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カテゴリ: 今日のつぶやき
総理官邸が、これまで特に定まったものがなかったという、海外からの賓客に対しての「お土産」を公式に作った・・・という話題を、先日のニュースで見ました。

それは、日本人形でもなく漆器や陶器でもなく・・・ペットボトルを再利用した布地で作られたという、「風呂敷」。

エコロジカルな日本の伝統もアピールできる、というわけですね。
お土産はかさばらないものが一番だしね~って、自分がもらうわけでもないのですが(笑)
それにしてもこのデザインといい質感といい、風呂敷というよりスカーフのような・・・

官邸風呂敷


ところでこの図案に、何か見覚えがあるような??と思っていたら、 伊藤若冲の動植採絵 と聞いてビックリしました。

北斎でもなく、歌麿でもなく、写楽でもなく、若冲ですか!

私見ですが、もし、一昔前にこの企画が実現していたら、絶対に選ばれていなかった画師だと思うのです。


私たち自身の多くが、「日本のイメージ」をアピールする時に思い描く作家と言われて思いつくのは、今まではもうちょっと違う人々だったような。




しかし、昨年、東京で開催されて「若冲と江戸絵画展」は、1日の入場者数が世界で最も多かった展覧会だったそうで・・・。

私も、現実を超越した絢爛豪華な「絵にしか書けない美しさ」(by辻静雄)を持つ若冲の絵画には大いに魅了されます。

日本では長い間忘れられ、海外のコレクターによってその価値を見出される方が早かったという、若冲。
「日本画」の固定観念を覆す、現代的な鮮やかさ・華やかさは、外国からのお客様には歓迎されるかもしれませんね。

浅草や京都によくある「日の丸ハチマキ」や「一番Tシャツ」とは、色々な意味で対極の「お土産日本代表」のお話でした。



そして、ちょっと調べてみたところ、小池百合子女史が環境大臣だった時代に、すでに「もったいないふろしき」として、若冲の絵を用いた風呂敷が作成されていたんだそうです。
(つまり、今回の“お土産プロジェクト”はその延長線上、ということなんですね)

惜しむらくは、これらの官製「若冲風呂敷」、市販される様子のないことで・・・

官邸のお土産用はムリとしても、「もったいないふろしき」なら、啓蒙用に配るだけではなく、販売して収益を環境問題のために有効活用してもいいのでは?と思ってしまったのは素人考えでしょうか・・・

【若冲再発見のきっかけを作ったとも言われる名著が文庫化。】



※上記の 北斎の風呂敷 は、楽天の 風呂敷専門店こざくら で取り扱っています※





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最終更新日  2007.04.05 15:26:11
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