税理士がお客様に言っちゃいけないことがいくつかあると思います。その中でも最近感じたタブーを2つご紹介します。
一つ目は「それはダメです」。先日もこの欄に書かせていただきましたが、自由経済の中で税理士がどうしてお客様の行動を「ダメです」という権限があるのでしょうか。税負担が重くなるのをあえて忠告するという意図は分かりますが、もう少し他の言い方があると思います。
もう一つは「利益、出しすぎです」。これも税負担が重くなることに警鐘を鳴らしているのだと思いますが、中小企業倒産の原因の上位に節税目的の過度な設備投資というのがあるのをご存知ないのでしょうか(私は数年前まで知りませんでしたが・・・)?税負担は会社に利益を留保するコスト。このようなことを言う税理士に関与されている会社が大きくなるはずはないどころかいつまで経っても資金難だと思います。
この2つはいずれもこの業界に入った10年前の自分の考え方です。この10年で随分と考え方が変わりました。平成9年の9月20日に税理士試験科目合格3科目で会計業界の扉を叩いてちょうど10年経った今日、なつかしさと反省の意をこめて書かせて頂きました。
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