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2019年11月15日
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カテゴリ: 遠刈田系
真室川の佐藤文吉の謎

佐藤文吉( 1922-2008 )に真室川銘のものがあることは「伊勢こけし会だより」 138 号、「木でこ」 220 号の高井佐寿氏蔵(黒頭 36 ㎝)で知っていたが、実際に目にすることはなかった。

その真室川銘のものがヤフオクに出ていたので入手した。 2019 年 11 月 11 日落札、 26 ㎝黒頭、胴模様は重ね菊四で、高井蔵と同手である。

文吉としては戦後初期 1958 年(昭和 33 年)のものであろう。

頭が長く、やや垂れ目、目の位置が下にあるため、おぼこい表情がこの時期の特徴である。

文吉は及位(のぞき)に生れ育って、岩手県湯田の丑蔵のところに行った約 1 年と、戦争に徴兵された約 3 年を除いて一貫して及位に腰を据えている。

1956 年(昭和 31 年)から 1963 年(昭和 38 年)まで「及位 文吉」と署名することが多く、その後は文吉のみが多いが、天童に移住する 1976 年(昭和 51 年)にも「及位」とした例がある。文吉は「及位の文吉」というアイデンティティーがあったと思われる。

それにも関らず真室川の文吉とはなんなのだろうか。

山形県最上郡真室川町は 1956 年(昭和 31 年) 9 月 30 日 に(旧)真室川町、及位村、安楽城村の 1 町 2 村が合併し、現在の真室川町となった。

高井蔵は製作年を 1958 年(昭和 33 年)としているが、真室川との合併は 1956 年(昭和 31 年)でその祝賀や記念とすれば 2 年後である。

オークファンで検索すると、ヤフオク 2012 年 11 月 19 日終了にも真室川銘 26 ㎝があった。これも黒頭で上記 2 本と同手であった。 

謎というほどのことではないが、不思議である。

諸賢にこのへんの事情をご教示いただければ幸いである。
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最終更新日  2019年11月20日 11時02分13秒
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