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■気になる本 - 属国・日本論 -------------------------------------------------------- 私達は、メディアの変革期に直面しているのではないかと思っています。情報伝達ということであれば、むかしの「のろし」から始まって、電線による音声通信、そして、無線通信、そして、高速大容量の通信(有線、無線も)と媒体(物理的)は変化しています。 一方、中身(コンテンツ)については、瓦版から始まり映画でのニュース報道(昔は、映画館でニュース動画をみました。)、ラジオによる放送、新聞の配達、TVの放送。そして、ネット中継。情報伝達が瞬時になり、しかも、長時間放送が可能なのです。 さて、民主党が一昨年の8月に、マニュフェストを掲げて戦った衆議院選挙で圧勝し、民主党、社会民主党、国民新党の連立でスタートした国民のための政権でした。 ところで、この次の疑問に答えることができますか?(逆に、民主党に一票を投じた人達の疑問だと思います)■1 鳩山首相が昨年6月になぜ、退陣したのか?■2 昨年の6月2日にクーデターがあったのか?■3 なぜ、小沢一郎氏への検察、マスコミの攻撃が止まないのか?■4 昨年の民主党代表選挙の時の機械とシステムはどこの国のものなのか?■5 管内閣は、改造前後において、小沢グループや鳩山グループから大臣は何故でていないのか? これらに、答えてくれる新聞やテレビは、残念ながらありません。あの強制的に料金を徴収しているNHKさえも。ほんとうにデモクラシー(民衆政治)が発達していないのは、この日本だからです。 そういえば、ここのところ、新聞は5分、TVは、くだらないのでバラエティは見なくて、NHKのニュースや民放のニュースをみる位(10分)です。 そして、困ったことはありません。私の知りたいことを私に代わって活躍してくれているフリーの記者がおりますし、また、著者を始めとして、何故か新聞とかテレビのメディアに過去に出演していた方々がわかり易く解説してくれています。(岩上安身氏のホームページ) だから、新聞の講読は止めたいと思っておりますし、(その費用は、フリー記者への寄附に回したい)NHKの受信アンテナを取り外し、受信料も払わないで著者のグループに、若い人達の指導・育成に強力していきたい。 と最近は考えているのです。(著者を囲む会のホームベージ)いま「属国・日本論 Born on the planet of the Apes」(著者 副島隆彦、出版社 株式会社五月書房、発行年月2005年6月28日)を読み終えました。 著者のプロフィールは、カバーにあります。----副島隆彦氏(そえじま たかひこ)1953年、福岡市生まれ。早稲田大学法学部卒。外資系銀行での為替業務担当を経て、現在、常葉学園大学教授、評論家。アメリカの政治思想、法制度、金融・経済、社会時事評論などの分野でさまざまな真実を暴く。日本が独自の国家戦略をもつことを日本で初めて提起し精力的な執筆・講演活動を続けている。------ 著者のこの本は、改定版です。初版は、1997年の5月です。米国における日本の位置を、「属国」といい始めた最初の日本人です。 改正版まえがきの4行目に、「日本はアメリカの属国である」という言葉は、今や日本国民にとって自明のこととなった。 と述べています。 でも、著者は、悪意があっていっているわけではありません。著書の冒頭に次の文があります。---引用--- この本は、決して日本国を貶(おとし)めるために書かれたものではない。日本人がこの国を、勝手に立派な大国だと思い込んでいること自体が、日本国の危機だと思う。私たちは、自分たちの足元を見つめ、決して威張らないで着実に生きてゆく国民でなければならない。事実を冷酷に見つめるところから、次の対策が次々に生まれてくるだろう。私は、自分の生まれ育った国を深く愛するが故に、属国・日本論を唱える。---引用終了--- この本を読むと、前述の5つの疑問がわかる内容であります。それほど、衝撃的な本です。なんといいましょうか、後頭部を木槌で叩かれたような衝撃なのです。 しかし、マスコミからの情報では、絶対にでてこない情報でもあります。 あなたは、属国というのが理解できますでしょうか。著者も述べていますが、属国は、植民地(コロニー)ではない。 属国は、朝貢国(ちょうこうこく、tributary state)のことであると。 要するに、何でも命令し、要求し、搾取するということです。 私は、過去に、「墜落の夏」の本を紹介し、日航機墜落の疑問だらけをお伝えしました。そして、副島隆彦氏について、次のようにコメントしています。---引用--- 副島隆彦先生は、アメリカと日本の関係について、「帝国-属国の関係」と喝破しています。(いま、「属国・日本論」を半分まで読んでいるところです。これは、是非、購入して読んでもらいたい本です。特に若い人達には)---引用終了--- ところが、全文をよんで驚きました。P44に「日航機墜落事故をめぐって」というタイトルがあり、P48からP49にかけて著者の確定的な言質があります。---引用---そして、もっと衝撃的な真実は、この墜落した日航ジャンボ機の尾翼を壊したのは、アメリカ空軍の練習機なのである。---引用終了--- 誤射だったとは。私には、検証する術もありません。アメリカが自白するならともかく。 でも、ちょっとまてよ。この前(昨年)の韓国の哨戒船が沈没した事件。あれにもアメリカが絡んでいるらしい。 尖閣問題でも、著者によると、アメリカがからんでいるらしい。なんでも、一週間前に合同訓練した手法であったということ。漁船の挟み打ち。日本の海上保安庁の損傷した2隻の船の写真がなぜ、でてこないのか?。 尖閣問題は、前原国土交通大臣が指示して逮捕させ、その後、アメリカの意向が変って釈放せよという指令がきたために、沖縄の検察官の責任にして、解放してしまうという体たらく。このときの外務大臣は、前原氏。 少し前になりますが、9.11テロについても、奇怪しい。これは、ネット上のほうが世界中の方が訴えていますね。(真実は深く深く隠れているのです。) 管首相も、野党時代から経歴を晒されていますが、劇的に変化したのは、アメリカのアーリントン墓地を訪れてからと、著者が述べていたのを思い出しました。 ところが、小沢一郎氏だけは、ジョセフ・ナイ駐日大使や誰がアメリカからきても屈伏しなかった、立派な人であります。 だから、フジTVの「新報道2001」2011.1.16 にも出演したのです。そして、放った言霊。「TPPは米国の世界戦略の一環なんですよ」これを理解した国民は、少ないのではないでしょうか。http://blog.livedoor.jp/hanatora53bann/archives/51692567.html TPPにしても、中国が参加を表明していますか?韓国が参加を表明していますか?。参加表明しているのはアメリカとGDPが低い国だけでしょう。ということは、日本は、参加すると搾取される ということです。温暖化問題(いまは、寒冷化の方向であるというのが、良識のある学者の意見です)を、ビジネス(金儲け)とするために排出権取引ができたということでしょう。 著者のこの本は、社会(小学、中学、高校)や政治の教科書にしたいくらいです。 大東亜戦争に負けて、講和条約(停戦、平和条約)を行ったあと、吉田茂日本国首相は、米兵に両腕をつかまれ兵隊の食堂らしきところにつれていかれ、椅子に座らされ「これに署名しろ」といわれて、日本国首相とは記入せず、単なる個人名の「吉田茂」と署名した、「日米安保条約」。 こんなやり方は、対等な国が行うものではないでしょう。著者の本は、こういう事実に基づいて、マスコミが書かないことを報せてくれています。 高校生以上でしたら、なんなく読めるでしょう。ただ、家庭内で議論する場合には、少し注意をしましょう。新聞、TVが絶対に事実を報道しているという人が多いのがいまの状況ですから。 「井の中の蛙」状態なのですね、いまの日本国民の置かれているポジションは。いやいや、著者がいうように洗脳(真実隠し報道、考えさせないようなTVバラエティ番組、問題提起や追求をしない新聞)されていたのですね、メディアに大きな責任があると感じるのは、私だけでしょうか。(1/19)属国・日本論改訂版
2011年01月19日
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■気になる本 - 日本人のためのイスラム原論 -------------------------------------------------------- ある事情があって、このような「気になる本」の紹介が中断しそうです。もともと、週1回でスタートし、それが2週に1回になり、月に1回となっています。また、それも延びそうです。ただ、読書は続けています。 ある人に、法律をどう思うか? と問うてみました。すると、回答は、「トラブルを解決するためのもの」というのです。 皆さんはどう思いますか。 その部分もあるでしょう。しかし、日本においては、それだけでは不十分です。法体系をご存じない方が多いのではないでしょうか。勿論、私も詳しくはわかりませんが、法律の外郭の仕事(代理、仲介、委任等)をしてきましたから、少しかじりました。 六法(憲法、民法、刑法、民事訴訟法、刑事訴訟法、商法、これに憲法が入るのがよくわかりませんが)があり、これをベースにして特別法、規制法とかがあります。一つの例です。 建物や土地の賃貸借や地上権については、借地借家法というものがありますが、これは民法の賃貸借の条項に対して、特別に定めた法律です。 あなたが、アパートを借りる場合、不動産業者から事前に見せられた契約書をチェックする場合には、まず、不動産業者を規制する「宅地建物取引業法」からチェックをし、そして、借地借家法をチェックをし、そして最後に民法にたどり着くという確認が必要です。(現実には、不動産業者のいうことを信じて契約するでしょうが) このように、法律は、「予防」という点でも利用できますし、もし、トラブルになったらある法律のある条項を示して、解決にはかるのが裁判です。(ここでは調停、和解、少額訴訟も含めました) また、法律は、作成時点で、なんというか精神みたいなものがあります。 例えば、戦争中(大東亜戦争)、戦場にいった家庭を大家がかってに追い出さないようにした「借地法」、「借家法」(いずれも旧法、ただし、平成4年8月1日以前の契約は、現在でも旧法を適用することになっています。)があります。 ところが、旧法では、土地や建物を貸すと、貸主(大家)から契約解除が実質できないという問題がでて、一定期間がきたら借主が返すしかない「定期借地」、「定期借家」というものができて、旧法は、「借地借家法」に新しくなりました。 このように法律は、時代の流れというか要請に応じて変化していきます。そして、国会で審議され成立すれば、法律は施行されます。 ところが、ある世界では、違います。著者の「はじめに」から引用しますと(P2)----宗教とは法である。では法とは何か。法とは神との契約である。神との契約は宗教の戒律(かいりつ)であり、社会の規範であり、国の法律である。この4つがまったく一致するのが宗教の理想でありイスラム教とまさにとのとおりである。---と述べています。ということはイスラム世界(イスラム教を信奉する社会)は、宗教に基づいて9.11のようなテロを行う社会なのか? 皆さんは、イスラム教と聞いて、どう思うのでしょう。「テロ」を作り出す宗教、戦いが好きな宗教と思っておりませんでしょうか。ところが、まったく違うのです。宗教のお手本のようだと著者はいうのです。いま「日本人のためのイスラム原論」(著者 小室直樹、出版社 株式会社集英社インターナショナル、発行年月 2002年3月31日)を読み終えました。 著者のプロフィールは、巻末にあります。----小室 直樹(こむろ なおき)1932年、東京生まれ。京都大学理学部数学科、大阪大学大学院経済学研究科を経て、フルブライト留学生としてアメリカに渡る。ミシガン大学大学院で計量経済学、ハーバード大学大学院で心理学と社会学、マサチューセッツ工科大学大学院で理論経済学を学ぶ。帰国後、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程を修了。東京大学法学博士------ 著者は、今年の9月7日頃に亡くなられたようです。1932年(昭和7年)9月9日生まれです。(弟子の副島隆彦教授の情報による) 衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。 合掌 さて、著者は、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の共通点は、一神教であり、同じ神を信奉しているといいます。一神教については、次も参考してください。(参考)一神教の闇 アニミズムの復権 しかし、キリスト教には法もなければ、規範も存在していないといい、信者が神を信じるには、絶大な努力を要するといいます。 ムスリム(イスラム教徒)は、法を守ることによって神を信じることになるというのです。 簡単に著者が述べているイスラム教について、抜きだしてみます。(一部編集)■7世紀(日本は大化の改新のころ)にマホメットが現れ、イスラム教の教えを説くや、アラブに大爆発が起きた。マホメットが死んでから1世紀も経ないうちに、イスラムは、絶頂期のローマ帝国をも凌ぐ大帝国を作り上げた。(P29~30)■ムスリムになったアラブ人たちは、634年から始まる戦争において、わずか8年でペルシャ超帝国を滅ぼし、ローマ帝国からはシリアとエジプトまで奪いとった。(シリアはキリスト教発祥の地) 彼らは進撃の歩を止めず、ついに大西洋にまで達し、さらにジブラルタル海峡を渡って、現在のスペインをも制圧した。(P30~31)■「コーラン」の著者は神のアッラーである。もっと正確にいえば、アッラーの教えを大天使カブリエルがマホメットに伝えた言葉をまとめたものがコーランである。コーランは宗教上の啓典(キタープ)であり、マホメットの言行をまとめたものは「スンナ」であり、啓典ではない。(P35~36)■イスラム法のしくみ(エジプトのイスラム法学者のアブドル=ワッハーブ・ハッラーフの説)最高の法源(法の基準) コーラン第二法源 スンナ第三法源 イジュマー(決断や合意という意味) ムジュタヒド(法学者)の合意を得たもの第四法源 キヤース(類似での評価)第五法源 イスティフサーン第六法源 無記の福利第七法源 慣習第八法源 イスティスハーブ第九法源 イスラム前の法第十法源 教友の意見(P48~51)■キリスト教でもイスラム教でも旧約聖書に書かれていたことは、真実であるとみなす。(アダムとイブの楽園追放、ノアの洪水、古代イスラエル人のエジプト脱出、シナイ山でモーセに神が十戒を下されたことも) 共通点が多い二つの宗教であるが、決定的に違うのは、規範(ノルム)の存在である。規範とは、「これをしろ」、「あれをするな」という命令(や禁止)である。キリスト教には、この規範がまったく存在しない。これにたいしてイスラム教は規範だらけ。規範なくしてはイスラム教ではない。(P39~40)■イスラム教の信者には、基本的な義務として「六信五行」が課せられている。 「六信」・・・次の6つを信仰しなければならない。神(アッラー)天使(マラク)啓典(キタープ)予言者(ナビー)来世(らいせ、アーキラット)天命(カダル)「五行」(アラビア語では「5つの柱」(アルカーン・ アルハムサ) ) ・・・その前に清浄の行(身体を清潔)すること信仰告白(シャハダ)・・・「アッラーの他に神なし、 マホメットはその使徒である」と口にだして唱える礼拝(サラート)・・・イスラム教徒の生活は、礼拝に 始まり、礼拝に終わる。すなわち、夜明け前、正午、 午後、日没、夜半の5回、メッカの方角に向かい、 定められた手順に基づいて礼拝する。時間も正確に 決められている。喜捨(きしゃ、ザカート)・・・貧しい人への喜捨は 義務であり、所得の40分の1で、バイトル・マール (財産の家)と呼ばれる場所に集められ、政府によって 貧しい人達に分配される。断食(だんじき、サウム)・・・イスラム歴の第9月 (ラマダン)の間、信者は断食をしなければならない。 この場合、日の出から日没までの間のみ。コーランには 「その晩は妻と交わるがよい」と待て書いてある。 ただし、例外もあり。病人、子供、妊婦はしなくても よく、戦士や旅行者も除外対象である。巡礼(ハッジ)・・・イスラム歴の第12月、ムスリム の巡礼者たちは、聖地メッカのカーバ神殿を中心に 行われる儀式に参加する。イスラム教徒の成人は、 一生のうち最低1度は巡礼を行うべき手あるとされているが これだけでは自発的義務である。(P41~52) すごい規律です。いまの日本人も大多数の方は、放り投げてしまうのではないでしょうか。親や先生から注意を受けるのもいやなのですから。 著者は、イスラム教を通して、世界をみごとに俯瞰しています。また、他の宗教(ユダヤ教、キリスト教、仏教、儒教等)をイスラム教をベースにして、みごとな解説をしてくれています。 私達は、学校(小学校、中学校、高校、大学)で、宗教教育や宗教思想教育を受けていません。だから、この本は、そういう宗教の歴史、比較を知るには、格好の著書でもあります。 著者も述べていますが、「比較宗教社会学的に分析した」と自信をもった本です。 是非、この本は、高校生、大学生に読んでもらいたい本です。勿論、社会人のかたにも。そうすると、イスラム圏と欧米の関係もわかります。 尚、日本に日本人ムスリムはなぜ少ないのか? に対しても回答を得ることはできるでしょう。 また、仏教もイスラム教ほどの規律ではないにしろ、戒律というものがあります。唐の高僧「鑑真」(がんじん)は、日本に正当な仏教(戒律)を教えようとして753年に6度目の渡航でようやくたどり着いたが、失明をしてしまう。(P90) 戒律は、悟りを開くための正しい方法として釈迦が示したものである。(P90) その戒律を取り払ったのが、天台宗を開いた最澄であり、外面的行動に関する規範を取り除いてしまった。(P92) 儒教の外面的行動部分を取り払ってしまう日本。そして、イスラム教のような規範を取り払ったキリスト教が日本に定着していく、その類似性。 日本人のDNAの一端をみてしまう本でもあります。(参考)梅原猛の授業 仏教(11/17)日本人のためのイスラム原論
2010年11月17日
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■気になる本 - 日米同盟の正体 -------------------------------------------------------- ある会員制の掲示板に、「私は国家戦略はない方が良いと思っている。(以下略)」という意見が主婦の方からでていた。 どんな人も意見を述べることは自由であり(法に反しなければ)、それは尊重されるべきです。 ただし、その内容については、私は反対です。国家に戦略がなければ、ただの烏合の集となってしまいます。 国家の戦略については、安全保障、食料、資源、といろいろと考えなければならないものがあります。それらの中で、最も国民に理解されていないのが、安全保障ではないかと危惧します。 トム・クランシーの作品のシリーズであるジャック・ライアン・シリーズは、大変、面白いし米国の軍事内部の描写がリアルで精密で、感心したことを思い出します。「レッド・オクトーバーを追え!」「愛国者のゲーム」「クレムリンの枢機卿」「今そこにある危機」「 恐怖の総和」「日米開戦」「合衆国崩壊」までは、読んだ記憶があります。主人公のジャック・ライアンがCIAの分析官でありCIAや米国まで戦略的に検討を加えて対処するという小説で、本がでる度に主人公が出世していくというのも楽しみでした。処女作「レッド・オクトーバーを追え!」では、息詰まる潜水艦同士(ソ連と米国)の戦いは、小説でも十二分にイメージできますし映画でも、同じスリリングを味わいました。 「合衆国崩壊」では、主人公が副大統領になり大統領が死亡したために、自動的に大統領になってしまう。ひょっとしたら、オバマ大統領も、この手かな。今の副大統領は、誰でしたかね。「日米開戦」では、日本人パイロットがジャンボジェットで米国の議事堂に突入するという9.11テロを予告しているような内容でした。 こういう本を読みますと、国家としての戦略がいかに大事かわかります。いま「日米同盟の正体 迷走する安全保障」(著者 孫崎享、出版社 株式会社講談社 、発行年月 2009年3月20日)を読み終えました。著者のプロフィールは、表カバーの裏にあります。----引用----孫崎 享(まごさき うける) 1943年旧満州国鞍山生まれ。1966年東京大学法学部中退、外務省入省。英国(2回)、ソ連(2回)、米国(ハーバード大学国際問題研究所研究員)、イラク、カナダ勤務を経て、駐ウズベキスタン大使、国際情報局長、駐イラン大使を歴任。国際情報局長時代は各国情報機関と積極的に交流。2002年より防衛大学校教授。この間公共政策学科長、人文社会学群長を歴任。2009年3月退官予定。---------- 2005年(平成17年)10月29日に、日本の外務大臣、防衛庁長官と米国の国務長官、国防長官は「日米同盟:未来のための変革と再編」という文書に書名したと、著者は述べています。いわゆる2+2合意(ツープラスツー合意)と言われているものです。 著者は日米安全保障条約にとってかわったものだ と述べています。つまり、日米安全保障条約の6条(極東条項)が、2+2合意では、世界を対象になってしまっていると。 とすると、推察するに、イラン(近々、アメリカが戦いを始めるという噂あり)に日本の自衛隊がでていくことになりかねません。憲法9条があるのに。この2+2合意は、憲法違反ではないのでしょうか。 だから、日本国内は日本の自衛隊が守る。島嶼(とうしょ、大小の島々)についても。----引用---- 尖閣諸島は、米軍が出動できない地域だった?孫崎享氏インタビュー(2010年9月26日)を是非、みてくださいませ。Vol1~4で長編ですが、今回の尖閣諸島問題を考える上で非常に大事です。以上「田中角栄の遺言」のコメントより----引用---- だから、小沢一郎氏が過去に述べたことが大事なのです。日本は、国連が決めたことに対して軍事的支援を行うということが。また、日本は自国の自衛隊で守り、米国はその支援で充分 ということです。 ところで、何故、マスコミも軍事戦略の記事や識者討論をおこなわないのか 疑問です。でないと、我々の知らないところで、どんどん物事が進められてしまいます。あの戦争の二の舞は御免です。 いまでも自衛隊内部では、「三矢研究」がトラウマになっていて、軍事戦略がたてられないようです。ちょっと長いですが、その部分を引用します。---引用--P48~P49--- 筆者があるとき、防衛大学校内で、制服の人と安全保障の問題を語りあっていたときのことだ。その人は「制服組は三矢研究の影響をいまだに引きずっている。あれ以降、われわれ仲間内でも腹を割って真剣に安全保障の問題を議論することはなくなった」と言う。 三矢研究とは、1963年に自衛隊の統幕会議事務局が朝鮮半島をめぐる有事のときの研究を行ったのに対して、社会党の岡田春夫衆議院議員が65年の衆議院の予算委員会で、「自衛隊の政治への介入だ、シビリアン・コントロールを侵すものだ」と指摘し、統幕議長以下が処罰された事件である。 中村龍平元統幕議長は、防衛研究所発行のオーラル・ヒストリー(2008年)の中で、三矢事件は「米国が入らないで日本だけで何ができるか」を研究しようとしたが、総理が怒り、それ以降こういう研究は公然とはやらないという風潮が、自衛隊に流れてきた、と述べている。 防衛大で筆者に対して三矢事件に言及した人は、「議論に勝って、飛ばされるということもありますし」と発言した。正論が議論の場では通っても、発言者は議論を扱う部署から追われる。 筆者は驚いて、「そんな台詞、自衛隊の中にあるのですか」と間いたら、「だって日本中みんなそうでしょう」との答えが返ってきた。たしかにそうかもしれない。日本では、正しいことを述べることと「抗空気罪」ではどちらが重視されるかといえば後者である。議論に勝って、飛ばされる。その警告をもって組織の中で生きるべきかもしれない。でも何と寂しい台詞だろう。-----引用終了--- なんと哀しいことに、最先端の軍事関係部署が、軍事戦略をえがかないとは。 日本は、東西冷戦時代には、ソ連を敵国と想定し、アメリカとシーレーン構想(石油とかの輸送船をソ連の潜水艦攻撃から守る)で、P3Cを大量に購入してきました。 冷戦後は、中国や北朝鮮を意識して極東地域の防衛を主体としてきています。 そして、イラン、アフガニスタン、イラクを対象に米国の戦略転換によって、日本も追従しているように思えます。 つまり、日本の防衛については、主体性、戦略性がないのではないか とも思ってしまいます。単なる米国の言いなりに従っているだけだと。沖縄の基地問題、海兵隊の移転問題、そして、増額したアメリカに対する思いやり予算。 先程の小沢一郎氏の案も、著者のこれからの日本がとり得る戦略の3つの中の一つでもあります。 この本は、日米の情報がわかりやすく記述されており、日本の防衛の全体の流れ、今回の2+2合意の問題点、米国の戦略転換がよくわかるものです。高校生以上でしたら、読了できると思います。(10/26)日米同盟の正体
2010年10月26日
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■気になる本 - 田中角栄の遺言 -------------------------------------------------------- 2010年9月4日(土)午後1時開始で行われた新宿駅西口での立会演説会の配信された動画をみて、あきらかに、政策を述べて、自分の意見を主張し、決して別の候補の悪口は言わず、何故か心に響くものを感じたのは、私だけではないと思います。 翌日の9月5日(日)午後3時開始の大阪・梅田ヨドバシカメラ前では、オザワコールがおきて、熱狂的になっております。政策も論理的でわかりやすいものでした。 また、9月9日(木)午後3時開始の札幌大通4丁目公園では、オザワコールがおきて、政策もはっきり誰の目でもわかるものです。 そして9月14日の臨時党大会での最後の15分の演説です。その迫力、気概、信念が伝わってきたのです。 何故、これほどの演説ができるのでしょうか。いわんや、そういえば、現在の日本人は演説に慣れていないのではないか。真相を解明する努力をせずに流されやすいのではないか と思うのです。 私の回りの人にも聞いてみました。小沢一郎氏をどう思っているか?と。 ある会社経営者は、マスゴミが垂れ流す情報を完全に信じきっていました。忙しい人ですから、TVからの情報に頼ってしまうのですね。しかも、ナントカ信者のように盲信的に。 またある店長は、私が話をすることに猜疑的でした。自分が正しい(TVが正しい)と思っているようです。 知人の民主党党員とは、話が合います。 さて、私は前回のブログ「小沢一郎の最終戦争」でほとんどのマスメディアが小沢一郎氏を攻撃するのをみて、恐怖を感じたものです。 フツーのマスコミでしたら、「反対意見」を掲載したり報道したりしなければなりませんでしょう。それがなく、ほとんどのマスゴミが同じ方向を向いている・・・過去にもありましたでしょう。こういうの。(参考)小沢一郎の最終戦争 9月21日の19時57分NHKが臨時ニュースを流したこちらの事件も怖いものです。----引用--- 厚生労働省の村木元局長が無罪判決を受けた郵便の割引制度をめぐる事件で、捜査を担当した大阪地検特捜部の主任検事が、押収したフロッピーディスクのデータを改ざんした疑いが強まったとして、最高検察庁は、この大阪地検特捜部の前田恒彦主任検事(43)を証拠隠滅の疑いで逮捕する方針を固めました。----引用--- 組織の関与の有無、彼の過去の裁判に携わった証拠改竄の有無を徹底的に調査しないといけません。検察ファッショになってしまいます。 それより、政治家や著名人の不可解な逮捕、裁判については、超法規的に見直しをして、対処しなければなりません。(例えば、小沢一郎関係事件、鈴木宗男議員関係、植草一秀氏の事件、佐藤栄佐久福島県知事問題など) さて、小沢一郎氏の9月14日の演説。政治家として最高の演説でした。日本にもこういう演説ができる人がいるんだ と嬉しくなります。「お集まりの皆様、そして国民の皆様、小沢一郎でございます。」から始まり、全ての項目について持論を展開しております。 この小沢一郎氏の哲学というか信念はどこからきているのか、興味の風船が膨らんでいったのです。いま「田中角栄の遺言 官僚栄えて国滅ぶ」(著者 小室直樹、出版社 株式会社クレスト社、発行年月 1994年6月15日)を読み終えました。 著者のプロフィールは、裏カバーにあります。---- 昭和7年、東京都生まれ。京大理学部数学科卒、阪大大学院経済学研究科中退。東大大学院法学政治研究科修了。ミシガン大学で計量経済学、ハーバード大学で心理学と社会学、MITで理論経済学を研究。昭和55年、ソ連脅威論全盛にあって「ソビエト帝国の崩壊」(光文社)を発表。今日を見事に予測。他の追随を許さない自由な発想と鋭い論理は、きわめて高く評価されている。------ 著者は、今月の、9月7日頃に亡くなられたようです。1932年(昭和7年)9月9日生まれです。(弟子の副島隆彦教授の情報による) 衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。 合掌 デモクラシー(democracy)というのは、何かご存じ?民主主義ではありませんよ。辞書によっては民主主義としているのもありますが。主義は、イズムですから。 著者は、「戦後日本のデモクラシーの中で、(田中)角栄唯一人が偉大な立憲政治家である」(P190)と述べています。 デモクラシーの反対はご存じ手しょうか?著者は、「語源的にデモクラシーの反対は何かというと、シオクラシー。神聖政治である。(中略)「デモ」というのは人という意味であるから、極端に言えば、神様が政治と関係なくて、人間が行う政治であれば、専制主義であろうと貴族政治であろうと、それから、民主政治であろうと、みんなデモクラシー。その反対が、シオクラシー。シオクラシーの例をあげれば独立をしていた頃のユダヤ人。(以下略)」(P192)と述べているのです。 ですから、軍国主義もデモクラシーなんです。そして、デモクラシーが発祥した古代ギリシアでは、「愚民政治」という意味だったものが、それをはるか長い期間を要して、1918年に、アメリカ大統領のウィルソンが第一次世界大戦でドイツに宣戦布告したときにつかった「世界をデモクラシーによって、住みやすい場所にするために」という言葉から、プラスのイメージに変わったというのです。(P197) 何故、著者の引用がこんなに多いかというと、日本人は、「デモクラシー」という本質を理解できていない(勿論、私も)ということなのです。 それもそうです。日本の教育には、政治思想、哲学、(一般の)思想の教育がなされておりませんから。だから、学習経験がない事柄でインパクトが強く、たまたま自己探求に入っている人に対して、オウムのような邪悪な思想や行動様式が一般の人に受け入れられてしまうのです。すなわち、人は一生学問していかなくてはならないのです。TVを見る暇は、ないのです。 だから、著者は、「金をかけてでもデモクラシーを守れ」(P14)というのです。ところが、政治改革には金を掛けるなと日本人はいう。金権政治はやめようということになる。でも、この考えがデモクラシーの否定になると著者はいうのです。 振り返れば、現状でお金を出さなくていいもの、「空気」に対しては、誰もお金を払ってでも守れとはいいません。冤罪であるのに、CO2(二酸化炭素)が悪い ということで環境税ということも日本国政府は考えています。でも、CO2は悪くありません。 デモクラシーを日本に定着させるには、たしかな情報が民に提供されなければなりません。とすると、日本のマスゴミは、日本にデモクラシーができることを歓迎していないということになります。 日本研究で世界的な一人である方が発言をしてます。「小沢は今日の国際社会において、もっとも卓越した手腕を持つ政治家のひとりである。ヨーロッパには彼に比肩し得るリーダーは存在しない。政治的手腕において、そして権力というダイナミクスをよく理解しているという点で、アメリカのオバマ大統領は小沢には及ばない」(アムステルダム大学教授、カレル・ヴァン・ウォルフレン) さて著者によると、デモクラシーは非常に壊れやすい。それを機能させるためには、議会における自由な討論だというのです。戦前にはものすごい討論が国会でなされたと例をあげて著者は教えてくれます。また英国の例も。 田中角栄氏は、二つの側面がある(P85)と著者はいいます。一つは数は金というウォルポール的な側面。もう一つは、ディズレーリを中心とした19世紀の英国議会全盛期の側面。 ところが、日本の国会法第78条が昭和30年に削除されて、自由討議の機会は国会から消えたといいます。 デモクラシーは、マニュフェストを大事に尊重し、官僚を使いこなし、責任は政治家が負い、自由な討論をして政治家として国民の評価を受ける必要があるのです。 それを実践したのが田中角栄氏であり、彼が亡くなってデモクラシーも亡くなった と著者は嘆いているのです。 ところが、同じ考えをもち、討論のような演説を行いデモクラシーを理解していない私でさえも、小沢一郎氏の演説は、歴史に残る演説だ と思っています。そして、その演説に、田中角栄氏との共通点をみたからかもしれません。(参考)私だけが知っている「田中角栄無罪」 小室直樹先生、本当にデモクラシーは、壊れやすいものなのですね。どんなに費用がかかろうとも、それを作り上げ、維持していかなければならないのですね。未来の子供たちのために。 この本は、全ての、この国で生活している人達が読まなければならない(一生のうちに)と思います。まだ間に合います。 文章はそんなに難しくありません。政治、思想の話ですが、高校生以上でしたら読了することができるでしょう。なるべく、30歳になるまでに読了することをお勧めします。 尚、出版社からは入手は難しいでしょうから、図書館、古物商(古本屋さん)で手にしてくださいませ。(追伸)日本には三権分立(立法、司法、行政)が確立していないと著者は憂いております。三権は、官僚が握っていると。こういう話、本当に怖くありませんか?(鈴木宗男議員の裁判も最高裁は門前払い(上告棄却)したではないか。どこが三審制度なのだ、この国は。三審制度ならば、公開審議を最高裁はしてみろ。我々は、実質、裁判は二審で戦うことになる。世界人権問題としようか・・・)(9/22)田中角栄の遺言 官僚栄えて国滅ぶ 小室直樹 (クレスト社)平成6年
2010年09月22日
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■気になる本 - 小沢一郎の最終戦争 -------------------------------------------------------- 「おれは、騙すより、騙されたほうがいいんだ」といった政治家がいます。(著者の本 P244) この考え方、思想というのがよくわかります。こういうことを言える人には、悪人はいません。 だって、相手を騙すことに心が傷むのですから。そして、相手から騙されないように学問していく人なのでしょう。騙す人は、その一点のみをついてきますが、騙されないようにする人は、広範囲な知識を獲得しなければなりません。 過去に私が事業を積極的に行っていたころ、パート事務員にも、同じようなことを言ったことがあります。 不動産業者というのは、黙っていても流されやすいというか、誘惑が多すぎます。特にお金に関して。 紹介料、手数料、白紙領収書、キックバック等のおねだりが多いこと。目先のお金に目がくらんで、簡単に落城してしまう業者がおおいこと、多いこと。 スジが一本通っているというか、信念というか、性根がすわっていれば、そういう誘惑からは解放されるのです。どんな問題に対しても。 そうそう、誰からも恩義をうけていないフリーの立場だと、自分の考えが一番、遂行しやすいのです。 いま、民主党内は、強迫概念に縛られた亡者が、跋扈しています。それは、「反小沢」ということで。 一般的な人(テレビと新聞をみている人達)は、顔つきからして悪の大魔王みたいだし、どうもカネには汚れているようだし、政治の裏社会のドンではないか と思うのは、無理もないことです。 それって、洗脳されているのですから。誰に?勿論、マスメディアにです。あんなにニュースや報道番組で、「政治と金」というお決まりのキーワードで報道しくまっていれば、フツーの人でしたら、上述の考えになります。つまり、洗脳された ということでしょう。自分で考え、判断できてないのですから。 ところで、どれくらい、あなたは「小沢一郎氏」を知っているのですか?。もし、その根拠が新聞やTVだけでしたら、これから紹介する本を、是非読んでみてください。自分の脳を取り戻す最後のチャンスかも知れません。いま、「小沢一郎の最終戦争」(著者 大下英治、出版社 KKベストセラーズ、発行年月 2010年3月25日初版)を読み終えました。 著者である大下英治(おおしたえいじ)氏のプロフィールは、裏カバーにあります。ちょっと長いですが、全文を引用します。---------1944年広島県に生まれる。一歳のとき被爆。父を失う。苦学の末、広島大学文学部仏文科を卒業。大宅壮一マスコミ塾第七期生。1970年、『週刊文春』特派記者いわゆる「トップ屋」として活躍。圧倒的な取材力から数々のスクープをものにする。月刊『文聾春秋』に発表した『三越の女帝・竹久みちの野望と金脈』が反響を呼び、三越・岡田社長退陣のきっかけとなった。1983年、『週刊文事』を離れ、作家として貌立。政治、経済、芸能、闇社会まで幅広いジャンルにわたり旺盛な執筆活動を続ける。『小説田中軍団』、『小説三越・十三人のユダ』、『美空ひばり 時代を歌う』、『経世会竹下学校』、『田中角栄と歩んだ女』、『実録田中角栄と鉄の軍団』(全三巻)、『小沢一郎の政権奪取戦略』、『昭和関の支配者』(全六巻)、『トップ屋魂--週刊誌スクープはこうして生まれる!』(小社刊)、『孫正義 世界20億人覇権の野望』(小社刊)、『民主党政権』(小社刊)ほか、著書は350冊以上に及ぶ。----- 著者の本は、政治家「小沢一郎」の過去約20年を足早に振り返っています。平成2年5月11日、海部俊樹首相は、小選挙区制度の導入を自民党本部で訴えたと著者はいいます。それから、今年の3月までの約20年を、そのターニングポイントをわかりやすく説明してくれます。小沢一郎氏を中心として。 著者の他の本は読んでおりませんが、他の本を含めた集大成です。そして、小沢一郎氏の政治思想、哲学、希求するものがよくわかる内容となっております。最低でもこの本を読んでから小沢氏を批判してほしいものです。 民主党は、9月14日に代表選挙を行います。現在の党首は、暫定党首なのです。だって、鳩山元党首の残存期間のみだけの党首でしょう。 それを、ピーチクパーチクと騒がしいこと、騒がしいこと。しかも、立候補するかどうかわからない人に対して・・・あっははは。奇怪しいこと、奇怪しいこと。 いま騒いでいる人達(勿論、管党首というか首相も)と小沢一郎氏は、はっきりいってレベルが違いすぎます。 著者の中で,もっともその部分がでている部分を示します。(P350)---要約---平成21年2月17日、都内のホテルで米国のヒラリー・クリントン国務長官と会談した小沢一郎氏は、まったくひるまなかった。「(日米)同盟は、一方が従属する関係であってはならない」と持論を展開したのです。「日米同盟が何より大事であると、ずっと以前から考えてきた者の一人である。ただ、同盟というのは一方が一方に従う従属の関係であってはならない。お互い主張を交換して議論し合い、よりよい結論を得る。そして出た結論についてはしっかりと守っていく関係でなければならないと思っている。」---要約--- 次期、大統領候補であるヒラリー氏に対して、これだけしっかりとものを言える政治家は、小沢氏のほかにいるのでしょうか?。 え?、小沢氏は大量にお金を集めている?。著者の本を読んで、正当な手続きによる収入ばかりであり、しかも無駄使い(高級車を数台保有するとか、高級お店で会食をするとか・・その他)は、していないようで、かえって庶民のいく居酒屋で会食しています。金額の多寡で判断するというのは、一種の僻み根性ではないでしょうか。問題なのは、その使い方です。だいたい、頻繁にTVに出演している議員は、あまり自ら学んでいないのではないかな と推測してしまいます。 しかも、この著者の本を読んでいると、自分の名誉、勲章、地位なんかには興味がなく、日本国の将来を憂慮している愛国者であるというのが、よくわかる本であります。 しかも、マスコミが報道していないことがふんだんにでてきます。過去、20年位ですから、30歳以上の方でしたら、激動の日本の政治歴史ととらえてもいいかも知れません。学校で誰も教えてくれないことですから貴重な本になります。 そうそう、著者によると、小沢一郎氏は、マスメディアに対して痛烈批判をしています。(P179) これは、自自大連立問題に関してなのですが、本当にすこしマスメディアの免許剥奪をしたほうかいいクスリになるかもしれませんね。放送法を遵法しているTVはないのですから。 この本は、高校生以上でしたら、難なく読了することができるでしょう。自分の子供時代、両親の稼いでいる時代の日本の政治の姿の一部がよくわかる本であります。(8/19)小沢一郎の最終戦争
2010年08月19日
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【おまけ付】株式会社サンリオの株主優待券3枚セット 本日、オークションに株式会社サンリオの株主優待券3枚を出品しました。有効期限は、2010年12月31日までです。 この券はサンリオピューロランド及びハーモニーランド共通の優待券です。 この券1枚で大人・中人・小人を問わず、1名様、1回のみサンリオピューロランド又はハーモニーランドの入場とアトラクション(ゲーム等を除く)が無料となります。 もし、宜しければお立ち寄りください。詳しい説明や写真もあります。 豪華なクルーズの乗船券2枚のおまけもあります。アドレスはこちらです。http://auction.item.rakuten.co.jp/10000888/a/10000652(7月22日)副島隆彦の人生道場副島隆彦の今こそ金を買う
2010年07月22日
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■気になること(緊急) - 頭から湯気をたてる -------------------------------------------------------- 2009年(平成21年)8月30日の衆議院選挙で「国民の生活が第一」と掲げて第一党となった民主党はいつから、その方針が転換してしまったのだろうか? 友人に本日届いた民主党からの葉書をみせてもらいました。(二つ折り葉書)代表の菅直人氏が「国民の生活が第一」というキャッチフレーズとともに、葉書大の顔写真と、挨拶文が掲載してあります。----引用--- 平素より、民主党の活動をお支えいただき、ありがとうございます。新代表就任にあたり、みなさまにご挨拶を申し上げます。そしてあらためまして、党員にご登録いただきましたことに、心より御礼を申し上げます。 みなさまとカをあわせて実現した歴史的な政権交代から九か月、民主党は「国民の生活が第一。」を原点に、事業仕分けなどで税金のムダを削り、「子でも手当」、「高校無償化」などの「いのちを専る」予算、政策に全力で取り組んできました。 まだまだ至らぬ点も多く、このたびの代表交代ではご心配とご迷惑をおかけしました。しかし民主党政権はこのたび再出発をしました。今、時計の針を逆戻りさせるわけにはいきません。みなさまの叱咤激励をバネとして、新しい国づくりにむけて、行政や予算の仕組み、国と地方の関係などの大変革をさらに進める決意です。 何卒、みなさまのさらなるご支援、ご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。 二〇一〇年六月吉日 民主党代表 管 直人---引用終了--- 菅さん(巷ではイラ菅、アキ菅、とか言われていますが)、消費税10%の検討を開始してもいいのでは といっておりますが、何に使用するのでしょうか?。アメリカに貢のでしょうか。 そもそも、消費税を導入した時(自民党政権時)には、直間比率の見直し(直接税と間接税)を行う約束だったのではないでしょうか。 たしか、そのうち、物品税も見直すとか・・・。 その結果は、3%が5%にアップし、法人税が減少し、消費税が増加していく という「国民の生活が第一。」とは、真逆の方向にいっております。 この税収入のグラフについては、植草教授が詳細に説明をし、いまの経済・財政の誤りを見事に指摘しております。(参考)大資本減税庶民大増税提唱の菅路線は挫折する 植草一秀の『知られざる真実』2010年6月23日 (水) しかも、植草教授は、いまの財政状況について、---------引用-----日本の財政事情が悪化していることは事実である。しかし、日本の場合、国内の所得支出バランスと実物投資の差額から生じる国内資金余剰が巨額であり、財政赤字をすべて賄ったうえでなお巨額の資金余剰が残り、この資金が海外流出している。----引用----- として、ギリシャやアメリカとは違うと喝破しています。 しかも、日本国債の買い手は、日本国内です。ようは、海外の国に対しては、借金をしていないのです。 それよりも、アメリカ国債を購入しすぎています。(参考)MAJOR FOREIGN HOLDERS OF TREASURY SECURITIES (アメリカ財務省のホームベージより、債権国一覧) この植草教授の表(グラフ)をよくみておいてくださいませ。 やはり、物品税は廃止してほしいものです。一昨日、菅ビール(まちがいました、缶ビールです)を購入したのですが、これって、酒税が入った価格に消費税を上乗せしているのでしょう。二重取りです。 植草教授のグラフにでているような物品税は、すべて廃止すると、経済効果が大きいし、それによって、「国民の生活が第一。」の一つとしては、効果があるのではないでしょうか。 さて、これから参議院選挙に明日から突入していきますが、民主党のファンでもある友人が、誰に投票していいのかわからないといいます。 それは、昨年のマニュフェスト作成段階(小沢党首)と、菅党首では方針が180度違うから、迷っているようです。 そこで、小沢氏が推している候補者リストがブログでありましたので、友人に知らせました。(参考)7月11日参院選候補者リスト ライジング・サン(甦る日本) 2010年06月23日 福島県だと、「岡部光規 41 医師 民新」の方が、色が変わっておりました。 彼は、たしかいわき市立共立病院にも勤務していましたね。結構、いわき市にも知っている方が多いのではないでしょうか。 全国ですと、京都、長野、静岡 の各県を注目していきたいと思います。(6/23)小沢一郎完全無罪小沢一郎の最終戦争
2010年06月23日
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■気になる本 - 墜落の夏 -------------------------------------------------------- 1985年(昭和60年)8月12日(月曜日)。この日は、忘れられません。もう、25年前です。 この年の出来事を、ウィキペディアから引用します。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)------- この年の1月20日には、ロナルド・レーガンアメリカ合衆国大統領の2期目の任期開始されました。 1月31日には,中曽根康弘首相が防衛費GNP比1%枠突破の可能性を言及し、衆議院予算委員会が混乱。 2月27日には、田中角栄元首相が脳梗塞で倒れ入院。 4月1日には、日本電信電話公社(電電公社)が日本電信電話株式会社(NTT)に、日本専売公社が日本たばこ産業株式会社(JT)に民営化。 6月23日には、インド航空182便テロ爆破事件発生。乗客乗員329人全員死亡。(アイルランド沖) 8月2日には、デルタ航空191便墜落事故。ダラス・フォートワース国際空港付近でロッキード L-1011トライスターが墜落、乗客乗員163人のうち134人と、地上にいて事故に巻き込まれた1人の計135人が死亡。 そして、同じ8月12日。日本航空123便が群馬県上野村の高天原山の御巣鷹の尾根に墜落、520名の死者を出すも乗客4人が奇跡的に生存。-----引用終了----- 被害に合われた方々のこ冥福をお祈りいたします。合掌。 私が、「事故」と表記しないのは、いまだにその真相を究明する意見、著書、ホームページかあるからだと思うのです。 鳩山首相は、6月2日に退陣を表明しました。でも、何かが奇怪しいと感じたのは、私だけではないようです。鳩山首相(6月6日現在、菅新首相が認証予定は8日)は、辞任にあたり、「普天間基地移設問題で県内にしたこと」それと「政治と金の問題」と述べています。 日本という国は、今年、日米同盟50周年になるというのですが、他の国は、何年になるのでしょうね。例えば、韓国・台湾・シンガポール・フィリピン・タイ・マレーシア・インド・インドネシア等も、アメリカとなんらかの協定(安保や軍事、軍事演習等)をしていると言われています。 さて、「政治と金の問題」ですが、マスコミも含めてピントがずれているので、正したいと思います。 まず、あなたが、何か罪に抵触するような行為を行い、検察から事情聴取をされたとします。(検察側リークにより、あたかも犯罪者のような報道がでてきます)しかし、確定的な証拠がなく、不起訴となります。ということは、罪はなかった ということです。しかし、その後の生活が一変してしまうでしょう。 このように、無罪であるにもかかわらず、犯罪者のように、執拗と報道するマスゴミ。これは何らかの意図が働いていると考えるのが一番でしょう。 小沢一郎氏の場合がそうです。実際、不起訴ですから。でも、いまだに「政治と金の問題」とマスゴミは、報道します。鳩山首相については、修正申告をして納税しているのだから、何も問題はないでしょう。こんなことは、税務調査に入られた企業経営者でしたら当然の話です。 同じ、「政治と金の問題」とするのなら、(1)昨年自民党が選挙で負けたあと、河村官房長官が官房報償費2億5千万円をおろしたことについて、(大阪の辻弁護士らの告発が先週やっと東京地検が正式受理)(参考)仙谷新内閣官房長官への手紙(官房機密費29)(2)自民党の野中広務元官房長官や、平野貞夫元参院議員らが相次ぎ「政治評論家に配った」「政治部記者の遊興費に使った」と衝撃告白。この問題がなぜ、マスコミが報道をしないのか?(参考)日刊ゲンダイの6/1報道(官房機密費28) をなぜしないのか。国民はこちらが報道してくれると行政やマスゴミに関する認識が新たになるが。 ついこの前、3月26日の夜に、韓国軍の哨戒艦「天安」が、大きな衝撃を受け、艦体が真っ二つに割れて沈没。乗組員104人のうち46人が死亡・行方不明となった事件がありましたが、ネット上では疑問の声が上がっております。(参考)メイン号沈没に酷似する韓国哨戒艦沈没事件 これからご紹介する書籍も、ネット上では真実は報道されていることと違う という人がおります。いま「墜落の夏 日航123便事故全記録」(著者 吉岡忍、出版社 株式会社新潮社、発行年月 1989年7月25日)を読み終えました。 著者のプロフィールは、カバー裏にあります。-------1948(昭和23)年、長野県生れ。早大政経学部中退。在学中よりべ平連の活動家として反戦運動に参加。その後、東南アジアや米国へ精力的に足を運びつつ、教育・技術・社会問題をテーマに、現代日本の桎梏(しっこく)を冷静に見据えた、緻密かつ骨太のルポルタージュを発表。1986年刊の『墜落の夏』で講談社ノンフィクション賞を受賞。他の著書に『日本人ごっこ』『鏡の国のクーデター』などがある。(かっこ内は私が表記)-------≪学研 パーソナル現代国語辞典≫よりしっこく【桎梏】自由をさまたげるもの。手かせ足かせ。 著者は、6つの章から構成していて、最初の「真夏のダッチロール」には、時系列に、事実だけを述べています。 私の記憶も、たしか報道は「ダックロール」という単語をメディアは連発したと記憶しています。でも、それは、結果的行動であり、その理由を説明するメディアはなかったように思います。 日本航空123便(機体番号JA8119)のボーイング747SR型は、定刻から12分遅れて18時12分に羽田空港を離陸した。目的地は、大阪。 機体は、全長70.5メートル、全幅59.6メートル、全高19.3メートル、重量約250トン。 詳細は後述するホームページの音声をきいてみてください。 著者は、疑問の種を示しています。(1)アール・ファイブ(最後部右側のドア)が発見された。 (航空機関士のアール・ファイブのドアが飛行中ブロークン した(離脱した)ことはなかったというのが判明(2)墜落の翌日、垂直尾翼(JALマークがある)が三浦 半島沖の相模湾て見つかる。 (これじゃ、ダッチロールになるのは当たり前・・・) そもそも、垂直尾翼がすっぽりと落下するのは考えられないといいます。とすると、なんらかの外部から強い衝撃を受けたのでしょうか。(3)相模湾上空での以上音が発生したあとの、フライト・レコーダには、相互関連データが消失していると思われる。(4)ボイスレコーダの記録が改竄?された 生存者の証言と、ボイスレコーダの記録とを調べると明らかに、消失している部分が発生しているとのこと。 実際のボイスレコーダを聞いてみてくださいませ。(参考)日航機墜落の真実を求めて(参考)日航機墜落事故の真相(PDF 25ページ) また、こちらの米軍人の証言もみてみてください。(この証言は、貴重な情報でもあります。)(参考)JAL123 便墜落事故-真相を追う- 闇夜に蠢くもの(2) アントヌッチ証言全文 副島隆彦先生は、アメリカと日本の関係について、「帝国-属国の関係」と喝破しています。(いま、「属国・日本論」を半分まで読んでいるところです。これは、是非、購入して読んでもらいたい本です。特に若い人達には) 副島隆彦先生の弟子の方々も優秀な方がたくさんおられます。属国の日本だから、帝国から無理難題を押しつけられ、上納金が必要になるのです。古村治彦氏のこのブログを参照してみてください。(参考)古村治彦の酔生夢死日記 今回の著者の本も、日航機墜落事故の原因は、アメリカにあると、私は思えてなりません。韓国の哨戒艦も、疑わしい・・・。 著者の本には、真実を追求しているため、まなまなしい表現があります。特に死体状況等。できれば、大学生以上の方が読まれることがいいのではないかと思います。(6/6)墜落の夏属国・日本論改訂版
2010年06月06日
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■気になる本 - あやつられた龍馬 -------------------------------------------------------- 真実を探求する というのは、並大抵の苦労ではないと思うのです。しかも、過去の史実を探求していくというのには、相当な労力と洞察力が必要となります。 歴史上の人物について、発見された手紙、日記、そして知人の書物等、どうしてもそういう資料に頼らざるを得ません。しかし、それでもわからないことが往々にしてあるのです。(書物には、意図的に真実を隠しているということもあります。だから余計に難しいですね。) 日本にも諜報活動というものがありました。 徳川家康は、伊賀者も甲賀者も利用しています。 小田原城では、裏武者と呼ばれる商工業者で構成された諜報機関がありました。扱いは武士です。北条氏のために、情報を集めたり、あるいは逆にガセネタを流したりする役目を担っていたようです。 武田信玄が使っていた忍者の群れは、甲州スッパで、武田家では、これを「三ツ者」とよんでいたとのことです。 三ツ者というのは、「相見、見方、目付」の三ポストと言われています。(参考)徳川三代諜報戦 情報戦となると、記録には残らないし、もし記録があったとしても暗号をかけたり、カモフラージュしているでしょう。 ですから、外務省が密約問題で資料を破棄したということは、国民を相手に情報戦に勝った ということでしょうか。 ところで、日本の公文書の保存規則や廃棄基準、公開基準は、存在しているのでしょうかね。 いま、坂本龍馬が注目を浴びております。NHKの時代劇ドラマに取り上げられているからでしょう。ところが、坂本龍馬が、諜報員であったという書籍があります。しかも、出身の土佐藩ではなく、薩長連合した薩摩藩や長州藩でもない。 それは、英国の諜報員だ ということです。NHKのドラマは、どこまで真実に迫っていくのかわかりませんが、日本の明治維新も外国の謀略によってなされたもの という主張を著者はしています。 いま、「あやつられた龍馬 明治維新と英国諜報部、そしてフリーメーソン」(著者 加治将一 著、出版社 祥伝社、発行年月 2006年2月15日、ISBN 978-4-396-61261-0)を読み終えました。 著者のプロフィールは、カバーにあります。----------加治 将一(かじ まさがず)1948年、札幌市生まれ。小説家・不動産投資家。1978年より15年間、ロサンゼルスで不動産関係の業務に従事し、帰国後、執筆活動に入る --------- この本には、衝撃を受けました。いままで、歴史を扱ったものを何冊か読んでいますが、まったく違った論理を展開しているからです。 しかも、著者は、「公知の事実である」、「これは意見が分かれる」、「と推測する」等の表現を用い、何が確証があるかないかを分かりやすく説明してくれます。 そして、外国(特にイギリスやオランダ)の公文書を調べ上げ、場合によっては写真付きで紹介しています。なんと、著者は80回以上も海外旅行をしてきているのです。しかも、調査旅行です。たいしたものです。 アメリカの独立戦争(1775年)、フランス革命(1789年)、世界大戦など、大変革とフリーメーソンとの関わり合いは、欧米の歴史家が指摘しているが、明治維新はどうだったのかという疑問からスタートしたというのです。 明治維新は、謎の多い革命だったと。「なぜ、徳川慶喜は逃げ、戦わなかったのか」「なぜ、侍は丁髷と二本差しを簡単に放棄したのか」「なぜ、議会制度を思いついたのか」「なぜ、薩摩や長州で、他の藩ではなかったのか」 著者は、1867年(慶応3年)12月10日の21時すぎに、土佐藩御用達の醤油商、近江屋で龍馬が暗殺された事件。これは、謎が多いといいます。そして、著者の推論が後半に展開されていきます。(なにゆえ、目と鼻の先にある薩摩藩邸ではなかったのか、龍馬は断ったらしい) また、江戸にでた龍馬は、同じ土佐藩の武市半平太と頻繁に接触しているが、(二人とも武士ではなく、郷士)1858年秋に土佐に戻った龍馬の足どりが2年間もまったくわからないといいます。24、25歳にあたるといいますが、まったくわからない といいます。 1860年3月に脱藩するまで。 さて、トーマス・ブレイク・グラバーが長崎についたのは、1859年。弱冠21歳といいます。ジャーディン・マセソン商会の代理業を引き継いだといいます。この商社は、清国にアヘンを売って財を築いた英国の巨大な商社です。民間人ですね、でも、フリーメーソンであるらしい ということです。 フリーメーソン。これは秘密結社で、秘密の儀式を有しているのです。ロッジと呼ばれる場所で儀式が行われ、メンバーになると、結束を固めると述べています。 宗教団体ではなく、「神の存在を認めること」、「21歳以上の成年男子のみで女性は入会できない」等の条件があり、「自由」、「平等」、「博愛」を目的としているとのこと。 長崎の出島にもロッジがあったと述べています。フリーメーソンについては、過去の資料などがないため、その活動実体がわからないのです。 魔女狩りなどの宗教弾圧、歪な裁判(地動説のガリレオ、ダーウィンの進化論)などに、立ち上がったのがフリーメーソンだと言われています。 ところで、グラバーの目的は、幕府を倒幕することだというのです。英国本国は、日本国の内部に干渉することは禁止していたようですが、開国には賛成のようです。勿論、開国して貿易を行うことは、英国の一番望むところだったのですから。 その壮大なシナリオによって、薩摩藩、長州藩、土佐藩が取り込まれていきます。勿論、途中には、英国と薩摩藩の戦い、4ヶ国と長州藩の戦い がありますが、貿易というキーワードでつながっていきます。 そして英国は、ダミー会社である中間商社を作ります。それが、亀山社中という龍馬をトップにした組織です。そうすることにより、英国は表だって武器輸入に関わることはなくなりました。(英国本国にも言い訳ができるし、幕府に対しても言い訳がなりたつ。しかもグラバーは、幕府側とも接触しているから悩ましい) そして、グラバー邸の「隠し部屋」には龍馬たちが滞在していたようです。 では、なぜ龍馬は、暗殺されなければならなかったのか。当時、近江屋には、海援隊の坂本龍馬と土佐藩士で陸援隊の中岡慎太郎が2Fで話をしていた。 1Fには近江屋の主人 井口新介夫妻、龍馬の使いにでたという(著者は疑問視しています)本屋の伜、峯吉。 そして事件後(?)、かけつけたのは、谷千城(たにたてき、土佐藩)毛利恭助(もうりきょうすけ、土佐藩)田中光顕(たなかみつあき、土佐藩で陸援隊)白峰駿馬(しらみねしゅんめ、海援隊)川村?進(かわむらえいしん、土佐藩医)吉井幸輔(よしいこうすけ、薩摩藩) 龍馬がなくなる3日前、龍馬から陸奥宗光に送った手紙は暗号ではなかったか と著者はいい、推論として解いてみせます。 なんと、こちらのほうが現実的ではありませんか。近江屋事件では、誰一人として記録に残していないが、龍馬をめぐる激しい動きがよくわかります。 最後に、著者も最後に載せている幕末のエリート外交官ミットフォードは、「英国外交官の見た幕末維新」(講談社学術文庫)で、次のように述べています。------当時の日本ほど、完全にスパイ活動を行った国はないだろう。・・・その技術は芸術の域に達していた。日本の官史は、その位がどうであれ、一人で仕事を進めることができなかった。お目付役が影のように彼につきまとっていたからである。誰もが信用されず、我々も同様にお目付けをつれずに一歩も歩けなかったことは驚くに値しない。」------ この本は、水戸黄門と同じレベルの時代劇ドラマでは満足しない人達が読む本です。どんなに有名な俳優が出演してもですが。しかも、海外文献、国内文献などがいたるところに示してありますので、知識拡大の助けになります。 高校生以上の方でしたらなんなく読めます。そして、近代史に疑問をもっている方には、お勧めする良書です。(5/14)(追伸)4月30日のテレビ朝日「朝まで生テレビ!」「激論!出でよ!平成の龍馬~平成鎖国・日本を打破するのは誰か」で出演者の方が、「あなたが考える“現代の龍馬”とは誰?」という質問に主なパネラーたちが書いた名前は、唖然とします。高橋洋一氏「渡辺喜美」山本一太氏「小泉進次郎(高杉晋作なら河野太郎)」浅尾慶一郎氏「みんなの党の議員」勝間和代氏「幻の“平成の龍馬”に期待を止めよう!」堀江貴文氏「コレから出てくる(かも)」 民主党の今井雅人氏「橋下徹」民主党の藤末健三氏「堀江貴文さん」歳川隆雄氏「誰かを書けと言われれば現時点では渡辺喜美」思わず、吹き出しました。(BLOGより)あやつられた龍馬
2010年05月14日
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■気になる本 - 神殺しの日本 -------------------------------------------------------- 4月10日に、決闘(間違いました)結党した「たちあがれ日本」の記者会見で、藤井孝男元運輸相より英語表記の説明がありました。----引用 産経新聞4月11日より----藤井氏「今日決定した党名は『たちあがれ日本』だ。シンボルロゴマーク、みんなで真剣に検討し、シンボルに決まった。主たる意味は日の丸。日がのぼる日本。海があり、山、富士山がある美しい国。そこに住まう日本人。その日本人の伝統と精神を象徴するシンボルマークだ。日本国は海洋国家。海から日がのぼる。荒波をかきわけ立ち上がる。そんなイメージをデザインした。また英語表記だが、『THE SUNRISE PARTY OF JAPAN』としたい」-----引用終了----- どうして、「たちあがれ」が 「Sunrise」となるのでしょうか。誤訳ではないでしょうか。これじゃ、私の翻訳ソフトでは、「The Sunrise Party of Japan.」=「日本の日の出パーティー」となって、朝から酒でも飲むのでしょうかねー。これだったら、新党日本の略称の「日本」と同じにするのではなく、「日の出」にすれば、全部丸く納まるのではと思ってしまいます。(さすが、右よりの後援者ですね) なぜ、ここのところ新党に対する話題が多いのでしょうね。昨日は、舛添氏が新党をつくると明言していましたし。その本質を見極める必要があると思います。 植草一秀教授は、「企業団体献金全面禁止を必ず実現するかどうかを尋ねればよい。」と、立候補者の識別方法を伝授して下さっています。(参考)悪徳ペンタゴンとの最終決戦へ主権者の心構え また、日本人は、近代(現在から過去500年位前)の重要な歴史的背景を学ばなければならないと思うのです。 いま、「坂本龍馬」が時代劇ドラマになり、注目を集めているようですが、何故(なにゆえ)、脱藩をした人間が(今でいう無職か、橋の下で寝ていそうな人が)日本初の商社(亀山社中)をつくり、日本の開国に影響を与える人間になったのか。その背景が気になります。 それよりも、いまの政権はネット上では詳しく、そして生の情報を流してくれています。例えば、原口大臣の総務省。(例)総務省政務三役会議(平成22年4月15日) ところで、作家 井上ひさし氏が4月9日22時22分永眠されました。いい作品を提供して頂いてありがとうございました。 合掌。さて、井上氏と長年のお付き合いをしていた著者の驚きの本の紹介です。時事ドットコムによりますと-------2004年には作家大江健三郎、哲学者梅原猛両氏らと平和憲法の堅持を訴える「九条の会」を設立するなど、平和、護憲運動でも知られた。----------と伝えております。 この著者の本を過去に一度、ご紹介をしました。(参考)梅原猛の授業 仏教いま、「神殺しの日本 反時代的密語」(著者 梅原猛、出版社 朝日新聞出版、発行年月 2006年9月30日、ISBN 978-4-02-250223-0)を読み終えました。 著者のプロフィールは、巻末の裏カバーにあります。-------梅原 猛(ウメハラ タケシ)1925(大正14)年、仙台市生まれ。京都大学文学部哲学科卒。立命館大学教授、京都市立芸術大学学長、国際日本文化研究センター所長などを経て現在、同センター顧問。日本ペンクラブ会長も務めた。仏教伝道文化賞、NHK放送文化賞などを受賞。文化勲章受章。-------- この本は、日本人の心のよりどころを探求している方にとっては、有意義の本であると思います。 日本の神は、二度、死んでいると言うのです。その部分を引用します。-----引用----- 第一の点について、現在私は、靖国神道と深く関係している廃仏毀釈を仏ばかりか神殺しでもあると考える。 廃仏毀釈は仏を否定し、神をほぼ天皇と天皇のご祖先にかぎったが、ただ一つの神として残った天皇も戦後、「人間宣言」によって神の座を降りられた。この仏殺し、神殺しのツケが今、日本人の無宗教、無道徳となって表れているのである。----引用終了----- これは、P13に首相の靖国参拝問題(特に小泉首相の)を取り上げたコメントです。 過去の著者の本によると、(前述のリンク先)----- 明治時代になると、神道擁護から神仏分離令(正式には神仏判然令)がだされ、廃仏毀釈運動に繋がった。その結果、教育勅語が道徳にかわるものとして利用されたが、仏教の思想はほとんどないと著者はいいます。----- 明治新政府が慶応4年3月13日(1868年4月5日)に発した太政官布告「神仏分離令」が発端になっています。 そして、1945年(昭和20年)8月の玉砕放送。それによって、天皇がアメリカ等の欧米の軍門に座したのを私達は知ったのです。 それ以降、日本人が過去から脈々と受け継いだ精神が崩壊したといっても過言ではありません。 道徳が喪失してしまった現代。 著者は、仏教からみた道徳をいいます。長いですが引用します。-----引用---- 私は現在の日本人の道徳的退廃を深く憂慮するものである。日本人はもう一度、真剣に道徳について考えなければならないと思うが、それには日本人の心情を千年以上の間培ってきた仏教の道徳を想起すべきであろう。 仏教の道徳には十善戒(じゆうぜんかい)と六波羅蜜(ろくはらみつ)がある。十善戒はしてはならないこと、六波羅蜜はすべきことの規定である。 ここでは六披羅蜜について語ろう。六波羅蜜とは布施(ふせ)・持戒(じかい)・忍辱(にんにく)・精進(しようじん)・禅定(ぜんじよう)・智慧(ちえ)という六つの徳を完成させることである。このうち持戒と禅定と智慧は「戒」すなわち戒律を守り、「定」すなわち瞑想をし、「慧」すなわち智恵を磨く徳であり、釈迦が愛欲を滅ぼすために必要な徳として挙げたものである。六波羅蜜は、この戒・定・慧に大乗仏教が新たに布施・忍辱・精進の徳を加えたものであろう。 利他の行を重んじる大乗仏教は布施の徳を第一の徳とする。布施には財施(ざいせ)・法施(ほつせ)・無畏施(むいせ)の三種がある。つまり人に物を与える財施のみではなく、今私がここで仏法について語るよぅな、法を与える法施も布施であり、また悩める人の話を聞いてやってその人の不安を取り除く無畏施も布施なのである。大乗仏教の釈迦像は、左手は物を与える形の与願印を、右手は人の不安を取り除く形の施無畏(せむい)印を結んでいる。それは大乗仏教がいかに布施の徳を重んじているかを示すものである。 私は人間中心主義をとるヨーロッパの哲学者とは違って、動物にも道徳があり、その道徳の根源は親心、母心であると考えている。ときどきテレビで動物の生態が放映されるが、鷲の親鳥が命がけで獲物を捕らえると、すみやかに巣に帰り、子鳥たちに獲物を食べさせ、子鳥たちがガツガツ食べるのを親鳥が日を細めてみている姿が映し出される。その姿は人間の親が、自分が働いて得たお金でおいしいものを買ってきて子どもたちに食べさせて喜ぶ姿とほとんど変わらない。----引用終了---- どうでしょう。このような思想教育(これが正解だとは思っておりませんが)を、日本国は、学校は、してきたのでしょうか。 思想教育に拒否反応や拒絶意識がある? それじゃ、世界の思想浸透戦略は見破れません。 日本に、欧米先進国が正しい と思わされてきたこと、中国はレベルが低い国であるような報道・・・こんなのは、まやかしであり、はっきりいって煽動であると思うのです。 決して報道ではありません。報道は客観事実とそれに対峙する二つの意見を等しく報せるものです。 著者のこの本を読み、日本民族は誰に隷属し誰の指示で動くのか、その場合の行動の規範はどこに求めるべきなのか、がよくわかる本でもあり、非常に考えさせられる内容です。 この本の後半では,著者の生い立ちが述べられております。過去から現代・近代と道徳をつなぐ良書だと思うのです。 忘れかけていた日本人の魂がよみがある本でもあると思うのです。是非、学校でしか仏教を習ったことがない人達、新興宗教のお誘い(巧妙な手口化になっておりますし、新年度が始まって大学の1年生が狙われる時期でもあります。キャンパス内や特にキャンパス外)にあっている方、そして何よりも■今、私はどんな生き方をしたらわからない ■また、何をしたらいけないかわからない■そして、人にいってはいけない言葉があることが知らないという人達は、この本を読んでから考えてもいいでしょう。高校生以上でしたら、読了できると思います。(4/22)神殺しの日本
2010年04月22日
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■気になる本 - スギハラ・ダラー -------------------------------------------------------- ついに、テレビが壊れたか と喜んだのですが・・・(私も壊れそうです) 4月に入って、アナログ受像機(TV)の画面がいつもの4:3の比率ではなく、16:9の比率で表示され(主にNHKを見ています)、TVの画面の上下に表示されない(黒い)帯びができます。 しかもご丁寧に、その黒い下の帯びの部分には、2011年7月には受信できなくなります という各社共通の案内情報(テロップ)が流れます。 なーんだ、壊れた訳ではないのかー。それじゃ「もったいない」から、まだこのまま見ることにしよう。 この変更は、フツーの人でしたら、恐怖に感じるでしょうね。 やっと、NHK衛星受信契約を解約することができました。返信のハガギも送りましたし、衛星アンテナも撤去しました。(しかし、無条件に解約通知する電話の通話が録音されるのにはまいりました、NHKさん) さて、日本のメディアは、私達の知の探求を満たしてくれるかと思いきや、またしてもスルーしてしまうので、この国のメディアは、この国の政府を叩き壊したいのかな と思ったりしています。(自らも壊されるとも知らずに) こちらを参照してくださいませ。自民党と公明党の連立政権では決して公開されなかったことが、インターネット上では簡単に取得できるのです。 これは画期的なことです。民主党政権が誕生したからできたのです。(いままで知りたいという欲求が満たされませんでしたから。)(参考)総務省政務三役会議(平成22年4月1日) 郵政民営化で100兆円あまりが、もう喪失していて、郵政が食い荒らされているということです。 JPエクスプレスで1000億円も損失していますし、簡保の70%を国債で運営しています。つまり、民営化にはなってない ということです。 その国賊である竹中某をメディアは何故、出演させるのか?、出演させたメディアは、しっかりと説明してもらいたいものです。 また、平成23年度予算については、現行の積み上げ方式はやらない と原口大臣は明言しているのです。(マスゴミが書かないから私が記録として残しておきます。)(参考)総務省政務三役会議(平成22年3月29日) 首相の記者会見がオープンになったと報告しています。このことをマスコミは報道をしてます? また、郵政の民営化後の事後評価をどのメディアが行ないました?。全然、行っておりませんでしょう。 このように、一つの省のトップ3役の会議が誰でも参照することができるのです。それを、何故、マスコミは知らしてくれないのでしょうね。 現状の郵政について、メディアも含めて正確に情報を提供していないのがよくわかる会議です。 尚、エクアドルが日本方式の地デジ方式で調印をしたという報道は、電波や紙では見当たりませんでしたが。 国内の事象でこういう報道ですから、海外報道についても推測できてしまいます。はっきりいいます。いまのメディアの姿勢、内容であれば、「もういらない」ということです。 そうそう、「たちあがれ日本」というおかしな政党ができるようです。(晴天とら日和から参照)与謝野馨元財務相(71)、園田博之前幹事長代理(68)、平沼赳夫元経済産業相(70)、藤井孝男元運輸相(67)、中川義雄参院議員(72) そして、後援のメンバー中曽根康弘元首相(91歳)、渡邉恒雄氏、石原慎太郎氏という顔ぶれをみても、何故かピンときます。 新党名称は、石原慎太郎氏が考えたとのこと。さすが二足の草鞋の作家です。このような本が過去にありましたもん。「立ち上がれ!日本 「力強い国家」を創る戦略」(著者 竹中平蔵、桜井よしこ、発行年月2001年10月1日、発行社 (株) PHP研究所)http://books.livedoor.com/item/441327 ははーん、どうもきな臭くなってきました。この新党は。 もう一つ。 「立ち上がれ!日本」ネットワークという任意団体(権利能力なき社団)があります。呼びかけ人は、大原康男(國學院大學教授)中西輝政(京都大学教授)米田健三(帝京平成大学教授)伊藤哲夫(日本政策研究センター所長)水島総(日本文化チャンネル「桜」代表取締役社長)工藤美代子(ノンフィクション作家)西岡力(東京基督教大学教授)八木秀次(高崎経済大学助教授)大高未貴(ジャーナリスト)だそうです。こちらから引用しました。 http://hepoko.blog23.fc2.com/blog-entry-79.html 「新しい草の根保守」といっていますが、今回の新党とは関係がないという趣旨の説明をしています。http://www.tachiagare-nippon.org/index.htmlいま、「スギハラ・ダラー」(著者 手嶋竜一、出版社 株式会社新潮社、発行年月 2010年2月25日)を読み終えました。 著者のプロフィールは、裏カバーにあります。-------手嶋龍一【てしま・りゅういち】1949年、北海道生れ。NHKワシントン特派員として次期支援戦闘機をめぐる日米の軌轢を目の当たりにして『たそがれゆく日米同盟』を、さらに湾岸戦争時の日本の外交的孤立を描いた『外交敗戦』を相次いで発表。二十年以上も前から日米同盟の亀裂に警鐘を鳴らしてきた。2006年には初のインテリジェンス小説『ウルトラ・ダラー』が大ベストセラーに。「日々のニュースがこの小説を追いかけている」と驚異の目で評された。9.11の際、ワシントン支局長として現地から11日間、不眠不休で中継放送を担い、以後同時多発テロに絡む謎に挑んできた。当時の取材と見聞は、本作に縦横に生かされている。全世界に張り巡らされた人脈と取材力は他の追随を許さず、東アジアのインテリジェンス・マスターの呼び声が高い。------- この本は、小説といえど現在とリンクさせているし、金融という点からして面白いのであり、どのページをみても次を読みたくなるような構成です。 アメリカ合衆国のシカゴのマーカンタイル取引所(これがでてくることは、デリバティブを想像させてくれます。)におけるユーロ・ドルの先物や「S&P500」と呼ばれる株価指数の先物商品の値が、大量の「売り」のうけ、取引所の責任者であるアンドレイ・フリスコは、それを受けて大量の「買い」に回ったが・・・ その結末は。そして、売り側と買い側の以外な接点とは・・。 出版されて、まだ間がない本ですので、詳しい内容は割愛します。 ただ、帯びに記された文言を紹介します。-----引用-----金融恐慌とテロを繋く悪魔の連立方程式が存在する。近未来を確実に言い当てる錬金術が、金融界に実在する。世界の異変を傍受する「エシュロン」が機能していない。杉原千畝は凄腕のインテリジェンス・オフィサーだった。グローバリーゼーションの起点はスギハラと神戸だった。これらの事実がこの小説を生んだ9.11、ブラックマンデー、リーマンショック悪魔の方程式に、世界は三度死んだ。杉原千畝が産んだ現代金融市場の黙示録に、「ウルトラ・ダラー」のコンビが、秘めやかな諜報のメスを入れ始めた・・・・-----引用----- 年表という横軸に対して、著者は、現在の先物取引から話をスタートしています。でも、それらの当事者は、昔、一人の日本人の行動が作用していると。 リトアニアに赴任してきた外交官、杉原千畝(すぎはら ちうね)氏。1940年頃です。その情報をキャッチしたポーランド秘密情報部は、杉原氏の情報収集を行ない一縷の望みをかけた。 世界の出来事には、必ず、それに至る理由や状況があるのです。 例えば、副島隆彦氏の「中国 赤い資本主義は平和な帝国を目指す 日本はどのように立ち向かうべきか」という著書によると、するどい洞察は次の点です。(詳しくは、書籍を購入して読んでくださいませ)(1)2007年6月 イランが自国の原油を円決済 に変更した。(2)日本の金融鎖国のすすめ(世界の嵐をやりすごす)(3)大きな世界史の世界基準では日本の歴史は二つ。 1543年の鉄砲伝来は世界からすると「日本発見」 1904年~ 日露戦争(4)中国は台湾を併合していく(5)共産党独裁は止めないというものです。それと同じように、著者の内容は、散見する情報が一つに見事に繋がるという 知識人には、想像を絶するストーリーでした。 振り返ると、「八ツ墓村」(横溝正史氏)もそういう過去の人間の接点が絡んだストーリーだと思うのですが。あと、森村誠一氏の「人間の証明」も。(間違ったらスミマセン) 現代 経済小説を探偵小説と対峙させてしまいましたがそれほど、人のリンク、出会い、は偶然とはいえ、必然的であるのかな と思わせてくれます。 金融業界、そして国家の諜報部分、そして個人の生い立ち、民族の置かれた立場・・・ いろいろと考えさせられる本ではあります。 最後のオバマ大統領の事件についても、何故か納得してしまうから、不思議なものです。 高校生以上でしたら、読了することができるでしょう、著者の前作「ウルトラ・ダラー」を読まなくても、この「スギハラ・ダラー」でも充分、堪能することはできます。 しかし、著者のように特派員として海外に行かれこのように鋭い洞察をしているのに、何故、NHKの海外ニュースには、生かされてないのか、そちらのほうが疑問に思えます。(ひょっとしたら、マネー資本主義制作に携わったのかな)(4/8)スギハラ・ダラー中国赤い資本主義は平和な帝国を目指す
2010年04月08日
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■気になる本 - 世界権力者人物図鑑 -------------------------------------------------------- やはり読書にまさるものはないですねー。一つの問題がでたとき、多数のいろんな意見を読むことができるからです。 いままで毎週月曜日に購入していた週刊誌も、連載マンガのほうが面白く、偏向された記事がバカばかしく思えます。 そういえば、フリーの記者の方々は、いい記事を書きますね。ブログ等でも公開されているし。 テレビでは、最近、「ニュース解説」の番組が減ったと思いませんか。NHKでも朝8時すぎにほんの2~3分程で、表面的にカイセツするだけです。 以前、NHKの週刊子供ニュースでお父さん役をしていたアナウンサーが独立して民放で同じ手法を用いてカイセツしていましたが、大人もこの程度のレベルで納得してしまうものなのでしょうか。 私に言わせれば、レース終わった競馬のカイセツを聞くようなものです。 先月末に発売された書籍ですが、私としてはめずらしく注文し、手にして価格以上の価値があると思ったものです。基本的に私が購入する本は、手元に残しておきたい本ですので。 以前、購入したのは、こちらの本でした。(参考)「売国者たちの末路」 さて、戦後、自民党が日本政治を独占し、日本という国家の手足を切り売りしてきたようです。国家反逆法という法律があったのなら、自民党や官僚がゴロゴロと逮捕されていたことでしょう。(赤狩り、核持ち込み秘密合意問題から年金まで) そう、肝心なことは、教科書でも教えてくれないし、社会にでて、自分で学んでいかないといけないことなのですが、それができていないと思わざるを得ません。(いま、はやりの大人の教科書を購入しなさいという話ではありません) 何故なら、今の超低金利に怒る人がいないでしょう。また、厚生年金の積み立ての50億円以上が棄損しても知らされていないからか、誰も気にしていないでしょう。日本が大量にアメリカ国債を購入している事実を知っている人は少ないでしょう。もし、アメリカがデフォルト(破産)やデノミをしたら、日本の資産が紙屑になってしまう というのに。 だから、現在や未来に対して、いまの国家体制について注意深く監視して、声をあげないといけないと思うのです。 いま、「世界権力者人物図鑑 世界と日本を動かす本当の支配者たち」(著者 副島隆彦、出版社 株式会社日本文芸社、発売日 2010年2月26日)を眺めています。 著者のプロフィールは、カバーにあります。-------------------副島 隆彦(ソエジマ タカヒコ)評論家。1953(昭和28)年、福岡市生まれ。早稲田大学法学部卒。外資系銀行員、予備校講師、常葉学園大学教授等を歴任。政治思想、金融・経済、歴史、社会時事評論などさまざまな分野で真実を暴く。「日本属国論」とアメリカ政治研究を柱に、日本がとるべき自立の国家戦略を提起、精力的に執筆・講演活動を続けている。タブーを恐れない歯に衣着せぬ発言に、カリスマ的な人気を誇る。副島国家戦略研究所主宰。----------------- 著者の本は、ここのところ、連続で読んでいます。その結果、著者は自ら「予言」と称していますが、オバマ大統領になったことも、数年前(早くとも2006年以前)に予想していて、それが現実になっています。 また、リーマンショックや、大きな出来事についてはことごとく当てています。この能力には感嘆するものです。 著者は、世界につながっている人達(これは明らかにしていませんが)と交信し、みずから現地(最近では東南アジアから戻ってきたばかりです)に出向き、調査をして著書や、講演会やブログで公表しています。ありがたいものです。私達はそのような活動をしなくて結果や状況をきけばいいのですから。 さて、今回紹介する著者の本は、できたてのホヤホヤでしかも、グラビア写真集みたいなものです。とにかく、人物のカラー写真が多いのです。 私達、東洋人にとって、欧米の人達の顔は、なんとなくみな同じようなスタイルに思えることはありますでしょう。スタイルはよくて、顔の彫りは深いし、・・・それを、はっきりと識別できるように大きな写真となっているのです。 その人がどんな服装をして街を歩いていようが、顔をみたら、「あっ、あの写真の人だ」と思い出すことに間違いありません。 書店の店頭から売れてなくなる前に、是非、紹介したくなり、発売直後の書籍紹介をした次第です。 取り上げられている人物は76人。(学問道場のブログより引用)------------------------バラク・オバマ、ヒラリー・クリントン、デイヴィッド・ロックフェラー、ジェイ・ロックフェラー、ネルソン・ロックフェラー、ウィンスロップ・ロックフェラー、ズビクニュー・ブレジンスキー、ビル・クリントン、ジョゼフ・リーバーマン、ミシェル・オバマ、コンドリーザ・ライス、ジョージ・W・ブッシュ、ティモシー・ガイトナー、ポール・ボルカー、ラーム・エマニュエル、キャロル・ブラウナー、スティーブン・チュー、ベンジャミン・バーナンキ、アラン・グリーンスパン、ロバート・ルービン、ラリー・サマーズ、ポール・クルーグマン、ジョゼフ・E・スティグリッツ、ウォーレン・バフェット、ビル・ゲイツ、レオ・メラメッド、ミルトン・フリードマン、ジョージ・ソロス、ジム・ロジャース、サンフォード・ワイル、ジェイコブ・ロスチャイルド、ナット・ロスチャイルド、イブリン・ロスチャイルド、ダヴィド・ロスチャイルド、アル・ゴア、ヘンリー・ポールソン、ルパート・マードック、トウ小平、毛沢東、胡錦濤、温家宝、江沢民、曽慶紅、習近平、李克強、ウラジミール・プーチン、ドミトリー・メドヴェージェフ、マンモハン・シン、ルーラ・ダ・シルバ、ニコラ・サルコジ、ゴードン・ブラウン、アンゲラ・メルケル、ジョゼ・マヌエル・バローゾ、ジャン=クロード・トリシェ、ドミニク・ストロスカーン、ロン・ポール、ヒューイ・ロング、チャールズ・リンドバーグ、ウィリアム・ジェニングス・ブライアン、ディック・チェイニー、ドナルド・ラムズフェルド、フランシス・フクヤマ、ポール・ウォルフォヴィッツ、リチャード・パール、ジョン・ボルトン、エリオット・エイブラムス、ロバート・ゼーリック、ジョゼフ・ナイ、リチャード・アーミテージ、マイケル・グリーン、フレッド・バーグステイン、グレン・ハバート、ジェラルド・カーティス、ケント・カルダー、エドワード・リンカーン、ロバート・フェルドマン----------------- どうです、ここまで人物を掲載しているのなら、ニュースをみながら、手元にあるこの本でちょこっと参照することができるというものです。しかも、簡単な解説がついています。 そして、驚くのは、写真とともにある過激なコメントです。例えば、ヒラリー・クリントンに対しては(P26)-----次の大統領ヒラリー・クリントンと男 ちゃっかり国務長官になった”性悪女”-----というように、ググッと記事を読みたくなるように引きつけてくれます。 著者の種種の本をよんで、ノートに重要な点や人物関連図等を作成してきましたが、そんなことをしなくても、この著者の本1冊があれば、これからの世界情勢、日本を動かしている人達がよくわかる本でもあります。 報道関係の会社も、動かされているので、その記事や番組をみると偏向報道、煽動活動をしていて、私達の立派な脳が洗脳されてしまいます。ご注意を。 ただ、それと関連して著者の本1冊でも購入して読まれることをお勧めします。とにかく、著者は口はちょっと悪いのですが、本当のことを言ってくれていますから。そして、間違えた場合には、「間違えた」と言ってくれる人でもあります。 お勧めするのは、次の著者の本です。------ドル覇権の崩壊連鎖する大暴落恐慌前夜日米「振り込め詐欺」大恐慌ドル亡き後の世界------ これらも一緒に読まれることをお勧めします。そうすると、今回の著者の本も有効に活用できるでしょう。 日本のこれからのことを担う若い人達も、学歴に左右されることなく、この著書(写真集?)を是非読んでください。 学校で教えてくれる近代歴史はどのようなものかわかりませんが、目から鱗のこととなります。 この本は、中学校卒業程度でしたら、なんなく読めるものです。ご自分の両親の子供の時代、そして祖父母が歩んできた日本の裏側をみることができると思うのです。(追伸)ご両親へ。子供と一緒にこの本を読まれてはどうでしょうか。最初の方に(P14)、ロックフェラー一家の家系図があります。この家系図をもとに、ご両親の家系図を作ってみたら如何でしょうか。子供に先祖代々、脈々と流れてきているものを感じさせることができると思うのですが・・・。(3/3)世界権力者人物図鑑ドル覇権の崩壊ドル亡き後の世界
2010年03月03日
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■気になる本 - 千の風にいやされて -------------------------------------------------------- 人は 生きている のではない。 生かされて いるのである。 では、その主は、誰なのか? 私は、また新しいことを知りました。次の英文の詩を、みてくださいませ。(この本を読むまで、まったく知りませんでした)------I am a thousand winds Author Unknown(注意)原題にはタイトルもないといわれてます。Do not stand at my grave and weep; I am not there,I do not sleep.I am a thousand winds that blow.I am the diamond glints on snow.I am the sunlight on ripened grain. I am the gentle autumn's rain.When you awaken in the morning's hush, I am the swift uplifting rush Of quiet birds in circled flight.I am the soft stars that shine at night.Do not stand at my grave and cry; I am not there,I did not die.------(参考)grave 墓weep 泣く、涙を流す、泣いて悲しむsleep 眠る、寝る、永眠blow (風が)吹く 風で飛ぶ 風で動く 息を吹くglints きらめき ひらめきripened 熟した 実ったgrain 穀物 穀類gentle 優しい きびしくないawaken 目が覚めた 奮起したhush 黙らさせる 静かにするswift 早い 迅速なuplifting 持ち上げる 精神を高揚させるrush 急いでする 急にするquiet 静かな 平穏な くつろいだ やすらかなcircled 円 仲間 過去に、神道について、「しかし、日本古来の神道には、悪はありません。悪人はいたかもしれませんが、死亡すると、神になってしまうのです。そこのところが、神道のいいところです。」と述べました。(参考)日本人のための神道入門 そうなんです、死後のことなど、誰も知らないのです。落語にもありますが、あちら(彼岸)にいって戻ってきた人達はいなのですから。 だからかどうかわかりませんが、神道は、善人も悪人もこの実体世界から消えた場合には、みな同じと定義しているのです。 一方、六道というものをご存じでしょうか。天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道です。 これを唱えるのは仏教ですが、この六道を基底にして 「人間とはどういうふうに生きたらいいのか?」、 「人間は何をしたらいけないのか?」を考えていくのが仏教だと思うのです。ですが、この実体世界のあとを6つに分類しているところが、興味をそそります。その理由は、「いま」にあることも。(参考)梅原猛の授業 仏教 最近、「おくりびと」のDVDを見ました。いろいろな(自分の思考の中の)情景がでてきて、思わず、何回も泣いていました。こういう映画、感動を与えてくれる映画は、好きです。いま、「千の風にいやされて あとに残された人々は、悲しみをどうのりこえたか」(著者 佐保美恵子、監修 新井満、出版社 株式会社講談社、発行年月 2004年11月6日)を読みました。 著者等のプロフィールは、巻末にあります。------佐保 美恵子(さほ みえこ)ルポライター。1958年大分県生まれ。学習院大学文学部卒業後、ファッション雑誌編集者などを経て、1987年からフリーランスに。以降は、雑誌「AERA」、「コスモポリタン」などでルポルタージュを中心に活躍する。2004年10月からは、タイ・チェンマイに家族で移り住み、いのちのこと、子供の問題などを中心に、取材執筆活動を続けている。新井 満(あらい まん)作家、作詞作曲家、写真家、長野冬季オリンピック大会のイメージ監督など多方面で活躍中。日本ペンクラブ常務理事として平和や環境問題を担当している。画家に初挑戦した『月子』(PHP研究所)によって絵本画家にもなった。1946年新潟生まれ。上智大学法学部を卒業後、電通に入社。現在は、チーフ・プロデューサー。小説家としては、1988年に『尋ね人の時間』(文芸春秋)で芥川賞を受賞している。----- 著者の本までの経緯は次の通りです。1977年のある故人の追悼文集「千の風になって」という本を見た新井満氏が、興味をもち原題を調査し、自ら訳し、曲をつけて私家盤CDとして喪主に届け、その後写真集、音楽CDとして2003年に発売された後のものです。 1749名の読者ハガキを返送してくれた方々の中からおもだった人に、詳細な取材をして、その方々の生きざまやその人の悲しみを綴ったものです。 著者は、「千の風になって」という本を読んだ方々に対しての返信というスタイルをとっています。ですから、報告形式なのですが、それが、また、私の感情の源泉を刺激したのです。 そもそも、歌の「千の風になって」という作詩に、これほどの方がかかわっていたなんて知らなかったし、また、その背景がこんなにも深いものかというのが、今回の読書でしりました。 「知らない」っていうのは、ある意味、恐ろしさ知らずですね。勿論、いい歌だとは思います。NHK紅白でも歌われていましたし。 この本は、読者ハガキで返信してきた11名の方をピックアップして、実際に取材をして、本にしてくれています。 一般の方々が取材対象になっているからか、自分の背丈のレベルですので、すんなりと読めるのです。 ある人は、NHKのラジオを聞いて知り、ある人は、朝日新聞の天声人語を読んで知ったのです。 年齢は多彩です。8歳から72歳の方がおりますので。 この本は、人生を終えられた人が対象ではなく、残された人が対象です。でも、人生って、死んで終わり?そういう疑問の人もいます。 過去に読んだ本の高齢者の悲哀の過程を思い出しました。(参考)高齢者の喪失体験と再生----- (人生の)悲哀の課程は、イギリスの精神分析医であるJ・ボウルビーによると、4段階があるといいます。第一段階・・・無感覚。突然の身近な人の死や事故や災害による 死に遭遇した直後などにみられるショック状態、あるいは、 茫然自失の状態。第二段階・・・失われた対策を取り戻そうとする衝動。 失ったこと(死)を受け入れることができない状態で、その 心理的な反応はさまざまな形(啼泣、耐える、攻撃的)をとる。第三段階・・・絶望と抑うつ。失ったものはもはや戻ってこないと 受け入れて悲しみに沈む段階である。失った辛い現実を認めて 深い諦めや思い出にひたって引きこもったり、無気力になったり 抑うつ的な気分に襲われる。自責の念にとらわれる場合もある。第四段階・・・離脱。失った悲しみから立ち直って、残されたもの として新しい生活への適応をはかるようになる。再構成と再適応 が課題になる。------ この著者の本にでてくる11人の人達の話は、J・ボウルビーの第三段階から第四段階への移行の過程で生ずる葛藤を著しているのではないかな とふと思ったのです。 監修の新井満氏が訳したのは、次の歌詞です。もう、みなさま、ご存じでしょう。---- 日本語詩「千の風になって」 作者不明 日本語詩 新井満 私のお墓の前で 泣かないでくださいそこに私はいません 眠ってなんかいません 千の風に 千の風になって あの大きな空を 吹きわたっています 秋には光になって 畑にふりそそぐ冬はダイヤのように きらめく雪になる朝は鳥になって あなたを目覚めさせる 夜は星になって あなたを見守る 私のお墓の前で 泣かないでくださいそこに私はいません 死んでなんかいません 千の風に 千の風になって あの大きな空を 吹きわたっています 千の風に 千の風になってあの 大きな空を 吹きわたっていますあの 大きな空を 吹きわたっています------ あらためてこの詩を読んで、世界の中の「一神教」である「アニミズムの復権」を思い出しました。(参考)一神教の闇 アニミズムの復権 そうです、日本人は、草木や路傍の石に対しても心(命)を見いだすのです。こんな種族は、世界中をみてもあまりおりません。誇りをもっていいと思います。 だから、人のために尽くすことができる人が多いのです。その気持ちを、同じ民族ならわかってくださいませ。 決して、西欧の、対立の(善と悪とか)の構図には、染まらないでくださいませ。 どんな人でも、その人のいいところがありますし、どうしても悪魔に思えるような人には、近寄らないほうがいいのでしょうね。自然に淘汰されますから。 この本は非常に読みやすいわりには、心の糸を震わせてくれます。もし、学校で道徳教育みたいな趣旨の授業を考えているのなら、この本をテキストとすることをお勧めします。 いいえ、中学生以上でしたら、なんなく読めることでしょう。しかも、ヒットしている歌ですから。そこから、他人の人生に対して考えを巡り合わせてめてほしいものです。 私は、人生とは、生涯学問(問いて学ぶ)で、決して強いて勉める(勉強)ものではないと思っております。(2/17)千の風にいやされて
2010年02月17日
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■気になる本 - 私だけが知っている「田中角栄無罪」 -------------------------------------------------------- 今回は、3441文字もオーバーしましたので、大幅に割愛しています。全文は、こちら。 東京都新宿区。区長も知らなかったようですが、「65歳以上の障害者については、新たな申請は一切受け付けていない」という回答。申請者は、過去クイズ番組に出演していた篠沢秀夫さん(76歳)。難病のALSの診断をうけています。(参考)新宿区、65歳以上の障害給付認めず(省略) さて、ここのところマスゴミのプロパガンダ(煽動で、とても報道とはいえませんね)のひどいこと、ひどいこと。 ところが一部で良識な媒体もでてきております。週刊朝日。私も購入して読んでみました。 今回のような事件は、過去になかったのでしょうか?いいえ、あのロッキード事件が非常に参考になります。 まずはじめに伝えておきます。ロッキード事件の裁判は、地裁、高裁で有罪の判決がでましたが、最高裁まで争う過程で、原告の田中角栄氏が亡くなりましたので、裁判の最終決着はでておりません。ですから、有罪でもないし無罪でもありません。ここのところをしっかりとおさえてくださいませ。(今後の日中、対北朝鮮問題に影響しますから) ロッキード事件の概略については、ネットで検索をしてみてください。ここではその事件の概略はしっているものとして、著者たちが本をだしているからです。 まず、その当時のアメリカ側の状況はどうだったのでしょう。次の本が簡単ですけど、非常によくまとまっています。「失速 ロッキード破局の風景」(著者 柳田邦男、出版社 株式会社文藝春秋、発行年月 1976年8月25日) 柳田邦男氏は、ロッキード社は軍需産業部門(第一位)で窮地に陥っていたといいます。民主党の前ジョンソン大統領における調達・管理(ヘリAH56、シャイアン)が、共和党のニクソン政権により開発中止の通告をうけたことです。 ニクソン大統領は、ベトナム戦争に深入りをして、国際収支が悪化し緊縮予算へと変更し、ベトナム和平という方針転換を行ったからです。 (省略) ロッキード社は、インドネシアでは米大使館やCIAを利用してスハルト政権下の要人を探っているのです。この手法は、他の国にも利用されたのでしょう。日本のほかに、西ドイツ、オランダ、イタリア、スウェーデン、スペイン、トルコ、ギリシア、コロンビア等に及んでいます。 日本では丸紅が代理店、児玉誉士夫氏がコンサルティングという位置づけでした。では、中国をめぐるアメリカとの関係はどうだったのでしょうか。「田中角栄と毛沢東 日中外交暗闘の30年」(著者 青木直人、出版社 株式会社講談社、発行年月 2002年11月27日)では、主に、アメリカ、日本、中国の外交関係を教えてくれます。 青木直人氏は、中国はソ連東欧との貿易が縮小し、それを補完するように対日貿易は増えていったといいます。(1960年7月誕生の池田内閣の長期バーター貿易がトリガ) この頃、アメリカは、中国封じ込め政策を実施していたといいます。中国の最大の敵はソ連とアメリカ。日本が中国の最大の貿易国になっていました。米軍と戦争中の北ベトナムへの配慮もあり、アメリカのニクソン大統領を中国は招聘しました。 1972年(昭和47年)9月25日、田中角栄首相一行は、中国の北京空港に到着しました。その7ヶ月前の2月には、米国のニクソン大統領が訪中をしていますが、中国側の対応は日本のほうが、圧倒的に重要視している歓迎振りですし、米国は、残念ながら国交正常化の合意は得られませんでした。(アメリカは、台湾を重視していましたし、議会やマスコミの問題もあります。結局、1979年1月1日に国交正常化。毛沢東は後日、「ニクソンは田中の実行力と決断力に及ばなかった」と評しています) ところが、田中首相が訪中し、毛沢東主席(78歳)との会談ができたのは、周恩来首相と交渉が難航しているときの訪中3日目の9月27日。(訪中期限は5日間のみ) 田中首相、大平外相、二階堂官房長官の3人が向かったのは毛沢東(78歳)の自宅で会談をしたというのです。詳細は、いまでも不詳です。でも、このあとの周恩来首相との会談で日中国交正常化は合意していったということです。 しかし、帰国後の田中首相は、日米安保条約の「極東条項」に触れる発言をしてしまった。つまり、アメリカと中国の緊張緩和で、これまでと事態が変わり、安保条約にある極東条項は死文化しているという趣旨の発言をいったのです。 これには、アメリカは驚きました。(私が思うに属国である日本がアメリカを出し抜いたということでしょうか) その前の1971年秋のニクソン訪中のお膳立てのために2回目の中国訪問をしたキッシンジャーは、周恩来首相に、「日本に経済力をつけさせたのは失敗だった。後悔している。」と述べています。 韓国系ジャーナリストの文明子氏は、1976年の米大統領専用機内におけるキッシンジャー発言(ロッキード事件が発覚した直後)を紹介しています。 田中は長続きしますか? という問いに対して、「田中程度なら、いつでも取り替えられる。」と。 毛沢東がなくなる直前には、読書家である最後の読書は、ロッキード事件に関する書籍だったと言われています。そして、中国最高指導者の娘(あえて伏せます)はいいます。「日本にもう一度、田中角栄のような政治家は現れますか?」 日本の政界はどうだったのでしょうか?。「ロッキード事件「葬られた真実」 」(著者 平野貞夫、出版社 株式会社講談社、発行年月 2006年7月27日)を読んでみました。 どうも児玉誉士夫氏と中曽根元首相との関係が濃密だと思えるのです。中曽根元首相の行動や言質もそのように思えます。 著者は、当時(ロッキード事件)の衆議院議長である前尾繁三氏の秘書(行政官僚)をしておりました。 この本は、政治という世界の蠢きを観察するには、格好の本です。自分の生活範囲の現実と乖離しすぎているので場合によっては、読まなくてもいいものです。 私の感想だけで、了解してくださいませ。 (省略) この本は、もう一つの側面もあらわにします。つまり、日本には法的に存在しない「司法取引」です。 国会決議を経て、アメリカに情報を公開請求をしたが、氏名等の公開はならぬということで、東京地検の担当者(TVによく解説ということで堀田力氏がでていますね)がアメリカにいくが、残念ながら田中総理の名前がなかった。 そこで、アメリカのコーチャン氏について、日本にきて証言してもらうことになったが、コーチャン氏の要望通りいかなる発言をしても罪にはとわないという脱法行為を、時の検察、その許可をした裁判所が認めているのです。オイオイ、こんなことをしたら、法治国家が泣くぞ~。 さて、前書きがながくなりましたが、ここからが本題です。やっと、3冊を読み終えて、4冊も読了しました。いま、「私だけが知っている「田中角栄無罪」」(著者 小山健一、出版社 株式会社講談社出版サービスセンター、発行年月 2004年6月24日 第2刷)を読みました。 著者のプロフィールは、この本ではありませんので「BOOK」データベースより参照します。------(省略)----- 何故、著者の小山健一が、2004年になって、約30年近くもなるのに、発言(というか著書)で、明らかにしたのか?。それはわかりません。本人もいっていますが、これを明らかにしないで墓場にいく気がしなかったのでしょう。 彼は財界人です。財界人も財界人のネットワークがあります。その彼が、当時の全日空社長の若狭社長と話をしていたといいます。 それは、三井物産の水上会長からの電話だったといいます。(ロッキード社の日本代理店は丸紅でした、業界関係はロッキード社 --- 丸紅 (トライスター)ダグラス社----- 三井物産(DC10)ボーイング----- 日商岩井(ジャンボ)という関係です。) 著者が知り得た情報は、次の通りです。 (省略) こうやってロッキード事件を書籍で振り返ってみても、思うのは、次の点です。■1 日本国内には、米のスパイというか、米国に牛耳られて いる人達が多すぎる。検察(特に東京地検)、司法、国税庁 と一部の官僚。これらを粛清しなければなりません。 いまだに民主主義が存在しないような国です。■2 暗躍している輩がかいま見れました。とすると、逆に 機密情報管理をしっかりとしないといけない。 (携帯電話は、スクランブルがかかってないので、 盗聴者には筒抜けです。対外的に機密情報の管理が必要 であると思います。)■3 自己で判断できるような情報をマスゴミは提供して いないし、逆に、ある特定勢力を応援するような番組に している。これを何とかしないといけない。 (NHKを含め、民放、新聞社・・・) (中国がグーグルに対して規制をしているのは、その時点 では、正しいと思う。逆にグーグルはその国で商売がをする のであれば、その国のルールに従うべき) この日本を属国扱いをする米国とは、ある一定の距離をおき、これからは、アジア(特に中国)を重視する政策は賛成です。(そろそろ、FRBがあぶなくなってきているし) こういうことを考えさせられる書籍でした。もう一度、読書で振り返ってみることが、必要かもしれません。特に、高校生以上の方でしたら、なんなく読めるでしょう。そして、自分の未来を含めて、考えてほしいものです。 最後に、日中国交正常化がなされているから、資源開発、貿易、北朝鮮問題(拉致問題を含む)も、進展すると考えます。(6日の土曜日ニアップしようと準備してきましたが、風雲急になってきましたので、3日にアップします。) そうそう、次の参考ブログをどうぞ。(参考)CIA対日工作の歴史から見る小沢氏資金問題植草一秀の『知られざる真実』ブログ(参考)特捜とマスコミの手の内(雑感ブログ)(2/6)私だけが知っている「田中角栄無罪」
2010年02月03日
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【1冊】「時計酒場」の書籍 本当に本は、いいものですね。頭の中で、いろんな人やいろんな場所、いろんな経験を授けてくれるものです。 だから、「読書は心の常備薬」 なのですね。 本日、楽天オークションに、「時計酒場」の書籍を出品しました。 もし、宜しければお立ち寄りください。詳しい説明や写真もあります。アドレスはこちらです。http://auction.item.rakuten.co.jp/10000888/a/10000555(1月30日)
2010年01月30日
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【1冊】「三人の女」の書籍 本当に本は、いいものですね。頭の中で、いろんな人やいろんな場所、いろんな経験を授けてくれるものです。 だから、「読書は心の常備薬」 なのですね。 本日、楽天オークションに、「三人の女」の書籍を出品しました。 もし、宜しければお立ち寄りください。詳しい説明や写真もあります。アドレスはこちらです。http://auction.item.rakuten.co.jp/10000888/a/10000553(1月29日)女三人のシベリア鉄道
2010年01月29日
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■気になる本 - 回想の松川弁護 -------------------------------------------------------- 今週のある時(1月13日)、父に質問をしました。当時としては、20歳前後の年齢に達していたことでしたから、記憶にあると思って。「平駅前で起きた平事件を知ってる?」「ああ、知ってる」と言ったきり、普通だったら詳しく教えてくれる父なのに今回はダンマリになっていました。 いつかはその理由を聞きたいと思ったものです。 さて、ここのところの報道は異常としかいいようのないことです。皆様は、それを感じましたでしょうか? 勿論、小沢一郎民主党幹事長にたいする東京地検の強制捜査や元秘書逮捕の問題です。 過去に経験のある鈴木宗男議員も自身のブログで検察のデフォルメを、次のように表現しています。----引用---- そして「段ボール箱を何箱押収した」と言うが、書類等をあの段ボール箱にぎっしり入れると、とても一人では持てない。捜査官は仰々しく段ボール箱を抱えていくが、その中身はせいぜいノート一冊、書類少々で、極めて軽いものなのである。 なぜわかるか。それは、平成14年、私の事務所、自宅が捜索された時、段ボール箱にはもっと書類が入るところを少ししか入れずに、捜査官がただただ数多く運び出した様にしている姿を見ているからである。検察はこうした無駄なパフォーマンスをしているのだ。----引用終了---- 本題に戻ります。福島県の浜通り(太平洋地区)と茨城県の太平洋側は、一般炭である新生代第三紀の比較的新しい地層(約4000万~3000万年前)で、低カロリーの石炭がとれました。地域によって差がありましたが。 昭和23年夏ころ、GHQの指示を受けた政府は、7月20日に経済安定10原則を発表し、22日には炭鉱別規格別生産者価格制(メリット制)を決定し、常磐炭鉱群も、低品位の石炭価格の引き下げに難儀をしたようです。 政府は炭鉱全体の保護政策から特定の優良炭鉱だけを対象にした選別保護政策を実施したのです。 いわき市内郷(現在)にあった矢郷(やごう)炭鉱(磐城神奈川炭鉱株式会社)は、小規模であり、経営不振に陥り、労務加配米の欠配、賃金の遅配、欠配と事態は悪化し、坑夫や家族の生活は極度に逼迫し谷間のサワガニをあさり、木の芽、野草の類を探して食いつないでおりました。 昭和24年4月8日、会社側は経営維持のためとして143人の人員整理を提案したが、組合活動家を狙い撃ちにしたというのが現実でした。仙台や福島からGHQ関係者がいわきに集まり、6月9日には、「至上命令」(占領軍の命令)がでました。坑夫たちは、内郷町役場に陳情にいくも、6月28日に会社側は、閉山を決定してしまうのです。 この争議の中で、平事件が起きました。 4月14日~7月20日に許可された壁新聞(場所は、平市田町国鉄貨物扱所前平東宝(映画館)街頭ポスター右側)で、常設の掲示板を確保した共産党が、矢郷争議や、共産党の機関紙、等を掲示していました。 6月25日にGHQの将校らが平支署を訪れ、掲示板の撤去を勧告したというのです。理由は、「許可期間」が長すぎる というものです。(はっきりいってイチャモンですね) そこで、本田正治署長は、直に27日付けで道路一時使用許可を取消し、掲示板の撤去を命じました。共産党からの円滑に処理したいという要望に対し、GHQ福島軍政府は、国警福島県本部長に電話をかけ、警察で掲示板を撤去できなければ、軍が撤去すると恫喝しています。 共産党を含む労働者たちは、警察署に押しかけ、早急な撤去命令を撤回してもらおうとし、それが無理なら延期してもちうと考えていたのです。ところが、外は雨がひどくなり、全員、警察署に入ってきましたら、「平の警察署占拠事件」となってしまうのです。 現在の東京地検の捜査と似ていませんか?そこには犯罪といえるものがないのです。でも、どうしてもある行動を止めたい人達がいると、事件になってしまうのです。 そういえば、植草事件もそうとう匂いますね。 この平事件は、日本の3大攪乱(かくらん)事件として日本の汚点になっています。ちなみに、230人が逮捕されております。 ウィキペディアでは、231人となっております。 これでわかりませでしょう。終戦直後、アメリカやGHQは、共産党を毛嫌いしていたことを。そして、労働者の団結を阻止してきたことを。 それが、国鉄三大事件へと発展していくのです。下山事件、三鷹事件、そして松川事件。松川事件については平事件の被疑者も名前が上がっています。だから著者が弁護を両方引き受けたということでしょうか。 いずれにしても、背後にはアメリカの臭いがプンプンします。あれ?、現在も臭いませんか? いま、「回想の松川弁護」(著者 大塚一男 著、出版社名 日本評論社、発行年月 2009年10月17日)を読了しました。 著者のプロフィールは、カバーにあります。------大塚 一男(オオツカ カズオ)1925年長野県に生まれる。農林学校を卒業後、弁護士を志して早稲田大学(専門部法律科)に学ぶ。1944年9月繰り上げ卒業。翌月現役兵として中国大陸(河北)の部隊に入隊。武昌で終戦を迎え1946年3月復員。その年復活した高等文官試験司法科に合格し、1947年5月司法修習生(1期)となる。1949年6月弁護士登録(東京弁護士会)。同時に自由法曹団に参加。1976年度日弁連人権擁護委員長をつとめる。弁護士になると同時に平事件、三鷹事件等の弾圧事件に従事し、松川事件では、事件当初より岡林辰雄弁護士とともに主任弁護人として14年間闘い抜く。1950年代の多くの弾圧事件、1970年代からは、加藤老、江津、島田等の再審事件の弁護に参加する。------- 松川事件(まつかわじけん)とは、1949年(昭和24年)8月17日の未明(午前2時頃)に、福島県の国鉄東北本線松川駅-金谷川駅間で起きた鉄道のレール外しによる意図的な列車往来妨害事件です。 場所は、福島県信夫郡松川町(現在の福島市)。ここを通過中だった青森発上野行き上り列車が、突如脱線転覆する事件が起こりました。 蒸気機関車が脱線転覆、後続の荷物車2両・郵便車1両・客車2両も脱線。機関車の乗務員3人が亡くなりました。 下山事件、三鷹事件と並び、第二次世界大戦後の国鉄三大ミステリー事件のひとつといわれています。 まず、この本を読まれる場合には、第2部の「松川事件の人と歴史」を先に読まれてから、第1部の「松対協会長廣津和郎」、と第3部の「闘いの松川事件」という順番で読まれることをお勧めします。 また、この本だけではなく、時代背景、他の事件との関連というのも大事ですので、できれば、松川事件の報告をしている書籍もあわせて読んでいただければ、より理解しやすくなります。 私の場合は、「松川事件50年」(福島県松川運動記念会 編)「松川事件と平事件のナゾ」(歴春ふくしま文庫 71)を読み、事件の背景、他の事件との関連に憂いました。そういう意味で、著者が語っていない他の事件や時代背景については、これらの本を参照しています。 著者は、松川事件を経験し、検察の証拠隠し(いわゆる諏訪メモ)、裁判官の証拠隠蔽(被告の身体障碍について病院に問い合わせした時の回答書を裁判所(福島地裁)の金庫の中にしまいこんでいた)にあい、日本における裁判に憂いているのがよくわかります。 アメリカの証拠法の専門学者ウイグモア教授の著書から引用している部分があります。それは、裁判官といっても(裁判員や陪審員も含めて)素人である。証明の科学の専門家ではない と喝破しています。 そして、日本の裁判は、平野龍一教授のジュリストへの投稿記事によると、「判決の実体は裁判官の心証である」と述べています。松川事件の2審判決(有罪)後のことですから、相当、怒りがあったのだと思います。 著者が述べています。「刑事訴訟法学が無実の犯人をつくらない学問=無冤法学を指向し、その保障のために心がけるのでなければ、学問としてどれだけ価値が認められるであろうか。」「代用監獄制度は冤罪の温床」 あのプロレタリア作家の小林多喜二は、捕まえられたその日の夜に、築地警察署で絶命しています。また、1995年9月19日に国際法曹協会が決議をして日本国に通知していますが、いまだに守られておりません。(決議は、代用監獄制度の廃止。国際人権規約、国際被拘禁者人権原則及び改訂規則、拷問禁止条約を遵守すること。被拘禁者に逮捕から起訴の間の保釈を可能にすること。)「被疑者段階での公的弁護人制度の確立」も必要だと述べています。 著者の弁護士活動の長年の経験と、それから俯瞰した日本における裁判の問題と裁判所の組織、そして検察、警察組織、これらの組織は、戦後も解体されずに温存されてきている というのです。 実体法学を学ぶ人達は、この本が人権擁護という視点からも参考になると思います。 何でも、民主党は、普天間の基地問題のほか、裁判所、検察、警察の組織見直しを進めているという噂もあります。それで、検察がなりふりかまわず暴走してしまっているのだろうか。松川事件を読んで、当時と変わっていないなという思いです。 国会議員は、選挙でいつでも落選させることができますが、裁判所判事、検察官、警察官は、国民にはやめさせることはできないのですから。ここは、法律を作りリーク情報提供者や、違反した者には降格、懲戒免職とかの規定してほしいと思うのです。 植草教授のように無実の人を逮捕されないために、やはり取り調べの可視化100%は必要ですね、それがいやなら弁護士の立ち会いのもとでの取り調べということになるのでしょうか。(1/16)回想の松川弁護
2010年01月16日
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■気になる事 - 独自取材しないマスコミ -------------------------------------------------------- この記事は、いま、つくりました。通常の私なりの読書感想ですと、読了してから、チェックした箇所をベースにしてまとめるもので、長いものでは、3週間かかったこともあります。また、まとめたブログが(自分が)気に入らないということで、ボツにしたことが何度もあります。 さて、連日、民主党の小沢幹事長の土地取引問題を大手新聞社や大手放送局は、報道しておりますが、どうして独自の取材をして、独自の見解を表明しないのでしょうか? こんな嘘情報で、新聞購読競争や、視聴率競争をしているのをみていると、あきれるのを通り越して、このようにブログで暴露したくなります。 そういえば、ここのところ、新聞はみませんし、勿論、WEBの新聞記事をみません。また、放送もニュースといっても事件、事故の情報が中心で、解説(とくにコメンテータは、ひどいですね、国民はそんなにアホでもありませんけど)なんて、みません。どうせ、結論は、決まっているのですから。さて、 みなさまも、住宅(土地付きとか)を購入した経験があるかも知れません。元不動産業者からみても、今回の小沢氏側の土地と建物(あったのかどうかも報道されていない)の取引については、皆さんの住宅購入と同じです。(参考)ふじふじのフィルター(ブログ)によれば、-------引用---- 「政治資金規正法違反」で告発した「世論を正す会」は、団体か個人かもわからない正体不明であり、告発内容は、「土地を購入した平成16年ではなく、登記した平成17年に政治資金収支報告書に記載したのが虚偽記載だ。」----引用終了--- やはり、副島隆彦先生が真っ先に言及していることと同じだ と思い、副島隆彦先生に感服したものです。この情報は、今年の1月1日の「今日のぼやき」にたしかでておりました。私はこの先生の意見を信頼しておりました。(参考)副島隆彦の学問道場 不動産取引では、手付契約してから残金取引という手順になります。もし、あなたが住宅を購入する場合、手付契約を行い、その後(または同時)に金融機関への融資の申し込みをします。融資実行日が、残金取引後になる等であれば、つなぎ融資をうけます。そして、司法書士(名義書き換え代理人)を交えて、残金取引し登記します。 この一連の流れで、不動産取引が行われます。ところが、手付契約が平成16年で、残金取引が平成17年というように、年をまたがって行う場合が往々にしてあります。特に、減税期限が3月31日だったら尚更です。では、このように年をまたがった取引の場合、どちらが売買日となるのでしょうか? それは、買主が選択できるのです。また、税制もそのように認めております。ですから、平成16年を売買日としてもいいし、残金取引をした平成17年を売買日にしてもいいのです。 私が不動産業のときには、買主にどちらがいいか、説明をして、選択してもらいました。司法書士は、その指示通りに登記します。 こんなことは、ちょっと調べればわかることです。ところが、マスゴミは、これが大問題だ というような国民に対して煽動をしています。こんなマスゴミは、いらない!。 いまだに、東京地検が垂れ流すネタ(無料で手に入れ)だけを煽動している、検察の犬になっているメディアですね。 だから、米国のマスコミの日本支店がぞくぞくと廃止して、その後ろ足で、日本の記者クラブ制度を批判していくのです。---引用---米メディアの相次ぐ日本支局閉鎖、中国台頭が影響「人民網日本語版」2010年1月8日 米週刊誌「タイム」が東京・六本木ヒルズに構える東京支局を8日、閉鎖する。これに先立ち、同「ニューズウィーク」も昨年春、東京支局を閉鎖した。「ニューズウィーク」はブルームバーグに買収されたのを機に、昨年12月に東京支局編集部をブルームバーグ日本支社に統合した。「中国青年報」が伝えた。 「タイム」は東京支局の閉鎖に伴い、常駐記者と編集者を各1人解雇する。同誌は今後、日本で非常駐記者あるいは専門家を雇用して取材活動を行う見込み。日本での販売、広告部門は存続する。 アナリストによると、金融危機を背景とした経営危機が相次ぐ米メディア撤退の一因だが、これだけで問題がすべて説明されるわけではない。各メディアは一方で現在、中国に相次いで支局を開設している。これは欧米メディアにとって、中国の影響力が既に日本を超え、報道の重点がより中国へ傾きつつある証明と言える。 海外メディア関係者は米メディアの相次ぐ撤退を機に、日本の「記者クラブ」制度に対して猛烈に批判。同クラブの存在は海外メディアの与党あるいは政府の記者会見への自由な参加をないがしろにしていると指摘した。現在海外メディアは中国関連の報道をますます増やしており、その理由には中国の台頭が背景にあるのはもちろんのことだが、「記者クラブ」制度が中国にはなく、より簡易に取材できることも、同時に認められるべきだろう。(編集 HT)---引用終了--- 情けない。 いま読んでいる本(できれば、ここにUPできるといいのですが)は、戦後の司法、検察を鋭く指摘しています。 その本と、時代背景を調べるために別な本も並行して読んでおります。 戦後(昭和25年迄)は、酷い時代だったのですね。警察も、国が管轄する警察と地方が管轄する警察の2本建て。そして、GHQも福島県に支部をおいて、いろいろと干渉してきたようです。東北は、共産党の勢いがすごい時期でした。アメリカやGHQは、共産党の躍進と労働者の抵抗が目の上のコブだったようです。それで、使用した手段は・・・ いまと同じです。マスコミを操作して自分らの行いが正しいことを煽動し、警察、検察を使って、証拠もないのにデッチあげ、またその人のアリバイ情報を隠し、10人以上を起訴するが・・・ あの松川事件。 やはり、私達は、反対意見も聞きたいし、判断の材料としたいのに、その責務を忘れたマスメディアは、退席してもらうしかないと思う今日です。(1/8)プロヴォカトゥール.煽動
2010年01月08日
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【2冊】「日本教会史 上、下」の書籍2冊 本当に本は、いいものですね。頭の中で、いろんな人やいろんな場所、いろんな経験を授けてくれるものです。 だから、「読書は心の常備薬」 なのですね。 本日、楽天オークションに、「日本教会史 上、下」の書籍2冊を出品しました。 もし、宜しければお立ち寄りください。詳しい説明や写真もあります。アドレスはこちらです。http://auction.item.rakuten.co.jp/10000888/a/10000545(1月5日)明治カトリック教会史(1)明治カトリック教会史(2)
2010年01月05日
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【おまけ付1円~】株式会社サンリオの株主優待券3枚セット■□■□■□■□■□■□■□■□□ クリスマス フレゼント? ■■□■□■□■□■□■□■□■□ 本日、オークションに株式会社サンリオの株主優待券3枚を1円で再出品しました。 有効期限は、2010年7月31日までです。 この券はサンリオピューロランド及びハーモニーランド共通の優待券です。 この券1枚で大人・中人・小人を問わず、1名様、1回のみサンリオピューロランド又はハーモニーランドの入場とアトラクション(ゲーム等を除く)が無料となります。 もし、宜しければお立ち寄りください。期日が短いです。詳しい説明や写真もあります。 豪華なクルーズの乗船料無料券2枚のおまけもあります。アドレスはこちらです。http://auction.item.rakuten.co.jp/10000888/a/10000536豪華なクルーズの乗船関係については、こちらを参照してください。http://www.royalwing.co.jp/(12月21日)ハローキティ 日本製ぬいぐるみ
2009年12月21日
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■気になる本 - 光に向かって100の花束 -------------------------------------------------------- 師走の忙しい時期ですが、こんな時期ですから、心が温まる本はないかな と思って、書庫を探しましたら、いい本がありました。 そうそう、今度の満月は元旦になるようです。詳しくは、1月1日午前4時前後が満月だそうです。とすると、2010年の元旦には、満月が見られ、初日の出も見られる(晴天であれば)というダブルのラッキーな元旦です。いま、「光に向かって100の花束」(著者 高森顕徹、出版社 1万年堂出版、発行年月 2000年11月1日)を読み終えました。 著者のプロフィールは、カバーによると次の通りです。------高森 顕徹(タカモリ ケンテツ)昭和4年(1929)、富山県生まれ。龍谷大学卒。浄土真宗親鸞会会長。日本各地や海外で講演、執筆など------- 著者はいいます。「現代人に欠けているものの一つに、努力精進があげられる」と述べています。私にとっても痛い言葉です。----引用---- 高僧に、ある婦人が、子供の教育をたずねると、「もう遅いですね」という返事。「まだ、生まれたばかりですが」「その子供を、本当に教育しようと思えば、あなたのお母さんから始めねば」と言われて、驚いたという。「いくたびも、手間のかかりし、菊の花」 一輪の花が、美しく芳香を放っているのも、一朝一夕ではないのである。 いわんや子宝を、立派な人格者に育成するには、なみたいていの辛苦ではない。 学校教育も、もちろん大切だが、なんといっても、人間形成は家庭教育、とりわけ親の心構えにある。-----引用終了---- うーん、まいりました。その通りだと思います。「人間形成は家庭教育」自分の子供が悪いのは、育てた親が悪いのです。親が悪いということは、祖父母が悪いということです。 さて、これからは、著者の本の100話のうち私が独断で選んだ3話を連続で掲載します。私の解説よりもその文章を直接、読まれたほうがいいでしょう。 残りの97話については、書籍を購入して読んで頂きたいとおもいます。でも、新年を迎える前に信念のある本を読む というのは、以外とマッチするかも。以下抜粋です。--------■その1(4話) 悪人ばかりだとケンカにならない ある所に、内輪ゲンカの絶えないA家と、平和そのもののB家とが隣接していた。 ケンカの絶えないA家の主人は、隣はどうして仲よくやっているのか不思議でたまらず、ある日、B家を訪ねて懇願した。「ご承知のとおり、私の家はケンカが絶えず困っております。お宅はみなさん仲よくやっておられますが、なにか秘訣でもあるのでしょうか。一家和楽の方法があったら、どうか教えていただきたい」「それはそれは、別にこれといった秘訣などございません。ただお宅さまは、善人さまばかりのお集まりだからでありましょう。私の家は悪人ばかりがそろっていますので、ケンカにはならないのです。ただそれだけのことです」 てっきり皮肉られているのだと、A家の主人は激怒して、「そんなばかな!!」と、言おうとしたとき、B家の奥で大きな音がした。 どうも皿かお茶碗でも割ったようである。 「お母さん、申し訳ありませんでした。 私が足元を確かめずにおりましたので、大事なお茶碗をこわしてしまいました。私が悪うございました。お許しください」 心から詫びている、お嫁さんの声がする。「いやいや、おまえが悪かったのではありません。先ほどから始末しようしようと思いながら横着して、そんなところに置いた私が悪かったのです。すまんことをいたしました」と、続いて姑さんの声が聞こえてきた。「なるほど、この家の人たちは、みんな悪人ばかりだ。ケンカにならぬ理由がわかった」 A家の主人は感心して帰ったという。------------------------■その2(15話) 先生、毒薬を一服盛ってください約三百年前のこと。後藤艮山という漢方の名医がいた。十二時も過ぎたある真夜中、一人の女性が訪ねてきた。「よろず屋」の嫁女である。「先生、一生のお願いです。毒薬を一服盛ってください」ただならぬようすだ。「なにに使うのか」「お母さん(姑)に死んでもらうのです」「よろず屋」の、嫁と姑の犬猿の仲は評判だった。よく心得ていた艮山は、断ったら嫁が自害する、と見てとった。「よし、わかった」しばらくして艮山は、三十包の薬を渡し、神妙にこう言った。「一服で殺しては、あなたがやったとすぐバレる。あなたは礫、私も打ち首。そこで相談だが、この三十包、毎晩一服ずつ飲ませるのだ。三十日目にコロリと死ぬように調合した」喜んで帰りかける嫁女に、艮山先生、なおもこう諭す。「わずか三十日の辛抱だ。お母さんの好きなものを食べさせ、やさしい言葉をかけ、手足をよくもんであげなさい」翌晩から嫁女は、言われたとおりを実践した。一カ月目の夜、いつものようにのみ終わると、つとお姑さんが立ち上がり、驚く彼女に両手をついて、こう言った。「今日はあなたに、あやまらねばならないことがある。今まできつくあたってきたのは、代々続いた、この「よろず屋」の家風を、はやく身につけてもらうためであった。 それがこの一カ月、あなたは見違えるように生まれ変わった。よく気がつくようになってくれた。もう言うことはありません。 今日かぎり、一切をあなたに任せて、私は隠居します」 己の心得違いを強く後悔し、艮山先生へ駆けこんだ彼女は「先生、一生のお願いでございます。毒消しの薬を、はやく、はやく、作ってください」 涙ながらに、両手をついてたのむ嫁女に、艮山先生、大笑い。「心配ないよ。あれは、ただのソバ粉だよ。ハッハッハッ」-------------■その3(15話) 一番好きな人を生命がけで育てて くださったお母さんが一番好きです あるところで、熱心に仏法を求めている娘を、嫁にもらった。初夏の夜、雷で主人を失った姑さんが、激しい稲妻と、天地にとどろく雷鳴に、ひとり蚊帳の中で恐れふるえていた。かねてから雷ノイローゼの母親を案じて、二階からおりてきた嫁が、さっそく、蚊帳の中に入り、母親をしっかり抱きしめてなぐさめた。「お母さん、蚊帳の中にいれば心配いりませんよ。雷は電気ですから、麻の蚊帳には通じません。死ねば一緒です」なかなかもどらぬ妻を案じて、おりてきた息子が、母親を抱いている妻を見て感動した。「おまえはあんなに、お母さんが好きかい」 部屋に帰って、夫の問いに妻は、「あなたが世界中で一番好きです。一番好きなそのあなたを、生命がけで育ててくださったお母さんですから、一番好きです」-------- 師走の候、一服の清涼剤になれば幸甚です。(12/19)光に向かって100の花束
2009年12月19日
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【おまけ付】株式会社サンリオの株主優待券3枚セット 本日、オークションに株式会社サンリオの株主優待券3枚を出品しました。 有効期限は、2010年7月31日までです。 この券はサンリオピューロランド及びハーモニーランド共通の優待券です。 この券1枚で大人・中人・小人を問わず、1名様、1回のみサンリオピューロランド又はハーモニーランドの入場とアトラクション(ゲーム等を除く)が無料となります。 もし、宜しければお立ち寄りください。詳しい説明や写真もあります。 豪華なクルーズの乗船料無料券2枚のおまけもあります。アドレスはこちらです。http://auction.item.rakuten.co.jp/10000888/a/10000531豪華なクルーズの乗船関係については、こちらを参照してください。http://www.royalwing.co.jp/(12月15日)世界の新鋭クルーズ客船
2009年12月15日
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■気になる本 - 在日米軍最前線 -------------------------------------------------------- さて、日本とアメリカの軍備関連についてですが、1951年に発行した旧安保条約は、たかだか5条の条文からなるもので、日本は米軍の駐留を認めるという内容だったらしいのです。 日本側から当時の世界情勢を理解して、アメリカに軍事面での支援を求めたということでしょうか。でも、講和条約締結と同時というのが気になります。 この5条の中に、「内乱条項」が入っていたし、米国の目的も「極東における国際の平和と安全・・」となっていて、極東(主に朝鮮半島)を意識していましたが、条約の有効期限はなかったといいます。(参考)日米安全保障条約(旧)1951年9月8日 現在も、似ていますね。鳩山由紀夫首相は、沖縄のキャンプシュワブについての最終決断をまだしていません。かえって、安保条約の改定を考えているのではないかと思うくらいです。 1960年の新安保条約は、国会で自民党の「強行採決」によって批准されました。目的も、極東から「アジア太平洋地域の平和と安定の維持」にすり変っています。 新安保条約は、10年の期限がもうけられています。10年毎更新とすると、2010年は更新の年になります。もし、日本が更新を拒絶(というか、終了を通知)したらどうなるのでしょう。(参考)日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約1960年6月23日・条約第6号(注意、1万文字を超えましたので省略多数、全文はこちら)いま、「在日米軍最前線 軍事列島日本」(著者 斉藤光政、出版社 株式会社新人物往来社、発行年月 2008年9月10日 初版)を読み終えました。著者のプロフィールは、巻末によると次の通りです。-------斉藤 光政(サイトウ ミツマサ) 東奥日報社編集局社会部付編集委員。1959年岩手県盛岡市に生まれ、青森県八戸市で育つ。成城大学法学部法律学科卒。1983年に東奥日報社(本社・青森市)に入社。政経部、社会部、社会部次長、編集委員、三沢支局長などを経て、2008年から現職。この間、司法・警察、県政、防衛・基地問題、考古学、遊軍などの各分野を担当。現在は防衛・安全保障問題のほか、歴史・考古学をフィールドに取材を続ける。三沢市史編纂委員。歴史の背後にひそむ「隠された闇」に関心を持ち、三沢など在日米軍基地の核問題の真相に迫った長期連載「解かれた核の封印~三沢基地40年目の真実~」で2000年に第6回平和・協同ジャーナリスト基金賞を受賞。------ 著者は、アメリカ、日本の基地、政府高官などに取材し、米国の情報公開法を利用して過去の軍事関連資料を取得し明らかにしてくれています。これは、本当にありがたいことです。私達も著者によって真実を知ることができるのですから。 核兵器持ち込みに関して、日米の密約が存在したというのは、著者達の努力の賜物です。その背景の一つが翻訳というのだから、笑えません。 著者によると、1957年の時点で三沢と小牧は、核任務が与えられていた というのです。三沢のコマンド・ヒストリーに「これら二基地の作戦にnew atomic punchを与えた」という部分があるというのです。new atomic punchは、新たな核攻撃力だというのです。 そして肝心の核問題については、各基地には、核物質抜きの「コンポーネント」と呼ばれる核爆弾本体があり、「コア」と呼ばれる核物質は、嘉手納基地の倉庫から運び出す予定になっていたと。 米国は、「核物質が装てんされていない以上、核爆弾は存在しない」というのが論理だというのです。 そして核持ち込みに対しても抜け道が。これは、琉球大学の我部政明教授が米国政府資料から暴きました。----引用--- イントロダクション(introduction)について、米国側は陸上への「貯蔵」や「配備」という意味で使うことにしていました。この解釈でいくと、航空機の一時通過や艦船の一時寄港は「トランジット(transit,通過)」にすぎず、イントロダクションには含まれないのです。 つまり、核兵器を搭載した航空機や艦船が日本の領空、領海内に入ろうと、それは「持ち込み」に当たらないというわけです。これは、1963年にライシャワー米大使と大平外相の間で行われた秘密会談で確認された了解事項なのです。----引用終了--- さて、著者は、米国の基本軍事戦略が転換しているというのです。それは、テロ対策への方向転換だ というのです。そして、西側のイギリスと同じ位置に日本を位置付けているようです。盾として。(2001年9月11日の米国本土テロ被害が契機) そして、軍再編で基地の共同利用(三沢のように)、レーダシステムの共同利用、日本からの軍事予算の吸い取り・・・・ 決して、日本の防衛を考えてのことではないようです。アジア全体に対して橋頭堡をアメリカは作ろうとしているのでは と思えます。 とすると、日本の憲法(9条をはじめ)がネックになってしまいます。そうすると、憲法改正?そういえば、自民党の党首や時の総理が改正のための国民投票法を成立させましたね。あぶないあぶない。 本当に、日本に米国の基地は必要なのでしょうか?。もし、必要なら最低限、どのくらいの規模?こういう国内議論をしてこないし、できない状況に封じ込められていたということでしょう。これだけIT技術が進化してきているのに・・・。 米国が望んでいるかも知れませんが、日本国内に永久に米軍の基地なんて、考えられません。そういう意味で、私達国民も米国から自立し、自己の防衛組織だけで行動できるようにすべきでは と思うのです。そのための情報を開示してほしいと要望します。特に自衛隊の事故、自殺、等すべて公開してほしいものです。国家プロジェクトですから。 著者の中にでてくる年代別イベントを並べ直してみました。1998年8月 テポドンショック。北朝鮮が三沢沖の 太平洋上に向けて打ち上げた弾道ミサイル。2000年に発表されたアーミテージレポートでは、 (日本の)集団的自衛権の禁止は日米同盟の束縛となって いる と述べている。2003年9月 米海軍はそれまで上瀬谷(神奈川県)に 置いていた第1哨戒偵察航空団の司令部を、第7・第5 艦隊哨戒偵察航空団司令部に格上げしたうえで、突如、 三沢基地(青森県)に移すことに成功した。2003年10月末 日本、イラク派遣命令発令 (自衛隊イラク派遣先遣隊、その後、第一次復興業務支援隊 等が活動を始める、この時の隊長は、「ヒゲの佐藤」)2003年末に座間移転構想が浮上(米政府が移転作業開始時期は2004年11月)2003年12月 日本は、ミサイル防衛システム導入を決定。 (イージス艦が搭載するスタンダードミサイル(SM3)と 地上配備のパトリオットミサイル(PAC3)を組み合わせ。2003年12月 米陸軍第1軍団第3旅団はイラク北部へ派兵 (第3旅団の所在地は韓国)2004年から米国はミサイル防衛システムの初期配備を始める2004年7月には、訪米中の自民党幹部に対して、「(戦争 放棄をうたっている)憲法9条は、日米同盟関係の妨げと なっている と米国側が発言し物議を呼ぶ。2004年12月 米陸軍第1軍団第3旅団は第1旅団と交代 (第1旅団の所在地はハワイ)2005年10月29日 在日米軍再編案の中間報告が日米間で 合意。主な内容は次の5つ。 ■1 米陸軍第1軍団司令部(ワシントン州)をキャンプ 座間(神奈川県)に移転 ■2 騒音問題となっている米海軍厚木基地(神奈川県)の 空母艦載機動部隊を海兵隊岩国基地へ(山口県)へ移転 ■3 米空軍嘉手納基地(沖縄県)のF15戦闘機の訓練を 航空自衛隊の各基地へ移転 ■4 市街地のど真ん中に位置する米海兵隊普天間飛行場 (沖縄県宜野湾市)をキャンプ・シュワブ(名護市)の 沿岸部へ移設 ■5 米海兵隊第3海兵遠征軍司令部(沖縄県うるま市)を グアムに移転。 ■6 日本でのテロ・ゲリラ攻撃に対処するため、陸上自衛隊 が2006年度に新設する中央即応集団(4800人) の司令部が、キャンプ座間に置かれることに。2006年3月12日 岩国市の住民投票で反対が89%。 岩国市は、移転にNOをつきつけた。2006年5月 在日米軍再編の最終報告が日米間で合意。 ミサイル防衛とは、Xバンドレーダーの設置(ある国から ミサイルが発射された場合、早期警戒衛星が発射を キャッチし、その情報を地上に送信。Xバンドレーダーを 利用して早期迎撃。もし、はずした場合には、イージス艦が 搭載のSM3で迎撃。それでもだめなら、地上配備の PAC3で迎撃。)が重要なポイント ■1998年のテポドン1は、この基地である三沢を ターゲットの訓練をしたのではないか?2007年11月 岩国市への国からの再編交付金は0円。 ところが、キティホークにかわる原子力空母ジョージ・ ワシントンを受け入れた横須賀市は、5億8400万円の 再編交付金。 現在の日本の軍備というか、国内における米国の軍事状況がよくわかる本です。憲法問題も含め、再軍備というものを考えるための現状認識を高めるという点では、推薦する書籍です。高校生以上の方でしたら、難なく読了することができるでしょう。 是非、いまの10代、20代の人達にも読んでもらいたい本でもあります。(参考1)宜野湾市資料「普天間基地のグァム移転の可能性について」平成21年11月26日(参考2)日米地位協定(条文)(参考3)グアムでも反基地運動で困ったアメリカがRMを勝手に改定?(参考4)海外の報道は正反対 きっこのブログ 12月10日(参考5)小泉内閣の亡国政治と外務省のデタラメ外交 「スキャンダル大戦争」 2004.08月号(12/12)在日米軍最前線
2009年12月12日
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■気になる本 - 知事抹殺 -------------------------------------------------------- 過去に国家に嵌められた人達の本を紹介したことがあります。(参考)松本サリン事件(参考)知られざる真実(参考)国家の罠 私は、過去に原子力発電に関係したことがあります。 茨城県大洗町の実験炉「常陽」、福井県の高速増殖炉「もんじゅ」、そして新型転換炉「ふげん」。 日本の原発は、軽水炉(加圧型PWR、沸騰水型BWR)ですが、「もんじゅ」は、高速増殖炉の原型炉です。 一般に、原子炉(新型)は、実験炉--->原型炉--->実証炉--->商業炉 という段階を踏みます。で、「もんじゅ」の実験炉は、「常陽」でした。 (省略) 1995年12月8日には、もんじゅのナトリウム漏洩火災事故が発生、当時、事故現場の様子を撮影したビデオの公開を隠したことが発覚して、管理者である動燃と科学技術庁の信用が失墜し情報隠蔽体質が明らかになりました。 一方、「ふげん」は、日本国産の炉形式で新型転換炉と呼ばれています。実験炉を飛ばし、原型炉段階から開発に入りました。世界初のプルトニウムを本格的に利用する炉であり、MOX燃料の燃料数も772本と世界最大の予定でした。 ところが、「ふげん」は、2003年3月29日に運転を終了。廃炉手続きに入り、解体される予定なのです。 日本の原子力は、U235(ウラン235、濃縮)を燃料として、核分裂反応を起こし、その反応熱で水を沸騰させ蒸気で付属のタービンの羽を回転させてモータをまわし、発電するというものです。 ところが、燃えかすのU238のゴミがでます。このゴミに中性子をあててPu239にしてしまえば、核反応はU235と同様にえられます。これを行うのが再処理工場なのです。でも、Pu239は、原爆の材料になります。 これでサイクルの意味がわかったと思います。 U235(国内採掘や輸入)を原子炉で利用し、できたU238を再処理工場で、Pu239に変換し、また、燃料として利用する というのが、核燃料サイクルという国策です。(国家プロジェクトということです) ところが、再処理工場がうまくいきません。----引用----使用済み核燃料、貯蔵ほぼ満杯 再処理進まず原発ピンチ (省略)----引用終了--- ようは、自宅を新築で建てたが、トイレが造られなかったという例え話と同じです。では、排泄したものは庭の大きなバケツに入れときましょう。ところが、そのバケツの置き場所が無くなっているのが現在なのです。 それで考え、苦肉の策です。ちょうど、風呂は薪で温めていたので、薪とともに排泄物を少し混ぜて燃やそう。それが、MOX燃料(U235とPu239の混合燃料)なのです。(日本の再処理は、フランス政府にも委託しています。と、いうことは、フランスからもPu239が送られてきます。) でも、これって、日本全体からみたらゼンゼン解決になってないじゃん。と若い人達からも言われます。その通りです。 何故、日本は、こんなに大量の原子炉を設置しなければならなかったのでしょう。----引用---http://www.iae.or.jp/energyinfo/energydata/data3026.html日本初の商業用原子力発電所は昭和41年(1966年)に運転を開始し、2007年度月末現在、全国で55基、4947万kWの原子力発電所(すべて軽水炉)が稼働しています。----引用終わり--- 過去の2度のオイルショックは、その設置計画に拍車をかけたことには、間違いありません。 でも、いくら国策(国家プロジェクト)とはいえ、一度も国民に対して、信を問うていないなんて?。民主主義に反します。郵政民営化の問題でさえ、衆議院を解散して国民に信を問うたのでしょう、自民党や公明党は。 現在だと、エコ(環境)やCO2削減のエースとして原子力発電が謳われています。在日米軍の基地問題も仮想敵国のソ連、中国から、テロにかわり、再編成を行うの如しです。 このプロジェクトを事業仕分けの俎上にしたかったくらいです。 何故、私がこんなに原発のことを冒頭に話をしたのか、著者の本を読んで思ったのです。いま「知事抹殺 つくられた福島県汚職事件」(著者 佐藤栄佐久、出版社名 株式会社平凡社、発行年月 2009年9月16日初版)を読み終えました。 著者のプロフィールはカパーから次の通りです。-----佐藤 栄佐久(サトウ エイサク)1939年福島県郡山市生まれ。福島県立安積高校、東京大学法学部卒業後、日本青年会議所での活動を経て、1983年に参議院議員選挙で初当選、1987年、大蔵政務次官。1988年、福島県知事選挙に出馬し、当選を果たす。東京一極集中に異議を唱え、原発問題、道州制などに関して政府の方針と真っ向から対立、「闘う知事」として名を馳せ、県内で圧倒的支持を得た。第5期18年目の2006年9月、県発注のダム工事をめぐる汚職事件で追及を受け、知事辞職、その後逮捕される2008年8月、第一審で有罪判決を受けるが、控訴。----- 著者が初当選する前の状況は、自民党は誰が立候補させるか分裂していたと著者はいいます。 たしかに、前々者の木村守江氏は、著者と同じように国政から知事に立候補し、1964年に当選した人です。私の地元のいわき市の出身でもあります。 その木村氏が、1976年8月6日に福島地検により収賄容疑で逮捕され、8月11日に知事を辞任します。 その後、松平勇雄氏が知事を行ない、勇退により選挙になったが、その時、自民党は分裂したという著者の話です。実権を握っていたのが、金丸信副総裁(自民党)というのですから、わかりますでしょう。 さて、いわき出身の木村氏が逮捕されたことで、当面(数年)は、いわき市からの知事はでないだろうと言われておりました。 実際はその通りになりました。この間に、東北新幹線、東北自動車道路等の布設の問題(全て海側の太平洋を避けた)がありましたが浜通りは脚光を浴びることはありませんでした。 ところが、佐藤栄佐久知事が誕生して、原発問題に真剣に取り組んでもらったところ(公平に、県民の生命を思って という意味ですが)、原発のトラブルが発生したのです。 2003年4月1日には、福島県内の東京電力の原発は全て停止したのです。このまま夏を迎えたら首都圏大停電です。アメリカのニューヨークの状況を笑える立場ではありません。 もっとも、著者はいいますが、東京の人達は、どこで電力がつくられているのか、また、その地域の犠牲は全然知らないと。これがまず問題なのです。 私は風向きに常に意識をしています。JCOのお粗末なバケツでの臨界事件の時には、たしか、冬場だったので、北風が吹いていたと思います。(もし、夏場でしたら、南風にのってこちらに・・) 避難所になっていた現地の舟小屋地区の集会所は、丁度、風下でした。 著者は、MOX燃料装?に賛成した最初の知事です。しかし、その後、東京電力のデータ隠し、原子力委員会、原子力保安院(いずれも行政機関)も関係していたから、怒ったのです。 国に対しては、原子力保安院を行政側から切り離し独立した機関(証券等監視委員会のように)にしてほしい と主張し、行動をしてきたのです。(いまのままだと原子力推進院だと著者はいいます。) その一番ひどいと思ったのは、2000年7月に内部告発文書が経済産業省の保安院に届いたが、東京電力に問い合わせをしてしまうというお粗末。2000年12月には、告発者の氏名も教えてしまう。JOCの経験から内部告発制度を作った国が、自らその仕組みを壊した典型です。 東京電力も、事故を起こしたあとの、地域振興策として、3点を知事(県民)に約束をしました。■1 サッカーナショナルトレーニングセンターを 福島県浜通りに造る --->これは実現。■2 郡山市にJリーグ誘致に協力し、サッカー スタジアム建設に協力する。■3 会津地方には、美術館建設で協力する。 2と3は、いまだに実現されておりません。 そう、著者は、ことごとく、東京電力や国と戦っていたのです。核燃料税を値上げしたのはこの著者です。原子力は、その地域にとって麻薬と同じです。その地域には、原子力建設に伴って、交付金がでます。ところが、ある期間をすぎると交付金がなくなります。とすると、ハコモノ建設で整備したが、その維持費が重荷になり、原子力の増設を希望するのです。そのなれのはてが、双葉町です。来年度は、夕張市と同じように財政再建団体に指定される見込みです。 最近ですと、佐賀県が玄海原発でMOX燃料の受け入れを表明し、玄海3号機でのプルサーマル燃料(MOX燃料)を挿入して12月3日に稼働しました。これと交換にどのくらい、その地域にお金(税金)が撒かれたのでしょうか? 著者は、植草一秀氏と同じかもしれませんね。著者の本を読んでみても、長期に勾留され、精神状態に異常をきたし、また、支援者に配慮をしすぎてとりあえず自白という手段を選んだのですから。(私は、こういう検察の手法そのものがヤクザと一緒だと思っております。いやいや、まだ心情を理解している分、ヤクザのほうが対応がいい) でも、誰でもそのような事態にはなり得るのです。あんな狭い(3帖)の部屋に閉じ込められたら、誰だって一度は、そういう感情になると思うのです。 また、「~を行った」という証明はむずしかくありませんが、著者のように、「~をしていない」という証明は、難しいものです。 しかも、取り調べ側のウソ、八百長、ハッタリがふんだんにでてきていますので、あきれます。 やはり、取調べの可視化が必要ではないでしょうか。「杉山総務部長が自殺したよ。郡山に帰れなくなるよ」という検察官の言葉が著者の心に問題を生じさせたのではないのでしょうか。 著者の第一審の判決は有罪です。現在、控訴をしています。 この著者の本は、知事の権限、国、東京電力との戦い、東京地検との取り調べ状況、等がよくわかる内容となっております。地方行政に興味がある方でしたらなんなく読めるものと思います。(12/5)知事抹殺
2009年12月05日
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■気になる本 - モンスターマザー -------------------------------------------------------- 最近、気になることがあります。 理解しがたい人々が増えてきているのではないかなということです。いえ、私達も先達から「いまの若い者は」ということを言われてきましたが、根底の基本というか、何をしてよくて、何あをしたら悪いかという意志統一はできていたと思うのです。 今朝も、散歩途中で時々会うKさんと10分くらい公園内に座り込んで話をしました。 Kさん曰く。「勤務先の近くの市立幼稚園では、半数以上の方が毎月の園料を支払わないらしい。ところが、園から請求が母親にいくと、主人には話をしないでほしいと言われているとのこと。その母親は、ご主人に内緒で、日中、パチンコをしているようだ」 という話なのです。 で、結局、Kさんと話をして結論はでないものの私達には理解しがたい現象であるということ、そして、何故か宇宙人(理解しがたい人の典型)と思えるということで お互い納得した次第です。 よく買い物にいく近くのスーパー。子供がカートに乗りまたは駆け足で店内を走り回っているのです。 親はどこにいるのだろうと思って眺めると、親は、注意するどころか、本を立ち見していたり、携帯電話で話をしていたりしています。 また、商品が別の商品棚に置かれているのをよくみるようになりました。 まだまだあります。障害者マークの駐車場に平気で健常者が車を停める、また「おもいやり駐車場」にも。(参考)おもいやり駐車場 福島県 自動車を運転していて、右折する自動車が、交差点の中心から右折せず、右折しようとする道路の左側を侵入して曲がる運転者が増えています。これは交差点のショートカットでしょうか。 トンネル内の自動車のライト点灯(これは道路交通法によりトンネル内の照度にもよるのですが)をしない自動車が多いように思えます。 そうそう、道路の右側に駐車する自動車も増えました。ちょっと前までは、どこかでUターンして左側に停めようとしたのに。 こんなアラ探しをしていると、年をとったということでしょうか。一世代前の人が、私達に向かって「いまのこども達は」というのを聞いていますから。 でも、何か違うと感じるのです。 どうも、日本人ではなく、新しい人種のように思えてくるのです。こういう思いは、私だけでしょうか。いま「モンスターマザー 世界は「わたし」でまわっている」(著者 石川結貴、出版社名 株式会社光文社、発行年月 2007年11月30日 初版)を読んでます。 著者のプロフィールは次の通りです。-----石川 結貴(イシカワ ユウキ)1961年静岡県生まれ。自身の生活体験をもとに15年間で延べ3000人の母親を取材。豊富な取材実績から現代家族のリアルな問題を描き出すノンフィクション作品および短編小説集を多数執筆-----(参考)石川結貴オフィシャルサイト 著者は、現実をありのままに著しています。それを読みますと、冒頭のことが何故か納得させられます。 本当に、宇宙人がいるみたい。かつて、コギャルと言われていた人達が出産して母親になってきているというのです。 その人達の現状分析の本だ といってもいいくらいです。 その分析の内容を少し。■「子供のため」より「自分のため」、「一生懸命に 子育て」から「とにかく楽して子育てがしたい」に 変化してきている■ 母親は、「母親らしくない」ということを、 「自分らしく」に置き換えて行動をしている。■「無理なこと」はしない、「我慢」や「努力」は できない。■母親の「感性」が非常に短絡的で、幼くなっている。■理不尽なクレームや過大な要求をする母親は、 「現象」よりも「感情」を重視する傾向がある。■母親の「感情の許容範囲」が狭くなっている。イエス、 OKとか、そう言ってくれる人しか受け入れない。 だから、著者がいっているように■運動会の昼食にピザの出前を注文する母親、そしてそれに 同調する回りの母親。■「食べられない」というより「噛めない」子供の 増加■オシッコができないこどもたち。男児も並んで 立ちションができない。また、和式便座の利用 方法を知らない。■子供を私物化する母親というような事例が豊富に掲載されています。 これは、非常に考えさせられる内容です。この人達(親)の2世、3世になったらどういう社会ができるのだろう と推測もできなくなります。 反面教師として、いまの若い世代(30~40歳)の親御さんには、いい本であります。 勿論、これから親になろうとする人達にも是非、読んでもらいたい本でもあります。 中学校卒業程度でしたら、なんなく読了できるものです。豊富な事例、考察が手助けになります。 目次第1章 おふくろなんてもういない第2章 モンスターマザーの生態第3章 子どもの異変第4章 脱力モードと勘違い系第5章 母親になれないよう育てられた第6章 モンスターマザーを生み出したもの第7章 母親に未来はあるか (11/20)モンスターマザー母と子の絆
2009年11月20日
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■気になる本 - 売国者たちの末路 -------------------------------------------------------- 私は、いまの民主党、社民党、国民新党の連立政権を「いますぐ、結果をだせ」 とか、「誰が何をした」というような、ミーハーなことはいいません。 かえって、マスゴミがあら探しをして大々的に取り上げようとしているようですが、こちらもダテに何回も選挙にいっておりませんから、衆議院議員の任期(4年)の間に、国民にとって、いい結果、そして種を残してくれればいいと思っております。 最重要な点は、郵政問題ですが、亀井氏のリーダシップで小泉・竹中路線から180度転換したのは大賛成です。あのままいったら取り返しのつかないことになります。 アメリカは、もう破産している国家のようなものです。日本は、中国についでアメリカ国債を保有しておりますが、これを売却してほしいものです。(だって倒産すると、これらの債権は紙屑になりますでしょう?) 当然ながらアメリカは拒否するでしょう。実際、中国が少し売却しただけで、昨年のショックがでたという認識をもつ必要があります。 ならば、米国は日本の基地問題に簡単に口を出してほしくありませんね。かえって、国外移転に協力してほしいものです。(参考)MAJOR FOREIGN HOLDERS OF TREASURY SECURITIES (アメリカ財務省のホームベージより、債権国一覧) 「日米合意がある」ということを前提にアメリカはいっておりますが、アメリカ自身が欧州では、その国と国の合意を自らキャンセルしているではないですか。さて、 本のタイトルと著者達をみて、震えるといいますか、身震いがでたことを強烈に思い出しております。 そうですねー、どんな表現をすれば理解してもらえるかわかりませんが、例えば、「あなたが好きな歌手から、コンサートに招待されて、楽屋に案内をされるとき」とか、「心から尊敬している先輩の方に声を掛けられ、あなたの意見も聞きたいから と言われて自宅での会議に招待されたとき」とか、でしょうか。 現下の経済情勢を的確に教えてくれる植草一秀氏。そして、長期的視点にたち、リーマンショックやその後の世界の動きを的確に教えてくれた副島隆彦氏。 どうして、こういう有能な方々をマスコミは、コメントを求めないのでしょうか?(マスコミは、報道姿勢として二つの意見がある場合には、両方の意見を取り上げ、国民が判断できるようにしなければならないと思うのですが・・・) いいえ、それどころかお二人は、過去にマスコミに出演していたのです。ところが、いろんな人達の横槍がはいり、いまではマスゴミに出演できない状況なのです。だから、いま読書が大事なのです。 え?、植草教授は、犯罪者だから?。オイオイ、そんな気持ちで採用していないとしたら、法治国家が泣きますよ。植草教授は罪(冤罪だと思いますが)を償ったのですから、まっとうな人なのです。 こういう考え方を持たないと、やがてはやっていけなくなります。私でさえ、刑期を終えた人にアパート入ってもらいましたから。 マスゴミのいいとこ取りの垂れ流し記事や放送を見たり読んだりして、そのまま信じてはいけないと思うようになりました。あまり重大なことを報道していないし、隠していて、かえって煽動をしているという実態が、ネットで検索すればすぐわかります。 自分の記事や映像が、描きやすい人を採用するなんてはっきりいってブログ以下でないでしょうか。 そうです、これがマスゴミの凋落の始まりです。新聞の発行部数、TVの視聴率に激変が起きているのです。そろそろ、マスゴミからも倒産企業がでてくる可能性があります。 だって、マスゴミ自身が使命を忘却して、存在価値がなくなりましたから。だから、新聞は読者が減り、テレビは視聴率が減るのです。 私は、アホではありません。イヤなものはいやなのです。本当に日本のメディアは成長していないものなのですね。(能力がないのなら、アメリカのワシントンポストの記事を翻訳して報道してもらったほうがありがたいものです。) 公平な報道はもとより、自分の報道のスタンスも明確にできないのですから。(TVでしたら、放送法に違反しているし、罰則がないからいいのでしょうかね) 悔しかったら、おのずから、新聞における公取の指定を止めるとか、記者クラブ制度を廃止するとか、放送の場合には、電波利用に関する競争入札を甘んじて受けるとか 何らかの行動を示してほしいものです。 だから素直な報道のネットに、私は頼るのです。 兄と年齢が同じの副島氏。会ったことはありませんが、クールな瞳というか、タカのように鋭い眼光。 弟と同じ年齢の植草氏。真面目な正確がよく伝わってきます。 いま「売国者たちの末路 私たちは国家の暴力と闘う」(著者 副島隆彦、植草一秀 共著、出版社名 祥伝社、発行年月 2009年7月1日 初版第一版)を再度、読み返しております。 過去に一度、読了しブログに紹介しようと思っておりましたが、その時は、内容が重たくなりボツにして、今回は、軽めに書き直しました。(経済問題の書籍の紹介は難しい) 著者達のプロフィールは、カバーにあります。-----副島 隆彦(ソエジマ タカヒコ)評論家。1953(昭和28)年、福岡市生まれ。早稲田大学法学部卒。外資系銀行員、予備校講師、常葉学園大学教授等を歴任。米国の政治思想、法制度、金融・経済、社会時事評論の分野で画期的な研究と評論を展開。日米の政財官界、シンクタンクなどに独自の情報源を持ち、「民間人国家戦略家」として執筆・講演活動を続ける植草 一秀(ウエクサ カズヒデ)1960(昭和35)年、東京都生まれ。東京大学経済学部卒。大蔵省財政金融研究所研究官、京都大学経済研究所助教授、スタンフォード大学フーバー研究所客員フェロー、野村総合研究所主席エコノミスト、早稲田大学大学院公共経営研究科教授、名古屋商科大学教授を経て現在、スリーネーションズリサーチ株式会社代表取締役社長。---------------- この本は、民主党政権誕生する直前に出版されたものです。ということは、植草先生の収監前ということになります。 「小泉純一郎」と「竹中平蔵」の二人の頭目による「荒れ狂った嵐の中」で、この頭目が退場しつつあるとき、そしてこの人達の売国奴の行動のあと。この状況の中で対談がなされたのです。 何故、私が身震いをしたか。彼らが日本国のことを本当に憂い、心から発していることがわかっていたからです。ですから、二人が融合することは何ら、違和感はありませんでしたし、かえって二人の意志の疎通はどうなのか という点が一番知りたいことでした。 二人は、みごとにお互いを尊重し、意志疎通をしたのです。 P17には、副島氏が、「私は、いちばん苦労した人が偉い。いちばん苦労した人の言うことがいちはん正しい と考える人間です。」と表明しております。そして、植草氏を讃えたのです。 でも、植草氏や副島氏の著書を読んで、この二人ほどいちばん苦労している人はいないと思っております。 二人は、過去にテレビ等のメディアによくでていました。ところが、ある時期を境にしてメディアから追放された方々です。 でも、私達の審判は、メディアが誤っているという結論をだしています。だって、この二人の書籍は、売れていますもん。 この二人の有望な日本人を消し去ってはいけないのです。二人ほど日本を思って研究、調査、アナウンスをしている人は私は知りません。 特に、竹中平蔵氏は、再三、国会からの参考人招致を拒み、民間テレビに出演していたり、出演するにしても同席する人達の名前等を聞き出し、自分の意見に合わない人達の場合には、出演をして来なかった、要するに気が弱い、知的レベルが半分の人です。 突然の出演者変更で、亀井静香氏と討論になったときのあの臆病な顔をした竹中平蔵氏をTVで初めてみました。 亀井氏が、「東京地検特捜部に告発しますよ」と、かんぽの宿問題で竹中氏にいったとたん、顔色をかえた様子が、それは犯罪者ようなの顔を一瞬、みせてくれました。(参考)東京地検特捜部に告発しますよ(動画) そんな人をマスゴミが何故、なにゆえ、出演依頼しているのかその根拠がわかりません。つまり、基準はないのでしょうね。(だから信頼するに値しないということでしょう) あるのは、視聴率と下請け制作でしょうか。 でも、ネット中心に生活している私は、そういう事情を理解しておりますし、新聞は読まないし、TVもあまりみません。見る気がしないといいますか。 いま、いちはん、ホットなのはネット媒体ではないでしょうか。その次は、ラジオです。 そして、やはり読書が一番いいようです。いまでも、副島氏や植草氏の新刊の書籍は購入しているのです。世界の動き、日本の立場がよくわかるようになります。 日本のこれからのことを思う若い人達は、学歴に左右されることなく、この二人の著書を是非読んでください。 学校で教えてくれる近代歴史はどのようなものかわかりませんが、目から鱗のこととなります。 この本は、中学校卒業程度でしたら、なんなく読めるものです。ご自分の両親の子供の時代、そして祖父母が歩んできた日本の裏側をみることができると思うのです。目次1章 世界史の転換が起きている2章 破裂した金融爆弾3章 売国の構図4章 国家の暴力5章 売国者はこうしてつくられる6章 国策捜査、暗黒国家7章 地獄へひた走る世界経済(参考)植草一秀の『知られざる真実』(参考)副島隆彦の学問道場(11/7)売国者たちの末路
2009年11月07日
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■気になる本 - いっしょに考えてみようや -------------------------------------------------------- 私達にも「ひらめき」があります。それはノーベル賞を受賞するようなものではなく、いかに効率よく行動するか、または、料金が安くなる方法、生活が快適になる方法等です。 近所のスーパー(ヨークベニマル)がレジで発行する1割引クーポンを集めて、買い物に活用するとか。こんなことは、ひらめきでもないですね。(でも、この1割引クーポンは、私にとっては大事なものなのです。1000円のものを購入すると100円が安くなるのですから。) とにかく、考えるのが好きですね、私は。「この人は、こんなことをいっているがその背景は?」ということや「この人は、依頼する時の顔と自慢するときの顔が違う」ことや、読書をしてもその背景や何故著者はこの時期にこんな本を出すのだろう とか。考えたらきりがないですね。 でも、これが、相手を観察する最高の思考パターンだと思うのです。たまには、間違えますが、その行動とでてくる言葉の乖離がまた考える種になってしまうのです。 小人はすぐわかる嘘をつきます。中人は、それとなく理由を述べますが、ひょっとしたら という感情を抱かせます。 大人は、心(言動)と行動が一致しているのです。そんな人になりたいものです。 例えば、八ッ場ダム問題。大きな嘘がテレビで報道しているから、これは煽動、ではないでしょうか。何故、テレビは真実を追求しないのでしょうか。見るのに耐えません。 TVは、知識人ではない(小人)ということですね。私でも問題点をあげられます。(よほど、TVは私達をコケにしているのね)(1)進捗率が70%といっているが、それは、 予算(これも途中で倍増)に対する執行率です。 それでも、道路が完成していないし、ダム本体も 着工していません。で、残り30%でできるの? (それは無理でしょう。また予算倍増?)(2)週刊ポストで暴露された「八ッ場ダム建設事業 に伴う補償基準」、元不動産業者がみても、 これはフツーの地上げではなく、メチャクチャな 補償をしている。 (例えば、宅地が一般的には1.6万~7万円/坪 が、補償額は、7万円~24.5万円/坪になって いますし、農地(休耕田含む)や山林は、田が 45倍、畑が82倍になります。)(3)いままでの予算の執行で、競争入札を実施して いますが、予定価格と落札価格の落札率は、95% 以上、これは、談合をしていることにほかならないと 思うのです。(4)4600億円(途中で予算を増額)の予算以外にも 「水源地域整備計画」として国の一般会計から 997億円の公共事業予算がつき、これまで521 億円がつぎ込まれた。(週刊ポスト記事、保育所、 児童遊園、老人福祉センター等のハコモノ建設)(5)八ッ場ダム上流には、廃坑があり砒素が流失して きているという話もあり(ブログより)、中和剤 を投入しているので、はたしてこれが飲用に? さて、ひらめき(閃き)は学研パーソナル現代国語辞典によると、「一瞬強く輝くこと。」、「頭脳のするどい働き。」ということです。 しかし、その基底に必要な知識があるのには間違いのないことだと思うのです。 自分が勉学し、体験(実験)をし、そして、知識が蓄積され、その上で疑問に感じ、推論をし、それを確認するために実験をする。こういうサイクルがあるんです。 理論物理学では、実験(確認)をしませんが。 過去に私は、ノーベル賞を受賞した方々のうち、3人を紹介しました。(参考)iPS細胞ができた! ひろがる人類の夢(参考)負けてたまるか! 青色発光ダイオード開発者の言い分(参考)物理屋になりたかったんだよ 今回は、昨年受賞された方2名の共著の本です。タイトルに引かれました。「ノーベル物理学賞のひらめき」という副題でしたから。 いま、「いっしょに考えてみようや ノーベル物理学賞のひらめき」(著者 小林誠、益川敏英、出版社名 朝日新聞出版、発行年月 2009年8月25日 第一版)を読み終えました。 著者2名のプロフィールは、もうご存じでしょうが、掲載します。---------------小林 誠(コバヤシ マコト)1944年名古屋市生まれ。1967年名古屋大学理学部卒業、1972年名古屋大学大学院博士課程修了、京都大学理学部助手、1985年高エネルギー物理学研究所教授、1997年高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所教授などを務める。2003年同機構同研究所所長、2006年同機構名誉教授、2007年日本学術振興会理事。2008年高エネルギー加速器研究機構特別栄誉教授。2009年学術システム研究センター所長。2008年ノーベル物理学賞、文化勲章を受ける益川 敏英(マスカワ トシヒデ)1940年名古屋市生まれ。1962年名古屋大学理学部卒業、1967年名古屋大学大学院博士課程修了、同大学理学部助手、1970年京都大学理学部助手、1976年東京大学原子核研究所助教授、1980年京都大学基礎物理学研究所教授、1990年京都大学理学部教授、1997年京都大学基礎物理学研究所所長、2003年京都産業大学教授、京都大学名誉教授。2008年ノーベル物理学賞、文化勲章を受ける--------- 著者らの論文がノーベル賞を受賞したことになるのですが、その説明は、著者の本の解説(朝日新聞科学グループDo科学編集長 久保田裕氏)によると、簡単に説明をされています。 少し引用してみます。-----------------「小林・益川理論」は、物質を構成する最小単位である素粒子(クォーク)が「全部で六種類ある」ことを決めた理論だという説明が、大抵なされている。確かにその通りなのだが、「小林・益川理論」は、そもそもは素粒子の数を決めようとして考え出された理論ではなかった。------------- そもそも、何故、ノーベル賞を受賞したか、私はよくわかりませんでした。 過去の3人の人達のようには。この著者らの本をよんでなるほど、時間の経過と当時の理論、そして、過去の偉人の論文等から、ものすごいことなんだ と理解し始めました。 前の引用の解説文から再度引用します。-------- 物理学の世界では、「対称性」という概念が大変に重要視される。物理学では、物理現象はみんな運動方程式で表される。その方程式のなかで、なにかの物理量を他の数に置き変えても、方程式の形に変化が無い場合に 「対称性が保たれている」と表現する。対称性が保たれると、方程式の形が変わらないので、起きる運動のほうもまったく同じになる。それが「破れる」というのは、なにか物理量をいじると、運動方程式の形が変わってしまって違う現象が起きてしまうということだ。----------- そうなのです。当時、物質を構成する最小単位であるクオークが3種類あるのはわかっておりました。 粒子と反粒子は、質量がまったく同じで、電荷は真逆でした。C電荷(チャージ)の反転、Pは空間反転(パリティ)のものがあるとわかっていました。 このことは、CP対称性といわれています。 1956年には、同じ名古屋大学の坂田先生が「坂田模型」を提唱し、物質には、「陽子」、「中性子」、「ラムダ粒子」が基本粒子であって、それらとそれらの反粒子の組み合わせでたくさんの素粒子ができるという構想を提唱しました。 1960年には、南部陽一郎先生が「自発的対称性の破れ」を提唱し、南部ゴールドストン粒子(質量が0)が存在するという理論なのです。 ところが、1964年に、ゲルマンという人が「素粒子はこの3種類のクオークでできている」といいます。 CP対称性(粒子と反粒子はまったく対等なものと信じて)いたのですが、1964年にクローニン、フィッチという人達がCP対称性は破れてると実験で確認をしたのです。 でも、著者らは、「CP対称性の破れ」を3つの素粒子では説明がつかなく、4つでもつかない。 そのときに、「ひらめき」があったのです。 もっと多いのではないか?。6つなら何とか理論的に説明ができる。 1973年、二人は論文を作成したのです。勿論、理論物理ですから後世に誰かが実験をして確認することになります。 その場合でも、日本の高エネルギー加速器研究機構が果たした役割は大きいと思います。それらを世界の研究者とともに実証したのですから。でも、20年以上かかりましたが。 著者らが論文を一緒に書いた期間は、なんと、短いのです。でも、長い、短いの期間の問題ではないのでしょうね。その問題に対する解決するという情熱というか執念というか、二人の頭脳がフル回転してだした結論が正しかったのです。 この著者らの本は、講演内容も入っており、中学生以上の方でしたら、難なく読了することができるでしょう。難解な物理現象も分かりやすく書いてあります。 本当に(自分の頭で)考えることは大事ですね。(10/21)いっしょに考えてみようや
2009年10月21日
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■気になる本 - 長寿大国の虚構 -------------------------------------------------------- 本題の前に、昨日、植草一秀氏が無事、復帰しました。62日間でした。(参考)皆様のご支援とご厚情に深く感謝申し上げます さて、2009年9月21日(月・祝)にNHKラジオ第一で、平成21年度「鎌田實いのちの対話」公開放送が三重県松阪市の松阪市民文化会館からありました。http://www.nhk.or.jp/r1/inochi/ ホストは、NHKアナウンサーの村上信夫氏(1953年京都生まれ)と鎌田 實さん(かまた・みのる、諏訪中央病院名誉院長、1948年、東京生まれ)でした。 たまたま、ほとんどを聞けたのです、テーマは「がんばらない介護」。 ゲストは、ジャズシンガーの綾戸智恵さんと、タレントの荒木由美子さん、そして、特別養護老人ホーム 愛知たいようの杜 理事長の吉田一平さんでした。 綾戸智恵さんの話は、実母を介護しているのですが、ふと殺そうという行動をしたとのこと、考えさせられます。 先週の週刊ポストの記事に「綾戸智恵の壮絶介護日記」がでていました。週刊ポスト 10月9日号(9月28日発売)です。 その壮絶な部分を一部、引用します。------ 今年の春のある夜のことでした。私は極度の疲れからか、朦朧とした意識の中で、母親の顔に濡れタオルをかぶせようとしたんです。「母が死ねば、すべてが丸く収まるんやないか」---。 その瞬間は、善悪さえもわからなくなっていた。だけど、寸前で踏みとどまりました。 私はどうなってもいい。でも、残された息子が一生、殺人者の子として生きていくことになる---。 タオルをあわててひっこめて、「おばあちゃん」って声をかけたら、「うわぁ」と返事をして、「生きている、生きている!」と思って。 私は自分の部屋に戻って泣きました。わんわん泣きながら、自分を責めたんです。正直それまでは、介護で親を殺すなんて、精神的に弱い人のすることだと思っていた。でも、追い込まれれば、誰でも殺人の一歩手前までいっちゃうと痛感した夜でした。------ また、荒木由美子さんは、1983年に歌手の湯原昌幸さんと結婚し、芸能活動を引退しました。しかし、結婚二週間後に病に倒れた義母を介護した20年間の日々を通して、「死」「家族」「夫婦」について改めて見つめ直したことを話をしてくれました。 昨年(2008年)の8月8日は、北京オリンピックが開幕しました。まだ、記憶に新しいことです。 その前日の8月7日。インドネシアから初めて来日した外国人介護士や看護師の数は合わせて約200人と、予定した500人の半分以下でした。(これは著者によりますと、インドネシア政府は一般人への広報を行なわず、役人が口コミで紹介しただけというのです。) また、今年5月に受け入れたフィリピン人介護士や看護師も300人以下と、やはり定数に遠く及びません。 しかし、日本人介護士や看護師は、本当に不足していたのでしょうか。 著者は、介護の現場で深刻化する人手不足とは、あくまで、「地域差や施設の問題」であって、マクロでみた場合には、人手不足とは言えない というのです。 これは、政府の見解と合致しております。 いま「長寿大国の虚構 外国人介護士の現場を追う」(著者 出井康博 著、出版社名 新潮社、発行年月 2009年8月)を読み終えました。 著者のプロフィールは,次の通りです。--------------出井 康博(イデイ ヤスヒロ)ジャーナリスト。1965年、岡山県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。英字紙「ザ・ニッケイ・ウィークリー」記者などを経てフリー。--------- 私自身、介護している者からしても、興味がある本だったから読了できました。さて、著者は、この背景には政治的な裏があるというのです。1997年には介護保険法が国会で成立2000年4月 介護保険制度スタート2005年、南野(のおの)知恵子法務大臣(当時、参議院議員、社団法人日本看護協会)がフィリピン人女性に対する「興行ビザ」の発行を実質的にやめました。 もともとフィリピンは、外国に労働者を派遣して外貨を稼ぐ国だというのです。その措置が収入の道が途絶えるというのです。人口は約9000万人。その10%が海外に出稼ぎにいっているというのです。(2006年4月 介護保険法改正(介護予防サービスの導入と、施設給付の見直し等) そこで、小泉元首相は、2006年秋に、アロヨ・フィリピン大統領との間で経済連携協定(EPA)に合意してしまいました。要求したのはフィリピンです。その協定は、2年間で1000人のフィリピン介護士や看護師を受け入れるというものでした。 ところが、フィリピン議会は、この協定に賛同しませんでしたので(のちに議決)、あとからEPA協定をうけた(この時は安倍元総理)インドネシアが先行して来日しているのです。 ところが、著者の2年間追跡取材によると、来日した彼ら彼女らは、4年間(半年は日本語研修)の間に国家資格である介護福祉士を取得できれば無期限に日本で仕事ができるというものですが、あまりそれに期待していないようです。4年間高給を稼げるということに魅力があるようです。 ある人は、手取り15万円(日本人と同一賃金)で10万円を海外の家族に送金し、残りは自分の生活にあてているというのです。 貨幣価値は、円が10倍あるので、それを送金して現地で大家族が生活していける というのです。 そうそう、インドネシアの人達には、介護士という資格がないし、いらないというのです。高齢の方は家族や親戚で面倒をみている ということですから。 日本でもそんな時代がありましたね。高度成長前でしょうか。核家族化が進むと親族間介護は希有となるのでしょうね。 そして、このEPAに関連した無駄な費用があると著者はいいます。 日本側の担当窓口は、「社団法人国際厚生事業団」(JICWELS)。斡旋、仲介を行っています。この組織は、1983年、厚生省(当時)の認可で社団法人を取得し設立しています。そして、今回の唯一の斡旋受け入れ機関となったのは、厚生労働大臣の指名によります。 この社団法人は、天下りの典型でもあります。 そしてもう一つ。 「財団法人海外技術者研修協会」(AOTS)は、経済産業省傘下で、発展途上国の技術者を養成する目的で設立されております。ここは、外国人研修の日本語教育の中心的役割をはたしております。 尚、この組織は役員報酬の公開を拒否しております。 日本語教育を日本でやらないで現地で行えば安くすむということ、受け入れ施設の負担金約60万円(一人当たり)は高過ぎるということ、また現地政府への支援金も支払わなくてはならない、そして何よりも両国政府の外郭団体が間に入って搾取をしているようなのです。 EPAが日本側で実績を示すことができなくなったら、現在の政権が対応せざるをえません。結構、自民党、公明党の政権は、ムチャクチャなことをしているのですね。 11月にはインドネシアから第2陣の受け入れが予定されています。しかし、今回も定数割れが起きるのは確実、と見られてます。 実際に、外国人の介護士や看護師を採用する施設や病院が見つからないのですから。このままでは、国家間の約束が果たせない状況でです。 当初、事業者は面接はできない という措置がとられましたが、面接をしないで従業員を雇う企業がありますか?。その後、その制限は外されましたが、事業者や利用者を意識したものではなくクレームがきたから修正したという後ろ向きな行政の対応だったのです。 また、65歳以上の保険料の地域差も著者は問題にしています。 2001円~2500円の地域があれば、5501円~6000円の地域もあります。(いずれも月額) 地域によって、こんな差をつけていいのでしょうか。選挙権による一票の格差どころではありません。 今後、永妻厚生労働大臣、直嶋経済産業大臣、そして岡田外務大臣が対応してくれると考えますが、前政権の残置処理に注目していく必要があります。(10/5)長寿大国の虚構
2009年10月05日
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■気になる本 - デリバティブ汚染 -■気になる本 - デリバティブの非情な世界 -------------------------------------------------------- ピッツバーグ(米ペンシルベニア州)で開催されていた日米欧と新興国で構成する主要20カ国・地域(G20)首脳会議(金融サミット)は25日で終了しました。 今後は、国際経済問題を議論する場としてG20サミットを定例開催することで合意したそうです。 ところで、日銀の白川方明(まさあき)総裁は25日、毎日新聞のインタビューに対し、08年9月の米証券大手リーマン・ブラザーズ破綻(はたん)後の金融危機について、「危機は終わっていない」と述べた。と報道しております。これは、その通りだと思います。 さて、「デリバティブ」(derivative)という単語には、「誘導的な」「派生した」という意味があるそうです。 しかし、私は、デビル(Devil)の兄弟のように思えるのです。 さて、問題です。(文字数の関係で省略、全文はこちら) そもそも、デリバティブとは、フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」によると、--- デリバティブとは伝統的な金融取引(借入、預金、債券売買、外国為替、株式売買等)や実物商品・債権取引の相場変動によるリスクを回避するために開発された金融商品の総称である。金融派生商品とも言う。------- ということです。これじゃ、よく意味がわかりませんので、前著の著者(以下、Aといいます)は、大きく次の3つに分かれると説明してくれています。-----■先物 将来受け渡す株や通貨や商品などについて、価格や数量や受渡日などの条件をいま決めておく取引。■スワップ 元本は交換せずに、金利の部分だけを交換するといった、変則的な交換をする取引。固定金利と変動金利を交換するスワップや、日本円の金利と外貨(米ドルなど)の金利を交換するスワップなど、多彩なスワップがある。■オプション 「売買の権利(オプション)」の売買を行う取引。たとえば株や外貨を持っている人が、1年後に株や外貨を100円で「売る権利」を貰っておけば、1年後に株価や円相場が100円より安く(たとえば80円に)なっていても、この権利を行使して100円で売ることができる。逆に、もし1年後の株価や円相場が100円より高く(たとえば130円に)なっていたら、権利は放棄すればいい。(その時点の株価や円相場の130円で売ることができる)。----引用終了--- いま、「デリバティブ汚染 金融詐術の暴走」(著者 吉本佳生、出版社名 株式会社講談社、シリーズ名 講談社BIZ、発行年月 2009年7月)を読み終え、そして、「デリバティブの非情な世界」(著者 リチャード・トムソン、(Richard Thomson)、訳者 前田 俊一、出版社 株式会社ティビーエス・ブリタニカ、出版年月 1999年4月30日)を半分まで読んでいます。 前著の著者(A)のプロフィールは次の通りです。----------吉本 佳生(ヨシモト ヨシオ)経済学者(エコノミスト)。1963年、三重県生まれ。名古屋市立大学経済学部卒業後、住友銀行勤務を経て、同大大学院経済学研究科満期退学。大学や企業研修などで、生活経済学、国際金融論、経済数学、ファイナンス論などの講義・演習を教える経験をもち、著書多数-----引用終了------ 後著の著者(以下、Bといいます)のプロフィールは次の通りです。----------RICHARD THOMSONイギリスの金融ジャーナリスト。1980年オックスフォード大学卒業。(以下省略)-----引用終了------後著の訳者のプロフィールは次の通りです。----------(省略)-----引用終了------ Aの本で驚くのは、仕組債(デリバティブを活用している)を購入している、または借りている地方自治体が多いというのです。 「デリバティブ」という細菌は、形を変えて、投資対象に隠れ、または、借入対象に隠れているのです。 Aも、「はじめに」で述べています。----引用開始------ おカネを増やすための資産運用商品にも、おカネを借りるための資金調達商品にもデリバティブ商品はある。資産運用と資金調達は表裏の関係にあるから当然のこと。資産運用商品と資金調達商品を合わせて金融商品という。-----引用終了------ ところが、この商品を利用している公共団体が増加(増殖)中であるというのが悩ましいのです。 財務金融委員会(参議院、今年の2月と6月)に総務省が提出した書類によると、デリバティブを組み込んだ借金をしているというのです。 兵庫県 895億円や 兵庫県朝来市(あさごし)は、市の基本基金109億円のうち、約68億円を投資。豊岡市は、35億円、神戸市は150億円、ほかに明石市、加古川市、芦屋市、三木市、姫路市、三田市、尼崎市、加東市、たつの市、洲本市、佐用町、多可町がデリバティブ投資をしている というのです。 他の都道府県でも、新潟県 668億円、大阪府が1050億円、福岡県は650億円と多いのです。 デリバティブ取引を組み込んだ仕組預金の導入は、2008年末で67の地方公共団体で総額は、約1500億円。 仕組債や指定金銭信託で運用しているのは、24の地方公共団体で、総額は約430億円。 デリバティブ取引を組み込んだ借金(仕組債発行)は、2008年末で17の地方公共団体で、総額は約4200億円。 地方公共団体だけではなく、Aは、社団法人全国私立保育園連盟では、2008年3月末で、24億円の基本財産のうち、20億円強がサムライ債(ウルグアイやポーランドなどが発行)や仕組債とおぼしきユーロ円債に投資されていると驚いています。 そのほかにも、慶應大、早稲田大、関西学院大、関西大、京都大学教育研究振興財団、日本経済団体連合会、ゆうちょ財団、全国私立保育園連盟、広島県医師会、暴力追放運動推進センター、全国の信用金庫や地方銀行 ・・・ Aは、こういう隠れた(意図的かどうかはわかりませんが)、投資は、ギャンブルと同じだといっております。悩ましいのは、それを利用している顧客が、デリバティブが入っていることを知らないのです。そして投資でしたら数年だけの高利回り、借金でしたら、数年だけの低利息、そして期間が数10年とながい縛りになっていますし、そのほかの条件が組み込まれてます。 投資なのでしょうか。仕組まれた金銭吸い取り機のように思えます。では、何が問題なのか、Aの本をよむと概略がありますので、中学生以上の方でしたら、なんなく読めるでしょう。 さて、少し、デリバティブの歴史を振り返ってみます。 Bによると、最初のデリバティブ取引は、紀元前約330年頃に、ミレタ島の哲学者ダーレスが行ったそうです。彼は次のシーズンはオリーブが豊作と判断しました。そして圧搾機をある時期に使用する権利(いわゆるオプション)を大量に買いつけた。そして次のシーズンは豊作となり、圧搾機を使用したい農民は、使用できないことを知る。そして、ターレスから高く使用料を支払うハメになった ということです。 でも、これより1000年前にも、デリバティブ取引があったといいます。 Bは、デリバティブ取引自体が悪いものではないといいます。両刃の刀といいましょうか、使い方で護身用にもなり、武器にもなるというのです。 いまでいうと、銃や自動車のようなものでしょうか。 しかし、Bは、「デリバティブ取引は疑いもなく、得体が知れず、複雑で、最も危険な取引である」と断言しているのです。 Bは、P147で次のように述べています。「仕組み債の創造は、純粋数学の世界だ。回帰分析、モンテカルロ・シミュレーションなどでは、A4サイズの用紙で2頁から3頁にもわたる長い数式が使われる。銀行は、いわば金融の実験室となり、新しい形態のデリバティブについてますます複雑な実験を行っている。」 実際、投資会社は、数学の専門家を雇い、顧客の要望により、複雑な仕組債を作り、それを銀行、証券、投資会社経由で、顧客に販売しております。その狙いは、「顧客の無知につけ込め」という姿勢なのです。 Bの本は、過去のデリバティブ取引から経済が崩壊した(オランダのチューリップ、等から近代まで)のを振り返っており、いいデリバティブ取引の事例としても大いに参考になります。 また、最近のP&G事件等も取り上げており、裁判になったが、和解したため、真相は不明とのこと。 収監されている植草一秀氏も、ブログでいっておりました。たしか、「デリバティブ取引は、レバレッジのテコの原理が大きな問題だ」と。 いま、手元に株取引会社のパンフレットがあります。外国為替保証金取引(FX)のコースで、保証金 2.5万円レバレッジ(倍数) 英ポンド 62倍 等とうたっています。 つまり、2.5万円 × 62倍 = 155万円 2.5万円で155万円の取引ができるということです。これで、損がでたら・・・。 ブルル・・。仕組債は、次の番組をみるとよくわかります。だから、勇気のある経済学者は、昨年9月15日に起きたリーマンショックは、始まりであり、まだ、終わっていないといっているのです。 デリバティブによって、リスクが世界に分散されており、それを誰も管理してこなかったのですから。そして、レバレッジ(テコ)により、デリバティブで何兆円、何京円になるか、わからないのです。企業や公共団体の決算をみてもわからないでしょう。巧妙に隠されていますから。いつ、噴出するのでしょうか。アメリカのドル通貨が基軸ではなくなる日がくるでしょう。震源地は、アメリカ(シカゴ)ですから。(シカゴ・マーカンタイル取引所、シカゴ商品取引所 等)(参考)NHKスペシャル 「第四回 マネー資本主義」(金融工学)(2009-7-19)■その1■その2■その3(9/26)デリバティブ汚染
2009年09月26日
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■気になる本 - ガンを恐れず -------------------------------------------------------- 今朝、配信された「やまのい和則メールマガジン第1302号」によると、山井和則議員のメルマガで、厚生労働省の政務官に就任した と伝えてくれました。 年金、母子加算、インフルエンザ、医療問題、等注目している省の一つです。-------------------- 長妻大臣と 厚生労働大臣室へ。 いろいろ役所の方々と 打ち合わせをしていると、 厚生労働省の担当者が、私のことを「山井政務官」と呼ぶので、 「俺は 政務官になったのか」と気付きました。 長妻大臣をトップに、 副大臣が 細川律夫衆議院議員、長浜博行参議院議員、 政務官が 足立信也参議院議員と 私、山井和則。 この5人が 厚生労働省の「政務三役」と呼ばれ、 今後、厚生労働省の政治的な意思決定 をリードします。 この5人が「チーム長妻」であり、 私は 長妻大臣の補佐官のような役割です。-----引用終了-------------- さて、過去に人間の細胞の数を伝えながらクイズをだしたことがありました。---- さて問題です。 人の細胞は約60兆個ありますが、この人の誕生時、DNAという両親の遺伝子で誕生してきます。しかし、父親からもらわない、母親からしかもらわない(もらえない)ものがあるのですが、わかりますか?。----(参考)時空を旅する遺伝子 今回の著者によると、健康な人のからだのなかにも、毎日毎晩、2000個から5000個のガン細胞が発生しているというのです。 0.0008%~0.0003%の発生率ですからたいしたことがないと思うかもしれません。 これらのガン細胞は、体内の自然免疫により、(マクロファージ、好中球、樹状細胞、NK細胞、NKT細胞などと呼ばれる白血球により)、死滅しています。 ただ、正常細胞が分裂した場合のエラー(異常)遺伝子が発生した場合、ガンになる可能性もあるのです。 この場合、自然免疫が働きません。なぜなら、もともとは正常細胞だったためです。 いま「ガンを恐れず ガン難民にならない患者学」(藤野邦夫著、出版社名 角川書店、発行年月 2009年8月31日)を読み終えました。 著者のプロフィールは、巻末によりますと次の通りです。------藤野邦夫(ふじの くにお)1935年石川県生まれ。翻訳家。早稲田大学フランス文学科卒。出版社で編集業務に携わった後、東京大学などの講師を歴任。2003年、自らが前立腺ガンを切らずに治療したことをきっかけに、日本のガン治療のあり方に疑問を抱き、米国のガン治療やガンからの生還例を紹介する訳書を多数出版。医療シンポジウムや講演活動をするうちに口コミで存在が知られ、面識のあるなしに関わらず多くのガン患者や家族からの相談が相次ぎ、この5年間だけで1000人以上に医師や治療法を無償で紹介しできた。08年、「がん難民コーディネーター」として各メディアで紹介され、大きな反響となる。------- 父が胃ガンと診断されたのは平成9年。その当時のガン治療と現在のガン治療が大きく違ってきたのが、著者のこの本を読んでわかります。 特に、日本と海外の医者(内科,外科,放射線科、等)の扱いの違い、そして、20世紀と21世紀の世界の医療方針の大転換。(患部を切除するにしても、患者のその後を意識した手術方法や手術しない方法が主流に・・・) まだ、発売されて日が浅いのであまり詳しく述べませんが、是非、一度、購入して読んでみてください。 とにかく、これからは3人に2人がガンに罹患するといわれております。ガンになるということはごく普通のことになっていくでしょう。 そのときに、最新治療方法の知識をもった医者も必要ですが、広く海外の医療にも知見している医者にあたるといいものです。 また、著者がいうのには、患者やその家族も医療に関する情報を収集して、的確に医者と質疑をするということがこれから重要になるといっております。 著者のまえがきが非常に気になりましたので、少し、ここに引用しておきます。(まえがきですから、多少の引用は許されるでしょうし)----------------まえがき 余命一か月といわれても助かる人たちがいる■ ガンに勝つための三つの原則 「アメリカには余命一か月と宣告されながら、10年も15年も元気で暮らしているガン患者たちが何万人もいる」 このびっくりするような事実を知ったのは、グレッグ・アンダーソンという人の書いた「ガン ー 五〇のもっとも大切なことがら」という本を訳したときのことでした。 アンダーソンは1984年に肺ガンの手術をうけて片肺をとりましたが、4か月後に、もう一方の肺に転移・再発。衰弱しきった状態のときに、主治医から、「あなたの病気はターミナル(末期的)な状態です……余命一か月だと思いますね」と宣告されました。 しかし、一時の混乱状態から立ち直ったアンダーソンは、1985年に現在の「全米ガン回復財団」の前身となった「ガン征服者財団」を設立。自分とおなじく余命一か月と宣告されながら、10年以上も元気で暮らす15,000人の人たちに会って調査をはじめました。すると、そこから共通する原理が発見されたのです。それはひとくちでいって、(1) あくまでも伝統的な西洋医学を中心にした治療をうける(2) しかしガンが進行したときには、現在の西洋医学に限界が あるので、自分にあったべつの治療法や統合医療 (ホリスティック・メディシン)も求める(3) なにより大切なのは自分の免疫システム(さまざまな 免疫細胞が効率よく働く仕組み)を高めることにあり、 そのためには一定のライフスタイル(全身の免疫力を高める 「非特異的免疫療法」)を維持する ということでした。 再発から10年以上生きのびたアンダーソンは、自分の体験と調査の結果を右に紹介した本にまとめて出版。この本が大きな反響を呼んだので、アンダーソンは1999年に新たに手をいれた本を再出版しました。それをぼくが訳したのが「ガンに打ち勝つ患者学」(実業之日本社)という一冊です。この本から、ガンに対抗する根本的な原則が浮かびあがります。 それは(1)ガンにかかったら自分の病状を正確に理解し、現在の医学にどんな治療法があるかをできるだけ広く把握する。(2)そのためには情報を求める必要があり、ガンにかかったら、なにより情報戦を覚悟しなければならない。(3)ガンと戦う最後の主役は、つきるところ自分の免疫システムであることを強く自覚する、ということです。 治療法を探るというのは、先端医療だけを探すことではありません。多くの人は「先端医療」ということばで、病気を治す魔法のような治療法を連想するらしいのですが、ガンの治療で問題をいっきょに解決する「魔法の杖」を求めると、つねに失望を経験します。 先端医療の効力が証明されるまでには、それなりに時間がかかりますし、あとで否定的な結論がでることもあります。いまのところ先端医療がガン医療の進歩に貢献することはあっても、魔法の杖になることはありません。 多くの患者が証言するように、ガンにかかった人たちはなにかエタイの知れない怪物にとりつかれたような恐怖心か絶望感にとらわれ、一時的であれ正常な判断力を失います。しかし自分の病状と治療法を正確に理解すれば、確信をもって治療にあたり、希望をもって暮らすことができるようになるでしょう。そして、その希望を裏づける武器として、適切なライフスタイルがあるわけです。 ガンにかかっても手術や放射線治療で根治すれば、のちのちの心配はないでしょう。ところが、すでにガンが広がっていて治らない状態になっていたら、そんな事態をどううけとめればいいのでしょうか。こんなばあいでも適切に対応しさえすれば、不安や絶望感にとらわれつづけることはありません。ときに気分がめいっても、また立ち直ることができるでしょう。 いまの日本のガン医療では、大病院に見捨てられた何万人というガン患者の存在が深刻な問題になっています。行き場のない患者たちは痛みと不安にさいなまれながら、家で寝ているしかありませんし、夜もろくろく眠られない家族は患者の介抱に疲れきります。患者たちは感情をもって生きている人間でありながら、絶望感にとらわれ孤独で悲惨な最期を迎えるしかありません。これが世界第二位の経済大国・日本の現状です。 また望ましい治療をうけられないか、納得のいく治療をうけられないガン患者は、75万人もいるとされています。こうした患者たちは「ガン難民」と呼ばれますが、どんな人でも、こういう現状を知ればなんとかしたいと思わずにはいられないでしょう。そして自分も家族も、そのような状態にならないようにしたいと願わずにはいられないでしょう。 それでは、このようなひどい状態をどのようにして解消できるのでしょうか。不安や痛みに苦しむガン難民はガン医療だけでなく、日本の医療全体に無視できない切実な問題をつきつけています。 これまでに人類の歴史上、死ななかった人はひとりもいないのですから、わたしたちもいつかは死ななければなりません。しかし、どんなに重い病気にかかろうと自覚的に適切に対応し、苦しみも痛みも恐怖心もなく、死を迎える瞬間まで希望をもって生きるのが人間らしい生き方であり、人間らしい死に方ではないでしょうか。この本はそのような生き方ができるようにするために、多くの患者たちと接触した体験を生かしながら、ガン治療の現状の一部と、この病気にどのように対応すべきかを考えます。■ 「ガン=死」ではない時代になった(省略)■ 患者が主役にならなければ何もはじまらない(省略)-------------引用終了------- そうそう、著者も食事が大事といっております。これも、私はそう思います。 いま、食事を簡単にしている若い人達の病が発生してくるのは、20~30年後でしょうか。新たな病がでてくるかも知れません。 著者のこの本は、難しい医療用語や医療機器がでてきますが、簡単な解説があり、高校生以上でしたら、無理なく読了できるでしょう。できれば、1冊を購入し、家族のために蔵書とすることをお勧めします。(参考)目次まえがき 余命一か月といわれても助かる人たちがいる第1章 ガンになったらまず何をすべきか第2章 ガンをどのように診断するか第3章 ガンをどのようにして治療するか第4章 化学療法という領域第5章 免疫療法、遺伝子治療、高濃度ビタミンC点滴療法、非特異的免疫療法あとがき ガンにかかったら情報戦を覚悟しなければならない(9/19)
2009年09月19日
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2009年8月30日は歴史に残る 衆議院と最高裁の国民審査が、明日に近づいてきました。 生まれてこのかた、選挙に行ったことがない高齢者がいます。市役所から「選挙のお知らせ」をもらっても、いつも破って、自慢げに、「おれは選挙なんか興味がない」といっておりました。 ところが、今回の選挙の葉書は、机の上に残してあります。ひょっとしたら、生まれて初めて選挙にいくのかも知れません。 この選挙が、いい意味で日本の膿をだしてほしいと願っております。 前記事のコメントとしてUPしました。(参考)植草教授が収監http://plaza.rakuten.co.jp/sakae2/diary/200908030000/#comment 日本国内にも、外国の手先になって働いている輩がおります。勿論、官僚、そして検察、警察も。 次のブログを参照してみてくださいませ。植草一秀氏のような冤罪がおきる一歩手前でした。(参考)「痴漢デッチあげ部隊」はこうして嵌めようとしたhttp://tanakaryusaku.seesaa.net/article/126152201.html はっきりいいまして、このような映画にでてくるようなシチュエーションに遭遇したら、日本国民の方であれば、すんなりと術中にはまってしまうでしょう。こんなの現実ではない と思わないでくださいませ。工作部隊は、こんなこと朝飯前ですから。 トム・クランシーの本を読みますと、さすがに軍への調査をしているからか、詳細に記述されているのです。武器にしても兵器にしても。そして、CIAの内部の動きがわかる内容でもあります。 民主党政権ができたのなら、核の密約問題、手先問題も明らかにあることでしょう。------引用----削除された場合のために---- 読者諸氏もご存知のように痴漢で最高裁の有罪判決を受けた経済学者の植草一秀氏は「日本の優良資産を米国に叩き売るに等しい」として郵政民営化に反対していた。痴漢事件は「郵政改革に反対するとこうなるぞ」と、権力が見せしめに行ったデッチあげとの見方がつきない。 筆者の知人に米国の金融界の内情に精通し日米関係のいかがわしさをウェブなどで告発していたジャーナリストがいる。毎年、米国政府から日本政府に出される「対日構造改革要求」を米国側の視点から知っていた。米国政府にしてみればマークすべき存在だったのである。 昨年11月頃のことだった。地下鉄丸の内線車内で4人組に回りを囲まれる格好になった。屈強な20代の男が2人、小ギャル風ミニスカートの女とOLのような身なりの女だ。 電車が新宿駅に近づいた時だった。ミニスカートの女が知人の前でいきなりうずくまった。OL風の女が背中をさするように後ろについた。1人の男はプラスチックのカバーを突き破って非常ボタンを押した。もう一人の男は知人に対して、ミニスカートの女を介抱してあげて、と促すような仕草を繰り返した。 植草氏がはめられた事件とよく似た手法だ。植草氏の事件の真相を知っていた知人はシートにへばり付いて離れないようにした。非常ベルで駅員が駆けつけて来た。だがミニスカートの女は電車から降りなかった。仮病だからである。 前に進み出て女を介抱しようものなら痴漢にされてしまうところだった。 話が重複するが4人組の不自然な行動を箇条書きにまとめると――1)ミニスカートの女は向かい側のシートに座っていたのだが、いきなり知人の前に飛び出してきてしゃがみ込んだ。2)ミニスカートの女がしゃがみ込むと、間髪を入れず残りの3人が動いた。見事なチームプレーは4人が「一つの部隊」であることを示すものだ。3)しゃがみ込むほど体の具合が悪いのなら、駆けつけた駅員と共に救護室に向かうはずである。にもかかわらずミニスカートの女は電車から降りなかったのだ。4)男2人は似たような体つきと目つきだった。しかも友人を挟んで知人の両脇に座った。 事件取材の経験もある知人は、車内で最初に4人を見た時から「これはチームだな」と思わせるオーラを感じた、という。 「デッチあげ部隊」には誤算があった。知人が米国の対日政策とそれを実現するためのダーティーな工作方法を知り抜いていたことだった。電車に乗る前に意味不明のメールが携帯電話に入ったため「何かあるな」と用心していたという。知人が持つPHS携帯はGPSの機能を持つ。工作部隊側は電話番号などからそれを割り出していたのだ。知人は軍事にも明るい。 何より友人と赤坂見附で合流し、同じ電車に乗ったことが幸いした。「友だちがもし現場にいなかったら、痴漢にさせられてたよ。命拾いした」。知人は胸を撫でながら語った。 事が起きた昨年11月頃はまだブッシュ政権時だった。石油と金融資本が支えていたブッシュ政権は石油利権目当てでイラクに、天然ガスパイプライン敷設のためにアフガニスタンに侵攻した。自らの欲望を満たすためには、無辜の市民が犠牲になることなど屁とも思わぬ連中だ。 日本人ジャーナリスト一人を痴漢に仕立てあげるくらい朝飯前なのだろう。-------------引用終了---- さて、獄中の植草一秀氏から情報が寄せられ、ご自身のブログが更新されております。(いままでは過去の記事の再掲載でした)(参考)多くの皆様のご厚情に深謝申し上げるhttp://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-2ea2.html----一部引用---いよいよ決戦の総選挙が8月30日に実施される。今回の総選挙はただの総選挙では無い。日本の政治史、日本の歴史の上に新しい時代を開くその意味を有することになるかも知れない。人類の永年にわたる闘争によってすべての人の自由と平等、国民を主権者とする政治制度が確立されてきた。日本でも第二次世界大戦に民主主義制度が形の上では導入された。しかし、実態としては官僚機構と大資本が政治の支配権を握り続けてきた。本当の意味での「国民による国民のための政治」は実現してこなかった。「政権交代」は単なる政権交代ではなく「政治の主役が交代する」「政権交代」なのだ。日本の新しい時代の幕を開ける意味を持つのが「政権交代」なのだ。この国を変えなければならない。この国の政治を主権者である国民の手元に引き寄せなければならない。---引用終了--- 「お前は、バカだ」、「お前はアホだ」といわれるより、「お前は犬畜生だ」といわれるほうがきついでしょう。 そのようなマスゴミ、官僚は、国民に重要なことを教えなかったし、知識レベルを低下する報道を繰り返してきました。そうでなければ、何度もブログでいってますが、アルジャジーラのような報道がなぜ、日本でできていないのか?(参考)アルジャジーラhttp://plaza.rakuten.co.jp/sakae2/diary/200706180000/ この国は、やっとアメリカの属国から開放される兆しです。 副島隆彦氏が開催している学問道場の「今日のぼやき」に、次のファイナンシャルタイムズの記事が掲載されています。タイトルをみて、悔しくありませんか?。また、植草一秀さんから伝言が副島氏にあり、それも掲載されております。(参考)学問道場「今日のぼやき」http://www.snsi-j.jp/boyaki/diary.cgi----引用---「日本に「お座り、お手、吼えろ!」と言っても、もうきかないだろう」' Japan shrinks from the American embrace '英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙 2009年7月22日日本支局長 デイヴィッド・ピリング----引用終了----- そして、副島氏は、民主党政権の次を意識し、心配をしております。是非、参照してみてください、長文です。(8/29)売国者たちの末路
2009年08月29日
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最高裁判所裁判官の国民審査 今月に入って、私のメインのパソコン(Windows2000)がブルースクリーンとなってしまいました。 その前に、OSの更新処理をしたあとなので、マイクロソフトから「もうこれ以上、使用しないでください」ということだろうから、WindowsXPにOSを更新し、アプリ等を再度、インストールしてみました。 5台(内蔵3台、外付け2台)のうち、OSとソフトを内蔵の2台に振り分けましたらすっきりしました。 やっと、もとの状態に戻れた次第です。 さて、来る8月30日の衆議院選挙と同時に、「最高裁判所裁判官の国民審査」があります。 最高裁の裁判官の審査をするのですが、最近の最高裁の判断は、間違いが多いと私は感じております。 (足利事件の冤罪、植草教授の冤罪、飯塚事件の冤罪と思われているが死刑執行してしまったこと、等) 過去に、私は全員の裁判官に×をしようかな と記述したことがありましたが、最低でも次の4人にします。そのうちの一人は、植草事件の上告棄却をした人(目撃証人がいるにもかかわらず)です。「副島隆彦(そえじま・たかひこ)の学問道場」の「今日のぼやき」から引用します。http://www.soejima.to/---------引用--------「1060」 来たる8月30日の衆院選と同時に行われる最高裁判所裁判官の国民審査で、「4人の最高裁裁判官に×(バツ)を与える国民運動」を行うことを提案します。副島隆彦 2009.8.10副島隆彦です。今日は、2009年8月10日です。 前回の今日のぼやき「1058」番でお知らせしたとおり、現在、不当な裁判を次々に行い、「国家の暴走」の主要な要素となっている最高裁判所の裁判官たちの中で、私たちが特に問題があると考える、以下の4人の裁判官に対し、来たる8月30日の国民審査(衆議院選挙と同時に行われる)で、×(バツ)をあたえる運動 を始めたいと思います。 名付けて、「最高裁裁判官たちに国民審査で×(バツ)を与える国民運動」です。 ×(バツ)を「つける」のではなくて、国民が彼らに「罰(×、バツ)をあたえる」のです。 私たちが、今回 ×(バツ)を与えるべきだと考えるのは以下の4人です。× 竹崎博允 (たけざきひろのぶ、2008年11月25日から最高裁長官、東京大学法学部卒 、裁判官出身)× 那須弘平 (なすこうへい、東京大学法学部卒 、弁護士)× 近藤崇晴 (こんどうたかはる、東京大学法学部卒 、裁判官)× 竹内行夫 (たけうちゆきお、京都大学法学部卒 、外交官) 以上の4人です。私たちのこの判断に、ご賛同ください。 そして、私たちの考えに賛同してくださる人は、、どうぞ、私たちのこのページを、ご自身のホームページやブログにどんどん 貼り付けて、公表してください。ひとりでも多くの日本国民に、この国民運動を知らせてください。よろしくお願いします。副島隆彦拝(参考)最高裁判所裁判官国民審査法(昭和22年制定)http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S22/S22HO136.html------------引用終了------- 各裁判官のプロフィールは、こちらの裁判所のHPを参照してください。http://www.courts.go.jp/saikosai/about/saibankan/index.html(8.10)裁判官の犯罪「冤罪」愉快な裁判官
2009年08月10日
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植草教授は、本日午後1時半、高等検察庁に出頭したとのこと。東京高検、植草元教授を収監 痴漢で懲役4月確定(東京新聞)http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009080301000404.html---引用---東京高検、植草元教授を収監 痴漢で懲役4月確定2009年8月3日 19時41分 東京高検は3日、電車内で痴漢行為をしたとして東京都迷惑防止条例違反の罪に問われ、懲役4月の実刑が確定した名古屋商科大大学院の植草一秀元客員教授(48)を収監した。 植草受刑者は無罪を主張。最高裁は6月、同受刑者の上告を棄却する決定をし、懲役4月とした一、二審判決が確定していた。 植草受刑者の弁護団は「再審請求も視野に入れ、今後も冤罪を訴え続けたい」と声明を発表。弁護団によると、受刑者は「天に誓って無実潔白だ。心には一点の曇りもない」と話しているという。 一、二審判決によると、植草受刑者は2006年9月13日夜、京浜急行品川―京急蒲田間を走行中の車内で女子高生のスカート内に手を入れ下半身を触った。 植草受刑者は04年4月に、JR品川駅で女子高生のスカート内を手鏡でのぞこうとしたとして同条例違反の罪で罰金刑を受けている。(共同)---引用終了--- 懲役4月の判決でしたが、未決勾留期間が大分あり、それを差し引く(相場は半分までが限度とのこと、裁判官の裁量で決定)と、2月ほどの期間です。 しかし、なぜ、衆議院選挙前後2ヶ月になるのでしょうか?。恣意的な意図を感じます。つまり、植草教授に、「話(ブログに書いて)しては困る」ということでしょうか。裁判官は宇宙人http://ameblo.jp/sakae2/entry-10297624219.html----引用---- そして著者は、裁判官は憲法の次の規定に従って行動することを求めています。「第76条 すべて司法権は、最高裁判所及び法律の定めるところにより設置する下級裁判所に属する。2 特別裁判所は、これを設置することができない。行政機関は、終審として裁判を行うことができない。3 すべて裁判官は、その良心に従ひ独立してその職権を行い、この憲法及び法律にのみ拘束される。」 もう一度、いいます。「すべて裁判官は、その良心に従い独立してその職権を行い、この憲法及び法律にのみ拘束される。」---引用終了----(追伸)植草教授の不在時には、植草氏のブログを参照して、ブログランキングの応援をしていこうではありませんか。お一人様、毎日3記事を参照してクリックしてくださいませ。植草氏のブログの中間にも「ブログランキング」のクリックする画像があります。(記事1)痴漢冤罪事件最高裁不当判決について(再掲載)http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-4cbe.html(記事2)メディア攻撃を超え無血市民革命を成就しようhttp://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-6692.html(記事3)各党マニフェストを比較する報道番組の偏向http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-6d1d.html(記事4)財源だけでなく具体策もない自民マニフェストhttp://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-8355.html(記事5)日本で無血市民革命=政権交代が成功する理由http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-d192.html(8月3日)植草事件の真実売国者たちの末路知られざる真実
2009年08月03日
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2009年08月02日
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2009年07月20日
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■気になる本 - 裁判官は宇宙人 -■気になる本 - 裁判官が見た光市母子殺害事件 ------------------------- 裁判員制度が5月21日にスタートし、全国で対象となる起訴された方が毎日新聞では182人と報道されております。(毎日新聞 2009年7月6日 18時36分 報道) もっとも多いのが、大阪地検の25人、そして千葉地検の23人、福岡地検の10人と続いているということです。 犯罪内訳は、さつ人が48人、強とう致傷44人となっていますから、日本の犯罪も重罪の方向かもしれません。 さて、まったく対象がない都道府県も存在しております。岩手、山形、茨城、群馬、新潟、石川、佐賀、沖縄の8県では対象事件の起訴はないそうです。 残念ながら福島県いわき市には存在しております。地元の夕刊タブロイド版の記事から引用してみます。-------引用-----勿来町の殺人事件 公判前手続き 来月6日に決定20090703 いわき民報(省略、1万文字を越えたため)詳しくはこちら。-----引用終了、伏せ字(●)は私の独断--- さて、懸念した事態の裁判になります。加害者は、暴力団関係者のようなのです。いわき市のいわき地裁では、裁判員裁判を開催せず、郡山支部での裁判員裁判になります。さて、裁判員の方々、悩むのではないでしょうか。 そもそも、裁判員裁判って、謳い文句は、広く国民に裁判を理解して頂き、貴重な意見を伺う機会だというようなことをいっておりますが、私にいわせれば、それは逆で、世間を知らない裁判官に世間というものを教えてあげる、いわば教育係が裁判員ではないかとさえ思ってしまいます。 裁判官の勤務状況はわかりませんが、多分推測するに、官舎と裁判所の往復が多いのではないでしょうか。 それとも、地域のボランティアや何かサークルに入って、活動をしている方がいるのですか? そんな疑問を持たしてくれた本があります。いま、「裁判官は宇宙人 これでも貴方は裁判員制度に参加しますか」(著者 半田亜季子、出版社 株式会社講談社、発行年月 2009年4月)を読み終えました。 著者のプロフィールは、巻末にあります。----------半田 亜季子 (ハンダ アキコ) 東京都に生まれる。災害心理士・被害少年サポーター。跡見学園女子大学英文科卒業。(省略)-----引用終了------ 何故、この著者の本を読了したのかといいますと、タイトルにも惹かれましたし、読み進めていきますと、たしかに、私達の感覚からは大分脱線している裁判官がいることに驚いたのです。 著者は、ひょんなことから土地境界確定裁判に巻き込まれるのですが、当然というか費用がないため弁護士に頼らずに自分で裁判を行います。 相手は、法人(会社組織)であり、弁護士もついています。素人の著者の質問に対して、裁判官はキレてしまうのです。もっと、裁判官は自分の仕事の範囲を拡げてくれませんでしょうか。素人でも弁護士を立てずにできるように。 裁判に出席している当事者は、裁判の暗黙のルールは、理解しているハズだという誤解。また、予想される不利益を公正な裁判官は何故指摘してくれないのでしょうか? それを裁判員においしいところだけを裁判官が頂くというのには疑問です。 そうそう、著者は、P45で、佐藤優氏の裁判の傍聴に通ったという記述があります。佐藤さんとは知り合いないだと驚いたことです。(参考)国家の罠 著者 佐藤優 では裁判官は宇宙人のように、私達からすると、異物というか異人という存在なのでしょうか。 いえいえ、しっかりとマトモな裁判官もいらっしゃいます。ちょうどいま、「裁判官が見た光市母子殺害事件 天網恢恢疎にして逃さず」(著者 井上薫、出版社 株式会社文芸春秋、発行年月 2009年2月)を読み終えました。 著者のプロフィールは、カバーにあります。------------井上薫(イノウエカオル)1954年東京生まれ。東京大学大学院理学系研究科化学専門課程修士課程修了。1983年独学で司法試験に合格。1986年判事補を経て1996年判事任官。2006年横浜地裁判事で退官。2007年弁護士登録------------- 元裁判官の方が、公平な第三者として世間で話題になった事件を解説してくれています。 しかも、判決文やその法的背景にまで迫っておりますので一般の裁判関係に興味のある方は、必読です。これほど、公平に論評できるとは・・・。(著者も裁判官を退官したから言えるといいますが) 著者に習って簡単に事件と裁判の流れを振り返ります。平成11年 4月14日 事件発生(省略)平成20年 4月22日 広島高裁で差戻後控訴審判決 (原判決破棄、死刑) 弁護人即日上告 例えば、山口地裁判決(無期懲役)、広島高裁判決(控訴棄却)について、著者は、こう意見しています。「元裁判官として私の感想を少し述べます。(中略)むしろ、この裁判官は初めに結論をだしていて、それを何とか正当化するために付加しただけと感じます。」 私はこの著者が好きになりました。 これほど、難解(?)な裁判をわかりやすく解説してくれて、しかも、そこに自分の意見がしっかりと入っているところてす。 そして、自分の理論といいますか、考え方を示しています。P142に記述してある「蛇足」判決に注目します。裁判官は、法にのっとり判決を示し、その理由を示すことが求められていますが、判決の理由とならない、いわゆる蛇足は法律違反だともいっております。 憲法で規定されている「第76条3項 すべて裁判官は、その良心に従ひ独立してその職権を行い、この憲法及び法律にのみ拘束される。」を著者は引用して「判例」(特に最高裁判例)を前提に検討することは違憲であるといっているのです。 こんなことは違憲なことであり、下級裁判所も独自の判断というか、「法」のみに従って判断するということが必要なのですね。それが、時間を越えた公平な判断だと思います。 刑事訴訟法では最高裁に上告する場合には、「憲法違反」と「判例違反」だけだ(原則)と著者はいうのです。 え?、日本は完全な3審制度ではないのですね。だから、植草教授のように上告しても、これらに該当しないと最高裁判事が判断すれば、上告棄却となってしまうのでしょうか。 これじゃ、冤罪はなくならないでしょうね。どうして、最高裁は、全ての上告を受け入れ、書類審査だけではなく、現地調査、職権での専門家調査を行わないのでしょうか。 現在の裁判制度が冤罪を生んでいるといっても過言ではありません。 なんでもかんでも判決文に記載したがる裁判官は、今後は注意する必要があります。しかも、最高裁からの差戻しであれば、一応、最高裁が判断をしているのでその判断は絶対なのです。高裁が曲げることはできないとのことです。 こういう裁判の内側の仕組みを、この本はわかりやすく解説してくれます。 究極は、弁護士を利用しない、本当に公平な裁判を行えることが、望ましいかもしれません。 裁判員裁判が始まろうとしているこの時期にしては、必読の書でもあります。 そう、【天網恢恢疎にして漏らさず】のために。(天網は目が粗いように見えるが、決して悪事を見のがさない。) 【悪事千里を走る】じゃダメなんです。 著者は、この事件により、裁判に関する流れが変わったといいます。■被害者保護のための立法■遺影の法廷持込み■少年法の改正(被害者による記録の閲覧・謄写等)■被害者参加制度(公判に出席、検察官に意見具申と説明を求める、証人への尋問、被告人への質問、意見陳述すること) そして著者は、裁判官は憲法の次の規定に従って行動することを求めています。「第76条 すべて司法権は、最高裁判所及び法律の定めるところにより設置する下級裁判所に属する。2 特別裁判所は、これを設置することができない。行政機関は、終審として裁判を行ふことができない。3 すべて裁判官は、その良心に従ひ独立してその職権を行ひ、この憲法及び法律にのみ拘束される。」 もう一度、いいます。「すべて裁判官は、その良心に従い独立してその職権を行い、この憲法及び法律にのみ拘束される。」 判例に拘束されることはないのです。裁判員裁判により、下級審の裁判官の意識がガラリと変っていくことが想定されます。それでも、上級審の判事になるまで20~30年が必要になるのでしょうか。 どうか、10人の罪人を逃しても一人の冤罪を生まない裁判になってほしいと切に願います。 これから、法曹関係に入りたい人達は、この本を必読してくださいませ。「蛇足判決理論」を身につけてくださいませ。(7/11)裁判官は宇宙人裁判官が見た光市母子殺害事件
2009年07月11日
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■気になる本 - 脳死移植 いまこそ考えるべきこと -------------------------------------------------------- ある男性は、「臓器提供意思表示カード」を保有しています。自信をもって言えるのは、そのカードを運転免許証とともに保有しているのを実際に見ているからです。 どの臓器を提供するか、しないかはわかりません。詳しくそのカードをみておりませんから。但し、決して胃は提供できないでしょう。彼には、胃は全部嫡出してないのですから。 このカードは、役所窓口や、保健所、郵便局、運転免許試験所などに設置されています。また、公的な施設以外にも、コンビニエンスストアなどに置かれています。 今年の6月15日から全国のセブンイレブン店約12,000店舗で臓器提供意思表示カードを再度、一斉設置しています。 「臓器の移植に関する法律」(平成11年12月22日法律第160号)は、難産のすえ誕生しました。 その制定過程をウィキペディアから参照します。--------- この法律案は、1996年12月に第139回国会衆法第12号として中山太郎議員他によって、議員立法として提出され、1997年4月24日に衆議院で可決され参議院に送られた。 参議院では、1997年6月17日に一部修正の上可決され、衆議院に回付された。衆議院では、参議院からの修正回付案に同日同意が与えられ、成立した。法律の施行日は、1997年10月16日。このように、衆議院で無修正の上可決された法案が、参議院で大幅修正の上もう一度衆議院で同意が与えられ成立するという異例の展開となった。----------(参考)臓器の移植に関する法律(参考)臓器の移植に関する法律施行規則(参考)臓器の移植に関する法律附則第11条第1項の法律を定める政令 さて、対象となる臓器は次のものです。「人の心臓、肺、肝臓、腎臓その他厚生労働省令で定める内臓(膵臓及び小腸)及び眼球」と法には定められております。 あはっ、胃は対象ではなかったですね。すみません。 ところで、「死」とはどんな状態をいうのでしょうか?。著者は、次の3つを満たせば死亡というのが慣例といっております。■呼吸の停止■心臓の停止■瞳孔(どうこう)が散大 ようは、次の臓器の停止を確認しているだけです。■肺機能の停止■心臓機能の停止■脳機能の停止 そして、脳死についつては、時間をおいた2回の判定が必要であると規定があります。 そもそも、この法律は附則2条で定めているように、施行後3年以内に見直さなければならないのです。 ところが、政権与党は、この見直しを一切してきませんでした。------------第二条 この法律による臓器の移植については、この法律の施行後三年を目途として、この法律の施行の状況を勘案し、その全般について検討が加えられ、その結果に基づいて必要な措置が講ぜられるべきものとする。 ------------- 法律の施行日は、1997年10月16日ですから、2000年10月には、見直さなければならなかったのです。 何故ですか?って。それは、同じ脳死でも移植対象か否かで天と地の差があるからです。 医学的に同じ脳死状態としても、移植のための臓器を提供する人は、脳死と判定され、死体として移植用に利用されますが、移植に反対した人は、生体として扱われるという矛盾があるのです。 いま,「脳死移植 いまこそ考えるべきこと」(著者 高知新聞社会部「脳死移植」取材班、出版社 株式会社河出書房新社、発行年月 2000年03月)を読み終えました。 著者の高知新聞社会部「脳死移植」取材班のプロフィールは次の通りです。---------高知新聞 1904年創刊の高知県を中心とする地方紙。発行部数は約38万2000部(朝夕刊)。本書のベースとなった、連載企画「生命のゆくえ」は、1999年の第42回日本ジャーナリスト会議賞(JCJ賞)、新聞労連大賞を受賞。JCJ賞の受賞は96年の連載「流転-その罪だれが償うか」に続いて二度目である。http://www.kochinews.co.jp/------- ということです。 では、何故、高知新聞がこの本の著者になったのか。それは、日本で脳死による臓器提供の第一号の方がでたのが高知県で、その報道に対して疑問を持ったからです。 では高知での臓器移植はどうだったのでしょうか? それは、NHKのニュースから始まったといいます。1999年2月25日。19時のNHKニュースで「臓器移植法に基づく国内初の脳死判定がこれから行われ・・・」という報道だったといいます。 地元の新聞社としては、完全に出遅れたと思ったと述べています。ニュースは、「高知赤十字病院」を知らしています。 いままで移植はどのように行われてきたのでしょうか。著者は、1967年12月に南アフリカのケープタウンで交通事故により死亡した20歳代の女性の心臓を50歳代の男性に移植したのが、心臓移植の最初だといいます。残念ながら男性は、20日後に亡くなりました。 日本ではどうかというと、1968年8月に北海道で行われた心臓移植が最初であるといいます。 世界では30例目です。海水浴中に21歳の大学生が溺れ、小樽市内の民間病院に運ばれました。意識はなかったものの、自発呼吸があり、心拍もある状況だったといいます。 それが、札幌医大付属病院に転院し、和田教授は、「患者は脳死」と判断し、同じ病院に入院していた患者に、心臓移植を行ないました。(共同新聞社の「凍れる心臓」に詳しく記述されているといいます。) 著者によると、転院した患者に、「筋弛緩剤」を打ったといいます。その場にいた麻酔科の医師はびっくりしたが、その部屋を追い出されたとのこと。そもそも、筋弛緩剤は、蘇生に関係のない薬剤なのです。 そして人工心肺をつなぐ処置の準備をしだしたというです。あきらかに移植を前提として行動をしているようです。 このような過去の移植時の判定が現場の医者にまかされていたものを法整備をしたのが、1997年の臓器移植法の成立なのです。 ところが、自民党を始とする政権与党は、3年後の見直しの議論すら行いませんでした。今日、WTO(世界保険機構)が、自国以外の臓器移植に難色を示すと臓器移植法の改正案(A、B、C、D)4案を衆議院に突然諮り、衆議院は評決でA案に決まりました。(年齢を問わず、脳死を一律に人の死とし、本人の書面による意思表示の義務づけをやめて家族の同意で提供できるようにする。利点は、家族の同意があれば、子供への臓器移植が可能になってしまう。) 参議院に送付された臓器移植法改正案は、一部議員の提案により、もう一つの案が提示されております。それは、E案と言われており、「内閣府に臨時調査会を設置し、子供の脳死判定基準などについて、1年かけて検討する」というものです。 この背景は、深く暗い闇が存在しています。 著者が指摘していますが、■脳死判定医者と移植手術担当医者が同一■脳死判定基準の見直しの必要性■臓器提供者への最善の生命回復処置をしたか否か■臓器移植に向けて治療を止めていないか■情報がプライバシーとして何もでてこない(密室?)という問題があります。また、臓器提供者の親族へのケア、報道姿勢、等広範囲の問題が山積しています。 政権与党は、この問題を12年もほったらかしてきたのでしょうか。 たしかに移植で助かる可能性の命があるのはわかります。しかし、だからこそ、誰もが納得できる方法を選択できるようにしてほしいのです。 まず、脳死は本当に人の死なのか?たしか、最近も脊髄に電極を植え込み、脳に電気信号を与えると、脳が活動したというニュースをみたことがあります。とすると、脳死(脳という臓器があまり機能しなくても)は、人の死だろうか という気がします。 医学的には、脳死としなければ、移植用の臓器が手に入らない(それ以外は、臓器売買か?)と思うのです。 心臓が停止し、肺の呼吸が停止しすれば、臓器自体の機能が低下し再利用ができなくなります。 再利用のために、今後も生きるかもしれない人の臓器を利用するのが忍びないです。 また一方、iPS細胞を2007年末に京都大学チームが発見しております。 この細胞は、臓器を作成する能力がありますので、本人の皮膚からこの細胞を分離し、培養して臓器を作成することが可能になるのではないか という夢を与えてくれました。 いま、世界中で研究をしております。日本では国家プロジェクトとしているのでしょうか。こういうものにふんだんに予算をまわすことに、私は賛成です。 臓器移植法による提供者、受給者の関係がいらないのですから。そして、医療関係者も、提供者の身体に充分に延命処置を本当に施したのかどうか、疑問に思います。 それほど、この問題は、たった1ヶ月くらいの国会審議で決められる問題ではないのです。 私は、2000年に見直す必要があったことを見直していなかった という行政側の不作為について厳しく問いたいと思います。(まだ誰も責任をとっておりませんが。というか、この問題を本気で審議してしなかったということに、憤りを感じるのです。) この本を読んで、私は思わず、自分が保有している「ドナーカード」を破りゴミに出しました。 また記入するかばうかは、法整備の内容と、医療側の体勢、姿勢の問題が明確になってからと思っております。(7/4)脳死移植いまこそ考えるべきこと
2009年07月04日
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【おまけ付】株式会社サンリオの株主優待券3枚セット 本日、オークションに株式会社サンリオの株主優待券3枚を出品しました。 有効期限は、2009年12月31日までです。 この券はサンリオピューロランド及びハーモニーランド共通の優待券です。 この券1枚で大人・中人・小人を問わず、1名様、1回のみサンリオピューロランド又はハーモニーランドの入場とアトラクション(ゲーム等を除く)が無料となります。 もし、宜しければお立ち寄りください。詳しい説明や写真もあります。 おまけもあります。アドレスはこちらです。http://auction.item.rakuten.co.jp/10000888/a/10000438(7月3日)サンリオデイズ
2009年07月03日
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■気になる本 - 国家の罠 続編--------------------------------------------------------(コメントですまそうと思ったものが、長文になってしまい、続編として記録に残しておきます。) またまた、最高裁は、上告を棄却しました。先週の植草教授以来、また今週もです。ちょっと、ふり返ります。■6月23日 サンデー毎日を相手に、記事で名誉を傷付けられたとして、同社側に損害賠償を求めた訴訟の上告審で、最高裁第3小法廷(近藤崇晴裁判長)は植草被告側の上告を退ける決定をした。■6月25日付けで女子高校生に痴漢をしたとして、東京都迷惑防止条例違反に問われた元大学院教授、植草一秀被告(48)の上告審で、最高裁第3小法廷(近藤崇晴裁判長)は25日付で被告側の上告を棄却する決定を出した。懲役4月の実刑とした1、2審判決が確定する。近く収監される見通し。 尚、植草教授は、共著「売国者たちの末路」で未決勾留が2ヶ月だといっております。ですから、2ヶ月は、塀の内側にいなくてはならなくなります。そして今回■6月30日付けで、衆院議員の鈴木宗男被告(61)をめぐる一連の事件のうち、外務省関連の国際機関「支援委員会」に対する背任と、国後島の発電施設工事入札をめぐる偽計業務妨害の罪に問われた同省の元主任分析官、佐藤優被告(49)の上告審で、最高裁第3小法廷(那須弘平裁判長)は1日までに、上告を棄却する決定をした。 佐藤被告を懲役2年6月、執行猶予4年とした一、二審判決が確定する。決定は6月30日付。(東京新聞の記事は、最後に添付) どうして、このような時期に、しかも今日(7月1日)は、自民党は内閣の兼任を見直す報道の時間帯に発表(記事掲載)になっています。う~ん、何か裏で糸をひいているような人達がいるように思えます。植草教授の2件とも、近藤崇晴裁判長ですか。「社会と人々の心の動きを鋭敏にキャッチできるような感性をもちたい」、まだお持ちではないようですね。(最高裁プロフィールより) そうそう、近藤崇晴裁判長は、国民救援会に参加されているのですが、国民救援会って?(参考)近藤崇晴氏のプロフィール------------国民救援会とは 日本国民救援会は、戦時中の1928年4月7日に結成された人権団体です。戦前は、治安維持法の弾圧犠牲者の救援活動を行い、戦後は、日本国憲法と世界人権宣言を羅針盤として、弾圧事件・冤罪事件・国や企業の不正に立ち向かう人々を支え、全国で100件を超える事件を支援しています。------------ で、今回の事案が全て冤罪だとしたら、(民事は除いて)近藤崇晴氏は、どんな行動をとるのでしょうか。 今度、衆議院議員の選挙と同時に、最高裁判官の信任投票がありますが、これじゃ、すべて×(バツ)ですね。 尚、年金運用の2008年度の赤字約10兆円のほうが、掲記の事件よりも庶民にとって大きな問題です。誰が責任を負うのでしょうか。しかも、バクチである債権、株式に投資するなんて・・・。(参考)佐藤元分析官の有罪確定へ 鈴木宗男議員めぐる事件----------------佐藤元分析官の有罪確定へ 鈴木宗男議員めぐる事件2009年7月1日 17時38分 東京新聞(共同通信配信) 衆院議員の鈴木宗男被告(61)をめぐる一連の事件のうち、外務省関連の国際機関「支援委員会」に対する背任と、国後島の発電施設工事入札をめぐる偽計業務妨害の罪に問われた同省の元主任分析官、佐藤優被告(49)の上告審で、最高裁第3小法廷(那須弘平裁判長)は1日までに、上告を棄却する決定をした。 佐藤被告を懲役2年6月、執行猶予4年とした一、二審判決が確定する。決定は6月30日付。 弁護側は「支援委の支出は外務省が組織として決裁しており適正。入札の不正にも関与してない」として無罪を主張していた。 佐藤被告は鈴木議員の側近とされ、受託収賄やあっせん収賄などの罪に問われた議員本人や元秘書ら計12人が7事件で起訴。一、二審で実刑とされ上告中の鈴木議員を除く11人の有罪が確定することになった。(共同)------------------------ (7/1)暴走する国家恐慌化する世界国家の罠
2009年07月01日
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■気になる本 - 国家の罠 -------------------------------------------------------- 日記投稿にあたって、11527文字になりましたので、一部割愛します。全文はこちらからどうぞ。 さて、どうも近代国家史実についての国民的コンセンサスが崩れているように思えるのです。 私の妄想かもしれませんが。 例えば、6月24日に投稿されたJANJANの記事「意外! あの田母神閣下が「南京虐殺」認める答え」(海形マサシさんの記事、2009/06/24)の一部について、田母神さんの誤認があります。 海形マサシさんの記事の冒頭を紹介します。----引用---(省略)----引用終了--- というくらいですから、著者の海形マサシさんもある程度近代日本史を熟知していると思ったのですが、タイトルからして、「田母神閣下」という表現ですから、少し私とは歴史認識が違うかもしれません。(田母神さんの著作物は、まだ読んでいないのですが) その記事の中で、田母神閣下が著者の海形マサシさんの質問に答えた部分があります。引用します。---引用----(省略)-----引用終了------ 南京事件については、私も本を読んでおります。(参考)南京大虐殺 歴史改竄派の敗北 個人的に過去の戦争やその感想を述べるのは問題はないと思いますが、歴史事実を曲げることは私は反対です。 では、彼は何を間違えているのか。この部分です。「私が中国に言いたいのは、(中略)戦争が終わり講和条約で決着がついている。」という部分です。 私の認識では、ソビエト連邦と中国は、講和条約に調印もしていませんし出席もしてません。(勿論、インドとかもそうですが) 戦勝国同士でも、意見がわかれていたのです。だから、正式には、「サンフランシスコ講和条約」は、「日本国との平和条約」というのです。(1951年(昭和26)年9月8日締結) ようは、この条約は停戦協定です。これに賛同した国々は、日本との戦いに停戦をしたのです。だから、はっきり言いますが、講和条約というのは、戦勝国グループの一部が日本だけと停戦の調印をしたものだけなのです。では、調印しなかった国とは、どうすればいいのでしょうか?。それは、後述します。 インドは講和条約発効後、自主的に戦争状態の終結を宣告、(参考)パール判事 東京裁判批判と絶対平和主義 台湾の国民党政府との講和条約も締結されたが、調印したものの批准しなかったインドネシア参加しなかったビルマ(現在、ミャンマー)参加を認められなかった中国の共産党政府があります。 そして、千島列島や南樺太について帰属する国を明記せず、この平和会議で吉田茂日本側全権は歯舞・色丹両島を日本固有の領土と主張しました。いま、「国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて」(著者 佐藤優、出版社 株式会社新潮社、発行年月2005年3月)を読み終えました。 著者の佐藤優(さとうまさる)氏のプロフィールは、次の通りです。------1960年生まれ。1985年、同志社大学大学院神学研究科修了の後、外務省入省。1995年まで在英国日本国大使館、ロシア連邦日本国大使館に勤務した後、1995年より外務本省国際情報局分析第一課に勤務。2002年5月に逮捕、現在起訴休職中(元主任分析官)。外交官として勤務するかたわらモスクワ国立大学哲学部客員講師(神学・宗教哲学)、東京大学教養学部非常勤講師(ユーラシア地域変動論)をつとめた。-------- 著者は、日本とロシア(ソ連)という国の外交を行うに当たって、楔(くさび)となったのです。 交渉(ネゴシエーション)とは、知的戦闘になるかと思います。そのためには、相手の懐に入り、弱点や相手のことを考え、こちらの希望する結果に誘導していく必要があります。 この目的のためであれば、ある程度の必要な費用について、決済権限を与えなければならないことだと思うのは、私だけでしょうか。 まして、国対国の交渉であれば、戦略的に行う必要があるのですが、著者の本を読んで感じたことは、著者や鈴木宗男議員が、本当に、日本国のことを考えて交渉していたことがわかる本でもあります。 著者や鈴木議員の逮捕によって、北方4島の返還がはるかに遅れてしまったという感がします。 「2005年版われらの北方領土(外務省発行)」によると1905年のポーツマス条約時の北方領土は、樺太の南半分、択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島、そして千島列島が領土になっていたのですが、1951年の戦後では、(平和条約に基づき)択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島、のみになっているのです。 さて、著者は、ソ連とは講和条約を締結していないので終戦にはなっていない状況だというのです。そして、平和条約(終戦協定)を2000年までに締結しようと動いていたのですが。(終戦協定を締結すれば、あとは返還交渉を残すのみです。) しかし、著者は、逮捕されます。 2002年5月14日 背任容疑で逮捕。 2003年10月8日 保釈。 2005年2月17日 判決。著者は控訴する。 著者の拘留の期間は、何日でしょうか。こんなに拘留していいのでしょうか?折しも、冤罪事件が大きな話題になっています。 著者の帯びだと思うのですが、こんなことが書かれております。--------「背任」と「偽計業務妨害」容疑で、東京拘置所での勾留生活512日。第一審判決懲役2年6カ月、執行猶予4年。 有能な外交官にして傑出した情報マン-。国を愛し、国のために尽くしたにもかかわらず、すべてを奪われた男が、沈黙を破り、「鈴木宗男事件」の真実を明らかにする。-------とあります。 ところが、拘留期間については、小沢一郎秘書問題(102日間の勾留)、植草教授問題(132日間の勾留)、にしても、あまり問題になっていませんね。 ここで日本の刑法や刑事訴訟法の注意点です。「勾留」と「拘留」があります。■「勾留」(カギこうりゅうと呼ばれます) 逮捕されれば、勾留されるのはこちらの方です。警察の取調は3日、勾留期間は10日、そして勾留延長は10日単位。延長は何回でもできます。(これはオカシイ) 例えば、200日勾留されて、判決が禁固6月。じゃー、判決と同時に出所できるかというと、そうじゃないみたいなのです。 判決の日数の1/3~1/2当たりが相場らしいのです。ですから、1/2をとっても、3月分は未決勾留となり、残り3月は刑に服する必要があるというのです。(裁判官が恣意的に判決で決定する) では、200日のうちの3月分は禁固の短縮に使用できましたが、残りは国家賠償してくれるのでしょうかね。(エコポイントよりも悩ましい)■「拘留」(テこうりゅうと呼ばれます) これは、罰金や禁固、懲役と同じように刑の一種です。1日以上30日未満(最長29日)の範囲で科されます。同種の刑罰である禁錮よりも短期間ですね。ただ、禁錮と違って執行猶予を付けることはできないので、必ず「実刑」となります。 人間、狭い空間で長時間、幽閉されますと、脱出願望が湧き出ますから、それを自白と言われることには違和感を感じます。 しかも取調をした検察の方が、「(時代のけじめ)であり、これは国策捜査だ」と著者に述べているのです。 やはり、取調べは可視化をする必要がありますね。ヤメ検の方々は、反対している人が多いでしょうが、私達のような一般国民にも判断できる資料を残してほしいと思うのです。勿論、裁判員制度を意識しておりますが。 さて、話を戻します。 著者の逮捕によって、北方領土4島の返還についてまた、長い時間を必要としたことに対して、検察の行為は国家反逆の罪(そんなものはないですが)に該当するかもしれません。 これは重大なことですが、著者がP118で述べていますが、「小泉政権になって、外交潮流に変化が生じ、親米へと大きく舵がきられた」というのです。 著者の行動は、ロシア(ソ連)と交渉を有利に運ぼうとしたことはわかりますが、そのプロセスが他の議員には受け入れがたいことだったのでしょうね。特に、親米の小泉一派には。 そうそう、植草教授が述べていますが、いま話題になっている宮崎県知事、大阪府知事らの言動は、注意をする必要があるということです。(参考)東国原知事が“新党・偽装CHANGE”創設を誘導 鈴木宗男議員がロシアに対して、日本国を代表して交渉してくれることを願う次第です。国会議員になるということは、最低限、鈴木宗男議員が望んで行動をしたということを実行しなければなりません。 その具体的内容は、この本を是非、読んでください。この本で日本外交の50%は抑えられます。 最後に個人的な感想を述べますと、新しい内閣を作る場合には、大臣に民間人を2人、登用してほしいと願います。 一人は、財務省大臣 または 金融担当大臣 植草一秀教授そして、もう一人は、外務大臣 鈴木 宗男氏の下で、副大臣 佐藤 優氏が、金融関係、外交関係で最強の布陣でしょう。 北朝鮮との拉致問題も解決してくれるかもしれません。 そうそう総務大臣は、重要なポストになります。郵政のメチャクチャなところ(かんぽの宿問題、公社時代の不動産取引、カード発行業者選定問題、障害者郵便問題、等)を見直し、場合によっては逆回しをしなくてはなりませんから。(6/27)国家の罠売国者たちの末路
2009年06月27日
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2009年06月21日
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■気になる本 - NHKはもういらない! -■気になる本 - 視聴者が動いた 巨大NHKがなくなる -■気になる本 - 官僚とメディア -------------------------------------------------- (注意)原稿は13706文字になったため、大幅に割愛しています。全文を参照する場合には、こちらをどうぞ。 6月12日(金曜日)に、驚きのニュースでした。鳩山邦夫総務相は麻生太郎首相に辞表を提出、受理されたというのは、そんなに驚きません。(実質は更迭でも)(省略) それよりも、この原稿を入力している時点で、マスコミも私がよく訪問するブログも、記述していないのが不思議なのです。 それは、「後任の総務相は佐藤勉国家公安委員長に兼務」ということです。(省略) とすると、 佐藤勉氏は、警察庁を管理し、放送業界も管理指導する権限が与えられていることになります。 一種の異常な体制ですね、これは。 「足利事件」について、6月5日には、「当時としては精いっぱいの捜査をした結果、ああいうことになったが、あってはならないことで厳粛かつ重く受け止めている」と発言し、(精一杯の捜査をしたかどうかは我々が判断して評価することなんですが、自分で評価しないでくださいな) 6月12日には、「大変遺憾であり、厳粛に重く受け止めている。申し訳ないことと考えている」と謝罪し、「しっかり検証して二度とこのようなことが起こらないようにしたいと考えており、警察を指導していきたい」と述べています。 ^^^^^(中略) 私は、将来的にはNHKを含めてテレビ放送はみないだろうな と考えております。そのきっかけは、デジタル化だろうと思っております。いま、「NHKはもういらない!」(著者 行宗蒼一 著、出版社名 株式会社三一書房、発行年月 1982年10月)を読んでいます。 著者の行宗蒼一(ゆきむね そういち)のプロフィール--------(省略)---------- 著者の本は、約30年前という点を割り引いても、NHK内部からNHKの組織を考える点では参考になりました。勿論、簡単なNHKの歴史もです。 大正14年3月 日本で最初のラジオ放送開始 大正15年 社団法人日本放送協会設立 昭和25年 放送法制定 特殊法人 日本放送協会に改組 NHKの歴史については、次の本が詳しく掲載されています。著者は、NHKには建前と本音が存在しているというのです。 また、著者は、NHKの体質を、「中身二の次、体裁第一」と喝破しています。 著者は、ローカル(地方)のしかもラジオのDJとして、NHKらしからぬ放送をつづけたといいます。いろんな場所に転勤しましたが、釧路放送局勤務のときに、地元にある自衛隊訓練場について、対話形式で放送を始めたものの、聴取者からの反応もよかったのに、上司(放送部長)から中止命令が下りたのです。 著者が上司に理由を聞くと「番組提案会議に諮っていない」という返事。でも、著者によると、この会議は、テレビ放送の場合と、ラジオの全国放送のみだというのです。多分、誰か(お偉いさん)からの命令があって中止になったのでしょう。 しかし、ローカルな局が独自の判断で放送できないなんて。メディアは、「報道の自由」を理由に情報提供等を拒んではいけないのでは。 こういう話が、著者のこの本の中には、沢山あります。内部の状況がよくわかる本でもあります。30年経過していて、NHKは改善されているのでしょうか。 今月の6月10日に、西松建設問題に対する民主党の「政治資金問題を巡る 政治・検察・報道のあり方に関する 第三者委員会 報告書 本篇」 それと付属書類の「政治資金問題を巡る 政治・検察・報道のあり方に関する 第三者委員会 報告書 資料篇」が公表されております。 NHKに対しても、資料編(24~27ページ)に、4つの質問事項と回答が掲載されております。 肝心の3つ目の回答で、「具体的な取材内容に関わることについては、回答を差し控えさせていただきます。」と回答しています。 やはり、NHKは、報道に対して信頼できるものではないな と感じた次第です。「報道の自由」を標榜するならその基底には、「情報の公開」、「反対意見の掲載」が必要だからです。さて、「視聴者が動いた 巨大NHKがなくなる」(著者 田原茂行 著、出版社名 株式会社草思社、発行年月 2005年09月)は、先に読み終えました。 著者の田原茂行(たはら・しげゆき)のプロフィールは、次の通りです。-------(省略)--------- 著者は、もっと高い視点でNHKをみています。 NHKの歴史の記述も詳しくでています。戦後、マッカーサーが目指した日本の放送制度は、BBC型のNHKと、アメリカ型の民放の併存、そして、FCC(連邦通信委員会)型の電波監理委員会の3点セット(世界初の試み)だったと著者はいいます。 ところが、1950年(昭和25年)に放送法、電波法、電波監理委員会法が成立したのですが、電波監理委員会法は、2年後に廃止になってしまうのです。内閣から独立した電波監理委員会は、やはり権力側に飲み込まれてしまったのです。 そういう意味からすると、いまだに日本の放送制度は試験中でしょうか。 また著者は、NHKは我々庶民の味方ではないといっているのです。元会長の島桂次(元政治部長)が権力の中枢に深く入り込んだからです。 十手捕り縄(NHK)とバクチ打ち(政治家支援)を兼業したのがNHKだというのです。 NHKに期待するのがいかに軽薄な考えか、わかるというものです。 NHK受信料問題にしても、1990年代からNHKのチャンネル数は倍増しています。ということは受信料は半減しなくてはならないでしょうに。ところが、据え置かれて、無理にデジタルに買替えさせられるというハメに。 NHKの関連会社・団体は、39社・団体で売上が3147億円(2003年度決算)というのです。勿論、NHKのOBも天下りをしてきます。 著者は、愛知県名古屋市出身の永田寿康元衆議院議員(民主党)が、この問題を取上げ、「NHKの肥大化は脱法的」という文章を新聞に掲載したといいます。民主党は、放送法を含め、永田氏の意志を引き継いでほしいものです。 こんな子会社に資金がストックされていくなら、受信料を下げるということはできなくなりますね。 そうそう、NHKは、韓流ブームを煽っていますが、その裏では、「冬のソナタ」のビデオとDVDの売上がものすごく、なんと70億円だと著者はいうのです。そして、視聴者が受けた(?)利益は、受信料の据え置きだけというのです。(過去の放送した映像を購入して見なければならないなんておかしいのではないでしょうか。複数チャンネルを保有し、家庭でのダビングができるなら、無料のオンデマンドを行うべきです。 そして著者も永田元議員の主張が正当であると評価しているのです。 やはり、NHKの関係団体を整理する必要があるのではないかな と思うのです。 最後に、NHK番組の内容に関する書籍を紹介します。NHKだけではなく、マスコミを対象にしています。 いま、「官僚とメディア」(著者 魚住昭 著、出版社名 株式会社角川書店、発行年月 2007年04月)を読み終えました。著者の魚住昭氏(うおずみ・あきら)のプロフィールは、次の通りです。-------(省略)-------- 著者は、マスメディアに内包している濁りの一部について、光をあてています。通常の新聞、テレビ、週刊誌等では、その深部を垣間見ることはできないのですが、著者が見事に我々に引き出してくれています。 マスコミ、スキャンダル、悪のトライアングル、官僚の思惑、情報幕僚、検察の暴走等、章見出しをみただけでも、読書意力を高めてくれます。 「官僚たちの思惑」では、あの耐震偽装事件を追い、インタビューを行い、その原因を突き詰めていきます。決して、複合問題ではないということがわかったことです。 「NHKと朝日新聞」(第7章)では、NHKの番組の改変問題に絞っています。そして、その問題に政治家が介入してきていると。(省略) こうやって、いろんな角度からNHKを見てみると、いまの制度が国民主体の流れにそぐわないものになっていると感じるのです。受信料金問題にしても。 次期政権には、次の点を期待したいものですが、どうでしょう。(省略)(6/13)NHKはもういらない!視聴者が動いた巨大NHKがなくなる官僚とメディア
2009年06月13日
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私の日記記入率(書いた日を日数で割る率だと思うのてずが)は、30%もない状況です。 毎日記入しますと、100%ということになりますね。でも、私のコメントを計算にいれてくれれば、もう少し上昇すると思うのですが。(ちなみに、日記記入率は、楽天ブログのデータを参照していますが、アメーバにはないものです。) 昨日も、面白い(失礼、私にとっては、これからマスゴミがどんな対応をするか、また政府の対応も興味があり、含み笑いをしてしまいます。)コメントをUPしました。http://plaza.rakuten.co.jp/sakae2/diary/200808090000/#comment さて、話は、180度、かわりますが、ノートPCが売れないので、大幅に値下げをしました。 これで売却できない場合には、う~ん、自分で利用するしかないかな。まだまだネットを行うにもいいし・・・。【ノートPC】富士通 LIFEBOOK 6000NU/L P3-800HZ/10G/14TFT XGA/USB/LAN/FDD/CDD 2台目のパソコンがほしい という方には最適です。場所がとらない、設置スペースが狭い、USBで装置を増設できる というものです。 ただ、欠点が一つあります。バッテリィが消耗してしまって、その能力が発揮されないということです。 ですから、自宅で電源ケーブル(純正品です)で自宅で利用するのにはお勧めです。 ネットサーフィン、ワープロ編集、葉書作成、等簡単な作業には十分です。■■ 値下げしました ■■  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ CPUは、インテル製でSpeedStepテクノロジ対応のPentium III 800Mhzです。 このクラスでは、メモリが384MBと追加されていることです。ほとんどが256MB以下が多いかと思います。 もし、宜しければお立ち寄りください。詳しい説明や写真もあります。アドレスはこちらです。http://auction.item.rakuten.co.jp/10000888/a/10000417(6月5日)メディアと権力
2009年06月05日
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■喫緊の本 - インフルエンザ・ワクチンは打たないで! -------------------------------------------------------- 前回に引き続き、今回も同一本の紹介です。こんなことは、私も初めてですが、著者のいいたいことはこの本の後半部分でして、前回は、主に前半部分をご紹介しました。(参考)インフルエンザ・ワクチンは打たないで!(前回) 5月28日(木曜日)の参議院予算委員会のビデオをネット上で見ておりました。今回のインフルエンザ・ウィルスの問題を扱っていたからです。 民主党・新緑風会・国民新・日本の鈴木寛(かん)氏が二人の参考人の意見をききました。思わず、メモをした次第です。■国立感染症研究所主任研究官の森兼啓太氏 「空港での検疫は無意味ではないが、検疫にばかり重点を置いて国内の発見が遅れたことなどを考えて、今後の参考にすべき」という趣旨の発言をしています。彼は厚生労働大臣のアドバイザーでもあります。■羽田空港で検疫官をやってる技官の木村盛世氏 木村氏は、まだ現場(成田空港)は混乱していると政府の対応を指摘し、重要な点を3つ程、述べています。1)テレビ報道が成田での検疫状況(N95マスクを つけて、忙しそうに動き回っている映像)を流し、 政府のパフォーマンスとして利用したのではないか。2)水際でインフルエンザ・ウィルスを食い止めると いうのは、検疫法(責任は国)に基づき、行って いるが、国内感染は感染症予防法(責任は地方自治) であり、国内感染への対応が後手に回っている。3)国の行動計画(厚生労働省の医系技官が作成)は、 (異論をもつ医師の)充分な意見が反映していない。 歯に衣を着せぬ言い方、彼女に興味を持ちましたので、彼女のプロフィールを探しました、ブログにありました。---引用---木村 盛世(きむら もりよ) 医師/厚生労働医系技官。筑波大学医学群卒業。米国ジョンズ・ホプキンス大学公衆衛生大学院疫学部修士課程修了(MPH[公衆衛生学修士号])。優れた研究者に贈られる、ジョンズ・ホプキンス大学デルタオメガスカラーシップを受賞する。内科医として勤務後、米国CDC(疾病予防管理センター)多施設研究プロジェクトコーディネイターを経て財団法人結核予防会に勤務。その後、厚生労働省大臣官房統計情報部を経て、厚労省検疫官。専門は感染症疫学。---引用終了--- なるほど、経験豊富な内容で、自分の意見を言わなくてはならない教育を受けてきているようです。 国は、広く専門家の意見や現場の意見を聴取していないのでしょうか。だから、世界中から笑われる感染対策になってしまうのです。 反対意見は、封じ込めているのでしょうか。 木村盛世氏のブログをみて驚きました。(参考)臭いものには蓋をする隠ぺい気質----引用---- 本日参議院の予算委員会に政府参考人としてよばれました。鈴木寛民主党参議院議員の「新型インフルエンザ対策」についての質問に答えるためです。 国会議員から出席を求められた場合それに対して応じるのが国家公務員の職務です。ところが、こともあろうに厚労省健康局長はこの案件を握りつぶしたのです。 鈴木寛氏の質問は「厚労省は検疫オンリーでやっているが現場の検疫官からは異論が出ている。これに対して省内での議論はいかにされているか?」といった、新型インフルエンザ対策の根幹に関わるものでした。 もし厚労省が私の言っていることに対して反論するならば、科学的根拠に基づき正々堂々とすべきだと思います。 今日の厚労省幹部の対応は「自分たちが間違っていると言われたくない」ための逃げと言われても仕方ないものです。 彼らたちの大切なのは自分の進退であり国民の安全ではないのです。---------引用終了---- 補足しますと、木村氏のブログは、5月25日(月)のものです。参議院予算委員会のビデオで当日の状況をみてみますと、開会が1時間遅れの午後2時。遅れた理由を民主党の鈴木氏が委員長に質したのをみますと、参考人の招致についてもめていたので、結論は持ち越しになったとのこと。結果的に5月28日になりました。他の大臣4名を1時間も待たした結果なのです。(参考)新型インフル 参院予算委で"参考人隠し" (ロハス・メディカル) そして仕切り直しの予算委員会。それが5月28日(木曜日)の予算委員会だったのです。 こういう現場の意見をきいて、あまりにもお粗末な国の対応をみて、もう国民の生命・財産を安心して任せることはできないなと思った次第です。(舛添大臣、官僚に操られてしまいましたね、また)いま、「インフルエンザ・ワクチンは打たないで!」(著者 母里啓子(もり ひろこ)著、出版社 株式会社双葉社発行日 2007年12月10日)を読み終えました。 著者のプロフィールは、巻末にあります。------------------------------------1934年東京都生まれ。医学博士。千葉大学医学部卒業後、伝染病研究所(現・東京大学医科学研究所)でウイルス学を修め、愛知県がんセンター研究所に勤務。在職中に、カナダのトロント大学オンタリオがん研究所に2年間留学。帰国後、東京都がん検診センター検査課長、横浜市衛生研究所細菌課長を経て、国立公衆衛生院(現・国立保健医療科学院)疫学部感染症室長、のち、横浜市の瀬谷、戸塚、旭の保健所所長、介護老人保健施設「やよい台 仁」の施設長を務め退職。『おおきい・ちいさい・よわい・つよい』(ジャパンマシニスト社)編集委員。著書多数。---------------------------------- 著者の後半では、ワクチンの歴史から振り返っています。 インフルエンザという言葉が歴史に登場したのは中世のイタリアだというのです。勿論、それと同じ意味を記述したのは、紀元前からあるといいます。 ワクチン。これは、ラテン語で雌牛のことだそうです。 天然痘は致死率が高く恐れられていたといいます。牛の天然痘(牛痘)にかかると症状は軽く、人間の天然痘に対して免疫があるということで、1796年にイギリスのジェンナーによって開発された種痘が最初のワクチンだそうです。 天然痘は、日本では1955年(昭和30年)に根絶しており、いまでは全世界からも根絶されております。 ところが天然痘で亡くなる人がいないのに、ワクチンの副作用で亡くなる人がでてきたといいます。 著者自身、大学院の医学生の頃、インフルエンザのワクチンの接種に協力したと記述してあります。 そのワクチンが、副作用で多くの死者を出したことに驚愕したのではないでしょうか。 いまでも、インフルエンザ・ワクチンの副作用があります。薬の副作用では最近ですと、タミフルでしょうか。 タミフルは、どのように作られたものでしょうか。著者によりますと、日本脳炎のワクチンは、ネズミの脳から作られたといいます。 ネズミが生まれて2~3日経過した時に、ネズミの脳に日本脳炎のウィルスを注入するといいます。そして、2日位経過すると、日本脳炎のウィルスが増殖し、脳を侵されたネズミを殺し、その脳だけを取り出し、磨り潰し、乳剤にし、その乳剤を精製してネズミの脳の物質を取り除き、日本脳炎のウィルスを大量に収集します。 その後、そのウィルスをホルマリンに漬けて不活化(殺すこと)して、日本脳炎のワクチンができあがります。その当時のワクチンには、ネズミの脳の一部も含まれていたといいます。それが副作用の原因になっています。 え?、どんな副作用か?ですって。それは、ネズミの脳の一部が体内に入ると当然に抗体が作られます。その抗体が、今度は人間の脳を攻撃してくることになるのです。(同じ脳細胞ですから) 自分の脳を自分で攻撃するということが起きてしまうのです。 その結果、神経を侵されたり、目が見えなくなったりとなります。急性散在性脳脊髄炎(ADEM、アデム)になるというのです。(いまは、きれいな日本脳炎ワクチンができていると著者はいいます。) このような話をききますと、効果があるかどうかわからないワクチン(不活化ワクチンやコンポーネントワクチン)を投与して副作用がおきるというリスクの評価を常に行わなければならない という状況に置かれているということを認識する必要があります。 勿論、薬のタミフルにしてもリレンザにしても同じです。ところが、国からは、そのような詳細な副作用情報は、受けることはできないと思ったほうがいいでしょう。(いまの麻生政権の下では) 著者はいいます。母体と赤ちゃん。母体は赤ちゃんに臍帯(へその緒)を通してはしかの抗体を渡していると。最近の母体は、ワクチンの抗体しかもっていない(ゆえにはしかにかかって自ら抗体を作り出していない)ので、通常だと赤ちゃんは、1歳半までははしかにかからないのに、ワクチンの抗体をもっている赤ちゃんは、1歳位ではしかにかかってしまう。 だから、はしかのワクチンを1歳までにうたなくてはならなくなっているというのです。 ウィルスが強くなるのか、人間の抗体力が弱くなるのか考えさせられる本であります。 一度、読まれることをお勧めしまし、このような情報をネットからも受け取れる時代に感謝です。(参考)著者の本「インフルエンザ・ワクチンは打たないで!」 の目次1 インフルエンザ・ワクチンなぜみんな打つの?2 知っていましたか?インフルエンザ・ワクチンが効かない理由3 インフルエンザ・ワクチンの4つの嘘4 「打っておいたほうがいい」どころか害毒5 高齢者だけでなく乳幼児も狙われています6 医師も、研究者も、マスコミも、しっかりしてほしい7 人間とウイルスの闘い、現代日本にとってのワクチン8 インフルエンザにかかったかな(5/30)厚生労働省崩壊
2009年05月30日
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■喫緊の本 - インフルエンザ・ワクチンは打たないで! ------- まずは、この記事を参照してみてください。(参考)【新型インフル】「帰ってくるな」「謝れ」 …大阪・寝屋川市や学校に中傷殺到 ネット上では、学校名称も公表され、公然と非難されております。記事によりますと、----「成田から帰ってくるな」「どうしてあんな学校がカナダ留学にいくのか」といった理不尽な電話や、「なぜマスクをしなかったのか」「早く帰国させるべきだった」といった留学中の行動にも批判が寄せられた。「謝れ」「賠償しろ」「バカヤロー」といった罵声(ばせい)を一方的に浴びせたり、生徒や教員を個人的に中傷したりする内容の電話もかかっているという。--- 「知らない」ということは、怖いことですね。だから、謙虚にしなければならないと思うのですが。逆にマスコミは、知らせていない ということになりますか。いずれにしても、行動をする前に、ちょっと考えてほしいものです。 さて、5月14日のAFP通信(WEB)によりますと、-----世界保健機関(World Health Organization、WHO)の14日の発表によると、新型インフルエンザ「インフルエンザA型(H1N1)」の検査確認された感染例は、同日までに世界33か国、6497人に拡大した。うち死者は計65人となった。---- ということは、致死率が約1%ということです。 さる5月6日 13時現在では、感染者 1607人死亡者 31人(1.9%)=========合計 1638人とAFPは報道しています。死亡者の率は私の計算です。致死率が段々と収斂してきているように思えます。 やはり弱毒インフルエンザです。 過去にインフルエンザについて、読んだ本を思い出しました。(参考)新型インフルエンザ H5N1 著者らから引用をしてみます。-----引用開始---- さて、著者らは、インフルエンザの型は、A、B、Cの3つしかないといっております。その部分を中心にまとめてみます。A型・・・人に感染。10~40年に変異する。呼吸器疾患。 自然宿主はカモ等の水禽性の渡り鳥。 理論上144種類の亜種。 過去大流行した亜種 H1(H1N1・・・スペインかぜ) H2(H2N2・・・アジアかぜ) H3(H3N2・・・香港かぜ) 半年位で弱毒型から強毒型に変化 H5、H7B型・・・人に感染。呼吸器疾患。C型・・・人に感染しない。----引用終了---- 過去、公式名称(日本)は、その地域や国名に、「かぜ」をつけていますので、今回は、「メキシコかぜ」ということになるのでしょうか。 144種類(理論上)あるインフルエンザの型について、今回は、スペインかぜと同じH1N1タイプです。 ところが、パンデミックを想定して準備をしたワクチンは、H5N1(鳥インフルエンザからの変異)を想定しています。 ですから、今回のH1N1は、新型でもないと思うのです。(新型であれば、発生順番に従ってH?という番号がつけられていきますから) 今回のインフルエンザ騒動は、新型インフルエンザへの予行練習という位置づけになるのではないでしょうか。しかも、喫緊の課題としてですが。 また、タミフルもイレンザのワクチンもきかない(というか効果がない)のです。 しかも一般のインフルエンザに対してもワクチンは効果がほとんどない という方もいます。 医学、医療に従事している人なら既知のことだというのです。勿論、政府もです。いま、「インフルエンザ・ワクチンは打たないで!」(著者 母里啓子(もり ひろこ)著、出版社 株式会社双葉社発行日 2007年12月10日)を読んでいます。 著者のプロフィールは、巻末にあります。-----1934年東京都生まれ。医学博士。千葉大学医学部卒業後、伝染病研究所(現・東京大学医科学研究所)でウイルス学を修め、愛知県がんセンター研究所に勤務。在職中に、カナダのトロント大学オンタリオがん研究所に2年間留学。帰国後、東京都がん検診センター検査課長、横浜市衛生研究所細菌課長を経て、国立公衆衛生院(現・国立保健医療科学院)疫学部感染症室長、のち、横浜市の瀬谷、戸塚、旭の保健所所長、介護老人保健施設「やよい台 仁」の施設長を務め退職。『おおきい・ちいさい・よわい・つよい』(ジャパンマシニスト社)編集委員。著書多数。---- 著者は、インフルエンザウィルスの特性やワクチンの問題を最初に述べています。■変異のスピードが早いこと 一人の人に感染したインフルエンザ・ウィルスは、その人のインフルエンザが治ったころには、体内でもう変っているものがあるほど早いのです。 ですから、対応するワクチンを作っても対応できないという事態が往々にしてあるとのことです。(ちなみにエイズ・ウィルスは、インフルエンザ・ウィルスの3倍のスピードで変異するそうです。)■ウィルスの大きさは・・ インフルエンザ・ウィルスの大きさは、1万個で1ミリ程度です。ウィルスは細菌よりずっと小さいのです。■ウィルスには細胞がない・・だから感染して増殖 ウィルスは細胞を持ちませんから、自分で分裂して増殖することができません。そのため、生物の細胞に取り付き、いわば寄生して増えます。 このとき、しばしば遺伝子の読み間違いが発生して違うアミノ酸の配列のHAタンパクやNAタンパクの増減したものをもつウィルスができたり、できそこないのウィルスができます。それが変異なのです。■インフルエンザ・ウィルスの1年 インフルエンザ・ウィルスの1年は、人類の100万年に相当すると言われています。それほどスピードが早いということです。■生ワクチンが作り出せない はしかウィルスは変異がなく、毒性が強いものと弱いものがあります。弱いものからワクチンを作り人間の体内に入れて抗体を作ります。そして、毒性が高いはしかウィルスに感染したときに、この抗体が活躍してくれることになるのです。(はしかの他、ポリオ、風疹も生ワクチンです。) ところが、インフルエンザ・ワクチンは、「不活化ワクチン」(ウィルスが体内で増殖しないように殺してからワクチンにしたもの)や、「コンポーネントワクチン」(ウィルスの真ん中には遺伝子の核、それを取り囲んでいる膜と、そのまわりにはHA、NAのタンパク質があり、このHAの部分だけて作ったワクチン)があります。「不活化ワクチン」は、死んでいるので体内で増殖しないため、できる抗体もじきに消えてしまうというのです。「コンポーネントワクチン」は、ウィルスの一部しか利用していないため、効果がよりなくなっています。(参考)抗体が一度できると、この抗体も自分と同じになり、自分以外(つまりウィルス)を攻撃するということが自分の体内でおきます。 こちらの書籍を参照してみてください。「時空を旅する遺伝子」---- 著者は、消去法は効率がよく、この方法でしかできないことがあるといいます。例えば、免疫細胞。自己以外の細胞を攻撃しますが、自己以外の細菌のパターンを覚えさせることにあると、新種の細胞には対応できません。 ところが、自分以外は敵とすると、いろんな細菌のパターンを覚えなくてシンプルになります。 そして、狂った免疫細胞(自己を攻撃する等)を排除する仕組みもできているのです。---■絶対にきくワクチン(存在しませんが)を注射しても・・ もし、すべてのインフルエンザ・ウィルスに絶対きくワクチン(存在しませんが)があるとして、それを注射して体内に取り込んでも、感染は防げないと著者はいいます。たしかに体内(正確には血液中)には抗体ができているのでしょう。ただ、鼻や喉の粘膜には抗体ができていないので、罹患し、他の人にも感染させてしまうというのです。■自然感染でできた抗体が最強のワクチン 発熱や咳等の症状がでますが、確実に体内に抗体が作りだされます。そして、鼻や喉の粘膜にも抗体ができます。もし、インフルエンザ・ウィルスが体内で変異してもそれに対応した抗体がまた作りだされます。 これが、最善の方法だと著者はいうのです。つまり、ワクチンを接種せずに、ほっとくのです。 ですから、海外(カナダ、アメリカ等)では、日本みたいに極度の反応(マスクの着用とか)はしていないのです。 今回のインフルエンザ・ウィルスも、いままでのインフルエンザと同等の対応をしているのです。 それを、正確に日本国民に知らせているマスゴミは私は見たことがありません。だから、逆に怖いのです。マスゴミが国民を洗脳しているように思えるからです。 いま、NHKの朝の連続ドラマであった「おしん」の完全版DVDをみています。(このおしんと母は、同じだ と母はいうのです。勿論、少女時代ですが) ちょうど、太平洋戦争編を見終わったところですが、このころのマスゴミの報道と、現代の報道がなぜかオーバーラップしてしまうのです。 そして、理不尽で、不公平な東京地検特捜部は、当時の特高警察に似ているように思えます。 同じように思っている人もいました。(参考)新型インフル報道で分かった 日本のマスコミは世界一? この記事の著者である岡田氏は、こうタイトルについて述べています。---- 「日本のマスコミは世界1」としたタイトルの意味は新聞の発行部数のことではなく、たいして重要でないことを国中に「大変だ」と信じ込ませる能力を指しています。つまり優れた煽動能力です。--- 同じでしょう。洗脳活動をしているといわれても、マスゴミは、反論はできないでしょうね。 戦前からの体質が変っていないのですから。ですから、いま、新聞離れ、放送離れが起きているのだと思うのです。 冒頭の記事の末尾には、有益なコメントが掲載されております。----- 仙台検疫所長などの経歴を持つ岩崎恵美子仙台市副市長は「差別や偏見が繰り返されるようなことがあってはならない。停留や隔離を解かれた人から、感染が広がることは全くない。普通に受け入れればいいだけのこと」と話している。その上で、「弱毒性であることを考えれば、国は停留や隔離などの措置を、もっと柔軟にすべきではないか」とも指摘している。---- ネットメディアの台頭に歓迎です。(5/16)IgA腎症とパラインフルエンザ菌
2009年05月16日
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【ノートPC】富士通 LIFEBOOK 6000NU/L P3-800HZ/10G/14TFT XGA/USB/LAN/FDD/CDD 2台目のパソコンがほしい という方には最適です。場所がとらない、設置スペースが狭い、USBで装置を増設できる というものです。 ただ、欠点が一つあります。バッテリィが消耗してしまって、その能力が発揮されないということです。 ですから、自宅で電源ケーブル(純正品です)で自宅で利用するのにはお勧めです。 ネットサーフィン、ワープロ編集、葉書作成、等簡単な作業には十分です。■■ 新緑なので感謝を込めて ■■  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ CPUは、インテル製でSpeedStepテクノロジ対応のPentium III 800Mhzです。 このクラスでは、メモリが384MBと追加されていることです。ほとんどが256MB以下が多いかと思います。 もし、宜しければお立ち寄りください。詳しい説明や写真もあります。アドレスはこちらです。http://auction.item.rakuten.co.jp/10000888/a/10000400(5月6日)すぐ使えるWindows98SecondEdition対応土・日でマスターWindows98早わかりガイド困ったときのWindows98Q&A
2009年05月06日
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【4冊】「無機化学 上」、「無機化学 下」、「カガン 有機立体化学」、「物理化学実験法」の4冊セットの書籍商品の再出品しました。■出品した商品[商品名] 【4冊】「無機化学 上」、「無機化学 下」、「カガン 有機立体化学」、「物理化学実験法」の4冊セット[商品ページ]http://auction.item.rakuten.co.jp/10000888/a/10000396[開始時間]2009年04月28日 20:00[終了時間]2009年05月04日 20:24[出品ジャンル]本・雑誌・コミック >> 科学・医学・技術 >> 化学 どうも、インフルエンザの名称として、「豚インフルエンザ」というのが、しっくりとこないのです。 今回の私のブログのような、「オークション」ジャンルでは、私の過去のブログ一覧には表示されませんが、http://pub.idisk-just.com/fview/e-ur18sYMLgdKJVaskt45mmV9uJHQHEn9m8despbvnyF7Ox1N3e08OmaB75I6L7KRCU3cmK09rc.htm 過去にインフルエンザについて、読んだ本を思い出しました。(参考)新型インフルエンザ H5N1 著者らから引用をしてみます。-----------引用開始---- さて、著者らは、インフルエンザの型は、A、B、Cの3つしかないといっております。その部分を中心にまとめてみます。A型・・・人に感染。10~40年に変異する。呼吸器疾患。 自然宿主はカモ等の水禽性の渡り鳥。 理論上144種類の亜種。 過去大流行した亜種 H1(H1N1・・・スペインかぜ) H2(H2N2・・・アジアかぜ) H3(H3N2・・・香港かぜ) 半年位で弱毒型から強毒型に変化 H5、H7B型・・・人に感染。呼吸器疾患。C型・・・人に感染しない。-----------引用終了---- 過去、公式名称(日本)は、その地域や国名に、「かぜ」をつけていますので、今回は、「メキシコかぜ」ということになるのでしょうか。 144種類ある(理論上)インフルエンザの型について、今回は、スペインかぜと同じH1N1タイプです。 ところが、パンデミックを想定して準備をしたワクチンは、H5N1(鳥インフルエンザからの変異)を想定しています。 ところが、そのワクチンの有効性に対して、メキシコの現地医者からBBSのブログについて、貴重なレポートがでています。(参考)「豚インフルエンザについて BBC News の投書欄が怖すぎる件について」http://d.hatena.ne.jp/elm200/20090427/1240802086
2009年04月28日
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【2冊】「一殺多生」、「私説・沖田総司」の書籍商品の再出品しました。■出品した商品[商品名] 【2冊】「一殺多生」、「私説・沖田総司」[商品ページ]http://auction.item.rakuten.co.jp/10000888/a/10000394[開始時間]2009年04月23日 20:00[終了時間]2009年04月30日 20:40[出品ジャンル]本・雑誌・コミック >> 小説・エッセイ >> 歴史・時代小説[自動再出品回数]6回 最近、千葉県に注目をしております。勿論、「鈴木栄治」さん(森田健作)の動静についてです。 その理由は、カナダde日本語さんの記事からです。(一部修正)--------------------------------------------■森田健作は自主的に知事を辞任するべきでは?(カナダde日本語 2009.04.09)http://minnie111.blog40.fc2.com/blog-entry-1512.html森田健作の疑惑をまとめてみると次のようになる。□1.虚偽事実の公表罪(公職選挙法違反) 森田健作が自民党支部長だったにもかかわらず、完全無所属として出馬し、千葉県民を騙し続けた。その上、こんな嘘八百並べたチラシまで作成し配布していた。□2.迂回献金(政治資金規正法違反) 自民党第二支部長を務める政党支部から森田氏個人の資金管理団体への約1億5000万円の迂回献金があった。 □3.政治資金規正法違反 当時禁止されていた「外国法人の株式所有割合が50%を超えるドン・キホーテ」から計1,010万円の献金を受けていた。 □4.脱税疑惑 (株)スーパーマックスUSAという限りなく「マルチ企業」に近い企業からの750万円の政治献金は、脱税目的のCM出演料だった疑いがある。□5.裏金疑惑 甘利大臣の資金管理団体「甘山会」から17年2月24日付で、森田健作政経懇話会に対し100万円の寄附があったが、記載されていない。------------------------------------------ カナダde日本語さんは、自主的に辞任しろ と迫っているのです。多分、しないでしょうね。やはり、ここは、しっかりと検察に公平な(秘書の逮捕と)その後をお願いしたいものです。 「森田健作氏を告発する会」では、次の数の告発委任状(別に千葉県在住でなくてもいいらしいのです。)とカンパを公表しています。---------------------いよいよ本日(4月15日)に森田健作氏(本名:鈴木栄治)を千葉地方検察庁特別刑事部に刑事告発します!皆さまからの「委任状とカンパ」の合計を報告します。・委任状 854通 ・カンパ (現金86,102円、切手150,524円分、印紙100円分) ※切手のなかに、昔の50銭切手、1円切手なども含まれていましたが50銭切手はカウントしませんでしたのでご了承下さい。--------------------------(参考)「森田健作氏を告発する会」http://morikenaccusers.blog42.fc2.com/ ま、でも受理をした検察は、-----通常では事務官が対応しますが、今回は異例のこととして特別刑事部長が直接対応をしました。---との報告からして、何ら政治的意図も伺えるのです。東京都知事も関係しているらしいと裏の情報もあります。(真贋は不明、噂程度でしょうか)司法(裁判所・検察庁・警察署)の犯罪検察を支配する「悪魔」検察調書があかす警察の犯罪現代検察の理論と課題
2009年04月23日
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【1冊】「残照の川原石」の書籍商品の再出品しました。■出品した商品[商品名] 【1冊】「残照の川原石」[商品ページ]http://auction.item.rakuten.co.jp/10000888/a/10000392[開始時間]2009年04月13日 20:00[終了時間]2009年04月19日 20:22[出品ジャンル]本・雑誌・コミック >> 人文・地歴・哲学・社会 >> 歴史 >> 日本史 いままで、何冊もの本を読んでおります。でも、身体が思うようではないので、読書感想は割愛しています。 いま、読んでいる本は、「がんばらんと! 薬害に遭って、見えてきたこと」著者 福田衣里子出版社名 朝日出版社発行年月 2009年2月です。 まだ、半分しか読んでいませんが、止血剤を利用した著者が、最終的に訴えかけたところは、国会でした。半分を読んだ感想は、以下の通りです。 自民党の議員は、受け答えはいい返事でしたが、行動はほとんどなされなかったといいます。 公明党の議員は、いろいろと聞いてくれましたが、行動してくれなかった といいます。 民主党の議員、特に山内議員は、親身になってきいてくだたり、国会で質問をしてくれました。(そのときは、配慮をいただいて、国会傍聴をしたとのことです。) これらの党の対応をみて、皆様はどう感じるでしょうか。誠に、私達の味方というか、弱者にも配慮してくれる党は、誰なのかを。 それゃ、選挙戦略(戦術ではありません)として政権交代を民主党が目指すのであれば、毅然とした一貫性のある姿勢を示してくれなくてはこまります。 また、その基礎は、私達、国民の、弱者の、立場にたったものではなければならないのです。とすると、おのずから、誰が党首としてふさわしいかわかるものですが。 一(いち)地方選挙の首長の結果には、何ら左右されないのです。過去の自民党もいっておりますでしょうに。 何故、著者に小沢一郎党首がわざわざ会いにいき、衆議院議員への出馬を要請したのか、後半で明らかになるのではないかな と思って、楽しみでもあります。がんばらんと!
2009年04月13日
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【1冊】「未来学の日本的考察」の書籍商品の再出品しました。■出品した商品[商品名] 【1冊】「未来学の日本的考察」の書籍[商品ページ]http://auction.item.rakuten.co.jp/10000888/a/10000391[開始時間]2009年04月10日 20:00[終了時間]2009年04月16日 20:14[出品ジャンル]本・雑誌・コミック >> ビジネス・経済・就職 >> 経済・財政 >> 日本経済 国会で明らかになったものが多いのに、メディアは、予算が可決してから、あまり報道していませんね。 訂正。与党にとって悪いことは報道されない という表現が正しいかな と、国会のオンデマンドを見て思います。 だから、NHKの公共放送でも、高校野球や相撲をほぼ完全中継を行うのに、国会はある日だけを集中して放送しているだけです。 たしか、植草教授もいっておりましたが、私もNHKは、国会開催中は、国民にとって利益となるような国会審議(委員会も含めて)を放送してほしいと思うのです。 もし、「国民には知らせるべきではない」という考えが働くとしたら、公共放送の看板を下ろすしかないでしょうね。 民間放送に下野すべきです。ほぼ強制的に受信料を徴収する権利に値しないと思うのです。 千葉県知事になられた鈴木栄治さん(森田健作)にとって、4月15日は、忘れることができない日になるのでしょうね。国会学入門第2版鈴木宗男の国会質問主意書全255本国会入門
2009年04月10日
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