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2010年01月16日
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■気になる本 - 回想の松川弁護 -


 今週のある時(1月13日)、父に質問をしました。
当時としては、20歳前後の年齢に達していた
ことでしたから、記憶にあると思って。
「平駅前で起きた平事件を知ってる?」
「ああ、知ってる」
と言ったきり、普通だったら詳しく教えてくれる父なのに
今回はダンマリになっていました。


 さて、ここのところの報道は異常としかいいようの
ないことです。皆様は、それを感じましたでしょうか?

 勿論、小沢一郎民主党幹事長にたいする東京地検の
強制捜査や元秘書逮捕の問題です。

 過去に経験のある鈴木宗男議員も自身の ブログ
検察のデフォルメを、次のように表現しています。
----引用----
 そして「段ボール箱を何箱押収した」と言うが、
書類等をあの段ボール箱にぎっしり入れると、とても
一人では持てない。捜査官は仰々しく段ボール箱を

書類少々で、極めて軽いものなのである。
 なぜわかるか。それは、平成14年、私の事務所、
自宅が捜索された時、段ボール箱にはもっと書類が
入るところを少ししか入れずに、捜査官がただただ
数多く運び出した様にしている姿を見ているから

しているのだ。
----引用終了----

 本題に戻ります。福島県の浜通り(太平洋地区)と
茨城県の太平洋側は、一般炭である新生代第三紀の
比較的新しい地層(約4000万~3000万年前)
で、低カロリーの石炭がとれました。地域によって
差がありましたが。

 昭和23年夏ころ、GHQの指示を受けた政府は、
7月20日に経済安定10原則を発表し、22日には
炭鉱別規格別生産者価格制(メリット制)を決定し、
常磐炭鉱群も、低品位の石炭価格の引き下げに難儀
をしたようです。

 政府は炭鉱全体の保護政策から特定の優良炭鉱だけ
を対象にした選別保護政策を実施したのです。

 いわき市内郷(現在)にあった矢郷(やごう)
炭鉱(磐城神奈川炭鉱株式会社)は、小規模であり、
経営不振に陥り、労務加配米の欠配、賃金の遅配、
欠配と事態は悪化し、坑夫や家族の生活は極度に逼迫し
谷間のサワガニをあさり、木の芽、野草の類を探して
食いつないでおりました。

 昭和24年4月8日、会社側は経営維持のためとして
143人の人員整理を提案したが、組合活動家を狙い
撃ちにしたというのが現実でした。仙台や福島から
GHQ関係者がいわきに集まり、6月9日には、
「至上命令」(占領軍の命令)がでました。坑夫たちは、
内郷町役場に陳情にいくも、6月28日に会社側は、
閉山を決定してしまうのです。

 この争議の中で、平事件が起きました。
 4月14日~7月20日に許可された壁新聞
(場所は、平市田町国鉄貨物扱所前平東宝(映画館)
街頭ポスター右側)で、常設の掲示板を確保した共産党が、
矢郷争議や、共産党の機関紙、等を掲示していました。

 6月25日にGHQの将校らが平支署を訪れ、掲示板
の撤去を勧告したというのです。理由は、「許可期間」
が長すぎる というものです。(はっきりいってイチャモン
ですね)

 そこで、本田正治署長は、直に27日付けで道路一時
使用許可を取消し、掲示板の撤去を命じました。
共産党からの円滑に処理したいという要望に対し、GHQ
福島軍政府は、国警福島県本部長に電話をかけ、警察で
掲示板を撤去できなければ、軍が撤去すると恫喝して
います。

 共産党を含む労働者たちは、警察署に押しかけ、早急
な撤去命令を撤回してもらおうとし、それが無理なら
延期してもちうと考えていたのです。ところが、外は
雨がひどくなり、全員、警察署に入ってきましたら、
「平の警察署占拠事件」となってしまうのです。

 現在の東京地検の捜査と似ていませんか?
そこには犯罪といえるものがないのです。でも、どうしても
ある行動を止めたい人達がいると、事件になって
しまうのです。
 そういえば、植草事件もそうとう匂いますね。

 この平事件は、日本の3大攪乱(かくらん)事件として
日本の汚点になっています。ちなみに、230人が逮捕
されております。
ウィキペディア では、231人となっております。


 これでわかりませでしょう。終戦直後、アメリカや
GHQは、共産党を毛嫌いしていたことを。そして、
労働者の団結を阻止してきたことを。

 それが、国鉄三大事件へと発展していくのです。
下山事件、三鷹事件、そして松川事件。松川事件については
平事件の被疑者も名前が上がっています。だから著者が
弁護を両方引き受けたということでしょうか。

 いずれにしても、背後にはアメリカの臭いがプンプン
します。あれ?、現在も臭いませんか?


 いま、「回想の松川弁護」(著者 大塚一男 著、
出版社名 日本評論社、発行年月 2009年10月17日)
を読了しました。

 著者のプロフィールは、カバーにあります。


大塚 一男(オオツカ カズオ)
1925年長野県に生まれる。農林学校を卒業後、
弁護士を志して早稲田大学(専門部法律科)に学ぶ。
1944年9月繰り上げ卒業。翌月現役兵として
中国大陸(河北)の部隊に入隊。武昌で終戦を迎え
1946年3月復員。その年復活した高等文官試験
司法科に合格し、1947年5月司法修習生(1期)となる。
1949年6月弁護士登録(東京弁護士会)。
同時に自由法曹団に参加。
1976年度日弁連人権擁護委員長をつとめる。
弁護士になると同時に平事件、三鷹事件等の弾圧事件に従事し、
松川事件では、事件当初より岡林辰雄弁護士とともに
主任弁護人として14年間闘い抜く。1950年代の
多くの弾圧事件、1970年代からは、加藤老、江津、島田等
の再審事件の弁護に参加する。



 松川事件(まつかわじけん)とは、1949年(昭和24年)
8月17日の未明(午前2時頃)に、
福島県の国鉄東北本線松川駅-金谷川駅間で起きた鉄道の
レール外しによる意図的な列車往来妨害事件です。

 場所は、福島県信夫郡松川町(現在の福島市)。
ここを通過中だった青森発上野行き上り列車が、突如
脱線転覆する事件が起こりました。

 蒸気機関車が脱線転覆、後続の荷物車2両・郵便車1両・
客車2両も脱線。機関車の乗務員3人が亡くなりました。

 下山事件、三鷹事件と並び、第二次世界大戦後の国鉄
三大ミステリー事件のひとつといわれています。


 まず、この本を読まれる場合には、第2部の
「松川事件の人と歴史」を先に読まれてから、第1部の
「松対協会長廣津和郎」、と第3部の「闘いの松川事件」
という順番で読まれることをお勧めします。

 また、この本だけではなく、時代背景、他の事件との
関連というのも大事ですので、できれば、松川事件の
報告をしている書籍もあわせて読んでいただければ、より
理解しやすくなります。

 私の場合は、
「松川事件50年」(福島県松川運動記念会 編)
「松川事件と平事件のナゾ」(歴春ふくしま文庫 71)
を読み、事件の背景、他の事件との関連に憂いました。
そういう意味で、著者が語っていない他の事件や時代背景
については、これらの本を参照しています。


 著者は、松川事件を経験し、検察の証拠隠し
(いわゆる諏訪メモ)、裁判官の証拠隠蔽(被告の身体障碍
について病院に問い合わせした時の回答書を裁判所(福島地裁)
の金庫の中にしまいこんでいた)にあい、日本における裁判
に憂いているのがよくわかります。

 アメリカの証拠法の専門学者ウイグモア教授の著書から
引用している部分があります。それは、裁判官といっても
(裁判員や陪審員も含めて)素人である。証明の科学の
専門家ではない と喝破しています。

 そして、日本の裁判は、平野龍一教授のジュリストへの
投稿記事によると、「判決の実体は裁判官の心証である」
と述べています。松川事件の2審判決(有罪)後のこと
ですから、相当、怒りがあったのだと思います。

 著者が述べています。
「刑事訴訟法学が無実の犯人をつくらない学問=無冤法学を
指向し、その保障のために心がけるのでなければ、学問と
してどれだけ価値が認められるであろうか。」

「代用監獄制度は冤罪の温床」
 あのプロレタリア作家の小林多喜二は、捕まえられた
その日の夜に、築地警察署で絶命しています。
また、1995年9月19日に国際法曹協会が決議をして
日本国に通知していますが、いまだに守られておりません。
(決議は、代用監獄制度の廃止。国際人権規約、国際被拘禁者
人権原則及び改訂規則、拷問禁止条約を遵守すること。
被拘禁者に逮捕から起訴の間の保釈を可能にすること。)

「被疑者段階での公的弁護人制度の確立」も必要だと
述べています。

 著者の弁護士活動の長年の経験と、それから俯瞰した
日本における裁判の問題と裁判所の組織、そして検察、
警察組織、これらの組織は、戦後も解体されずに温存
されてきている というのです。

 実体法学を学ぶ人達は、この本が人権擁護という
視点からも参考になると思います。

 何でも、民主党は、普天間の基地問題のほか、裁判所、検察、
警察の組織見直しを進めているという噂もあります。
それで、検察がなりふりかまわず暴走してしまっている
のだろうか。松川事件を読んで、当時と変わっていないな
という思いです。

 国会議員は、選挙でいつでも落選させることができますが、
裁判所判事、検察官、警察官は、国民にはやめさせることは
できないのですから。ここは、法律を作りリーク情報提供者や、
違反した者には降格、懲戒免職とかの規定してほしいと
思うのです。

 植草教授のように無実の人を逮捕されないために、やはり
取り調べの可視化100%は必要ですね、それがいやなら
弁護士の立ち会いのもとでの取り調べということになる
のでしょうか。

(1/16)


回想の松川弁護





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最終更新日  2010年01月16日 10時55分07秒
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