サラサラ日記
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最近、仕事が終わった後にトド氏に先に車で帰ってもらい一人、歩いて自宅まで帰るようにしている。一時間ほど、4kmくらい。これといって散歩にいいようなコースでもなく街中の舗装された普通の歩道をてくてく歩く。できるだけ速足でキビキビと歩こうと思ってはいるけれど行きかう自転車やランナーをよけながらあるいはすぐ脇を追い抜かれながら狭い歩道を譲り合ってやり過ごしつつ歩く。時々ふと気づくと同じスピードで歩く人に出会うことがある。そういえばさっきから同じ距離を保ってずっと同じ道を歩いているなと気づく。気づくと少し意識してしまう。なんとなくその距離を保とうとしてしまう。明らかなスピードの差がないと追い抜くことには意外と気合とエネルギーがいる。追い抜くぞ、と気持ちを固めてからそこは一気に行かないといつまでもだらだらと追いかけてる風になりまるで熱心で根気強いストーカーさんのようになってしまうから気を遣う。けれど同じスピードの人を見つけたからといって油断はできない。途中の赤信号で止まった時に追いついてしまう。先にどちらがスタートするのか間合いをはかる。先にスタートする方はそれまでよりもややスピードを上げる必要があり後から行く方はややゆっくりめに歩き出す気配りが要る。ここが大事なポイント。それまでの良好な関係を保つために二人は互いに無言のうちに思いやり合う。初めて出会う見知らぬ人と空気を読みあう不思議なコミュニケーション。曲がり角にきて目の前にいた同志がついと左へ曲がる。お。ここまでのお付き合いでしたか。またどこかでお会いすることもありましょう。今日一日 お疲れさまでした。見知らぬ人の背を見送る私を遠くから不思議そうに猫が見つめている。
2021.06.15
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