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samsam7727
時には知的に、時には辛辣に、好きな事書きます。素通り大歓迎です。「ご訪問ありがとう」的書き込みと、ジャンキーな書き込みは削除する場合があります。
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カテゴリ： カテゴリ未分類
今日はある人と飲みがある。
その人は年齢は３５歳前ぐらい。昔いた会社で、比較的大きなビジネスを頂いた会社のオーナー会長の長男。
この会長はとても立派な方で、元々は親から相続したそれほど大きくない不動産があるだけだったのを、自分で企業を設立し、首都圏某都市に、いくつものビルを有するまでの企業に成長させた。一説によると、資産は円、ドル、スイスフランに分散させ、したがって、日本のバブル崩壊でのダメージも比較的軽微に抑えることができたらしい。
ビジネスを頂いた時、僕は投資銀行業務を行っており、グループ内の一企業のデュー･ディリジェンス、その企業をいかにするかの提案をするように依頼された。
プロジェクトは半年ほどにわたり、その間に、グループに就職している親族でもあり、後継者候補も紹介された。
彼には、後継車候補が四人いる。ただ、そのうちの一人は、数年前に既に独立しており、その企業グループとはまったく関係のないビジネスを軌道に乗せていたため、後継者となる可能性はほぼゼロ。したがって、実質三人と言える。
その三人とは、彼の長男と甥二人。
本来ならば長男がすんなりと後継となる筈だが、そうは簡単ではない。
僕が冷静に見て、オーナーに常に忠実に、働いてきたのは二人の甥のうちの下の方である。
彼の兄、つまり甥二人の上については、可能性は低いだろう。彼はオーナーのやり方についていけず、何度もグループを飛び出している。しかし、グループ外で力を付けて来るというよりは、困ると戻って来て、オーナーに頭を下げる。最近は飛び出したという話は聞かないし、子供も大きくなりつつあるのに飛び出す事は出来ないだろうけど、でも、弟と比較すると見劣りするのは事実。
さて、もう一人の有力な候補である長男である。この長男、偉大なる父に反抗ばかりしている。グループ内で働いては喧嘩して飛び出すという事の繰り返し。数年前は、僕から見ればとんでもない形で父親を裏切った。しかし、最終的には父親と和解したらしい。今は、父のスポンサリングで留学しつつ、グループ内の海外の事務所でパートタイムで働いているとか。
長男の場合、上記の甥と、飛び出すという点では同じだが、背景が異なる気がする。単に方針に反対とか、付いていけないというのではなく、彼は一種のコンプレックスの裏返しで飛び出すのである。偉大な父と比較して、背伸びして背伸びして背伸びして、そして、自分から荒波に飛び込んでしまう。しかし、なんだかんだ言って、親の財力で食いつないでいる。
この親子関係はさしずめ、「お釈迦様の手の中で暴れる孫悟空」という感じ。
彼のオーナーの甥の弟の方は面白い表現をしていた。
「彼は、父親の悪口を散々言うでしょう。でも、その悪口を言ってる時に彼が着ているのは、父親御用達の英国屋の40万円のスーツなんだよね」
大学を出て以来20年近くオーナーに奉仕し、じっと我慢をしながら力をつけてきた彼にとって、無意味にも思える抵抗を続ける長男に対しては、複雑な感情を持っているかもしれない。
今日、会うのは長男。
彼は、数歳上の僕に妙になつき、事あるごとに僕に連絡をくれる。僕も、ある家族旅行をした際、その近くに住んでいる彼と彼の家族に会いましょうと連絡した事があり、当然、お互いに悪く思っていない。
彼は、自分の大金持ちの友人を僕に紹介してくれ、僕の新規事業について相談する事を提案してくれた。そういう意味において、僕も感謝している。
ただ、彼はもう一皮も二皮も剥けた方がいいと思っている。どう剥けるべきなのかってのは、実は僕も明確にはわかっていない。しかし、今日はなんとなくわかりそうな気がする。
まずは表面的な鎧を脱がせ、そして、心を裸にする必要があるだろう。そうする事によって、彼が戦っている本質が見えてくる気がする。
僕は個人的には、グループの後継は甥の弟に任せ、彼は独立するべきだと思う。その際には、僕もバックアップしたいし、仕事上、協力できる部分は協力したいと思っている。
今日の飲みは楽しみだ。
その人は年齢は３５歳前ぐらい。昔いた会社で、比較的大きなビジネスを頂いた会社のオーナー会長の長男。
この会長はとても立派な方で、元々は親から相続したそれほど大きくない不動産があるだけだったのを、自分で企業を設立し、首都圏某都市に、いくつものビルを有するまでの企業に成長させた。一説によると、資産は円、ドル、スイスフランに分散させ、したがって、日本のバブル崩壊でのダメージも比較的軽微に抑えることができたらしい。
ビジネスを頂いた時、僕は投資銀行業務を行っており、グループ内の一企業のデュー･ディリジェンス、その企業をいかにするかの提案をするように依頼された。
プロジェクトは半年ほどにわたり、その間に、グループに就職している親族でもあり、後継者候補も紹介された。
彼には、後継車候補が四人いる。ただ、そのうちの一人は、数年前に既に独立しており、その企業グループとはまったく関係のないビジネスを軌道に乗せていたため、後継者となる可能性はほぼゼロ。したがって、実質三人と言える。
その三人とは、彼の長男と甥二人。
本来ならば長男がすんなりと後継となる筈だが、そうは簡単ではない。
僕が冷静に見て、オーナーに常に忠実に、働いてきたのは二人の甥のうちの下の方である。
彼の兄、つまり甥二人の上については、可能性は低いだろう。彼はオーナーのやり方についていけず、何度もグループを飛び出している。しかし、グループ外で力を付けて来るというよりは、困ると戻って来て、オーナーに頭を下げる。最近は飛び出したという話は聞かないし、子供も大きくなりつつあるのに飛び出す事は出来ないだろうけど、でも、弟と比較すると見劣りするのは事実。
さて、もう一人の有力な候補である長男である。この長男、偉大なる父に反抗ばかりしている。グループ内で働いては喧嘩して飛び出すという事の繰り返し。数年前は、僕から見ればとんでもない形で父親を裏切った。しかし、最終的には父親と和解したらしい。今は、父のスポンサリングで留学しつつ、グループ内の海外の事務所でパートタイムで働いているとか。
長男の場合、上記の甥と、飛び出すという点では同じだが、背景が異なる気がする。単に方針に反対とか、付いていけないというのではなく、彼は一種のコンプレックスの裏返しで飛び出すのである。偉大な父と比較して、背伸びして背伸びして背伸びして、そして、自分から荒波に飛び込んでしまう。しかし、なんだかんだ言って、親の財力で食いつないでいる。
この親子関係はさしずめ、「お釈迦様の手の中で暴れる孫悟空」という感じ。
彼のオーナーの甥の弟の方は面白い表現をしていた。
「彼は、父親の悪口を散々言うでしょう。でも、その悪口を言ってる時に彼が着ているのは、父親御用達の英国屋の40万円のスーツなんだよね」
大学を出て以来20年近くオーナーに奉仕し、じっと我慢をしながら力をつけてきた彼にとって、無意味にも思える抵抗を続ける長男に対しては、複雑な感情を持っているかもしれない。
今日、会うのは長男。
彼は、数歳上の僕に妙になつき、事あるごとに僕に連絡をくれる。僕も、ある家族旅行をした際、その近くに住んでいる彼と彼の家族に会いましょうと連絡した事があり、当然、お互いに悪く思っていない。
彼は、自分の大金持ちの友人を僕に紹介してくれ、僕の新規事業について相談する事を提案してくれた。そういう意味において、僕も感謝している。
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今日の飲みは楽しみだ。
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