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サリィ斉藤

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カテゴリ: 映画の話
長年、NHKが月曜の夜に放映している自然ドキュメントを見続けている私は、野生動物の習性にはちょっと詳しいのである(自慢)。

この映画の主役である、南極の皇帝ペンギンについても、
「海から100キロ近い距離を行進して営巣地へ集団移動し、卵を雄と雌が交代で抱いて厳しい冬を乗り越える」
という繁殖行動については、すでに知っていました。

それでも、この映画を観ていた約1時間半は、新鮮な驚きの連続でした。

まず、氷に閉ざされた南極大陸の情景がすごい。
あまりにも非現実的すぎて、まるでSF映画のセットのようにさえ見えます。

その中を、自然の法則に導かれて、一心に隊列を組んで進んでいくペンギンたち。
人間の子どもにも似たヨチヨチ歩きで、時には腹ばいになって滑りながら、居心地のいい海を離れて、何も食べずに冷たい氷の上を歩いていく…


「寒さに耐え抜いて、子を産み育てる」
その、たった一つの目的に向かって、「一夫一婦制で、産む卵は1年に1つ」という「家族」がひたすら生き抜く姿。
その過程には、壮絶な約束ごとや、感心するような知恵や、残酷な運命が待ち受けているのです。

時にユーモラスな場面や、身もだえしたくなるほど愛らしい姿を楽しみながら、いつしか、彼らの力強さに背筋が伸びる思いになりました。

それにしても、レッサーパンダといいテリア犬といい、二足歩行する生き物って実にかわいく見えるのですよね。
あ、エリマキトカゲというのもいましたね(笑)

日本語吹き替え版は、父ペンギンを大沢たかお、母ペンギンを石田ひかり、子ペンギンを神木隆太郎くんが演じます。
3者それぞれの独白という形でナレーションが入るのですが、一番上手だったのは神木くんでした…さすがだわ。

(オリジナル版では、母ペンギンをロマーヌ・ボーランジェが演じているそうです)

「WATARIDORI」から「ベイヴ」に至るまで、動物が登場する映画で好きなものは山ほどあるのですが、また一つ、大切にしたい作品に巡りあえました。

人間が、本能のままに動く姿は、大抵の場合見るに耐えない醜いものになるのに引き換え、動物たちが自然のサイクルに従って生きていく姿は、崇高で、素直に畏敬の念を抱きたくなります。



何も考えたくないとき、心がちょっとくたびれたときに、おすすめの映画です。
そうそう、パンフレットも大変充実した内容で、皇帝ペンギンの写真集としても楽しめる一冊でした。

【私の大好きな動物映画。ペンギンの雛は、「ピングー」のピンガちゃんそのもの】
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最終更新日  2005.09.10 23:54:27
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