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2025.01.12
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カテゴリ: マンガ
ゴールデンカムイのご紹介です。


送料無料【新品】【予約商品】ゴールデンカムイ 1〜31巻 漫画 全巻セット 野田サトル 集英社(おすすめ)

※本記事はネタバレを含みます。
【あらすじ】
明治末期、日露戦争直後の北海道。
帰還兵である杉元佐一は、戦死した親友剣持の妻梅子の眼病を治す費用を稼ぐため砂金を掘って暮らしていました。

そんなある時、杉元はアイヌの埋蔵金に関する噂を耳にします。
杉元はアイヌの少女アシㇼパと手を組み、金塊探しを始めました。

ですが金塊を追っているのは杉元だけではありませんでした。
陸軍最強と言われた第七師団や、戊辰戦争で戦死したと言われていた土方歳三など、多くの者たちが金塊を求めていました。

はたして金塊を手にするのは誰か?
冒険・歴史・文化・狩猟グルメ・ホラー・GAG&LOVE! 和風闇鍋ウエスタンが幕を開けるッ!


【綿密な取材に裏付けられた物語ッ!】
本作を読んでまず驚くのは、アイヌの文化に関して非常に詳しく載っていることです。
物語のちょっとした色付けなどではなく、生活様式や考え方など、マンガを通してアイヌ文化を学ぶことができました。

他にも実在した人物や事件をモチーフにしたエピソードや、当時の新技術なども物語に絡んでいたりと、歴史の勉強にもなりました。

巻末にたくさんの参考資料が載っており、かなり綿密に調べて描いていることをうかがわせました。

また、随所に映画や映像作品などのパロディが入っており、それも見どころの一つです。
昔の映画ポスターみたいなノリの扉ページが楽しいですね。

個人的には車等が操作できなくて「ウキーウキー!」と癇癪を起すシーンがじわじわ来ています。


【奇人変人だョ! 全員集合ッ!】
本作を語るうえで外せないのは、とにかくヘンな人がたくさん出てくることでしょう。
連続殺人犯辺見が出て来た時は「また濃いキャラが来たなあ」と思っていました。
それを皮切りに死んだそばから変な人が補充されていき、層の厚さを感じました。
個人的には岩息が好きです。

また、すでに死んでいるキャラが回想シーンで出てきたり、キャラクター同士が以前意外な所で会っていたりと、各人物を大事に扱っている感じがすごく好感が持てました。


【美食のアイヌグルメッ!】
本作では旅の途中で野宿することが多いですが、何といってもそこは北海道。うっかりすれば凍死します。
雪や風を避ける知恵もふんだんに紹介されており、サバイバル知識も本作の魅力だと思います。

そして、生きることは食べること。
本作では料理のシーンが数えきれないほど出てきます。
調理方法も細かく描かれていて、料理好きな人なら再現できるのではと思う程でした。
ここでもアイヌの文化や生活の知恵を知ることができて面白いです。
どれもおいしそうなのですが、脳みそに塩かけたのはちょっとなあ……


【物語を彩るキャラクター達ッ!】
本作は個性的で魅力的なキャラクターが目白押しですが、吾輩が印象に残った人物をご紹介です。

「不死身の杉元」杉本佐一
本作の主人公ですね。
戦いの時は鬼のごとき恐ろしさを見せるものの、基本的には面倒見がよくて優しい青年なのだと思います。
彼のような他人を放っておけない人が報われて良かったと思いました。


「アイヌの愛娘」アシㇼパ
本作のヒロインですね。
幼いのにしっかりした子でしたが、終盤の成長が著しいと思います。
武力行使とは違った方法で自分たちの文化を守ろうとする考えはすばらしいと思います。
それでいて食いしん坊で天真爛漫な所が最後まで残っているのも良いですね。


「反逆の情報将校」鶴見篤四郎
彼ほど深淵で複雑な人物も少ないと思います。
その野望の原動力は愛国心なのか、妻子への愛なのか、部下たちへの愛なのか……
彼の言動は基本的に自分を見ている人たちに向けた「甘い嘘」なのですが、吾輩は全ての言動は100%嘘ではなく少しだけ本心が入っているんじゃないかなと思っています。


「不屈の阿仁マタギ」谷垣源次郎
ちょいちょいいじられていましたが、彼のように真面目で実直な人が生き延びて幸せな家庭を築いたのはほっとしました。
チカパシとの別れは泣けました。


「第七師団の貴公子」鯉登音之進
まだまだ未熟な所がかえって味のあるキャラクターでした。
鶴見の言動が手駒を増やすための甘言であったと気づいた後も自暴自棄にならず、自分の意志で戦い抜いたのが大器の気配を感じさせますね。


「不敗の牛山」牛山辰馬
戦いでは負け知らず、女性を守って死ぬというさっぱりした生き様が素敵でした。
これほど自分に素直な人だとむしろ好感が持てますね。
アシㇼパが懐くのだからいい人なのでしょう。
案外彼の戦いがアイヌのおとぎ話になってたりして……


「殺人ホテルの支配人」家永カノ
第七師団に身柄を拘束されてからフェードアウトしていくのかなと思っていたのですが、最後にあんな出番があるとは思いませんでした。
命と引き換えでしたが、キャラとしてすごく引き締まったと思います。


「天狗の下駄音」都丹庵士
土方一味に入ってからはフェードアウトかと思っていたのですが、あれほど出番があるとは思いませんでした。
「どうせ拾った命だから」と最後まで土方と戦ったところに心意気を感じました。


「狩猟の魂」二瓶鉄造
色々とまっすぐな生き方が潔い人ですね。
息子の銃が彼に引き継がれ、それが谷垣からチカパシへと続いていくのがロマンを感じました。


「海賊房太郎」大沢房太郎
登場期間が短いものの、深い印象を残したキャラだと思います。
東南アジアに王国を作るなんて途方もない夢でしたが、その理由が故郷を作るためというのが切ないですね。



本作は黄金を巡って荒くれ者たちが戦うというひと昔前の西部劇のようなノリでありながら、ありとあらゆる要素を取り入れエンタメとして完成度が高いと思います。
雪原に赤々と燃えるかがり火がごとき命たちの物語でした。
久しぶりに良い物語に出会えました。
ヒンナ~。

劇場版は原作の序盤を実写化しています。
原作を知らない人も導入にぴったりの再現度です。
紹介記事は こちら。






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最終更新日  2025.01.19 20:06:58
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