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西和賀・湯田地方の伝説のおよね(お米)をモチーフにした髷付のこけし。従来は小林善作の創案であるとされてきたが平井敏雄『こけしの真実』では、小林定雄の妻輝子(光子)の平井宛私信では「 ホテル対滝閣の主人に《およねこけし》を作ってドさいと小林善作おじさんが頼まれ
、佐藤丑蔵さんに相談して
丑蔵さんがまげ付
のこけしを作ったのがはじまり」
という。したがって丑蔵、小林善作の共同創案になるものであろう。現在は小林定雄、佐藤佑介に継承されている。
画像は佐藤佑介・小林定雄・小林善作のおよね三態。奥の善作はとぼけた味わいがいいが、小生としては佐藤佑介(向って左)の緊張感が好ましい。
髷付こけしを「およね」という場合があるが、およねは湯田こけしに限定されるもので、他地方の髷付は髷付であって「およね」ではないとされている。
津軽の斎藤幸兵衛、佐藤善二なども立体的な髷を作った。蔦作蔵も髷付もんぺこけしを作ったが、およねとは称していない。新山栄五郎も髷こけしを創案したが、これもおよねとは言わずに、一般的には「髷こけし」という。これは渡辺忠雄に継承されているが形態的には相当異なる。佐藤文吉も髷付こけしを作る。
鳴子系の桜井コウの描く頭部の髷も髷付といわれているが、これはこけしの形態としての髷ではない。下図は大沼又五郎の髷でもっとも複雑とされている。この他、作並系、木地山の小椋久四郎一家も髷を描く。(『こけし辞典』参照)
<こけし用語辞典 by 松田ひろむ> 本用語辞典は『こけし辞典』(東京堂出版)、< KokeshiWiki >に立項されていない項目。あるいは内容や定義が相当程度異なるもの。内容を相当大きく充実させたものに限定している。必要に応じ順次充実させてゆきたいと考えている。みなさまのご意見、ご叱正をいただければ幸いである。
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