;;
2007.01.25
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今日も一枚載せてみました。ピントも露出もだいぶうまくあわせられるようになったのですが・・・縮小してアップロードすると、イメージの違うものになってしまいますねぇ・・・(^。^;;
2007.01.25
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BOSTONの『BOSTON(幻想飛行)』です。BOSTONとは、トム・ショルツ、ブラッド・デルプ、バリー・ゴードリュー、フラン・シーハン、シブ・ハッシャンをオリジナルメンバーとし、東海岸の都市近郊の音を基本としたバンドとしてデビューを飾ったグループです。1976年に発売されたこのアルバムは、30年経った昨年6月にREMASTER版として発売されております。BOSTONのバンドリーダーであり、プロデュース、エンジニアリングも担当しているトム・ショルツはアメリカの理系の優秀頭脳が集まっているマサチューセッツ工科大学の卒業生で、『ロックマン』というギターのエフェクターまで開発している人です。トム・ショルツは職人気質のミュージシャンなのかエンジニアなのか、30年経った今でもオリジナルアルバムのリリースはわずか5枚。曲の録音は3ヶ月で済ませ、ミックスダウンに1年2ヶ月もかけるくらいの完全主義者であり、セカンドアルバムがリリースされたあと、1983年にCBS SONYに“契約不履行”という内容で200万ドルに及ぶ訴訟を起こされています。『5年間で10枚のアルバムを制作するという契約』を守らなかった、という理由によります。また、BOSTONというグループは、「ノー・コンピュータ」「ノー・シンセサイザー」という有名な言葉を生み出したグループでもあります。サウンド・チェックをした結果、彼らのサウンドには、コンピュータもシンセサイザーを使用された形跡はまったくなく、シンセサイザーの音や、リングを鳴らしたような音まで全てギターとエフェクターで作り出した音であるというから、とても驚きです。セカンド・アルバムからサード・アルバムとリリースされるにつれ、メンバーは一人一人消え去り、サード・アルバムリリース時には、メンバーはトム・ショルツとブラッド・デルプの二人のみになり、4枚目のアルバムでは、とうとうトム・ショルツ一人ということになっております。5枚目のアルバムでは、ブラッド・デルプが復帰し、新メンバーが加えられた新生BOSTONとして生まれ変わり、現在に至っております。さて、このアルバムがファースト・アルバムとなるわけですが、とても30年前のものとは思えない音作りをしています。BOSTONの特徴であるギター・オーケストレーション(ギターの音を何重にも重ねたり、ハモったりする)が随所に使われ、サウンドも明るく、分厚いのに透明感があり、重厚なのに耳馴染みが良く、壮大なのに繊細なサウンドです。時代を経てもまったく古い感じがいたしません。ロックが好きな方には絶対聴いて欲しいお薦めの一枚です。BOSTON / BOSTON 1. More Than A Feeling 2. Peace Of Mind 3. Foreplay/Long Time 4. Rock & Roll Band 5. Smokin' 6. Hitch A Ride 7. Something About You 8. Let Me Take You Home Tonight music♪♪リンク
2007.01.25
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デジカメ試し撮りPART2で、MIAの∀ガンダムを撮ってみました。いくらデジカメにいろいろな機能がついていて、性能が良くても、撮る人間の腕が良くなければ、なかなかいい画像は撮れませんねぇ・・・(^^ゞ背景を一応工夫してみたのですが、陰の処理にしてもピントにしても・・・まだまだ勉強すべき点が多々あります。平面を撮るほうがきれいに撮れますね。立体はやはり難しいです。いろいろなものを撮ってもう少しデジカメを使いこなし、なお且つきれいな画像を撮れるようにいろいろのものでまだまだ試していきたいと思います。
2007.01.24
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井上ひさしの『吉里吉里人』です。この作品は1981年にベストセラーになった井上ひさしの小説です。小説中の吉里吉里村は、宮城県北部にある東北本線沿線の平野部に設定された架空の村で実在はしておりません。第2回日本SF大賞受賞作です。なぜか“SF”大賞です。現在は単行本の入手は不可能となっており、1985年に刊行された文庫版上中下巻が入手可能となっております。ある六月上旬の早朝、上野発青森行急行「十和田3号」を一ノ関近くの赤壁で緊急停車させた男たちがいた。「あんだ旅券ば持って居だが」。実にこの日午後六時、東北の一寒村吉里吉里国は突如日本からの分離独立を宣言したのだった。政治に、経済に、農業に医学に言語に ……大国日本のかかえる問題を鮮やかに撃つおかしくも感動的な新国家。日本SF大賞、読売文学賞受賞作。<文庫版(上)カバーより>吉里吉里国の独立に日本国政府は仰天、自衛隊が出動し、国民の眼はテレビに釘付けとなった。防衛同好会が陸と空から不法侵入者を監視する吉里吉里国では、木炭バスを改造した「国会議事堂車」が国内を巡回、人々は吉里吉里語を話し、経済は金本位制にして完全な自給自足体制。独立を認めない日本国政府の妨害に対し、彼らは奇想天外な切札を駆使して次々に難局を切り抜けていく。<文庫版(中)カバーより> 独立二日目、吉里吉里国の通貨イエンのレートは日本円に対して刻々上昇、世界中の大企業が進出した。だが国外から侵入した殺し屋や刑事らも徘徊、ついに初の犠牲者が出る。さらに日本国自衛隊も吉里吉里国最大の切り札四万トンの金の奪取に乗り出した。 SF、パロディ、ブラックユーモア、コミック仕立て ……小説のあらゆる面白さ、言葉の魅力を満載した記念碑的巨編。<文庫版(下)カバーより>物語は、東北の吉里吉里村が日本国内から独立し、“吉里吉里国”となるところから始まります。そのおかげで、日本国の通貨“円”と吉里吉里国の通貨“いえん”(ただし、日本とまったく同じお金)で通貨レートが発生したり、経済、政治、言語、医療など、いろいろな面で“吉里吉里国”独自のものが出現し、ドタバタ騒動が起こります。劇中でいろいろ難しいことを述べる場面があるのですが、個性豊かな登場人物たちが“吉里吉里国標準語”である東北弁で語っているため、いやみなところがまったくなく、むしろ滑稽な感じがします。小説の終わりぎりぎりまでは、楽天的なムードで進行しており、この独立は、もしかして、うまく行くのではないかと期待させられるのですが・・・あとは読んでのお楽しみです。本当に面白く、国が独立するということはこういう諸問題が出てくるのか、と勉強にもなり、また、笑えるところもかなり多い作品です。井上ひさしはご存知の方も多いと思いますが、『ひょっこりひょうたん島』の原作者でもあり、この『吉里吉里人』は大人向け『ひょっこりひょうたん島』をコンセプトに書いたようです。とにかく面白い作品です。Novels♪リンク
2007.01.24
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天童荒太の『永遠の仔』です。この作品は、1999年に書き下ろされた天童荒太の長編ミステリー小説です。1999年3月に上・下巻で出版され、百万部以上を売り上げたベストセラーとなりました。2000年4月には、日本テレビ系列で全12話のテレビドラマとして放送もされ、これもまた高い人気を得ました。霧の霊峰で一人の少女・久坂優希と二人の少年が起こした聖なる事件。その秘密を抱えたまま別れた三人が、17年後再会した。そして過去を探ろうとする弟の動きと殺人事件の捜査によって優希の平穏な日々は終わりを告げた。<作品データベースより>18年前のある日、愛媛県のある小児精神病楝に優希という少女が預けられます。しかし、彼女は施設に馴染むことが出来ず、ある夜そこを抜け出して野山をさまよいます。そんな彼女を探しにきたのは、先に入院していた二人の少年、笙一郎と梁平であった。三人は木の洞の中で一夜を過ごし、それぞれが同様の苦しみを抱えていることを知ります。その苦しみとは、長年にわたって親から虐待を受け続けたという心の傷であり、三人は同じ痛みを持つということを確かめ合います。そして、18年の歳月が流れ、三人の子供たちは大人になります。少女は看護婦に、少年達は弁護士と刑事になっていました。しかし三人はある秘密を抱えています。その秘密とは三人で犯したある恐ろしい罪のことです。それは誰にも知られることなく、三人の記憶の中にだけ隠されていたのですが・・・三人が再会することによって、その忌まわしい記憶の扉を開けてしまいます。自分たちは再び出会うべきではなかったのか・・・それとも出会わなければいけなかったのか・・・その後、彼らの周りでは謎の連続殺人事件が起こります。それは全ての基点となる18年前の「聖なる事件」から産み落とされた悲しき連鎖なのか・・・。老年科病楝の看護婦である久坂優希、刑事である有沢梁平、 梁平の恋人の早川奈緒子、そして弁護士である長瀬笙一郎が。どうしようもなく深い心の傷を持った主人公たちの、過去と現在の生きざまが交錯する。本作は人間の心の奥底に迫り、深く大きな感動をよび 起こす鮮烈ミステリーです。この作品は、7年ほど前にとても話題になった作品です。天童荒太はこの作品の執筆に五年ほどの歳月を費やしたのもよくわかる内容です。この作品は、児童虐待を扱っていますが、老人介護の問題も主題の一つとなっております。子供の保護の問題と老人福祉の問題を一つに捕らえている点が、この小説に厚みを持たせている点なのかもしれません。お薦めの作品です。Novels♪リンク
2007.01.23
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上遠野浩平の『ソウルドロップの幽体研究』です。上遠野浩平は、1998年に『ブギーポップは笑わない』で第4回電撃ゲーム小説大賞を受賞し、デビューした作家です。最初は電撃文庫でライトノベルを主に執筆し、中高生を中心に絶大な支持を得ていたのですが、最近は、講談社や徳間書店、祥伝社などでも作品を発表し、ライトノベルに限定されない活躍を見せています。さて、その上遠野浩平の『ソウルドロップの幽体研究』ですが、2004年に刊行されました。その後、シリーズ化され、第二作目は2005年に『メモリアノイズの流転現象』が、そして、2006年には、第三作目の『メイズプリズンの迷宮回帰』が刊行され、今後も続いていく予定です。<生命と同等の価値のある物を盗む>奇妙な予告状が届いた高級ホテルの一室で、強大な権力を持つ老人の影武者が殺害された。そして、厳重な警備の中、なぜかキャンディがひとつ失くなっていた。サーカム保険の調査員(オプ)伊佐俊一(いさしゅんいち)と千条雅人(せんじょうまさと)は、“ペイパーカット”の仕業(しわざ)と認定。傍目(はため)にはどうでもいいとしか思えない物を盗み、同時にその人の命を奪う――謎の怪盗を追う二人は、同じ予告状が届いた巨大ホールへ向かう。五日後に開かれる天才女性歌手の追悼ライブで怪盗が何を起こすのか!?<新書カバーより>ソウルドロップシリーズのイラストは斎藤岬が担当しています。菊地秀行の『退魔針』が漫画化された際に画を担当していたのも斎藤岬です。他にも『死神探偵シリーズ』も担当されており、伝奇ものと画がとてもマッチする方です。『ソウルドロップシリーズ』の表紙画のとおり、さらっとした感覚の絵でありながら、なかなかパワフルな画です。著者のことばで、第一作目の『ソウルドロップの幽体研究』にはこう記しております。あなたの“生命と同じくらい大切なもの”はなんだろうか? 自分で重要だと思うものは実は大したことなくて、普段は無視しているものが真に貴重だったり、生命は地球より重いというけれど、簡単に失われてしまったりもして――人の意志は紙切れ(ペイパーカット)一枚の重さもないときもあるし、人の心の価値というものは、実際どのくらいのものなのだろうか……という訳で、これはそのことを疑問に思う何者かについての物語である。その研究者と、求めるものを未(いま)だ知らぬ男と、心をなくした人形と、未来を想えぬ者と、夢を失った者たちと――生命と同等の価値ある物(キャビネツセンス)を巡る、これは喪(うしな)われた歌についての物語――そして誰にも奪えぬはずの宝を盗む“怪盗”の……。もう一人の主役は、生命と同じ価値の物を盗む“謎の怪盗(ペイパーカット)”ですね。 Novels♪リンク
2007.01.22
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今日はデジカメを買ってしまいました。(^^ゞそろそろ買わなきゃなぁ・・・と思いつつ、3ヶ月ほど経ってしまったのですが、やっと買いました。ヾ(=^▽^=)ノSONYのCyber-shot DSC-T10です。本当はDSC-T50にしようと思っていたのですが、T10の方が小さく、しかも安かったので、こちらにしてしまいました・・・(^。^;;さて、デジカメを新調したら、何でも試し撮りしてみたくなり、久しぶりに『下手の横好き』でガンダム2体を撮ってみました。試し撮りではあるのですが、せっかく画像にするならばと思い・・・E.M.I.AのRX-178 GUNDAM MARK2 エゥーゴVERを“大河原立ち”ポーズにして撮ってみました。自分は“カトキ立ち”も好きなことは好きなのですが、どちらかと言うと“大河原立ち”の方が好きです。前回もそうでしたが、背景などはめちゃくちゃですし、画像の処理もただ切り取りをしただけのものです。試し撮りにしては、まぁまぁきれいに撮れたかと思い、ついついアップロードしてみました。こちらは、以前にも撮ったことがあるG.F.FのZGMF-X20A STRIKE FREEDOM GUNDAMです。ポージング自体はさほど変えていないのですが、カメラを変えたら、ディテールが前よりきれいに写っていますね。(ただ・・・縮小すると原版より粗い・・・)後ろには自転車の置物やランプがあって、背景はめちゃくちゃですが、試し撮りということで・・・もしガンダムファンの方が見て不快に思っても、お許し願います・・・・・m(._.)m
2007.01.21
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高橋留美子の『1ポンドの福音』です。この作品は1987年から約20年にわたってヤングサンデーに不定期連載され、2007年3/4合併号にてようやく完結いたしました。一時期は未完のままで終わるかと思われておりましたが無事完結いたしました。現在は単行本が第3巻まで刊行されておりますが、2007年3月に最終巻である第4巻が刊行されます。内容はラブコメディーともスポ根ものとも取れるのですが、恐らくはラブコメディー?でしょうか。主人公は、向田ボクシングジムのホープで意志の弱い“畑中耕作”と聖マリア幼稚園のシスターである“シスター・アンジェラ”です。天性の素質と妙なツキを持つ若きボクサーの“畑中耕作”は、試合前になっても食べることを我慢できず、ジムの会長には迷惑をかけっぱなしの状況である。そんな耕作は“シスターアンジェラ”のもとへ、毎度毎度懺悔をしに行きます。シスター・アンジェラはそんな耕作を心から応援します。ある日、耕作は試合中にリングで吐いてしまい、『ボクシング界のつら汚し』とレッテルを貼られ、以後試合ができない状態となってしまいます。そんな中、耕作は、ロードワークで誤って殴ってしまったプロボクサーから、恨みを果たすために試合を申し込まれます。そんな経緯も知らず、耕作は再びリングへあがります。天性の素質と妙なツキは通用するのか・・・雑誌ベースではもう完結しているわけですが、全く読んでいないため、どういう形で完結したのかが今から楽しみです。第4巻が刊行されたら、買って読んでみたいと思います。comics♪リンク
2007.01.20
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田中芳樹の『アップフェルラント物語』です。田中芳樹の作品は、先日『アルスラーン戦記』について書きましたが、本日は『アップフェルラント物語』について書きたいと思います。1992年にはOVA化もされたこの作品は、少年少女の頃に持っていた胸がわくわくする感覚を呼び戻してくれます。架空の世界の話ではあるのですが、読み進む内にその世界にいるような感覚すら覚えます。1905年、ロシア、オーストリア、ドイツの3大国に囲まれた美しい小国のアップフェルラントの物語です。その首都シャルロッテンブルクに住む少年ヴェルは、ふとしたことから捕われの身の美少女フリーダを助けることになります。フリーダが誘拐された理由は、彼女の祖父が所有する廃鉱に兵器の原料となるラジウムが眠っていることにあった。その秘密をめぐって、ひと儲けをたくらむアメリカ人や革命の資金作りに画策する男装のポーランド女性、さらにその資源を手土産にしてドイツとの併合を企むアップフェルラントの陸国大臣と彼を裏で操るドイツ皇帝が動き出します。ヴェルとフリーダは渦巻く陰謀の中をかけ巡って、ついに廃鉱の秘密を手に入れるのだった・・・とざっとこんなストーリーです。20世紀初頭のヨーロッパ。アップフェルラント王国の孤児ヴェルは、囚われの身の少女フリーダと運命的な出会いをした。彼女の手には全世界を揺るがしかねない、王国に隠されたある重大な秘密が!ヴェルは好漢フライシャー警部とともにフリーダを救出。しかし、強大なドイツ帝国軍の魔手もすぐそこに迫っていた―。心躍る波瀾万丈の冒険小説。(文庫カバーより) Novels♪リンク
2007.01.19
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清涼院流水の『コズミック』です。この作品は清涼院流水のデビュー作であり、JDCシリーズ第一期の作品です。JDCとは、Japan Detectives Club(日本探偵倶楽部)のことであり、探偵たちの集団である。そのJDCの探偵たちが事件を解決していくことから、JDCシリーズと呼ばれる。JDCの探偵たちはあまりに個性的でインパクトがある人が多いですね。代表的な探偵には、“鴉城蒼司(あじろそうじ)”“九十九十九(つくもじゅうく)”や“ピラミッド水野”“クリスマス水野”などがいます。特に“九十九十九”は作家でもファンの方がおり、“九十九十九”という単独の作品まで出ています。『今年、1200個の密室で、1200人が殺される。誰にも止めることはできない』―1994年が始まったまさにその瞬間、前代未聞の犯罪予告状が、「密室卿」を名のる正体不明の人物によって送りつけられる。1年間―365日で1200人を殺そうと思えば、一日に最低3人は殺さねばならない。だが、1200年もの間、誰にも解かれることのなかった密室の秘密を知ると豪語する「密室卿」は、それをいともたやすく敢行し、全国で不可解な密室殺人が続発する。現場はきまって密室。被害者はそこで首を斬られて殺され、その背中には、被害者自身の血で『密室』の文字が記されている…。 Novels♪リンク
2007.01.18
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30010,000人目のキリ番は まつば23さん 様でした~っ☆ミどうもありがとうございます。(^^♪皆様のまたのお越しをお待ちしておりますぅ☆
2007.01.17
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京極夏彦の『魍魎の匣』です。京極夏彦の『百鬼夜行シリーズ』の映画化第2弾となる『魍魎の匣』がクランクインが終了し、今年の秋にロードショーです。『百鬼夜行シリーズ』全9作の中でも最高傑作の呼び声が高いのがこの『魍魎の匣』です。映画第1弾『姑獲鳥の夏』(2005年/実相寺昭雄監督)のキャストが再集結しているのに加え、作家・関口役には椎名桔平さん、物語のヒロインとなる元女優・陽子役には黒木瞳さんなど、新たなキャストも参加し、舞台となる昭和20年代の日本の風景を描くため、中国・上海撮影所でのロケも敢行し、「映像化不可能」とまで言われた京極ワールドをスクリーンに描き出します。匣の中には綺麗な娘がぴったり入ってゐた。箱を祀る奇妙な霊能者。箱詰めにされた少女達の四肢。そして巨大な箱型の建物―箱を巡る虚妄が美少女転落事件とバラバラ殺人を結ぶ。探偵・榎木津、文士・関口、刑事・木場らがみな事件に関わり京極堂の元へ。果たして憑物は落とせるのか!?日本推理作家協会賞受賞作。Novels♪リンク
2007.01.17
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ダニエル・キイスの『タッチ』です。ダニエル・キイス作品について書くのは『アルジャーノンに花束を』以来です。結婚4年目の若い夫婦バーニーとカレンは不妊に悩んでいた。カウンセリングを受けるが成果はなく、二人の仲はぎくしゃくしたものになっていた。そんな時、バーニーの勤務先で放射能事故が発生する。会社の発表によれば汚染は最小限にとどまり大惨事は防がれたというのだが、事故から数日後、バーニーとカレンの体には吐き気やめまいなどの奇妙な異変が……。しかもこの最悪の時期に、カレンの妊娠が判明する。はたして、胎児に放射能の影響はあるのか?夫婦はこの子に生を与えるべきか?----突然の災厄に翻弄される夫婦が経験する、愛の崩壊と再生の軌跡を描きあげる衝撃作。この作品は、ダニエル・キイスが1968年に執筆した作品を2003年に改定版としてアメリカで再出版したものです。断り書きにもありますが、放射能汚染の広がり方と現代の医学知識とで合致しない点があり、展開に多少無理がありますが、ストーリーに大きな影響を及ぼすものではありません。 ストーリーの中で、本来は被害者であるバーニーとカレンの二人が、町の人々の無知と偏見によって加害者として扱われていきます。またバーニーが勤務先を相手取って高額の賠償金を得るために訴訟に踏み切るのですが、そうしたことにより周囲の人々は彼らをやっかみをもって冷たく見ます。幕切れは大変つらいのですが、バーニーの心の美しさを静かに描いており、心を振るわせるものとなっております。『アルジャーノンに花束を』のエンディングでは涙がこみ上げてきましたが、この『タッチ』もやはり同様に涙がこみ上げてきます。Novels♪リンク
2007.01.16
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BRIAN WILSONの『SMILE』です。BRIAN WILSONとは、THE BEACH BOYSの元リーダーであり、メンバーのWILSON三兄弟の長男であり、三兄弟の中で唯一生きており、WILSON PHILLIPSのCARNIE WILSONとWENDY WILSONの父であり、現在も音楽活動を続けているアーティストです。(できるだけコンパクトにしましたが、書きたいことが異常に多いため、こんな文章になってしまいました。)THE BEACH BOYSの幻の『SMILE』が、37年の歳月を経て、BRIAN WILSON自らの手で2004年に完成しました。21世紀の今、これほどまで緻密に構築された『SMILE』の新録版が聴けるとは、ファンの多くは夢にも思っていなかったはずです。『SMILE』は『PET SOUNDS』の次にリリースされる予定のアルバムであったわけですが、BRIAN WOLSONの精神的衰退、薬物への依存により、精神が崩壊した状態でレコーディングされ、レコーディングに行き詰ったBRIANは『SMILE』の製作を完全放棄してしまいます。その後、『SMILE』は完全に封印された幻の未完成・未発表アルバムとなってしまいました。一部“GOOD VIBRATION”“SURF’S UP”などの名曲は別のアルバムに収録されることになりましたが、他の曲は日の目を見ることがなく、やはり封印されてしまいました。そもそも、このアルバム製作にケチをつけたのが、メンバーのマイク・ラヴであり、『PET SOUNDS』の発表の際にもあの芸術的アルバムに対し、『犬にでも聴かせるるのか?』とケチをつけ、彼の悪口によりBRIANの精神は崩壊させられることになりました。もし、37年前にこのアルバムが発表されていたら、音楽界の歴史が変わっていたと思われます。25歳の時に製作しかけていたものを37年後の62歳で完成させたこともものすごいことですが・・・完成されたこのアルバムはロックやポップスというくくりでは収まらず、『純粋音楽』というジャンルを確立してしまう代物かもしれません。それくらいこのアルバムはすごいものです。 SMILE 1. Our Prayer / Gee 2. Heroes and Villains 3. Roll Plymouth Rock 4. Barnyard 5. Old Master Painter / You Are My Sunshine 6. Cabin Essence 7. Wonderful 8. Song For Children 9. Child Is Father of the Man 10. Surf's Up 11. I'm In Great Shape / I Wanna Be Around / Workshop 12. Vega-Tables 13. On a Holiday 14. Wind Chimes 15. Mrs. O'Leary's Cow 16. In Blue Hawaii 17. Good Vibrations
2007.01.15
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京極夏彦の『姑獲鳥の夏』です。まず、タイトルが読みづらいこの作品は、京極夏彦の記念すべきデビュー作です。『姑獲鳥』は本来は『こかくちょう』と読み、中国の妖怪のことです。字のごとく、女の子を攫って養女にする妖怪です。そして、この作品での『姑獲鳥』の読み方は『うぶめ』で、これは日本の妖怪です。本来は『産む女』と書きます。こちらは、『お産で亡くなった人の無念』で子供を抱かせにくる妖怪です。では、なぜ『姑獲鳥』で『うぶめ』なのか・・・『姑獲鳥』は子供を攫いに来る方で『うぶめ』は子供を預ける方で意味は正反対です。実は、このことは本書の中でとても重要な意味をなします・・・(これ以上はネタばれになってしまいますので、書かないでおきます。)・・・とここまで書いたものを見て、『妖怪小説』だと思わるのは早すぎます。これはれっきとしたミステリー小説なのです。この作品がきっかけで、京極夏彦の代表的なシリーズ『京極堂』シリーズが出来上がっていきました。『京極堂』シリーズの主人公は“中禅寺秋彦”で、彼が営む古本屋が「京極堂」と言うため、彼はみなに「京極堂」と呼ばれます。彼は古本屋店主の他にもうひとつの顔を持っており、武蔵晴明神社の神主であり、自身が「憑き物落とし」を行う陰陽師なのです。「この世には、不思議にことなどないのだよ、関口君」この決め台詞で事件解決をしていく「京極堂」。この台詞が「京極堂」シリーズの一貫したテーマでもあります。Novels♪リンク
2007.01.14
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東野圭吾の『白夜行』です。昨日と順序が逆になってしまいました・・・(^^ゞ本当は『白夜行』はいまさら・・・というところもあるので、フリーページに載せるつもりでいたのですが、昨日の日記で『幻夜』について書き・・・日記を書き終えたあとで、『白夜行』を引っ張り出して、ぱらぱらと再読しましたところ・・・やはり、この作品は面白いですっ☆( '-' )( ,_, )( '-' )( ,_, )そんなことで、本日は『白夜行』について書きたいと思います。1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りする。被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂―暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んで行く。二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪。だが、何も「証拠」はない。そして十九年…。息詰まる精緻な構成と、叙事詩的スケール。心を失った人間の悲劇を描く、傑作ミステリー長篇。(文庫カバーより)被害者の息子である桐原亮司と加害者の娘である西本雪穂は、その後、別々の人生を歩むことになります。接点が見つからない彼らの周りでは、幾つもの恐るべき事件が起きます。物語はいったい何処へ向かって、どんな結末を迎えるのでしょうか。この作品は涙なしでは読めませんねぇ。ドラマもやっていましたが、僕はドラマの方は見ておりません。やはり原作が一番ですね。※噂によると、『白夜行』と『幻夜』とこれから出るであろう『???』で白夜行三部作になるという話を聞いたことがあるのですが・・・知っている方がおられましたら、コメントをお願いいたします。Novels♪リンク
2007.01.13
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東野圭吾の『幻夜』です。一般的には、『白夜行』の続編に近いと言われていますが、東野圭吾は明確に続編であるとは言っておりません。ただ、『白夜行』と内容は確かに似ています。 『白夜行』では、お互いに利用し合って(差さえあって)いたのに対して、『幻夜』は女性が一方的に利用している感じがあります。 魔性の女が、その美貌と策略を駆使してのし上がっていくというストーリーです。 最後の方を読んでいると、なんとなく『白夜行』の雪穂では?と思わせるような展開があります。 どちらかと言うと・・・ダークな話ですね。 『白夜行』を読んだ方であれば、読んでみて損はないと思います。ただ・・・内容はダークな感じですので、この手はちょっと・・・という方にはあまりお薦めできません。1995年、西宮。父の通夜の翌朝起きた未曾有の大地震。狂騒の中、男と女は出会った。美しく冷徹なヒロインと、彼女の意のままに動く男。女の過去に疑念を持つ刑事。あの『白夜行』の衝撃が蘇る!あの女のすべてを知りたい。過去も目的も、真実の顔も―。名作「白夜行」から4年半。あの衝撃が、今ここに蘇る。長編エンタテインメント。 Novels♪リンク
2007.01.12
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菊地秀行の『魔界行』です。この作品は1985年の3月に刊行された『魔界行<復讐編>』、同年7月に刊行された『魔界行<殺戮編>』、そして同年12月に刊行された『魔界行<淫獄編>』の三部作を合本した完全版です。菊地秀行の最高傑作と言っても過言ではない作品かと思います。今更ながらではありますが・・・「この本は絶対面白い!」・・・って・・・これは夢枕獏先生の十八番のフレーズでした・・・(^^ゞ1985年と言えば、夢枕獏先生の『魔獣狩り』三部作が刊行された翌年です。ちょうど“伝奇小説”といわれるジャンルが確立し始めた頃です。魔界行<復讐編>《バイオニック・ソルジャーとは、先端科学による生体強化戦士である》愛する妻子を惨殺されたバイオニック・ソルジャー=南雲秋人は、復讐を決意。標的は日本最大の暴力団瓜生組だ。だが、組長義和の背後には、死霊(ゾンビー)戦士を操る不死の魔人義龍が。さらに瓜生組は、なぜか首都圏を避け僻地に進出する謎の動きを見せていた。一方、公安特捜部も瓜生組壊滅目指し、戦士を送り込んだが……!(新書カバーより)魔界行<殺戮編>『パワー・ラインを制圧した者が、世界の覇者となる』巨大暴力団瓜生組が日本の“力の道(パワー・ライン)”制圧を企てていることを知ったバイオニック・ソルジャー=南雲秋人は、野望を阻止せんとパワー・ライン研究の第一人者・戸田麻理子を追って軽井沢へ。しかし、麻理子はすでに死霊戦士者を率いた瓜生兄弟に凌辱の限りを尽くされていた。さらに新しい敵・アメリカ国防総省が差し向けた第二の生体強化戦士が立ちはだかる!(新書カバーより)魔界行<淫獄編>〈パワー・ライン最大の漏洩地点は、十和田湖に!〉バイオニック・ソルジャー=南雲秋人は、瓜生義和抹殺と不死の魔人・義龍の野望阻止のため、十和田湖へ向かった。だが、湖底の“力の道(パワー・ライン)”は、近づく者を正邪の別なく殺戮する恐るべき護衛役に守られていた。魔人兄弟が率いる死霊戦士・妄獣、殺人部隊に加え、パワー・ラインを守る怪物群との凄絶な死闘が開始された!(新書カバーより)この三作が合本となって1冊になっております。
2007.01.11
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つげ義春の『つげ義春傑作選1・2』です。つげ義春は知る人ぞ知る昭和の代表的な漫画家です。その独自性が強い作風の作品は発表当時はあまり売れることなく、評価も高いものではなかったのですが、後に評価が高まり、再評価されることになった作品が数多くあります。代表作ともなった『ねじ式』は、海岸でメメクラゲに腕を噛まれて静脈が切れた主人公の少年が、医者を求めて奇怪な街を放浪し、不条理な目に遇うという話である。どうやら、この作品は、つげ義春が見た夢を漫画化したものであるらしい。シュールな作風と常軌を逸した展開から、後に大いに話題となった作品です。つけ義春作品は、全般的に暗いものが多く、救いようのない厭世的で虚無感または虚脱感を訴えた作風の漫画を得意としています。この暗さやシュールな作風が日本の映像・演劇などの芸術家と通じるのか、作品の映画化も何度もされています。初期の画風は白土三平に似た印象を覚え、中期から後期にかけての作品をみると水木しげるの画風に似た印象を覚えます。それもそのはず、初期は白土三平の赤目プロで手伝いをし、その後は水木しげるの手伝いもしていたようです。『無能の人』は映画化されました。多摩川で拾った石を売る助川助三。かつては漫画家として名をなしたこともあったが、時流に乗り遅れ、数々の商売に失敗した結果、思いついたのが元手のかからない石を売るという商売だった。来年は小学校に入る一人息子の三助を連れて妻・モモ子が団地を回るチラシ配りだけが一家の収入源である。ある日、石の愛好家の専門誌を読んだ助川は、素人でも参加できる石のオークションが行われていることを知り、主催者の石山とその妻のたつ子と出会う。久しぶりにあった漫画の依頼も断り、遠く山梨まで出掛けて採石した石を抱え、期待を胸に助川はオークションに参加するが、参加者は老人ばかりで活気がない。いよいよ助川の石がセリにかけられるが期待に反して、石が売れなかったばかりか、余計な出費がかさんでしまうのだった。それによって再び気まずくなる助川夫婦。助川は再びペンを取り、漫画を描き始めるが、どこも採用してくれず、彼は再び石屋を始め、繁盛させるために川を越えた競輪場の客をねらって自ら客を背負って渡し舟を開業。モモ子はそんな彼に愛想を尽かしてしまうのだった。というようなストーリーで、竹中直人主演で1991年に公開されております。
2007.01.10
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東野圭吾の最新作『使命と魂のリミット』です。年末のどさくさでノー・チェックだったのですが、先月刊行された東野作品の新作です。今回は医学サスペンスのようですね。ストーリーは、『笑顔で手術室に入った父は、冷たい骸となって戻って来た。誰も予想していなかった、術中死。さっきまで、あんなに元気だったのに――。それをきっかけに心臓外科医を目指す夕紀は、実は誰にも言えないある目的を胸に秘めていた。その目的を果たすべき日に、手術室を前代未聞の危機が襲う。心の限界に挑む医学サスペンス。』とあります。十数年前のあの日、手術室で何があったのか? そして今日、手術室で何が起こるのか? 心の限界に挑む医学サスペンス。(カバーより)昨日、テレビである医療機関の不正請求がクローズアップされ、放映されていました。医学界というのは一般人にはわからない不透明な部分が潜んでいるように思います。それは権力欲であったり、金欲であったり・・・人の命について扱う業種であるからこそ、尊い存在であって欲しいのですが・・・社会の一部である以上は、権力あるいは金によって、解釈可能な存在であることも否めません。しかしながら、患者の治療費負担が大きくなっている今、さらに不正請求の存在、あるいはその医療機関の姿勢を見るととても憤りを感じずにはいられませんね。話は横道にそれましたが・・・東野作品で、医学サスペンス。とても興味をそそられます。これから購入して、読んでみたいと思います。
2007.01.09
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高橋留美子の『めぞん一刻』です。この作品は、最初は月刊であった小学館のビッグコミックスピリッツ 1980年11月号(創刊号)~週刊ビッグコミックスピリッツ 1987年19号まで約7年間連載された作品です。単行本は全15巻で完結し、現在は文庫版全10巻を入手することができます。ちなみに今年の春にはテレビ朝日系列でテレビドラマ化される予定です。ストーリーは『時計坂』という町にある『一刻館』という名の古いアパートに住む大学生の五代裕作と、管理人としてやって来た若い未亡人の音無響子を中心としたラブストーリーです。1980年代のラブコメディー漫画の金字塔として名高い作品です。人より苦労を背負い込んでしまう世渡り下手な青年である五代裕作、生来の鈍感さと亡き夫への操ゆえの真面目さを合わせ持つ美人管理人・音無響子の織り成す恋愛模様が、常識はずれの面々が住むおんぼろアパート『一刻館』を舞台に、高橋独自のリズミカルでコミカルな展開で小気味良く描かれています。常識はずれの住人たちの苗字は、部屋番号と同じ数字が入っています。この作品のヒロインは、若く美しい未亡人です。その未亡人 音無響子が管理人として一刻館にやってくるところから物語がスタートいたします。彼女の性格は基本的には親切で真面目であり、堅物と言っても良い感じで描かれています。自分が飼っている犬に亡き夫と同様の惣一郎という名前をつけ、悩みなどを話す場面を見ると、彼女が未亡人になっても身持ちを堅くしていることがよくわかります。ただ亡き夫の惣一郎とは、駆け落ち同然で結婚しており、真面目である反面、激しい面も併せ持っているようです。ヤキモチ焼きで独占欲が強く、身勝手な所もあり、早とちりの上、非常に鈍感でもあり、それらが原因で次々と誤解が起こります。彼女の鈍感さは・・・例えば、着替え時にカーテンを閉めていなかったり・・・部屋のドアの鍵をかけない・・・といった点からもうかがえます。トレードマークはヒヨコのエプロンに竹箒で、この姿が素朴で、魅力的に映っておりました。この作品は一刻館5号室の住人で気弱で優柔不断な浪人生の五代裕作の成長の物語とも言えます。響子が管理人として赴任してきて以来、彼の気持ちは一途に響子に向き続けます。その気持ちの芽生えと同時に、恋のライバルが出現。彼の恋は成就されることなく、時は流れていきます。そして五代は三流私立大学に合格し、苦労とハプニング続きの大学時代を経て、就職浪人。それから保育士という天職を見つけて最後には響子にプロポーズをするまでが描かれております。『めぞん一刻』がビッグコミックスピリッツに連載されていた頃、週刊少年サンデーでは、『うる星やつら』が連載されており、同時期に両作品は完結いたします。その後、高橋留美子は『らんま1/2』の執筆に取り掛かり、1996年年より『犬夜叉』の執筆に取り掛かります。『犬夜叉』では『うる星やつら』のファンタジー性、『らんま1/2』のギャグ性、『めぞん一刻』の恋愛のかけひきの部分が全てミックスされているように思います。『犬夜叉』の中にも『めぞん一刻』で培った部分がちゃんと活きていますね。
2007.01.08
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藤沢とおるの『ROSE HIP ROSE 第4巻』です。12月10日の日記で『ROSE HIP ROSE』シリーズとして書きましたが、先月刊行された第4巻をやっとゲットし、読了いたしました。今回の第4巻で『ROSE HIP ROSE』は完全完結いたしました。ヤングマガジンアッパーズでの未完状態から約2年。特に久遠寺夏樹が銃弾に傷つき、浅倉かすみが怒りを爆発させ、真の自分に覚醒したところで中断しておりました。これからの展開は・・・という状態の中断でしたので、最後まで読めてやっとすっきりいたしました。結果的にハッピーエンドで終わったことが良かったのか悪かったのか・・・とにもかくにも引っかかっていた部分はクリアーになりました。ただし、新たに引っかかっる部分が出てきました。『ROSE HIP ZERO』の方の最後に出てきたオリジナルのEINはどうなってしまったのか・・・これは『ROSE HIP ZERO』から3年後のストーリーである『ROSE HIP ROSE』でも未解決の部分です。そういえば・・・話は変わりますが、ヤングマガジンアッパーズ版の方では、かすみが所属していた特殊部隊が“ALICE”ではなく、“ASALLT”になっていましたね。もしかしたら、まだまだ再開の可能性がありそうなこの作品。再開された時には、是非、オリジナルのEINについても触れて欲しいところです。
2007.01.07
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鴨川つばめの『マカロニほうれん荘』です。この作品はギャグ漫画で、『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)で1977年から1979年まで連載されました。コミックスは全9巻がなんと30回以上の重版が行われ、刊行され続けています。残念ながら、コミックスはいずれの版でも連載時の話数・時系列がバラバラに収録されており、完全なオリジナルは『週刊少年チャンピオン』の当時の連載原稿しかありません・・・しかも連載末期の話5話は未収録となっています。文庫版全3巻もありますが、こちらは作者自身による傑作選です。マカロニほうれん荘が連載されていた当時の『週刊少年チャンピオン』ではドカベンやブラックジャックが連載されておりました。作者の鴨川つばめは1977年、この『マカロニほうれん荘』を週刊で、『ドラネコロック』を月刊で連載を開始し、一躍人気漫画家となりました。この当時の日本ギャグ漫画界の頂点を極めたといっても良いほどの活躍を見せております。しかしながら、『マカロニほうれん荘』が人気の頂点を極めると引き換えに、鴨川つばめは人気作ゆえに続きを描き続けていく事のプレッシャーに心身とも疲れ果て、何度も連載終了を編集サイドに依頼していたようです。しかし、そう簡単には聞き入れてもらえず、追い詰められた結果・・・わざと作品をサインペンで雑に描き入稿するなど、漫画作成を放棄するかのような非常手段を使い、編集部も連載終了を渋々認めました。恐らく連載末期の5話がコミックスで未収録になっている理由はこの事情によるものかもしれません。1979年、『マカロニほうれん荘』の連載を終了するとともに業界からその名が消えたと思われたが、そのあとには『ミス愛子』、『マカロニ2』の連載を開始いたしました。しかし・・・両作品とも長続きはせず、残念ながら、『マカロニほうれん荘』ほどのパワーはもはや無くなってしまっていました。基本的に『マカロニほうれん荘』のギャグは“アバンギャルドさ”に徹底していたことにその面白さがあるように思います。特に膝方 歳三(ひざかた としぞう) - 通称「ひざかたさん」と金藤 日陽(きんどう にちよう) - 通称「きんどーさん」の落第2人組の常人離れした怪物ぶりは尋常ではなく、それに相反するように周りの人々は余りにも普通です。このギャップが、より“膝方”と“金藤”の存在感を大きくし、作中で繰り出される数多くのスピード感溢れるギャグや会話におけるテンポの良さをより印象付けておりました。いずれにせよ、このアバンギャルドなギャグはのちのギャグ漫画に大きな影響を与え、その元祖たる『マカロニほうれん荘』は伝説となっていきます。『マカロニほうれん荘』は鴨川つばめにとって、人間業を超えたエネルギーを必要とする作品であったのかもしれません・・・わずか二年間で頂点を極めてしまったこの作品は急激に失速してしまい、失速も含めた形で大きな伝説を残すことになった作品です。
2007.01.06
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倖田來未の『BLACK CHERRY』です。12月20日発売の5thオリジナル・モンスター・アルバムです。一昨年くらいより“エロカッコイイ”という形容詞をもとに大活躍の倖田來未ですが、2枚のBEST ALBUMが200万枚のビックセールスを記録し、昨年に引き続き、音楽業界の話題を提供しております。さて、自分は音楽は洋楽中心に聴いている方ではあるのですが、聴く音楽の巾を広げるためにも、2000年代に入ってからはJPOPも聴くようにしております。その中でも倖田來未というアーティストは以前より注目しており、彼女の曲のアレンジの面白さ、かっこ良さは気に入っておりました。昨年の12週連続シングル・リリース企画の際でも、いろいろな楽曲を提供する試みをしており、彼女の音楽面での新たな可能性を示しておりました。今回の『BLACK CHERRY』ですが、前作をさらにパワーアップし、倖田來未というアーティストのひとつの方向性が固まりつつあるような内容になっております。全体的に完成度がしっかりとしており、1曲1曲聴いていて楽しめる内容になっております。カラーとしては、タイトルの『BLACK CHERRY』にあるように“BLACK”な感じがいたします。グルーブ感が強く打ち出されており、彼女のヴォーカルとサウンドがとてもマッチとております。以前の作品は歌謡曲っぽさに、グループ感を足していたようなものが多かったように思いますが、前作より、着実に歌謡曲っぽさよりグループ感が前面に出ており、アルバムの構成もメリハリがとてもついており、飽きさせない工夫をしている感じです。せっかくアルバムを聴いても、必ず飛ばしたくなる曲があるアルバムが多い昨今、全曲を通して聴くことができるJPOPのアーティストはなかなかそういません。今後のアルバムに期待です。Black Cherry1.INTRODUCTION 2.Get Up & Move!! 3.人魚姫 4.夢のうた 5.月と太陽 6.Puppy 7.恋のつぼみ 8.WON'T BE LONG~Black Cherry Version~ 9.JUICY 10.Candle Light 11.Cherry Girl 12.I'll be there 13.運命 14.With your smile 15.ミルクティー Bonus track 16.Twinkle~English Version~ 17.GO WAY!! 18.WON'T BE LONG~Red Cherry Version~
2007.01.05
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石ノ森章太郎の『スカルマン』です。『スカルマン THE SKULL MAN』として、テレビアニメーションシリーズで、2007年春より放映開始予定のようです。『スカルマン』とは・・・1970年『週刊少年マガジン』の3号に、100ページの読み切りとして掲載された作品です。この『スカルマン』が掲載された『週刊少年マガジン』では、石ノ森章太郎は『リュウの道』(リュウ三部作の第一作目)を連載してる最中で、他の連載作品では『巨人の星』、『あしたのジョー』、『アシュラ』などがありました。自分の父母を殺され、日本中の企業、財界、政界までを牛耳る陰の大物に、果敢に挑む孤高のダークヒーローが『スカルマン』です。この単発の読み切り作品が、石ノ森章太郎ファンのみならず、広くその名が知られたものになっているのは、この作品の魅力だけではなく、その翌年の1971年4月からテレビ放映され、爆発的な“変身ブーム”を巻き起こした『仮面ライダー』の原点となる作品としても知られているからです。“スカルマン”が“仮面ライダー”になり、コウモリ男やワニ男などに変身する相棒の“ガロ”は、ショッカーの改造人間に姿を変え、その相棒の役割は、“滝”に姿を変えます。“仮面ライダー”の原作では、ショッカーの改造人間にされてしまった本郷猛がショッカーの怪人と闘いながら、改造人間であるがゆえの苦悩を描いております。“スカルマン”も異常天才の父母の間に生まれ、父母が作り上げた人造生物“ガロ”と自分の生まれに苦悩する姿が描かれております。そして、生前の石ノ森章太郎自身からご指名で「続編をお前が書け。」と言われていた島本和彦がその遺言どおり、コミックα1988年創刊号(4月7日号)~月刊フラッパー2001年5月号に連載したのが、島本版『スカルマン』です。デザインもさることながら、ストーリーも“仮面ライダー”へのブリッジ的な展開を示しています。ところどころに“石ノ森へのオマージュ的いたずら”も入っており、石ノ森ファンであれば、( ̄ー ̄)ニヤリとさせられる場面が結構あります。(石ノ森作品では超有名なあの方も出てきたりします。)ラストもしっかりと“落ち”がついていて、いい感じです。全7巻で刊行されましたが、現在は文庫版で入手可の状態です。“仮面ライダー”の前身にあたるこのダークヒーローですが、石ノ森版から島本版、そして仮面ライダー(原作版)という具合に読むと非常に楽しめます。
2007.01.04
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石川賢の『神州纐纈城』です。これは、大正時代に活躍した伝奇作家である国枝史郎の同作品を石川賢が漫画化したものです。ちなみに『纐纈』は『こうけつ』と読みます。『蔦葛木曽桟』、『八ヶ嶽の魔神』と並ぶ国枝史郎の三大傑作長編の一つが、この『神州纐纈城』です。戦前以来、長い間絶版状態が続き、再版された際には三島由紀夫が絶賛したといいます。残念ながら未完の作品です。このような状態が長く続いてる作品のため、原作本は手に入らず、電子図書で何とか手に入れました。(復刊してくれればいいのですが・・・)そこで、入手しづらい環境でもあるため、今回は漫画版の『神州纐纈城』について書きたいと思います。武田信玄の時代の甲州。その寵臣であった土屋庄三郎は、真っ赤な布を売る謎の老人と出会う。再三断るのだが結局買わされた布に一瞬、蒸発した父親の名前が浮かんだことから、庄三郎は肌身離さずこの布を持ち歩く。庄三郎の父親と母親、そして父親の弟は不義の三角関係で互いに苦しんだ挙げ句、三人とも幼い庄三郎を残して逐電してしまっていた。庄三郎はその布が人の血で染め上げられたという纐纈布であることを知り、誘われるように富士山麓に赴くことになる。まず彼を出迎えたのは三合目陶器師と呼ばれる人斬り。更に山中には仮面を被った城主が君臨する湖の中に隠された城や、謎の教団に支配される洞窟の中に隠れた街などが存在し、さながら異世界の様相を漂わせていた。信玄は国を出た庄三郎に対し、少年ながらすばしこい高坂甚太郎を追っ手として差し向けた・・・というところから、ストーリーが展開されていきます。自分は伝奇小説が非常に好きなのですが、現代の伝奇小説は少なからず、この『神州纐纈城』の影響を受けているように思います。かの有名な半村良の『妖星伝』の「鬼道の巻」に出てくる主人公“土屋新三郎”が“土屋庄三郎”からインスピレーションを受けたのは有名な話です。『妖星伝』は当時のSF小説を若年層からもっと読者層を拡大するために、大人向けのSF小説というコンセプトで『神州纐纈城』や『蔦葛木曽桟』を半村良の解釈をベースに現代SFとして書かれた作品です。『妖星伝』自体が半村良の最高傑作、あるいはSF作品の中でも金字塔と言われていることは言うまでもありません。そのベースになった『神州纐纈城』が未完でありながら、どれだけ凄い作品なのかはこれでお判りいただけると思います。興味があれば、まず、この石川賢の漫画版を読んでみると良いと思います。※石川賢先生は、2006年11月15日に他界されました。ゲッター・ロボも今後描かれることがなくなり、とても残念です。
2007.01.03
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富樫倫太郎の『太子暗黒伝』です。『陰陽寮』の終結から1年余り経ち、昨年夏より書き下ろされるようになったのがこの作品です。聖徳太子を違う側面から描いた伝奇小説です。時代は587年。日本は飛鳥と出雲、そして九州に邪馬台国が鼎立する三国分裂の時代であった。出雲に起こる波乱の兆候、朝廷内での物部氏と蘇我氏の反目。そして出雲へと旅する厩戸皇子…。古代社会を舞台に贈る伝奇ロマン。(新書カバーより) 大和と河内を結ぶ穴虫峠の獣道を歩む二つの人影。飛鳥へむかう出雲からの旅人だった。二人は遠い出雲の国から飛鳥の廐戸皇子を訪ねて旅してきた。出雲の大神様は普通の人間では駄目だ、所詮ただの人間など大奈無智や少奈彦の暴虐さや狡猾さに敵わないというのだ。廐戸皇子は池辺皇子(後の用明天皇)と穴穂部間人皇女の間に生まれた嫡男だったが、用明天皇には壮年の兄弟が何人もいるので、大王になる確率は低い。そんな人間になぜ?皇子は、ただの人間でないというのだ。時代は五八七年。日本は飛鳥と出雲、そして九州に邪馬台国が鼎立する三国分裂の時代であった。出雲に起こる波乱の兆候、そして朝廷内では物部氏と蘇我氏が反目していた。朝廷内の新旧両勢力の権謀と戦い。出雲へと旅する廐戸皇子…。(太子暗黒伝 壱より)廐戸皇子は出雲の動向を探りに検分使として大奈無智の宮殿に滞在し、出雲が戦争準備に余念なく、大和朝廷に叛旗を翻そうとしていることを明らかにした。が、その間に、飛鳥では大王が薨去し、大兄と指名された彦人皇子の命が奪われた。物部氏と中臣氏は穴穂部皇子を次の大王にしようと画策する。廐戸皇子は父、用明天皇の死霊と話しあい、決して逃げずに大和を支えていくことを誓う。いっぽう、大和との戦を準備する出雲の背後をつき、邪馬台国が筑前・筑後を奪い返そうと動き出した……。 (太子暗黒伝 弐より)聖徳太子が14歳の少年で、しかもこれだけかっこよく描かれると・・・お札に載っていた頃の聖徳太子と比較しようとしても比較のしようがありません・・・(笑)
2007.01.02
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Have A Happy New Year!!I hope we can get together more often this year than last year. Good luck with your new job.NIAGARA CALENDER1. ロックンロールお年玉 2. ブルー・ヴァレンタインズ・デイ 3. お花見メレンゲ 4. ベースボール・クレイジー 5. 五月雨 6. 青空のように 7. 泳げカナヅチ君 8. 真夏の昼の夢 9. 名月赤坂マンション 10. 座 読書 11. 想い出は霧の中 12. クリスマス音頭~お正月
2007.01.01
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