算数大好き! クルミと森のなかまたち

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2005.08.13
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カテゴリ: 算数に強くなる!
☆算数の考え方に強くなる(4)★

デボノ博士は、教育、なかでも詰め込み教育を
批判します。

「教育の目的は、有益だと思われる知識を
広く役立てること」
教育は垂直思考の世界と言うのです。

それに対して、
「すでに進んでいる穴を、放棄して、
べつな新しい穴を掘り始めることによって、

が生まれるのである。」
と言います。

教育は、古い穴を掘り進めて行く作業なんですね。
だから、
「それは(筆者注:教育のことです)、伝達的という
ことはいえても、けっして創造的とはいえない。」

かなり厳しく批判しています。つまり、創造性を
「教育の場」に求めても、それは無理というもの
・・・こういう主張です。

たとえで、ファラデーらを挙げています・・・
電気の法則に出てきますね・・・


ダーウィンやマックスウェルも、全面的に教育されなかった
から、創造力をふるうことができ、大発見しました。

こう書くと、人が人を教育することは、プラスの面ばかり
ではないという命題が帰結されます。

ものごとにはいい面と悪い面がある、表と裏がある、


あまり過度に教育されてしまうと、創造力が失われます。

芸術の世界が顕著です。たとえば、楽聖モーツァルトに
音楽をならっても、彼の影響下にいる限りは、
モーツァルトのコピーに過ぎません。

もちろん、芸術と科学は違います。芸術には普遍性があり、
いいものはいつまでもいいわけです。
一方、科学は進歩的です。古い学問は役立たなくなる運命
にあります。実際、大学のときに得た知識のままでは、
社会に入ってからいずれ通用しなくなります。

教育は、科学の知識を教えていくことが主たる目的です。
古い穴を掘り進めていきます。しかし、この穴に嵌って
しまうと、今度はそこから出ることがリスクになります。

なぜなら、新しく穴を掘って、そこに何もなければ「ムダ」に
なるからです。自分の地位は、古い穴が基盤です。ここから
出て行ったら、地位も失われるかもしれません。

なにやら、どこぞの「○政○営化の話」に似ています(^.^)

「何かはっきりした結果がでてきてこそ、努力が報いられるもので、
その成果が早くでてくるものであればあるほど、努力のしがいがある
といえる。すでに掘り進められた穴をもっと広げることは、実際、
将来の発展と成功とを約束してくれる。そして最後に、大きな穴が
できあがった時、快適な満足感をうるのである。」
(和訳がかなり、直訳っぽいですね。)

ある意味、受験勉強そのものです。「将来の発展と成功」が目標に
なります。「桜咲く」という合格通知は「快適な満足感」そのもの
です。

しかし、他方では、化学オリンピックや哲学オリンピックに
日本代表として行っている高校生の子たちもいます。
世界の英知が集まる場で、堂々と渡り合うこの子たちは、
新しい穴を発見してくれる最有力候補です。
そのような青年たちがいるということも、また、事実です。

「水平思考の世界」と「教育」とは、本当は互いに補完
する・・・マックは、このように捉えています(^.^)

脱線しながら、先を続けます。

(つづく)





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Last updated  2005.08.14 04:12:19
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