PR
カレンダー
キーワードサーチ
コメント新着
佐藤文吉( 1922-2008
)に真室川銘のものがあることは「伊勢こけし会だより」
138
号、「木でこ」
220
号の高井佐寿氏蔵(黒頭
36
㎝)で知っていたが、実際に目にすることはなかった。
その真室川銘のものがヤフオクに出ていたので入手した。 2019 年 11 月 11 日落札、 26 ㎝黒頭、胴模様は重ね菊四で、高井蔵と同手である。
文吉としては戦後初期 1958 年(昭和 33 年)のものであろう。
頭が長く、やや垂れ目、目の位置が下にあるため、おぼこい表情がこの時期の特徴である。
文吉は及位(のぞき)に生れ育って、岩手県湯田の丑蔵のところに行った約 1 年と、戦争に徴兵された約 3 年を除いて一貫して及位に腰を据えている。
1956 年(昭和 31 年)から 1963 年(昭和 38 年)まで「及位 文吉」と署名することが多く、その後は文吉のみが多いが、天童に移住する 1976 年(昭和 51 年)にも「及位」とした例がある。文吉は「及位の文吉」というアイデンティティーがあったと思われる。
それにも関らず真室川の文吉とはなんなのだろうか。
山形県最上郡真室川町は 1956 年(昭和 31 年) 9 月 30 日 に(旧)真室川町、及位村、安楽城村の 1 町 2 村が合併し、現在の真室川町となった。
高井蔵は製作年を 1958 年(昭和 33 年)としているが、真室川との合併は 1956 年(昭和 31 年)でその祝賀や記念とすれば 2 年後である。
オークファンで検索すると、ヤフオク 2012 年 11 月 19 日終了にも真室川銘 26 ㎝があった。これも黒頭で上記 2 本と同手であった。
謎というほどのことではないが、不思議である。
平井敏雄『こけしの真実』を読む2 およね… 2020年02月16日
米浪庄弌旧蔵の佐藤重二を入手 2020年01月19日
鹿間時夫の愛した菅原庄七(戦前作)44㎝ 2020年01月06日