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カテゴリ: 映画の話
「ブギーナイツ」や「 マグノリア
公開をとっても楽しみにしていたはずなのに、なぜか気が付いたら上映期間が終わっていて見逃してしまったのですが(日本の興行成績はふるわなかったのかな?)、今日やっと、WOWOWで見ることが出来ました。

パンチドランク・ラブ DTSコレクターズ・エディション ◆20%OFF!<DVD> [PCBE-50840]
パンチドランク・ラブ

タイトルの「パンチドランク・ラブ」とは、要するに「ひとめ惚れ」というニュアンスだと思うのですが、見終わった後でとっても爽快な気分になれるラブストーリーです。

…と言っても、絵に描いたような美男・美女の物語ではないのです。
主人公は、恋人いない歴○○年、一応自分で小さな事業を起こしているものの、七人もの姉にはいつも口やかましく干渉され、そのせいか?何かの拍子にキレてしまうと自分でも感情の爆発が押さえられない男。
食品会社のキャンペーンで、バーコードを集めたらマイレージがもらえると知るや、一番単価の安い商品を探して大量に買い集めちゃったりと、ちょっと変わっています。
そんな男の前に、彼に関心を寄せているらしき魅力的な女性が現われるのですが、実は彼の身にはあるトラブルがふりかかっていた…

PTA監督の映画は、いつもと変わらない日常生活に突然舞い降りるとんでもない事態や、平穏な暮らしのすぐそばで口を開ける犯罪の落とし穴を描くのが本当にうまい!


細かいことへのこだわりが捨てきれなかったり、キレ出すと自分に歯止めが利かなくなったり、小心者のくせに時々突拍子もなく大胆な行動に出たり…
そんな主人公の姿が、単なる「おかしな人」ではなくて、見る側に「こういう気分、わかる。」と思わせてしまうリアリティを持っているのは、主演のアダム・サンドラーの力量でしょう。

恋の相手を演じるエイミー・ワトソンは、PTAの映画のテイストとはちょっと違うのでは?と思っていましたが、とっても魅力的でした。
映画の中で着ている、赤や紫系のツーピースがきれい。主人公がなぜかいつも着ている、一張羅の「真っ青」なスーツが、単体で見ると目を疑うセンスなのに、彼女の服と並ぶととてもコントラストがきれいなのです。

そう、このラブストーリーも、「一人ではどこか奇妙でも、二人が一緒なら輝ける」そんな恋の顛末と言ってもいいかも。
トム・クルーズやジュリアン・ムーアなどのスター俳優を多数起用して、アルトマン的な群像劇を繰り広げた「マグノリア」に対し、90分という短い時間と、少ない登場人物で目の離せないドラマを作り上げているこの作品。
どちらもお見事で、PTA監督の次回作が本当に待ち遠しいです。

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最終更新日  2005.04.20 18:58:43 コメント(6) | コメントを書く


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