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1945年8月6日午前8時15分,米国は日本を早期に降伏させるために原爆を投下した。米国は「早期に戦争を終結する上で必要だった」と原爆有用論を唱えている。原爆を使用しなかった場合,米国は沖縄の次に九州,本州へと上陸し,ソ連も参戦させて地上戦を展開する予定だったという。そこでは約100万人の人命が失われると試算していた。
広島では14万人以上,長崎では7万人以上が死亡し,確かに100万人よりは少ない。原爆を投下していなかったらさらに多くの人命が奪われていたかも知れない。だが,だからといって原爆投下を肯定していいのだろうか。3000℃を越す熱戦を浴びて亡くなった人々を思う時,目頭が熱くなる…。
投下した側の米国が肯定するのはまだしも,投下された側の日本の国民が肯定するのは論外だ。だが,昨年,原爆を肯定する発言をした人物が現職閣僚の中にいた。「しょうがない」と発言して防衛相を辞任した久間章生氏だ。日本人がそんな事を言うのを聞いたのは初めてだった。極めて非常識・不謹慎な発言としか言いようがない。特に久間氏は長崎の出身なのに,なぜ肯定できるのだろう,と不思議でならない。防衛相辞任と同時に,衆院議員も辞職すべきだったと思うが,次期衆院選では公認を得られないか,得られたとしても落選するだろう。
被爆者は年々減り続いており、約24万人だという。原爆の悲劇を,後世に伝えていく必要性がますます高まりつつあるのを感じずにはいられない。