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佐藤文吉 60 代後半の転換 - 眼点の変化について
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本を越えた。最近、やっと文吉の各年代の特徴を把握できるようになった。
文吉の及位時代は、先達(特に高井佐寿氏など)によって詳細な検討がされているが、天童に移ってからも興味深いものがある。
文吉の 60 代後半(ここでは 65 歳から 67 歳)は天童に落ち着いてから約 10 数年が経過している。
この時代の特徴は、眉の三角ともいえる強いアクセントが弱くなって、かつてのようになめらかに、また徐々に鼻が小さくなり、同時に眼点の入れ方も微妙な変化が生まれてくる。
それまでの強烈な上目使いが微妙に変ってくるのである。この変化は私にとって好ましい。
同時期の 3 本( 30 ~ 30.5 ㎝)の画像をあげるが、特に画像右の 67 歳の眼点は半円ではなく四角(特に右)になる。それによって表情は穏やかになってくる。その微妙な眼点を比べて欲しい。しかもそれは緊張感(呪力)を失っていない。一本一本の微妙な変化と味わい、いつまでも文吉に魅かれる所以(ゆえん)である。
いちばん右の「六七才」とあるものは日付が 2.5.2
と読めるが、この 2
年の意味は不明。昭和なら 64
年、西暦で 1989
年である。

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