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カテゴリ: 映画の話
昨日は、快晴だった土曜日とは一転して、雨交じりの薄曇りの一日となりました。
夫と二人、家の近くの桜堤を少しだけお散歩して、お花見は早々に切り上げ、「アビエイター」鑑賞へ。

実在の大富豪にして、数々の伝説の主人公でもあるハワード・ヒューズの半生を描いた伝記映画。
今年のアカデミー賞では、主演のディカプリオやM・スコセッシ監督が、オスカーを「獲れなかった」ことで話題を集めるという、皮肉な結果となった作品です。

正直、観る前に上映時間が3時間近いと知った時には「うへぇー」と思ったのですが、その長さは苦痛に感じませんでした。

「お金」「才能」「若さ」「美貌」…(これがあったら幸せになれるのに)と、普通の人々が誰も憧れる要素を、ほとんどすべて兼ね備えていた人間がいた。では、果たして彼の生涯は本当に幸せだったのか??

順調に飛んでいるときは快適だけれど、少しでもトラブルが起きたら墜落していくしかない…ヒューズが愛し、情熱を注いだ飛行機が、まさに彼の人生を象徴していたように思えました。
小さな落とし穴につまずいたような、何気ないきっかけから、主人公が強迫神経症の深みにはまっていく様子は、ディカプリオの熱演もあって、画面に引きずり込まれるような迫力でした。
スコセッシ監督の代表作、 タクシードライバー

キャサリン・ヘプバーンを演じたケイト・ブランシェットの熱演はすばらしかったです。
ほんのちょっとしか画面に登場しない役柄で、思いがけず豪華なキャスティングがされていたのもうれしい驚きでした。

ただ、私に比べて古いハリウッド映画にあまり興味のない夫には、ピンと来ないところもいろいろあったようで…
最初の方で、映画製作に乗り出していたヒューズが、パーティで会話する相手の「メイヤーさん」という名前を聞いて、MGM映画のライオンが吼えるオープニングを連想できる人は、あちこちに「ニヤリ」とさせる小ネタを見つけられるでしょう。

飛行機が大好きな夫にとっては、ヒューズが次々に開発する新型航空機や、航路を巡る航空会社同士の争いなどがとても面白かったようです。
ある意味、トリビアが散りばめられた「オタク向け」の映画なのかも?

幸せな半生を送った人物の映画ではないので、鑑賞後の気分は晴れやかとはいきませんでした。
ハワード・ヒューズという人が、あまりにもスケールが大きいので、圧倒される一方で終わってしまった…という感想でした。

今度、機会があればハワード・ヒューズの伝記をじっくり読んでみたいと思います。

今年の桜
桜2005
家の近所の桜並木
曇りで人影もまばらです
静かな二人きりのお花見でした

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最終更新日  2005.04.11 10:40:39
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