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金欠(笑)で、くすぶっている毎日(笑)なのですが、胸のうちにわきあがってくる観劇の願望(笑)、とめどなくありますが、トップは・・・『ハッピーエンドのハムレット』です。埼玉県川越で活動つづけておられるNPO法人アミイプラネッツもしくはミュージカルカンパニーすてっぷ1。代表の飛翔ひかる(中山眞弓)さんは、元タカラジェンヌ、川越で第二の宝塚を!をキャッチフレーズに、名作上演しつづけてすでに十数年、『すてっぷ1』からは名だたるスターふくめ宝塚音楽学校合格者を次々輩出しているとか。その『アミイプラネッツ』こと『すてっぷ1』が2014年・2021年に上演して好評だった『ハッピーエンドの新しいハムレット』、ぜひいつか拝見したいのです。本来の悲劇を違和感なくハッピーエンドに改作する、難事と思いますが、しかも感動的で高評価うける、いやがうえにも観たくなりますね(家族や友人もさそって😍😊)。すこし検索すると、第二次大戦後まもないころに宝塚でハッピーエンドのハムレットが上演されたそうですが他の名作と異なり現在まで再演もなく、『すてっぷ1』のハムレットと同作か否かもわかりません(たぶん、『すてっぷ1』こと『アミイプラネッツ』のハムレットは飛翔ひかるさんのオリジナル?)。くわしくは、こことこちらを。・・・きっと原作で『ゴンザーゴ殺し』上演する旅回りの一座をジプシーたちに置き換え、かげながらハムレットを援けるジプシーのグループの役割が重要なポイントになるのでしょう。地元密着のみならずいつか全国区でも上演してほしい、もしも、もしもOSKで上演してくれるとしたら、おそらく語り手でキーパーソンのジプシーのニコラウス役は桐生麻耶さん💗、ハウステンボス歌劇団ならば優雅さんがニコラウスかな・・・・・・と、妄想がふくらんでしまいます😍。とにかく、あまりにも殺伐としたくらいニュースばかりでネガティブな気分になりがちですがこんなときこそ波乱万丈にして心躍り、最後は大団円でみんなが幸せな気持ちで充たされるストーリーを堪能したい・・・願えば叶うことを信じて、いつかどこかでめぐりあえること(ソフト化や、ネット配信ふくめて(笑))を期待しましょう。飛翔ひかるさんはじめ『ミュージカルカンパニーすてっぷ1』および『NPO法人アミイプラネッツ』みなさまのいっそうのご活躍とご盛況を祈りつつ。人気ブログランキング芸術・人文ランキングにほんブログ村
2024.06.17
かつて光村図書の小学校高学年用の国語教科書にも一部抜粋が載った『リア王』。黒澤明監督の映画『乱』では日本の戦国時代の領主の物語にアレンジされていました。シェイクスピア悲劇の中でもわが国になじみ深い作品ですね。シェイクスピアが題材にした古代ブリテンの伝説の王レイアの原典では、実は悲劇ではなく老王が王座に返り咲く結末なのだそうです。四大悲劇『リア王』じゃなくて、ハッピーエンドでした。シェイクスピア没後、原典に忠実に?『リア王』をハッピーエンドに改作したのが、ネイハム・テイト。テイト版の『リア王』は好評で、19世紀まではさかんに上演されましたが現代ではあまり再演されないといいます。・・・人生の深淵をえぐる不条理な悲劇を無理やりハッピーエンドに改めることで作品の質がおち品格が下がる・・・というのが現在(20世紀以降)の主流な考え方なのでしょうか。それでも、シェイクスピア四大悲劇中でも『リア王』は、もっとも改作しやすい作品(けっきょく悪しきものが滅び正しいものが勝つ、孝行娘が最後に幸せになる)と思うので、ハッピーエンドの『リア王』、いつか機会があれば、ぜひ視聴または観劇したいと、願うばかりです。テイト版『リア王』こちらで戯曲が読めます。高価な書籍なので、読んでみたいかたは、どうか図書館へ。(私も、また(笑)借りに行こうかな😊)にほんブログ村
2024.06.16
増山江威子さん。日本のアニメ黎明期から長くご活躍された声優さんでしたね。子供のころTVで拝見して、実際の増山さんも声のイメージ通りのキュートで美しいかたなのに驚きました。『ルパン三世』の主役全員とも天国で再会をよろこんでおられるでしょうか。可愛い少女から艶やかな美女まで、変幻自在。天与の才能ともいうべき優しくて甘い澄んだ声質。代表作に関しては、アニメファンのみなさまのほうがずっと詳しいので言及はさけて・・・なつかしい、昭和『ムーミン』のエンディング。かわいらしい歌い方で、『キューティーハニー』を演じた同じかたが歌っているとは長年(笑)、気がつきませんでした。昭和時代(笑)からのかつての子供の心に、たくさんの夢を与えていただきありがとうございました。ご冥福心よりお祈りします。人気ブログランキングにほんブログ村
2024.06.03
ハンナ・バーベラファンの愚娘のお友達から、送られてきた画像。名作『スカイキッドブラック魔王』の文房具、1970年ごろ発売でしょうか。凄い臨場感で、かっこいい!作画は、日本の漫画家かイラストレーターのかた?さっそうとしたパイロットのブラック魔王、パラシュートのケンケンがかわいい💗。かっこいい!!(これ以外に、言葉が無い😂。)超カッコいいブラック魔王、惚れてしまいそうです😂😂🤣🤣。まるで熱血少年漫画みたい、このコミカライズ版も、読んでみたくなります😍。ケンケンの劇画調とか、出てないかなあ😊。人気ブログランキング本・書籍ランキングにほんブログ村にほんブログ村
2024.05.31
不覚!年明けから気になっていた6月大阪公演の『ハムレット』、気がついたときにはチケット完売(苦笑)でした。小田島雄志先生の翻訳で、本格的な『ハムレット』ですね。観たかったなあ。しかし演劇はお値段が高い🤑!正直、ざんねんな気持ちとホッとした気持ち半々、・・・というのも、毎年恒例の納税(笑)シーズンを迎えておりまして、家の税金や自動車税まとまると結構な金額(私にとっては)になり、不謹慎ですがこれだけの額つかえるお金があれば東宝ミュージカルや劇団四季を何十回観に行ける・・・?と、つい非国民な考えがアタマをかすめてしまいます😂。一生お金持ちにはなれませんが、名だたる舞台公演、オペラやバレエをご招待で観に行けるかたにはあこがれます💖。やはり財界、パトロンやその関係者クラスでしょうか(後援企業の大株主とか??)けれどもそのクラスのかたならばせこく観劇にかかるお金の心配する(わたし😵💫)必要も、まるでなさそうですね。ともあれ、『ハムレット』は地域や規模をとわず毎年、どこかの劇団が必ず上演する大人気演目なので、ぶじに生きているかぎり(笑)、タイミングがあえばいつかどこかで拝見できそうです。その日を、たのしみに待ちましょう。太宰治の『新ハムレット』上演もぜひ、いつか観たいです😁😄。人気ブログランキング本・書籍ランキングにほんブログ村
2024.05.20
全国指名手配されて逃亡半世紀のすえに亡くなった元テロリストらしき人物、身元証明できないので口座も持てず生活保護もうけられなかったのですね。真相明かすことなく偽名で正体を隠し通す潜伏生活・・・この人とケースはちがうのでしょうが、久しぶりに『カリスマ主婦』の山崎えり子さんを思い出しました。節約本の著者・山崎えり子にびっくり・・・!!山崎えり子大昔(笑)の拙日記より。ベストセラーの闇(駄)。2005年に『カリスマ主婦』逮捕の第一報きいたときは、てっきり「脱税かな?」と思いました(失礼)。結局、なんだったのか真相はわからず・・・2006年婦人公論7月22日号に掲載されたご本人の手記でも、指名手配犯と決めつけられた警察の誤認逮捕で人権侵害されたこと、頼る親もない不遇な境遇で薬物依存の親戚に搾取されたり本を出版してからも反社組織の人物に嫌がらせされたとご自身の不幸は縷々と述べておられるにもかかわらずなぜ身元を隠すために戸籍まで偽装せねばならなかったのかという核心にはいっさいふれておられませんね。相当なタブー(えり子さん個人の問題というより、マスコミが隠蔽する社会の闇部分に抵触?)があるのではとうたがってしまいます。想像の域を出ませんが、親の代からの密入国者で親戚も皆、非合法な手段で戸籍を手にいれたりいれなかったりとか???・・・ともかく、逮捕されるまで私、このかたのファンでした。簡素で無駄なく物を使いきり生かしきる、美しい暮らし。彼女が元祖ではなく、ルーツは戦前の主婦雑誌から21世紀現在の『婦人の友』や『暮しの手帖』まで、脈々と受け継がれている感じです。『公務員の仕事でドイツと日本を数年往復してドイツ人のシンプルでむだのない生活に感銘うけた』のがうりでしたが、経歴はすべて嘘で海外渡航したことは無くとうぜんドイツと無関係だそうで、にもかかわらず(さすが、ドイツ仕込み)と読者を納得させる文章力、ハイスペックには脱帽せざるをえませんが・・・わが愛読書(笑)、『山崎えり子のシンプル節約生活へようこそ。』(2005年・主婦の友社)と『あなたも家事上手に』〈1〉~〈3〉(1983~86年・婦人之友社)家族でドイツに数年駐在した『友の会』会員と思われるかたの記事が掲載されています。キーワード『ドイツ』がどこから出てきたのかと思ったら、このあたりからパクったのでしょうか(そのほかの、食材をむだにせず美味しく使い切るくふうや、厳選した道具を機能的につかいこなすテクも)。私、この『シンプル節約生活へようこそ』は大好きで、いまも愛読しています。最高級品にかこまれたゴージャスなセレブリティライフではなく、ふるくからある「良いもの」を実生活で役に立てながらセンス良く、すっきりと心地よいスタイル。彼女の『愛用品』、どれも素敵なのですがエシカルでサステナブル、ハイクオリティーでハイセンスなライフスタイルを体現するために(実家からもらってきた~)(母からゆずりうけた~)と称してわざわざ古物商やネットオークションでそれらしき中古の逸品をコレクターしたのかと想像すると、なんだか悲しくなります。火鉢や柱時計はともかく、いまもつかえる昭和中期のナショナル電気炊飯器なんて、どこでいくらで手に入れたのでしょう(保温機能付きの現在の炊飯器のほうが、ずっと割安だったりして?)。余談ですが、『愛用品』中に『母(または祖母)愛用の足踏みミシン』が入っていないのは、ちょっと残念でした(まったくよけいなおせわなのですが💦)。ハイブランドではないけれど愛用している年代物の上質な食器リストアップ(は、もしや向田邦子さんのパクり?)されているので、彼女は、やはり『被服』より『食物』『栄養』系の人なのかなと。もし逮捕がなければ、いずれ『母愛用のミシン』(シンガーミシンなら戦前のスコットランド製ではなく、さりげなく(笑)戦後の国産191Uあたり、またはジャノメやブラザー、三菱やリッカー等の国産品、ただし黒ミシンにかぎると想像)も登場したでしょうか、見たかった。富裕層(実際の彼女は当時まちがいなく富裕層だったと思いますが)でない、ごくふつうの(いわばアッパーマス?)つつましやかな、けれどもほんとうに自分のすきなものにだけかこまれた品の良い暮らしが、正体を偽って生きる彼女の理想形だったのでしょうか。彼女の片棒かついだ(同情的な表現すれば、彼女に運命狂わされた?)内縁の夫さんは、現在どうしているのでしょう(えり子さんの著書によれば、高専の先生で、事故で足が不自由)。うちの主人は「俺はカーチャンの正体を知ってる、わが家のトップシークレットだぞ」とわけ知り顔に申しますが😅、なにはなくとも「隠し事の無いごくふつうの平和な日常」こそ、ありがたく清々しいことを痛感させられます。山崎えり子さんが現在どこでどうなさっているかはわかりませんが(彼女がおっしゃることが正しいならば、今年還暦)どうかお元気で平和におだやかに生活しておられることをねがうのみ。追記、『ゆうゆう』2005年12月号よりえり子さんの自宅突撃インタビューにて掲載されているセイコーの置時計、(見出し)ドイツ人の生活にならってものを大切にする生活を実践「私が生まれたとき、両親が出産祝いのお返しにした時計です。現代のものにはないツヤや重みが気に入ってます」・・・との、えり子さん談。同じ時計・・・わが家にあります!!😂😂🤣🤣1985年ごろ、なき父がお祝い事に招待されて結婚式の引き出物に戴いたものです。げらげら😆😄。人気ブログランキング本・書籍ランキングにほんブログ村
2024.01.31
三浦哲郎先生の、珠玉の短編集のタイトルとは、関係ございません😅。騎士らしく(笑)、棒馬(ホビーホース)に騎乗するサー・ブライアン。プー「ぼく、ダイエット始めるんだよ、サー・ブライアン」サー・ブライアン「・・・それは、前にもきいたぞ」プー「今回は本気だよ!」サー・ブライアン「ハハハのハー、だ!」プー「ひどいや!」プー「ぼくがダイエットするっていっても、誰も 信じてくれないんだよ、ピグレット!」サー・ブライアンはこどものころ、棒馬に乗ってヴァンベリー・クロスに行き、白馬にまたがる貴婦人を拝んだことがあるのかなあ?😊いわゆる『おうまさんごっこ』、西洋では昔から幼児期のあそびとされてきたのでしょうが、近年ではフィンランドやロシアでローティーンの女の子たちのスポーツとして人気があるのだそうです。フィンランドのホビーホース現象 大きく飛躍ホビーホース:人々は馬の頭のついた棒にまたがってどこに向かうのか?シュールですが、可能性は無限なのでいつかオリンピックの種目になる日もくるかも?人気ブログランキング本・書籍ランキングにほんブログ村
2024.01.22
竜(ドラゴン)と騎士は、西洋の英雄伝説のアイコン、そして今年は、ちょうど辰年(笑)。ふたりは、名コンビ?ドラゴン「ちょっとちょっと!」ドラゴン「どこか、ぐあいでもわるいの?」サー・ブライアン「いいや・・・なぜかね?」ドラゴン「おれにちょっかいだしたり、しないからさ!」・・・かと思えば、不穏なふたり。ドラゴン「やい、いかさま野郎が!」サー・ブライアン「なんじゃと?」ドラゴン「おれの金かえせよ!」ドラゴン「誰もでてこないコンサートのチケットなんぞ 売りつけやがって!」サー・ブライアン「わしゃ、コンサートのことなんか 言ったおぼえはないぞ」サー・ブライアン「あのチケットでのう・・・」サー・ブライアン「国で最大級のロックグループ(巨石群)が みれるとこまで行ける と言うたんじゃ!」ん? サウスダコタのラシュモアといえば、アメリカの名所ですね。プーさんのすむ100エーカーの森は、イングランドでは・・・まあディズニーコミックスなので、こまかいことは気にしない😅。ついでに『ロックグループ』つながりで、ドラゴンがローリングストーンズのファンだったりして・・・と想像するのもおもしろいなあ😄。ドラゴンのバースデーパーティー。プー「ドラゴン、お誕生日おめでとう!」ドラゴン「よお、みんな、どうもありがとう!」プー「バースデーケーキ🎂、はじめようか?」ドラゴン「よっしゃあ! ろうそくだぜ!」プー「息をふかくすってえ・・・」ドラゴン「一にマネー、二にショー!」ドラゴン「三で用意、四で・・・」ふうーーーっ!!全員「やったね、ドラゴン!」全員「ぜんぶ火がついたよ!」ふつう、バースデーケーキ🎂のろうそくは吹き消すのですがドラゴンは火を噴く竜なので、逆に点火して、正解。サー・ブライアンもふくめて森のみんなで誕生日を祝う、なんだかんだいってもじつはなかよしでいいなあ😄😊。人気ブログランキング本・書籍ランキングにほんブログ村
2024.01.20
はずかしながら(笑)、私にもこのたび二次元で推しキャラができました💗。翻訳家の中川千尋さん監訳で1991年刊行された講談社刊・バイリンガルコミックブック・ウィニーザプー全4巻に登場する、新キャラクターの『サー・ブライアン』です🤗🤗。サー・ブライアンおよびドラゴンが登場するのはこのコミックのみで、ほかの『くまのプーさん』関連コミックやアニメではみたことがありません(他で『みたことあるよ!』とご存じのかたは、ぜひ教えてください😄)。たぶん、このふたりだけでメインがはれるほどインパクトつよいキャラクターだからではないかと思います(でも、プーさんのほのぼのした世界でこそ、魅せられるご両人でもあります😊)。ちなみに『サー・ブライアン』で検索すると、上位に『クイーン』のメンバーで世界的なミュージシャンのブライアン・メイさんが出てきました🤭。ナイトの称号授与されていらっしゃるのですね🤗。サー・ブライアン「これは、ピグレット、プーはどうしてしまったのじゃ?」ピグレット「あ、・・・ぼくたち午後に映画をみてきたんです、サー・ブライアン」ピグレット「それで、プーはかなしいところで心がこわれちゃったの」プー「クスン!😭(泣く)」サー・ブライアン「かなしいところ?」サー・ブライアン「・・・あの映画ならば、わしもみたぞ! 悲しいシーンなんてあったかね??」ピグレット「・・・映画館のポップコーンが売り切れてたところ!」(泣き続けるプー)プーさんが、はちみつ以外でかなしむのをみるのは、めずらしいなあ😅。サー・ブライアン「よくおきき、子供たち。・・・人生は40歳から始まるのじゃよ!」ピグレット「ぼく思うんだけど、サー・ブライアンは何歳だろう?」プー「きっとぼくらにはわからないよ、ピグレット!」いいなあ、このまったりした雰囲気😍。100エーカーの森の古城(城跡?)に住む老騎士・サー・ブライアン。もしかしてアイヴァンホーやシャーウッドのロビン・フッドとその仲間たちとも旧知の関係かも、いやそれより前にはアーサー王の円卓の騎士のひとりだったりして・・・と想像めぐらすのも、たのしいことです😊。人気ブログランキング本・書籍ランキングにほんブログ村
2024.01.18
元日のショックさめやらぬなか、訃報に驚きました。まぎれもなく日本を代表するフォトグラファーのおひとりですね。篠山紀信さんといえば、時代を彩る美女たちを美しく撮ったカメラマンというイメージつよいのですが、多岐にわたる膨大なお仕事されているようで、いま手元にある本、『シルクロード』。文庫なので写真が小さくて残念😅。こちらは狂王ルートヴィヒとよばれたルートヴィヒ二世のお城にまつわる写真集。ともに1983年刊、当時の篠山さんは多忙をきわめつつ写真家として最もお仕事充実していた時期だったでしょうか。『王の夢』一部から。居城に『ニーベルンゲンの歌』名シーンの壁画も多数あるようです。個人的には、篠山さんが撮り続けた若き日の坂東玉三郎さんの艶やかな舞台写真たくさん拝見したいなあと思います😊。ご冥福心よりお祈りします。本・書籍ランキングにほんブログ村
2024.01.05
O・ヘンリーの名作『賢者の贈り物』。クリスマスの定番といえるハートウォーミングなストーリーです。『若草物語』のオープニングに、南北戦争下で従軍牧師のお父さんの留守家庭を守りながらクリスマス🎄なのにゴージャスなプレゼント🎁もないことを嘆く四人姉妹が、お母さんにうながされてもっと貧窮した病人の大家族のもとに朝食を差し入れに行って、すがすがしい気持ちに充たされるエピソードがありました。おなじく『若草物語』のクライマックスで、戦地で病にたおれたお父さんの看病に行くお母さんの旅費をつくるため次女のジョーが自慢の美しいロングヘアを換金するエピがありましたが、もしやO・ヘンリーはここから着想得たのでしょうか。事件解決ののち、「いまは罪を赦すクリスマス🎄の時期だよ」と言って、あわれなコソ泥をみのがしてやるホームズ先生の、『青い紅玉』。私は残念ながらクリスチャンでもなんでもなく無信仰な俗物(笑)ですが『愛と赦しと癒しの日』であるクリスマス。というコンセプトは、心にしみます😁😄。願わくばウクライナはじめ世界各地の戦争、内戦、紛争が、すみやかに終息しますように。人気ブログランキング本・書籍ランキングにほんブログ村
2023.12.25
今年最後の年休(笑)をとった娘に引きずられて、映画『窓ぎわのトットちゃん』を観てきました。アニメーションと色彩はほんとうに素晴らしかった。子供時代の幸せな記憶が時間とともに風化して、どこにもないユートピア、この世ならぬ最も美しい思い出に昇華されている印象うけました。これはもう、フィクションというよりメルヘンだなあ。そして、すばらしい先生と個性豊かなかけがえないお友達のいる『トモエ学園』というメルヘンのユートピアは、やがて荒々しい現実(戦争の時代)に苛まれ淘汰されてゆく・・・私はまるで気が付きませんでしたが(恥)映画館を出た後で、娘が「年配のご婦人が、何人もすすり泣いてたよ」と教えてくれました。久しぶりの外でのランチ。チキンと九条ねぎのパスタ、量も多すぎず少なすぎず、美味しかった。人気ブログランキング芸術・人文ランキングにほんブログ村
2023.12.14
「お母さんの誕生日プレゼント🎁」と、娘がくれました。ありがとう😀😄!シャーロック・ホームズとジェレミー・ブレット2023年11月30日新刊、原著の出版は2020年。ジェレミー・ブレットさま没後4半世紀以上経っても、グラナダ版ホームズの根強い人気を実感します。・・・ちなみに第一シリーズでワトソンを演じたデビッド・バークの息子さんのトム・バークはやはりNHKで放映された『マスケティアーズ パリの四銃士』アトス役、『戦争と平和』ドーロホフ役でわが国でも知られる、実力派俳優として活躍なさっていますね。時代の流れを感じてしまう😃🙂・・・そういえばNHKでジェレミー・ブレット扮するホームズ先生の吹き替えではまり役だった露口茂さん、おげんきでしょうか😃。これから楽しみに、じっくり読もうと思います😊。人気ブログランキング本・書籍ランキングにほんブログ村
2023.12.12
坂本ミドリさんというかたの著書を、ぐうぜん古書店でゲットしました😊。1970年代に講談社の雑誌『なかよし』で活躍された漫画家さんと思うのですが、比較的早い時期に結婚して引退されているとか。卓抜したギャグセンス(笑)で、現在まで復刊のぞむファンのかたが少なくないようです。収録されている中編(全3話)、長年もういちどよみたかった(笑)作品に再会しました。記憶違いでなければ(笑)昭和48(1973)年『なかよし』発表、もう半世紀前ですね。当時(笑)私は、やっと小学校に入るか入らないかというところの鼻たれた(笑)幼児でしたが・・・ご近所の小学校高学年のお姉さん宅に入り浸って(笑)、本やマンガ雑誌をみせてもらっていました。まさしく昭和(笑)、いま思うとのどかな時代だったかも。こじき、いえホームレスの母子のマンガ。現在なら発表できない?『新コジキ伝』というタイトルもよくわからず、当時NHKで放映していた人形劇『新八犬伝』をなぞったのかなと、漠然と(笑)思っていました。本来はやんごとなき名家のかた!?リアルでみていたときは、子供だったのでそんなことわかりませんでしたが・・・石坂小路(いしざかこうじ)家、・・・ちなみに当時の石坂浩二さんは若手二枚目俳優で、現在の菅田将暉くんみたいなポジションだったのかな?・・・で、こうなる。どうみても、ルリ子ちゃんの感覚のほうがまともだなあ。逃げるに逃げられず、なぜか必ずお母さんに引き寄せられてしまう。『親ガチャ』や『毒親』などという単語は、当時は無かったのですが😖。食べるにも事欠くのに、なぜかブタ🐷を飼っていて・・・飢餓感に耐えかねてブタを食べようとするルリ子ちゃんの、リアルな迫力😲。・・・このブタと女の子のショッキングな攻防がおもしろくて、当時はげらげら笑ってたっけ(くたびれて年とったいまは、ぎゃくに笑えないかも)。少女マンガチックなシンデレラ的要素がまるでないわけでもなく、ときどき釣り合う良家から縁談が来たりもするのですが・・・お母さんが娘をさしおいて舞い上がってしまいことごとくぶち壊す😣😵。子供のころ読んだときは、最後がどうなったかまで覚えていなかったけれどもラストシーンが、これ。少女マンガにしては、あまりといえばあんまり。がんばれ、ルリ子ちゃん!😭😭というのも、むなしい(作者のかたも、べつにそこまで考えておられないとは思うけど😅😅)。今までは、引退された作家さんの作品はなかなか復刊されなかったのですが電子書籍の時代になれば過去の埋もれた名作も自在に拝見できるようになるのかな?それにしても、『三つ子の魂百まで』と申しますが昔から、感動するお話が苦手で、ギャグとナンセンスが好きで😣😖、我ながら(笑)ろくでもない子供だったというのがよくわかるのですがそこだけは今も、変わりません(困)。人気ブログランキング本・書籍ランキングにほんブログ村にほんブログ村
2023.12.04
検索すると、ほぼ毎年、どこかの劇団やプロダクションが製作発表している『ハムレット』。舞台劇だったりミュージカルだったり寸劇や朗読劇だったり、形式はさまざまですが。劇団BDPさまの『ハムレット・レポート』、これもいつかぜひ観たい・・・ですね。オーディションをかねるワークショップに参加した若者たちが、劇中劇や有名な科白を演じながら、劇中のキャラクターに重なる自分自身を見つめなおしてゆく・・・全く作品の世界観はちがうけど、ちょっと『コーラスライン』を思い出しました。ありがちな構成ですが、題材が『ハムレット』だといっそう奥深く、面白そう。願わくばこれから観劇できる機会がふえますように😊。人気ブログランキング芸術・人文ランキングにほんブログ村
2023.12.03
「国防に重点おくベトナムでは、日本の『オメガ』や『右向け左!』みたく『軍』を揶揄する作品て発表できないのかな」といったら、お父さん「・・・その前に、『ベトナム』をおちょくるようなマンガは、あかんやろう😣」???一瞬、なにを言ってるのか、わからず😵😶。「『オメガ』も『右向け左!』も、ベトナムをおちょくってないよ。(作中で)ベトナムと接点ないし」と言ったら、お父さんも勘違いに気づいたようで「あ、『オメガ』か。『キャットシットワン』かと思った」『キャットシットワン』はベトナム戦争をリアルに描いた劇画なのですが、キャラクターが動物なため、(うさぎ=米軍、ネコ=ベトナム。うさちゃんとネコちゃんの戦争。『地獄の黙示録』ならぬ、またの名を『地獄のピーターラビット』。)ベトナム戦争を茶化しているふうにベトナム人にはうけとられるのではないかという、お父さんの考え方らしいです。ベトナムに行ったり、ベトナム人と接してわかったのは、一般のみなさんはほぼイデオロギーなど無関係で、私どもと変わらず自由競争社会の次元で生活しておられること、しかし日本と異なり政府批判につながる言論はタブーのようです。日本のコミックはベトナムでも大人気のようですが、やはり『軍』を舞台にしたギャグ漫画とか(人民委員会の検閲があり)好ましくないんだろうなと、想像。人気ブログランキング本・書籍ランキングにほんブログ村
2023.11.30
名作の数だけ偽作あり。というかどうかは、存じませんが😃😄。好きな作品だとスピンオフから改変されたドラマ、果ては二次創作(パロディ?)まで、種々拝見したくなります。これって、『おたく』の習性かなあ😃😄。昔は版権や著作権に現代ほどうるさくなかったせいか、有名な作品にはいろんなヴァージョン存在する可能性があるとか。そもそもシェイクスピアにしてからが『ロミオとジュリエット』の原典はヴェローナの伝説、『ハムレット』は北欧の英雄伝説『アムレート』に由来するといいます。『アムレート』の相似は継父殺害のみで、シェイクスピアの『ハムレット』よりはるかに荒々しく殺伐とした内容のようです。近世近代までの演劇は、お客の意向を組んで同じ演目を日替わりに悲劇と喜劇で上演することもざらにあったとか、現代まで悲劇として名高い作品のハッピーエンド版もたくさんあったのでしょうか。観てみたい😍😊・・・。定番の『悲劇』をハッピーエンドにするのはかなり難しそうですが、へたすると『おふざけでないよ😣😶』とあきれるほど白々しくなってしまうおそれもあり、感嘆するような『じょうずなおふざけ』ならば、ぜひ拝見したいですが、そこはやはり、『三銃士』のデュマや井上ひさしほどの天才劇作家でなければ望めないかも。・・・そのデュマの戯曲『ハムレット』を下敷きにしたのがトマのオペラ『ハムレット(フランス語読みなので『アムレ』)』なのだそうです。こことこちらで解説してくださっていますが、あらすじ読むかぎり、よくできてるなあと感心。ただしこれがハッピーエンドとは、うなずけません😅。ハムレットが死すことなく王に即位するという結末のみで、ハッピーエンドに分類されて作品の評価も低くなった・・・のだとしたら、とても残念です。『オペラは手ごわい』で著者の岸純信さんは『トマの大胆』のコンテンツを、こう締めくくっておられます。・・・父の敵を斃したとはいえ、不義の母は修道院に向かい、恋人オフェリは狂い死に、その兄ラエルトの憎しみを受けるアムレットには、もはや平安の時は訪れない。心の拠り所をすべて失った彼は、真の孤独を抱えつつこの先の人生を全うしなければならないのである。人々の歓呼の声が盛大であればあるほど、王子の虚しさもいっそう鮮やかになる。それはまさに、オペラだからこそ描ける真実味。原作を超えるその無常観は、いまも色褪せてはいない。ここまでドラマティックではないにせよ、私たちが普遍的に「生きる」こと自体に、どこか通じるものがあると思うのです。傷つけたり自分も傷ついたり、好意もっている人をなぜか苦しめて悲しい別離になったり、つまらない誤解から他者の理不尽な憎しみを受けたり、愛する誰かに先立たれたり・・・それでも、気に入らない相手だからといって簡単に命奪うわけにもいかないし、自ら命をたつわけにもいかず、生命果つるまで悲喜こもごも、運も不運も抱えながら生き続けねばならない。劇のエンディングのように華々しく死すことはできないけれども、真摯に生きるなかにこそ、ささやかでもよろこびや希望の灯を見出すときもある。トマ版に準拠した『ハムレット』、『ロミオとジュリエット』や『1789バスティーユ』でヒットつづけるフレンチロックミュージカルでぜひ製作してほしい、翻案してわが国でも上演してほしいと願います。かなり本気です😊。ところで、まるっと(笑)、ほんとに文字通り『ハッピーエンドのハムレット』も存在するそうで、検索したかぎりでは2014年と2021年に上演されているようです。画像の文字が小さくて見えづらいのですがどちらも脚本・演出・振付『中山眞弓』さんとおっしゃる同名のかたなので、同じ作品(キャストはちがうのでしょうが)の可能性高いかなと。記事拝見すると、楽しい内容のミュージカルでコメディーなのかなと、想像します😊。こちらもぜひ観てみたい・・・トシをとって人生につかれる(笑)と、笑って幸せになれるストーリーがいっそう恋しくなりますね🥰🥰。芸術・人文ランキングにほんブログ村
2023.11.27
あの『超人ロック』の聖悠紀先生が1980年にコミカライズした『ハムレット』。オフィーリアとガートルード妃。聖悠紀先生の描く女性たちは美しいなあ💗。お父さんのポローニアスを愛するハムレットに誤って殺害され、精神崩壊するオフィーリア😢。狂気にとらわれているにもかかわらず、あくまで可憐なオフィーリア。オフィーリアの死。繊細なタッチがなんとも、少女マンガっぽい🥀。メインキャラクターが全員悲劇的な最期を遂げる『ハムレット』も何世代もの親しい人たちの衰亡を傍観しながら永遠に不老不死の『超人ロック』も、どちらもやるせなさを感じてしまいます。人気ブログランキング本・書籍ランキングにほんブログ村
2023.11.26
伊集院静さんの訃報。がん公表からあまりにはやいお別れに、悄然とするばかり。酒と賭博と、女性たちを愛し愛され・・・なき父が「良い文章書くねえ」と、高い評価していました。私、いつものことながら(恥)「遅れてきたファン」になってしまうかも。今年は(毎年なのでしょうが)、時代をつくったみなさまの訃報が殊に多いような、自分自身の「老い」をも実感します。いまは天上で、夏目雅子さんや色川武大先生とも再会よろこんでいらっしゃるでしょうか。直木賞受賞も経て30年以上、終生の伴侶となり作家生活を支えた奥様の篠ひろ子さんの心境お察しするのみ。ご冥福お祈りいたします。本・書籍ランキングにほんブログ村
2023.11.24
『様式美』の話をしているうちに、なぜか話題が『寅さん』に。『様式美』といえば、演劇全般がそうなのでしょうが・・・時代劇、刑事ドラマ、特撮シリーズ。問題解決に導かねばならないので、だいたい起承転結は決まっていますね。もちろん『ゴジラ』も。さきがよめてしまうのですが、それでも人気衰えないのは、視聴者が予定調和に癒されるせいでしょうか。『寅さん』のベースは人情噺だけど、放浪する寅さんの行く先々になぜか困っている美女が現れて、美女に一生懸命親切にしているうちに寅さんは美女に愛されていると思い込んで舞い上がり、しかし寅さんが浮かれている最中に、美女の夫だか恋人だかが現れて元さやにおさまり、寅さんはぼろぎれのようにすてられてジエンド・・・もなにも、そもそも美女のほうは寅さんが勝手に浮かれて舞い上がっていることに気づいてすらいないという、無残な結末のワンパターン。(とわかったようなことかいていますが、寅さん映画ぜんぶみてるわけではないので・・・「ちがうよ」というかたおられましたら、ご教示こうしだいでございます。)・・・というようなことを娘に話すと、娘「寅さん、かわいそう😥」私「だけどシリーズ50本近く作られたってことは(渥美さん存命中に製作された映画は48本?)、すくなくとも50人近い『マドンナ』が現れて寅さんも50回近く幸せになったんだよね?」娘「それでも『島耕作』より同情できる🥺」・・・寅さんと島耕作を比較する発想はなかったので、お腹を抱えて笑ってしまいましたが😆😆・・・『島耕作』シリーズって、結局成功者の軌跡と思っていましたが最近は・・・島耕作と、ライフサイクルのどこかで少しでも接点持ったキャラ(学生時代の友人、職場の同僚、上司、部下、恋愛関係にあった女性たち)がほぼ全員不幸になったり悲惨な最期を遂げるほうが怖くて気になっています。しかも、島耕作本人は悪意などみじんもなく、あくまでのほほんとしている、そもそもこのかた怒ったり憎んだりのネガティブな感情があまりないような(好きなのは女性といちゃつくことだけで😅😅)。愚息が「厄病神・島耕作」と失礼なこと申しておりましたが。寅さんと島耕作の最大の違いは、寅さんはいるだけでまわりの人を幸せにする。島耕作は不幸にする。もちろんどちらも意図的ではない。しかし、わざとならともかくなんの敵意もないのに存在するだけで誰かを不幸にするといわれても困りますよね😞😞。できることならまわりを幸せにする存在でありたいと誰もが願うでしょうが・・・自分で選べないというのは、つらいものです。まあ、それもまた『ドラマ』であってそこにいくつもの悲喜劇がうまれるのでしょうか。人気ブログランキング本・書籍ランキングにほんブログ村
2023.11.05
映画化されたベストセラー『アルキメデスの大戦』最新刊より。お父さんが、「カーチャンのすきな東條閣下だぞ」と教えてくれました。表紙を見て、「東條閣下に御髪があるよ」と言ったら、お父さんは「まだ若いころなんやろう(あっさり)」地球儀に寄り添い地球儀を抱く東條閣下、どこかで見たような・・・と思ったら、これはチャップリンの名作『独裁者』へのオマージュなのでしょうか(チャップリン扮する独裁者が、地球に見立てたボールをポンポン蹴って遊び戯れながら、『世界は私のものだ』とばかり歓喜雀躍する有名なシーンがありますね)。・・・史実の、実際の東條閣下は、(たぶん)そのような御方ではなかった。と思うのですが。人気ブログランキング本・書籍ランキングにほんブログ村
2023.11.02
擬人化された?どうぶつマンガ愛好家を総称して『ケモナー』とか『人でなし』というのだそうです。イヌの軍隊漫画『巻きシッポ帝国』。既刊3巻、作者のかたが他の作品(動物マンガではない)に傾注していて、新作は出ていないようですが・・・続巻に、期待します。ヒロインのフサフサ娘、ミンミンがキュート。もの思うようすが、少女マンガチックで、萌えます💗。主人公のリク伍長と上官のパッチ少尉。ミンミン、窓辺にて、なに思っているの?こちらはロシア出身の若手漫画家のかたの衝撃作『サバキスタン』。架空の巨大独裁国家『サバキスタン』の何世代かにわたる変貌が描かれています。『巻きシッポ帝国』のたぐいかと思いきや、内容はかなり重く、疲れているときや心がよわっているとき(笑)読むとトラウマになりそう。言論や思想の自由無き圧制下に生きる人々にとっていかに精神的自由が尊く、命とひきかえにも希求してやまないものであるか。サバーカとはロシア語で『犬』、サバキスタンは『犬の国』とでもいいましょうか。ヴォルクは『狼』。強権国家に統合された小国出身の転入生。サバーカでないというだけで、クラスメートに冷笑されクラス担任にも冷たい目でみられるヴォルクの少年。かわいそうで泣けてくる😥のですが、実際はもっと苛酷な現実があったかも(いま現在も)。全3巻となっていますが、ペレストロイカから体制崩壊、新国家設立から現在まで、成長しながらヴォルクの少年がどんな半生を送ったのか、ぜひ知りたいです。続刊あるいは番外編に期待。おまけ、なぜか『コロコロアニキ』(小学館)に掲載された小林源文先生のセルフパロディ??コミケにて、銃で脅される小林源文先生、「いつになったらキャットシットワンの新刊がでるんだよ」「死にたいかエッ!!」「ボクのワッペンが売れないだろ!」・・・てか、キャットシットワンに、こんなねずみさん出てきたっけ??😅😅どうも失礼しました。人気ブログランキング本・書籍ランキングにほんブログ村
2023.11.01
図書館で予約して、借りてきた本😊。私どもの居住する市の図書館は、大幅な蔵書の整理(断捨離?)なさっているのか、他市からの取り寄せが多くて・・・他市お取り寄せだと、待ち時間長く、貸出期間延長できないデメリットもありますが、いつも図書館にお世話になってる身(笑)としては、感謝こそすれあまり文句はいえません。昭和57(1982)年刊。このチープ感(笑)は、昭和後期のレトロかも😍😍。著者の佐藤有文さんは、雑誌『ムー』でも活躍なさったオカルト研究家で、名著『世界妖怪図鑑』とか、好きだったなあ💗。ルルドの泉と聖ベルナデッタ。『シャーロック・ホームズ』原作者で、医師でもあるコナン・ドイル先生が幻惑された『妖精事件』。『呪いのダイヤ』。子供のころ(いまもだけど)、高価な宝石などとは一生無縁と思っていました。いわくありげな逸品(ジュエリーにかぎらず)のひめられたエピソード、たくさんあるのでしょうね。『吸血鬼ドラキュラ』のモデルとされるワラキア公国のドラクル公ヴラド・ツェペシュ。笑い話同様、世界の怖い話・怪奇ものも、とてものどかでなつかしいですね。人気ブログランキング本・書籍ランキングにほんブログ村にほんブログ村
2023.10.31
『金は天下のまわりもの』いつごろの歌でしょうか。『池田』(池田勇人先生?)と『ジョンソン』(ベトナム戦争激化した時代のアメリカ大統領)とあるところからして、1965年前後?現在ならば『岸田』さんと『バイデン』さんにおきかわるのでしょうか(ぞっとしないなあ・・・)。それにしても、妙に今日的。物価値上げに安月給なんでもそろっているけれど/それは見るだけ見せるだけ身につまされます。しかし。結論が『みんな政府がわるい』とは。まあヤケになってるのかなとは思うけど、基本的になんでも自分以外の誰かのせいにする風潮は、あまりいただけないような。こういうところが左派インテリソングなのかなあ。画像は、1969年暮しの手帖100号から。都心部の住宅難は半世紀以上前から連綿とつづいているのですね(悲)。人気ブログランキング本・書籍ランキングにほんブログ村
2023.10.21
青空文庫で、全文が読めます。上演もされているんですね!youtubeにあげてくださっているのを拝見しましたが、いや面白い!演じるみなさまの巧みな語り口に、げらげら笑わせていただきました😂😂🤣🤣。どこがどう面白い?と聞かれるとぎゃくに困りますが・・・このおもしろさは落語だなあと思いました。・・・落語というのは、文章で読むと登場人物をひたすら小馬鹿にする内容でなんじゃこりゃあ😵😵となるらしいのですが、噺家さんの軽妙な話術にのせられるとげらげら🤣🤣😆😂大笑いがとまらなくなってしまう、その感覚に通じるなと。といっても、何人もの登場人物が亡くなってるし、ユーモラスとニヒリズムが混在しているさまは、やはり太宰。『小人閑居して不善をなす』を地でゆくような、懐かしい昭和のホームドラマ、家庭内悲喜劇を観ているごときくすぐったさ(発表されたのも昭和16年)。このハムレットは、『斜陽名家の、ひねくれたアホぼん😷』にしかみえない、若き日の太宰ご自身を投影しているとされるのもうなずける。インテリだけど頭でっかちで甘ったれた反抗的な若者を取り巻く、周囲のドタバタ悲喜劇(とはいっても、じつはハムレットがいようがいまいがみなそれぞれ思うところあって逡巡している、それをみぬいているハムレットはいっそういじけるという悪循環🙄)。シェイクスピアの原作通りなのは、クローディアスの先王暗殺?のみで、実はその場面を目撃していたことをポローニアスに仄めかされたクローディアスは動転のあまりポローニアスを殺し、先王が亡くなった原因を聞きポローニアス刺殺を覗き見てしまったガ―トルード王妃は錯乱して入水自殺、さらにノルウェー軍がデンマーク領に攻め込み戦争が始まる(ハムレットがずっとうじうじしているあいだに)。動画とは別バージョンですが最近も舞台上演されているようで、これは、再演されたら拝見したいなあ😍。衣装デザインもおもしろい🥰。パクリ、パロディ、戯作。表現はさまざまですが面白いものは面白い、つまらないものはつまらない。そして面白いものならば偽作・戯作とわずたくさん拝見したいです。人気ブログランキング本・書籍ランキングにほんブログ村
2023.10.19
本日は13日の金曜日です。そして今月は10月で、ハロウィーンのイベントシーズンでもあります。夕方に、図書館に今日が返却期限の本数冊返しに行き、新たに学研の怪奇ミステリー本(児童向け)(笑)の予約お願いしてきました。まくらもとに、日本やヨーロッパ各地の怪奇民話や伝承ミステリーのたぐいを積み重ねて、秋の夜長(笑)をゆっくり、楽しみたいです。現実に、奇怪な恐ろしい事件が次々発生し、世界各地で紛争や内戦が絶えないなか、のどかな怖い昔話や懐かしい怪談を愉しめるとてもしあわせで恵まれた環境(お金は、ありませんが😅😅)にあることに、感謝ばかりです。人気ブログランキング本・書籍ランキングにほんブログ村
2023.10.13
誤解をよんでしまうタイトルですが(もうしわけありません)、『推し活』するのでなく、『推し活』という現象が、おもしろいなと感じます。『推し活』といえば好きなアイドルを応援するファン活動と思っているのですが。5人に1人がやっている「推し活」とは? 意味と活動内容を解説推し活とは? 種類やメリットを初心者向けに徹底解説!推し活とは何を指す? 推し活の内容やメリット、楽しみ方について紹介芸能人にかぎらず2次元のアニキャラやゲームキャラ、小説やドラマのキャラクターや歴史上の人物、そもそも『人』に限るわけでなく『もの』、機械や建築や玩具まで幅広く対象になるようです。私自身は、それなりに好きなものはたくさん(笑)ありますが、体力と集中力と、もちろんお金もないので(これが最大の原因?)『推し活』できる度量がありません😅😅。いろんなエピ拝見していると、たとえば韓流スターのファンで来日公演のみならず韓国のコンサートツアーまで追っかけするかた、韓国でロケ地めぐりされるかた、ファンサイト製作運営するかた、海外遠征でオリジナルグッズ爆買いするかた・・・どれも凄いなあと圧倒されます。お金の問題ばかりでなく気力、体力もそうとうフル回転しますね。そこまで好きで、熱愛しているということが、うらやましくもあり驚嘆に値します。もちろん『推し活』にのめり込みすぎて散財したり、家事育児がおろそかになって離婚騒動は困りますが経済的また生活破綻しないレベルで日々の励みになればそれにこしたこともないような。画像は、法律のプロが解説する推し活本、自分でも知らぬ間に脱法にならないように(苦笑)、少しずつ読んでいこうと思います。ひとつ気づいたこと、こちらのサイトから引用、昭和の頃、“アイドルのファンは結婚したら卒業するもの”という認識がありました。しかし、平成に入って以降、その価値観は徐々に変わっていき、現在では30代や40代になっても、アイドルのライブ会場に足を運べる風潮が出来上がりました。好きな人をずっと追い掛けられる時代に突入したのです。私どもが子供のころは、10代のアイドルにはまるのはやはり10代の中高生(せいぜい大学生まで)がメインだったと思いますが今や親子二代どころかお祖母さまも加わり3世代で追っかけしても周囲の眼を気にする必要すらありません。それはとてもよいことですが、なんでもありで、かつてないほど自由を謳歌できる現代果たしてそれだけなのか・・・市場経済の活性化?で、働き盛りの年代から中高年以上の『お金を持っていて、お金をつかえる世代』が『推し』にはまるように、メディアや芸能プロが仕掛けているようにもみえます(10代の子だと、いくら熱狂的なファンでも切れる身銭はたかがしれていそう)。おどるのはとてもたのしいですが、誰かにおどらされていないかかえりみるのも大人の年代ならば大切かもしれませんね。それでも『推し活』なさっているかたは率直に、とてもうらやましいです😊。人気ブログランキング本・書籍ランキングにほんブログ村
2023.10.10
『あわれ彼女は娼婦』のモデルになったといわれている実在の事件『ラヴァレ家のジュリアンとマルグリット』をモチーフに、2015年フランスで製作された映画、邦題『禁断のエチュード マルグリットとジュリアン』国内でDVD化はされていないようですが各社がネット配信しているみたいで、アマゾンプライムで視聴できました。風景描写がとても美しいです(ロケ地はノルマンディー? ブルターニュ地方でしょうか)。誰も幸福にならない、行き着く先は『破滅』と『死』しかない禁断の兄妹愛ですが、主人公のふたりがいかにも世間ずれしていない、若い綺麗な人たちなので、共感してしまいます(悲恋ものはこうでなきゃ)。純粋で、悪意などみじんもないのに禁じられた愛を止められなくて、周囲の全員を不幸にしてしまうやるせなさ。地方領主の広大な敷地の御屋敷で、仲良しの兄妹として育ったジュリアンとマルグリット。思春期にさしかかるころ、ジュリアンは長兄とともに親元を離れて寄宿学校で学ぶことになり(17世紀当時の貴族の日常?)屋敷に残されたマルグリットはジュリアンの帰りを待ち続ける。イタリア、イングランドおよびパリと各地で学び成長したジュリアンが帰宅したときマルグリットも美しく成長し、降るような縁談になやまされていた。長い歳月を経て再会したふたりだったが幼いころの恋のめばえは消えるどころかいっそう激しく燃え上がる。ふたりの関係を危惧した両親と神父は、マルグリットの結婚を急かせるのだが。べつに虐待とか歪んだ幼時体験があるわけでもなくむしろ恵まれた環境で両親の愛に包まれて育ったのに、運命的な背徳の道をえらばざるをえないふたり。ジュリアンの勉学中という理由で強制的に長年距離をおかれても、愛情深い両親や上のお兄さん(この人が家督を継ぐ立場だと思う)も、ふたりの絆のまえに全く無力でしかない、それがかえってなんとも切なく、観る者の胸をうつ。周囲にすすめられるがままに、親子ほど歳の離れたお金持ちの役人と結婚するマルグリット。しかし彼女は頑として夫婦生活を拒絶、忠実な乳母を介してジュリアンとかわす愛の往復書簡だけが生きる支えとなるが。マルグリットがヒロインなので彼女に同調するつくりになっていますがこの下りはいただけない、意に沿わぬにせよ結婚を選択したからには相応の覚悟は必要で自ら夫との関係を悪くしてどうする・・・という感じですかね。禁断の愛に生きるふたりはともかく無関係な夫まで不幸にしなくていいのに(苦笑)不幸にする、いっそ結婚などせずにほとぼりがさめるまでふたりで広大な領地の僻地にでも身を隠せばよかったものを・・・と余計なこと考えるのはトシのせいでしょうか。17世紀の時代、女性が生きる道は結婚して嫁に行くしかなかったのですね。ジュリアンの手引きで婚家を脱出するマルグリット、怒り心頭の夫はふたりを不義密通と近親相○で告訴する(この時代だと、近親相○は斬首刑?)。嘆き悲しみながらも、愛する息子と娘の味方となる母はふたりをそっと逃亡させてやるのだが。・・・どうにも、衝動的・無鉄砲で計画性の無い人ばかりなのは困る、だから視聴者の胸をうつのかもしれませんが、遠方に逃げるにせよまず、きちんと逃亡計画たてなきゃ。資金だって必要だろうし、そこはお母さん、年の功で助言してあげないと。鳥かごをあけるように、いきなりひな鳥を野に放ってどうする??・・・夫も、死罪になるとわかっていて新妻とその兄を告訴するのはちょっとやりすぎな気が(甘い?)二人の実家は貴族で資産家なんだから結婚不履行でごっそり慰謝料まきあげるくらいにすればよかったのに(と、現在の基準でものを考えるのも、野暮になるのでしょうね)。むしろそのくらい、夫がマルグリットに惚れぬいていたという描写があれば彼の怒りにもっと深みが出たような(どちらにせよ、この人はかわいそうです)。絶望的な逃避行は激しい愛に満ちたつかの間の時間でもあった(この状況は『テス』のラストシーンに似てるなあと)。イギリス海峡を目前にした海岸で司直に逮捕されるふたり。すでにマルグリットはみごもっていて・・・基本的に、登場人物に悪人は誰もいないのに全員が不幸になる、それが禁断の恋の結末なのでしょうか。もちろん21世紀現代では、少なくとも先進国では兄妹や姉弟で恋愛したからといって罰せられることはないでしょうが、遺伝子の問題もあり、社会的に認められる関係でもなく禁忌には違いありません。『あわれ彼女は娼婦』では主人公たちの唯一の理解者というべき恩師である修道士にジョバンニが実の妹を愛する苦悩を告解しますが、修道士もさすがにこの愛を祝福できない、ふたりのあいだに距離を置きなさい。忘れるよう努めなさい。他の異性を愛しなさい。としか助言できず、これは現代のカウンセリングでも同様なのではと思います。それでも、禁断の愛を断念できず成就させることで茨の道を歩まねばならない人も世の中に決していないわけではないであろうことを思えば、自分や自分のまわりが、今までそのような事例と無縁できたことはほんとうに幸運だと実感せざるをえません(決して性的マイノリティを差別する意図はございません)。・・・ふたりが処刑されたあと、ぶじ生まれた赤ちゃんをナースからひきとり馬車で領地へともどってゆくお父さんとお兄さん。監督やプロデューサーは忘れ形見である赤ちゃんに悲劇の中の救いを見出したのでしょうか。たぶん幼き日のジュリアンとマルグリット同様、祖父母と伯父の愛情をいっしんにうけて育つであろうことは不幸中の幸いですが、いずれ成長して自分の出生のひみつを知ったら、罪のない子まで気の毒なことになりそうで、決して無条件によろこべない、前途に暗雲とかすかな希望が交錯する未来。・・・17世紀々とくりかえしていますが(笑)、映画のオープニングにはヘリコプターが登場、自動車やふたりを追う制服の警官、さらに登場人物たちの衣装はどうみても20世紀後半(幼き日のジュリアンはマルグリットのポートレートを折りたたみ式カメラで撮影)これは非日常感・非現実感で視聴者を夢心地にさせる演出効果なのでしょうね。シャトーと森や草原、疾走する馬、枯れ葉舞う木立や海岸などフランスの地方の風物の撮影が美しく、映像美きわだつ為にいっそう、恋愛悲劇の索漠感が後を引きます。佳い作品観ることができました。人気ブログランキング本・書籍ランキングにほんブログ村
2023.10.07
図書館で借りてきました。原作者ジョン・フォード版『ロミオとジュリエット』というべき『あわれ彼女は娼婦』。イタリアのパルマを舞台に近親婚の禁忌を犯した兄妹の純愛と悲劇なのですが、小田島雄志先生の名訳で、とても読みやすかったです。なんでもありにみえる21世紀現在でも数少ない恋愛のタブー、ましてや17世紀の発表当時はセンセーショナルだったと思われますが、主人公たちをとりまく周囲のドロドロ感が半端なく逆に愛し合う兄妹が純粋で清らかに浮かび上がってくる不思議。求婚者たちのあらそい、恨み多きソランゾ卿とまちがえて罪もないヴァーゲットを殺害したグリマルディは貴族で枢機卿の縁故であるがゆえに罪の裁きもうけずローマに送還されただけにとどまり、コキュにされた復讐のために、恋敵をおびきよせてだまし討ちするべくソランゾが催した宴の席は血で血を洗う死闘の修羅場となり結果ソランゾもジョバンニも討たれ(愛する妹のアナベラは饗宴の直前にジョバンニに心臓を一突きされて永遠の眠りについているので事実上の心中?)、それぞれの財宝は枢機卿が没収してローマ教皇庁に寄進することを宣言して幕。なんとも無残な悲劇の結末ですが、これは腐敗した?カトリックの本拠地ローマ教皇庁に対するあてこすりおよび英国国教会に媚びへつらっているのではとかんぐってしまいます(エリザベス女王の父・ヘンリ―8世がお妃を次々とりかえるために離婚を許さないカトリックから離脱して設立したのが英国国教会😅😅)。兄妹間の熱烈な禁断の愛と妊娠をカモフラージュする当て馬としてアナベラが結婚を了承したソランゾ卿はこの点ではまったく被害者なのですが、あろうことか婚礼の席でかつて自分がもてあそんで捨てた人妻に旧悪をばらされる失態あり、みずからの不行跡はたなにあげてコキュにされたことに怒り狂い新妻を責めさいなむモラハラ夫で、あまり同情できない不遜な人物に描かれているのは劇として上手い、その従者でスペイン人のヴァスケスは非常に有能で忠実な召使としてキャラが立っており人妻と相通じるとみせかけて主人を毒殺から救ったりアナベラの乳母を篭絡してお腹の子の父親を探り出したりと大活躍。これは舞台観劇したくなる、憎らしい悪党か、主人に誠をつくす忠臣か、その両方か、ヴァスケスを演じる俳優さんの表現によってずいぶん印象が変わりそうです。1961年にあのルキノ・ヴィスコンティ演出でパリで上演されたときの主役は当時婚約中だった若き日のアラン・ドロンとロミー・シュナイダー。文字通り花も色褪せるほどに、美しい御二方だったことでしょう。1971年にはシャーロット・ランプリング主演で『さらば美しき人』の邦題で映画化されています。残念ながら今のところネット配信はないようですがソフト化されていてDVDは手に入りやすそうです。いつかみたいのですが・・・きっと映画版は悲恋に重点がおかれて、ソランゾ卿の従者ごとき脇役は登場しないかもしれませんね😅。人気ブログランキング本・書籍ランキングにほんブログ村
2023.10.05
・・・気づいたのですが、ルドルフ皇太子とマリー・ヴェッツェラの交際が始まった1888年は、まさしく19世紀末。英国ではヴィクトリア朝時代。架空ですが、あのシャーロック・ホームズが活躍した同時代ですね。おはずかしいですが(苦笑)私はトンデモとナンセンス、通常だとありえないような無関係な組み合わせ(駄)が大好きです😅😅。ここからまったくの妄想ですが・・・『うたかたの恋』の真相究明するホームズせんせいなんて、いいなあ😍😍。----------------------------------------------オーストリア・ハンガリー帝国政府から極秘の依頼をうけ、マイヤーリンク事件の真相を捜査するホームズ。浮かび上がってきたのは帝国打倒の数々の工作活動、急先鋒のボヘミア独立運動家は皇太子を担ぎ上げ、親ユダヤの皇太子を利用してユダヤ資本から莫大な活動費を享受していた。いっぽう、やはりユダヤ系資本と結託した皇太子と親交深い反政府活動グループは革命遂行のあかつきには、ほかならぬ皇太子殿下を共和国初代大統領に就任させると誘う。しかし皇太子の逡巡や考えの甘さもあり、グループの計画は頓挫。あまりにも多くを知りすぎた皇太子は、口封じに・・・・・・秘密裏にテロ首謀者たちが処刑され組織が壊滅したのち、不幸な老皇帝は謁見したホームズにお礼を述べ、うちとけて語り合う。老帝「・・・そなたのおかげで、わが帝国も今しばし、生きながらえることが出来ようぞ」ホームズ「・・・恐れながら陛下、より巨大な原動力がふたたび、みたびと出てまいりましょう。時代は激しくうごいております。われわれはいやが応もなく、その傍観者とならざるを得ません」老帝「・・・君もそうか。余とともに、つかの間の残照の中に佇んでいるのだな」カッコいい😆😆😆!!(←自分で書きながら恥ずかしい😖😖)こんな設定のパスティーシュ、既存かもしくはどなたかが発表してくださらないかなあ😃😃。ぜひ挟んでほしいエピソード、マイヤーリンクの現地調査で、暮れなずむ夕空に、美しいマリー・ヴェッツェラの幻影をみるホームズ先生、思わず独り言つ。「ひとは花のごとく散る・・・」「なんと儚く、彼女はうつくしい生命を散らしたのか」・・・原作のシャーロック・ホームズせんせいは恋愛に全く関心が無く、科学と論理的思考の権化のように思われていますが原作の連作短編を数々読んでいると、どうしてどうして決してその心は木石ではなく、ちゃんと人情味を解する人格者でございます😊。お粗末な個人ブログの妄想(爆)、失礼いたしました。大好きなグラナダTV版オープニング、ガラケー時代は、携帯の着信音にしておりました💗。人気ブログランキング本・書籍ランキングにほんブログ村
2023.09.29
動画ふくめネット検索していると、ときどき思わぬお宝を掘り当てます😊。1993年上演のオペラ『マイヤーリング』、残念ながら(笑)イタリア語で、字幕もないので私にはちんぷんかんぷん(無教養な悲しさ😅😅)。そしてこちらはなんと!本場ウィーンのミュージカル『ルドルフ』、しかも英語の字幕つき!!あげてくださったかた、ありがとうございます😂😂😂。いうまでもなく歌とアクションはすばらしいのですが主役のおふたりが・・・どちらかといえば分別ざかりの堂々たる風格で、観ている側の息がとまるほどのみめうるわしさとはまいりません(ごめんなさい!)。ヒロインのマリー・ヴェッツェラより、私にはステファニー妃役のかたのほうがはるかに美人にみえます。さすが本場・ウインナワルツのシーンは圧巻💗。演出も構成も、主人公とヒロインのビジュアルの美しさもキャストのみなさまの実力もわが国の帝劇版は本家本元のウィーンに決してひけをとらないと思います。(みたことないけど、韓国ミュージカルだとさらに綺麗な俳優さんぞろいなのかしら?)帝国劇場の2008年版では、マリー・ヴェッツェラは『ミス・サイゴン』のヒロイン・キムがはまり役の笹本玲奈さん。2012年版のマリーには宝塚・元娘役の和音美桜さん。どちらも観たいなあ😍😍。可憐のきわみでしょうね🤭🤭🤭。念ずれば叶う。ことを信じて、いつか帝劇版の『ルドルフ~』を全編とおして視聴できますように😊。人気ブログランキング本・書籍ランキングにほんブログ村
2023.09.28
1888年4月、17歳の少女マリー・ヴェッツェラは馬術場で、初めて間近でルドルフ皇太子を見て、胸ときめかした。1888年秋、夏の家族旅行からウィーンに戻った彼女は大胆にも皇太子に恋文を出す。思いがけず、会ってお話がしたいとの返信をもらい、有頂天になる。1888年11月、運命的な出会い。3か月ほどは、人目を忍びながらも幸福な恋愛の時期。皇太子がローマ法王庁に離婚要請して拒絶されたことがフランツ・ヨーゼフ帝に連絡され、皇帝の激怒はもちろんのことふたりの関係は明るみに。もはや臆面もなくドイツ大使主催の大夜会にマリーを伴って出席したルドルフはステファニー妃の目前でマリーとだけ、踊り明かした。1889年1月28日皇帝と皇太子の激しい言い争い。1月29日皇太子は狩猟と称してひそかにマリーを連れてマイヤーリンクにむかう。そして運命の、翌1月30日。侍従が施錠されたドアを破って室内に入ると、朝の薄光に寝台に横たわるふたりの遺体を発見した・・・『ルドルフ ザ・ラスト・キス』各国のミュージカルのワンシーン。名曲ですね。マリーは貿易で財を成した資産家の令嬢とはいうものの家柄は成り上がり男爵家にすぎず、本来王宮に出入りもできない身分。ふたりの接点は無いにひとしいはずだったが、社交的で人脈の広い彼女の母が皇太子の従姉ラリッシュ伯夫人と懇意だったことから運命が劇的に動き始める。ラリッシュ伯夫人の手引きで逢瀬を重ねるふたり。マリーは夢にまでみた憧れの皇太子殿下に夢中になり、皇太子も自らを慕う乙女の純情に心うたれたことは想像に難くない。・・・何冊かの本を斜め読みしましたが(笑)・・・(彼女は、まるで『ロミオとジュリエット』のジュリエット姫そのままだなあ。)と思いました。現在ならばまだ高校生の年代。現代のティーンエージャーが芸能界のスターや有名アスリートにあこがれるように将校として軍に勤務する凛々しい皇太子に恋焦がれたとしても何ら不思議でなさそう。それがただの憧れですまなかったのはむしろ悪因縁というべきか、運命のいたずらとよぶにはあまりの激動。実際にお目通りしてから正味4か月足らずの交際、お互いを理解するには短すぎ、またその必要もないほど恋に夢中だったのかなと思います。『ロミオとジュリエット』は出会って恋して結ばれて離ればなれになり、かなしい行き違いからふたりが絶命するまで、わずか5日間。さすがに演劇よりは長いにせよ、若さ、純情、あとさきかえりみずわが身を捧げてしまう熱烈な恋心は重なってみえます。世界のなかで貴方しかみえないどころか自分のことも相手のこともほんとうにはみえていない、激しい恋の情炎に身をやくことができるのも、若さの特権でしょうか。(身を焦がす恋の炎がつきたあとにのこるのが失望か、幸運にも信頼と愛情かは、人それぞれなので誰にもわかりません。)いっぽうのルドルフ皇太子は、政策や外交でことごとく皇帝と対立して皇太子でありながら権力から遠ざけられ、あろうことか反政府運動にも傾倒し、結果とうぜん挫折し、酒やモルヒネや女性関係に依存していた、いわば鬱屈した貴公子で、ロミオではなくハムレットに近いと感じます(どちらも王子様だし)。もちろんマリーは政治的立場など斟酌するにはあまりにもおさなく、憂愁の皇太子殿下の心癒したい優しさと恋情で一途に慕っていたのでしょうか。大胆なまでに素直な恋、ひたむきで清らかな乙女心。しかも可憐で馥郁としたバラのつぼみのように美しかったのであれば。マリーを思うたびそのいじらしさ、明日なき恋に怯まぬいさぎよさ、死をも恐れぬ若さ・・・いとおしさと切なさに胸しめつけられます。マリー・ヴェッツェラはジュリエットなり。と思ったかたは、ポチッとおしてやってください。人気ブログランキング本・書籍ランキングにほんブログ村
2023.09.27
注文した文庫本が届きました。ミュージカル『ルドルフ ザ・ラスト・キス』の原作。2017~2018年には韓国ミュージカルでも大ヒット・ロングランだったようです。同じ題材なのに、なぜ『うたかたの恋』でなく新作の『ルドルフ~』?とも思いましたが、フレデリック・モートンの原作はベタなロマンスというよりフロイトやマーラー、シュニッツラーやクリムトほか多才な人材が活躍した世紀末ウィーンの重要事件としてハプスブルグ家の心中スキャンダルを俯瞰的に捉えているようで、舞台化とは分けて読書すべきかもしれません。1936年の映画『うたかたの恋』、主演シャルル・ボワイエとダニエル・ダリュウ。この御二方のお名前を聞いただけで胸が高鳴り天まで舞い上がる心地になります(恥)😍😍。なき父は、戦後まもないころに映画館で『うたかたの恋』を観たのだそうで、「陳腐で、たわいない話だった」とにべもないことを申しておりました🙄。「なんで? 主演が凄いのに」ときくと、「いや、もちろん出てくる人物はすばらしく綺麗だったよ。内容はつまらない、あほな美人とあほなハンサムがしなくていいのに心中しちゃうアホらしい話で」・・・なんか、乙女チックな夢がガラガラと音をたててくずれていくような😅😅。父はつづけて、「だって、心中しなきゃいけない必然性がない。身分違いの結ばれぬ恋?皇太子で国でいちばんお金持ちなんだから愛人にはしかるべき地位と身分を与えてお妃は本宅、愛人は愛人宅でそれぞれ運営すればいいだけなのに。だから本当(の史実)は『心中』ではなくて『暗殺』だろう(あっさり)」ううむ、ごもっとも😷。ともあれ、帝劇で上演された『ルドルフ ザ・ラスト・キス』、ネットのコメント欄みても多くのファンが再演およびDVD化望んでおられるようで。私も・・・、ぜひソフト化してほしい、願わくばDVDもだしてほしいし動画配信もしてほしい、NHKで放映もしてほしい・・・そして主演おふたりの息の合った二重唱で素敵なナンバーに聴きほれて身を焦がす熱烈な純愛にキュンキュンしたい🤣🤣🤣と切望します😂😂😆。(なんだ、いいたかったのはそれか(恥)😅😅)人気ブログランキング本・書籍ランキングにほんブログ村
2023.09.26
朝晩のニュースと再放送の藤田まことさんの刑事ドラマ以外もはやTVをほとんど見ないのですが(恥)・・・これは、期待したいです。録画予約を忘れないようにしなくては。「友情~平尾誠二と山中伸弥 『最後の一年』~」今や日本を代表する俳優のひとりである本木雅弘さん。画像みるかぎり、ほんとに平尾さんそっくりですね!さすがプロ。本・書籍ランキングにほんブログ村
2023.09.20
以前日記にかいた『ある朝はやく』この原曲を、いまさら見つけました(恥)。心変わりした恋人の、つれない仕打ちに嘆き悲しむ乙女の歌。対訳載せてくださっているウェブログ、こちらもぜひリスニングのおともに😊。「ある朝早く」は嘆きの歌Early One Morning ある朝早く清涼なサウンドと編曲のおかげもあるのか、聴いていると私は不覚にも、『ハムレット』のオフィーリアのイメージをかさねてしまいます。歌詞は時代をとわない普遍的な内容なのですが。(あわれな乙女に、あなたはなぜそんなにも酷いあつかいをなさるの?)いずれにせよ日本語詞の秋の日のサイクリングはもちろん朝の散歩していると農家の少女が牛の乳しぼりしながら明るく歌っていた・・・という内容も、原詩をよんでからだとあまりに能天気すぎる、かも😅。人気ブログランキング本・書籍ランキングにほんブログ村
2023.09.15
図書館で借りてきた河出世界文学全集2・シェイクスピア(河出書房新社・1989年刊)で見つけました。アーサー・ラッカムの挿絵。イギリス絵本黄金期の天才画家ラッカム。私もファンのひとりです😍😍。『リヤ王』のコーディ―リア姫。狂乱して嵐の荒野をさまようリヤ王と、つきしたがう道化。三人の魔女と相まみえる『マクベス』。ラッカムは美しい乙女を描くのと同じく枯れ木のような妖婆も上手い。今回みつかったのはこれだけ、ラッカム描く『ロミオとジュリエット』もみたかった😄、またさがさなくては😀。付加、マザー・グースの『セント・アイヴスに行く途中で』の挿絵。(セント・アイヴスに行く途中で私は出会った、奥さん7人連れた人物、どの奥さんにも袋7つ、どの袋にもネコ7ひき、どのネコにも子ネコが7ひき)左下の、「セント・アイヴスに行く『私』」が、自画像でほかならぬラッカムさんご自身😊(この画像、トゥイちゃんにみせると「怖い😅」といってた)。うーん素敵だなあ😍😍。人気ブログランキング本・書籍ランキングにほんブログ村
2023.09.14
かつて1980年代にNHKで放映されたBBC製作『シェイクスピア劇場』。この『ロミオとジュリエット』をもういちど観たいのですが・・・現在DVDも入手可能とはいえ高価すぎて😅、とても手がとどきません。1980年、しがない田舎の中学生だったころに、ちょっとだけTVでみた記憶があります。1978年製作で、ジュリエット役のレベッカ・セイアーさんは当時(戯曲のジュリエットと同じく)14歳だったそうで、若さ匂いたつ初々しさに驚嘆させられました😊(有名なストーリーは、私があまりに子供だったせいでよくわかりませんでしたが😅)。オリビア・ハッセ―(史上最高のジュリエットと思う💗)の有名な映画も、ナタリー・ウッドの『ウエストサイドストーリー』も、いまやアマゾンプライムで気軽に視聴できるのに、ないものねだりのくせがいくつになっても治らず、われながら困っています😅。NHKのBSプレミアムで再放送してくださらないかなあ(でも万が一叶ったら、どじってあっさり見逃すかも😣🙄)。懲りずに動画検索しましょうか。人気ブログランキング本・書籍ランキングにほんブログ村
2023.09.05
19世紀フランスオペラの第一人者であるアンブロワーズ・トマの『ハムレット』。ハッピーエンドとはいいがたいのですがなんとこちらのオペラ版では、亡くなるのはヒロインのオフィーリアとクローディアス王のみという、大胆な改変。あらすじは、こことこちら。『ハムレット』原作とトマの歌劇を比較!第4幕は恋人の豹変の絶望で気のふれたオフィーリアが主人公で水死も明らかに表現されていて、オフィーリア・ファンとしては見逃せません。オフィーリアの狂乱のアリアの訳詞、なんと悲しい。ありがたくも、最新版のDVDも入手できるようで、なやましいのですが(笑)・・・字幕のみ(苦笑)では、私のキャパではとても堪能できそうにないので、オペラの対訳(および解説書)がほしいのですが、拙い検索では見つからず、まずは図書館通い(笑)から😅。・・・こんなとき、日ごろの不勉強(爆)にうちのめされます😣😵。買うべきか、買わざるべきかそれが問題だ。ストーリーのみ追えば、初心者にもわかりやすいハムレットな気もするのでまずは宝塚歌劇あたり(東宝ミュージカルでも)で翻案して踏襲してくださらないかしらと、はかないのぞみ😅。おまけ、アイドルグループ、 HOT DOG CATのみなさんの『オフィーリア~君に会いたくて~』可愛くて明るくて、サウンドがはじけるようで観て、聴くと元気になります😊。人気ブログランキング本・書籍ランキングにほんブログ村
2023.09.02
『ハムレット』のヒロイン、オフィーリア。父王謀殺の復讐せんがために猜疑心にとらわれ狂気をよそおうハムレットにつらくあたられた上に(誤解からくる不運で)父親の宰相ポローニアスをころされたショックで正気をうしなった彼女は、王城からぬけだして野をさまよったあげく、川におちて落命します。野の花できれいな花環をつくり、花環を枝にかけようと川べりの樹によじ登ったとたん、枝は折れ、花環とともに川におち、しばらくは古い歌をくちずさんで水の精のようにただよっていたものが、やがて川底に引きずり込まれて儚くなった・・・哀切な場面で、ラファエル前派はじめ19世紀の多くの画家が好んで題材としたのもうなずけるのですが、意外にもこの場面、シェイクスピアの原作ではガートルード妃の言葉として語られるだけで、劇中には登場しないのだとか。オフィーリア画の最高峰であるミレイの傑作はじめ、画家たちが心血そそいだ名作を集大成したら、圧巻の画集になりそうです。もし出版されているのをご存じのかたいらっしゃればどうかぜひ、ご教示こうしだいでございます。ミレイのオフィーリア。アーサー・ヒューズのオフィーリア。水はにごり、咲く花もなく・・・ゴシック・ホラーのように不気味で奇怪なムード。これもアーサー・ヒューズ。同じ人が描いたのに、表現がまるで異なりますね。草冠で着衣に草花がからみつき、どこか焦点のさだまらぬまなざし、この世の者ならぬうつくしさ。ジョージ・フレデリック・ウォッツのオフィーリア。すでに現世の人ではない端境の狂気の美とでもいうものが、画家たちをとらえたのでしょうか。ジョン・ウィリアム・ウォーターハウスのオフィーリア。ポール・ステックの水底にしずむオフィーリア。水と野辺の花と乙女。悲しみのあまり心壊れてしまい涙も苦しみもない死の国へと運ばれていった乙女は、もはや俗世の人ではなくそのはかなさ、清らかさ美しさも水の妖精のようです。凄いインスピレーションとなり芸術家たちのイメージをふくらませたことでしょう。思えば、万物の源は、『水』。ヒトふくめあらゆる生命は『水』なくては生きられない、変幻自在でとらえられない魅力ある反面、水害や水難のおそろしい側面もある。『水』の不思議と神秘が、古来マーメイドやニンフ、ローレライ等数えるにいとまないほどこの世ならぬ美しい女性に擬せられてきたこともまた偶然ではなさそう。ジョン・ウィリアム・ウォーターハウスの『ミランダ』。やはりシェイクスピアの『テンペスト』のヒロインですが、画に難破船がなければ(これも、オフィーリアかな?)と(私なら)思い込んでしまいそうです。エドマンド・デュラックの『ミランダ』。おとめの、まなざしにうつるのはなに?おなじくデュラックの『テンペスト』の挿絵。水にたわむれる妖精たち。アーサー・ラッカムの『ウンディーネ』。別離の悲しみをこらえて水底の国へかえってゆくウンディーネ。・・・9月になりましたがいましばらく酷暑はつづく予報なのだそうで。『水の乙女』のイメージで、かすかにでも納涼になれば、とてもうれしいです😊。人気ブログランキング本・書籍ランキングにほんブログ村
2023.09.01
やっと8月も終わり、それでも猛暑🌞はまだまだつづきそうです。埼玉県にあるムーミンバレーパークでは、この8月27日まで、期間限定イベントでムーミンの水着姿をお披露目したそうです😊。ムーミンたちの水着姿が可愛すぎ!ムーミンのストライプ水着はコミックスでもおなじみですがノンノンことフローレン、スノークのおじょうさんのセパレート水着は・・・・・・艶っぽくて、悩殺されそう😅😅。90年の『たのしいムーミン一家』アニメでは、コミックスと同じくフローレンの水着もストライプのワンピースでした。トーベヤンソンさんの弟・ラルスさんのコミックスより。おしゃれなノンノン。海辺のパラソルにサングラスはサントロペのリゾートをイメージ?海岸を散歩したノンノンが洞窟でみつけたものは・・・じつは、密輸団が隠匿した密輸品のウイスキー。このウイスキーをめぐって密輸団とムーミン家でぬるーいバトル(爆)がくりひろげられるはめに・・・子供のころ、「ムーミンはどうして泳ぐのがすきなの?」というと、父は「『河の馬』と書くもんね」と言っておりましたが・・・ムーミンは、河馬=カバ🦛?ちょっとブラックでナンセンスで、ムーミンはやはり、コミックスが最高😄😃。人気ブログランキングにほんブログ村
2023.08.31
ちょうど1年前、2022年夏号です。とりあげるのが遅くてすみません。あれから1年。不幸にもウクライナ戦争いまだ停戦せず、台湾有事の可能性も現実味をおびています。決して『暮しの手帖』が憎いわけではありません。恥ずかしながら私は長年の愛読者のはしくれです。『暮しの手帖』が左派インテリ雑誌なことは、編集部の方針なので仕方ないです。気骨のジャーナリスト・卓越した異才であられた名編集長・花森安治氏が、その実体験から憎悪と呼べるほどの厭戦思想の持主であったことも氏の著作を読み存じ上げております(誰だって戦争は嫌で平和がいいです)。しかし。あからさまな嘘はいけません。嘘とごまかしは花森安治氏の最も嫌う事ではなかったかと思いますが。平然とみえすいた嘘をつき、天国の花森氏に、恥じる気持ちは無いのでしょうか。敗戦から77年、この国は戦争をせずにきました。戦争放棄を誓う憲法が、それを許さなかったからです。↑大噓。現憲法は日本弱体化と国家破壊を目的として短時日に起草されたWGIPの一環のひとつで、二度と再び連合国側(欧米)に歯向かわないよう、未来永劫惨めな敗戦国でいなさいとの指示に基づくものです(と、書けばコンセプトじたいが平和どころか血なまぐさく暴力的ですね)。第二次大戦後の朝鮮戦争、米ソ冷戦とひき続きわが国はアメリカ合衆国の極東軍事基地のポジションにあり、時代の激変の危ういバランスにのって米軍の傘下であるために運よくかりそめの平和を過ごしたのであって、平和憲法や憲法九条が戦争回避してくださったわけではありません(ベトナム戦争のときは、沖縄ふくめ日本の在米軍基地から数多の米軍機がベトナム出撃しました。これがはたして不戦にあたるかどうか、難しいところです)。すでに歴史が証明しているのに、このキャッチコピーをつくったかたのあたまのなかはどうなっていらっしゃるのでしょう。戦争を起こしてはいけないと、伝え続けたいと思います。↑ひじょうに大切なことですが、多角的に考察するのではなくそのあとに続くのは、80年前の日本は戦争して悪かった悪かったと自虐史観となえながら第二次大戦以降の戦争、いま現実に起きている世界各地の対立や紛争にいっさいふれない不可解な思考停止。もはや信仰に近いように思われます。けれど私自身は、親ですら戦争を知らない世代です。↑そんな若いかたならば、とうぜんインターネットも熟知しておられるでしょうに。確信犯で善良な読者を騙そうとしているなら大問題ですね。おかしな反戦反日プロパガンダより、『暮しの手帖』の良心に立ち返って消費者の味方というべき今はなき『商品テスト』こそ再開してほしいのですが・・・かつての『商品テスト』に該当するのがいまやネットの口コミ、反戦平和とみせかけて自虐史観で内からの国家瓦解もくろむマスメディアの嘘に一石投じるのもネットユーザーのみなさん。防衛費の増額はあくまで抑止力強化であり、他国を攻撃する目的ではないことを子供たちにしっかり伝える必要がある。 日本の3つの隣国は核兵器と中長距離弾道ミサイルを持っているため、アメリカの核の傘がなければ、自衛隊の存在が無意味となるため、これからの世界情勢を見極めて、憲法改正と核兵器所有を考える必要がある。 当然子供たちにもそれについて考えさせないといけない時代だこれは日教組時代から脈々と続く日本の平和教育の結果です。戦争が嫌なのは皆同じです。日本は絶対に侵略戦争をしない。これは日本国民の総意だと思います。 今の日本の平和教育は、「戦争は怖い。起こしてはいけない」ここで終わりです。でも、だから軍備を全て放棄するでは自分たちから戦争を招き入れるということです。 他国から理不尽に攻め込まれないためにどうするのが良いのか、「日本に戦争を仕掛けたら困るのはそちらですよ」というメッセージが抑止力という考えです。これを日本の学校では絶対に教えませんし、子供達に議論の機会さえ与えません。これで良いのでしょうか?世界が平和になって防衛費を0にすることができれば理想の世界ではあるけど、それは日本単体では実現不可能。世界全体が同じ方向を見て一致団結しなければ行けない話で、現状を見る限り残念ながらそれは無理な話。むしろ近隣各国が軍備を増強している以上は日本だけが縮小してしまえば戦争にならなかったとしても外交的に不利になるのは明らかです。 子供たちの行動力は立派だけど、学校の先生がもう少しその辺をきちんと教えてあげるのも平和教育だと思います。子供の時は火垂るの墓やはだしのゲンなど、民衆サイド、ミクロ側の戦争教育もののほうが分かりやすいので戦争は怖いの方に流れがちだが、歴史の授業を近代史から教えたりすることで軍備抑止力論など、国家の側、マクロ側の理屈もバランスよく教えていくのが必要かも防衛力の核兵器を捨てたことでウクライナはロシアに戦争を仕掛けられ、国内は廃墟化、500人以上の子どもたちが犠牲となっています。防衛力は戦争を仕掛けさせず、有事の際も国民を守る力、日本は少ないぐらいで、さらに上げないとこの先ウクライナと同じ運命になるかもそれません。それを阻止するために岸田首相は防衛費の増額と他国間協力(同盟)による日本国民の命を守る行動を行っているのです。街に凶悪犯がでて治安が悪化したら、見回りや防衛を強化するのは当然。犯罪者は、女子供など弱くて襲いやすい人を狙う。万引きも、見張りが緩くて店番がか弱い老人などが狙われる。国同士も同じ。大切な国民を守るためと、周辺国に戦争犯罪をさせないために、国を強化して襲われにくくする。強化=戦争をしかけるではなく、自分を守る、相手に戦争犯罪をさせないことも重要。戦争の悲惨さを子供の頃に学ぶことは大切だと思いますが、平和のために何ができるかを考えることもそれ以上に重要だと思います。なぜ歴史が繰り返されるのか、たまたま今戦争に巻き込まれていないのは何故なのか踏まえ成長とともに広い視野で考えていかなければならないと思います。子どもを利用してアピールするようなやり方は短絡的すぎるので、教育現場で行われないよう願います。戦争は良くないのは当たり前だが平和外交や話し合いで解決出来れば戦争は起きないだろうが今の情勢を見れば自国を守るための防衛は絶対に必要。国家の定義は自国の防衛を自国で出来る事が前提。日米同盟でもアメリカ側に不利益な事があれば動いてはくれるだろうが仮に武器や弾薬の供与だけで直接関与はしない可能性があるだろう。子供達の意見は確かに正論ではあるのは間違いないが子供達の純粋な気持ちや想いが世界平和に繋がるような国を作って欲しいのだけど現実は理想論だけでは解決出来ないのが現実。戦争反対は誰だってそうです。防衛費倍増しないで済むなら、それに越した事はないです。ただ、ウクライナで戦争が行われている現実とも向き合う必要あるでしょう。 あと、国際社会と日本国内の違いくらい解説しては? また、屁理屈をこねくり回して国際法を違反する国がいる現実とも、向き合う必要はあります。理想の追求する事は大切ですが、現実と向き合う事も大切です。軍拡て言っているのをみるとどのように教育を受けてきたのかがよく分かります。 いまの防衛費の拡大を引き起こしたのは何が理由でしょうか? 実際に日本周辺、とりわけ沖縄近辺、台湾周辺で今起こっていることを子供達はどれくらい理解していますか? キチンと教えていますか? 外交は話し合いの場でありますが互いの国益を守る為にぶつかり合う戦場でもあります。 もう少し児童に大きい視野を持たせてください。自分が言いたい事を書いた手紙をマスコミが取り上げて、さもみんなも同じ意見だとしているだけ。 逆に考えると、某マスコミの考え方は、小学生レベルという事。 マスコミの話は置いといて、小学生の先生や親がこの疑問にちゃんと答えられるかが心配。正解があるわけでなく、色々な考え方がある。自分で調べ、考える力を身に付けられるように教育して欲しいと思う前提として、日本国が軍拡をしているという事自体は正である。 しかし、なぜそのようなことになったのか。 そこには複数の原因がある。 最大の要因はロシア、中国、北朝鮮の軍事力と、他国を侵略する意図の両方が高い国家に囲まれているという点である。 現状の自衛隊の戦力では万が一武力侵攻が行われた際、日本単独では効果的な自衛が不可能なのが事実である。 日本国民の人権を守るためには、自らを守る力の醸成が不可欠なのだ。かつての東アジアのパワーバランスであれば日本の防衛費増額は地域の安定を乱すと見られても当然と思う。しかし日本の数倍の予算で軍備を進める国があり、ウクライナを侵略している国は日本の隣国です。 防衛費を減らして軍備を疎かにすることは彼らに侵略するように誘うようなものです。 先生はそこまで教えても良いのではないかと思います。日本人は「平常にしてれば戦争はおきない。余計なことをするから戦争が起きる」と思っている。 欧米は「戦争は人間的な性質である、平和というものは意志をもって構築していかなければならない」と考えている。 欧米では「平和学」というものは割とメジャーな学問らしい。今世界でどんな戦争が起きているのか、原因は何だ、解決するにはどうするのか、今後の予防のためにはどうするのか等々、研究している。 日本人の平和に対する取り組みは、研究もあるとは思うけど、どちらかというと信念や祈りといった「気持ち」の部類のほうがより多くを占めていると思うし、実際子供達にもそのように教えていると思う。もっと学究的な面があるということを伝えていく必用はあると思う。なんとも皮肉な現象ですね。本・書籍ランキングにほんブログ村
2023.08.25
図書館で借りてきました。長谷川義史さんの絵本『おかあちゃんがつくったる』。なんだかもう、それはそれは、身につまされます😅。お父さんがなくなってから、ミシンの仕事で『ぼく』と『ねえちゃん』を育てているお母さん。お母さんは、いつも愛情深くて一生懸命。そのお母さんが心込めて作ってくれたものは、どこか『へん』だけどお母さんの気持ちがわかっているだけに、『ぼく』は文句いえない。私はこの『おかあちゃん』のつよさ優しさにとうていおよびませんが、『おかあちゃん』と『ぼく』どちらの立場もわかるだけに(苦笑)胸がいっぱいになります😭😭。昭和50年代の私が子供だったころ、まだこんな『おかあちゃん』たちはいたような。クラスメートの家にあそびにゆくと、団地の階段に(部屋番号・名前併記で)『仕立物いたします』の貼り紙もよく見かけたと記憶しています。残念ながら私の母も祖母も裁縫・ミシンまったくできない人たちだったので身近でふれる機会はありませんでしたが。閑話休題、昭和11(1936)年『婦人倶楽部』10月号より。かつては家庭で小学校の体操着てづくりすることはめずらしくなかったのでしょうか。戦前の写真と図解なのですが、『おかあちゃんがつくったる』リアルタイム?の1970年前後のスタイルといってもじゅうぶん通るような新しさ、ふしぎふしぎ😊。人気ブログランキング読書日記ランキングにほんブログ村にほんブログ村
2023.08.01
愚娘が購入した、おニュー(古いね?😅)のハンカチ。チラ見して、あら素敵、リバティ柄ではありませんか。そしてよくよく見ると、ワンポイントでドラえもん(笑)。少女漫画とブランドのコラボは時々きくのですが、ドラえもん、汝もか(笑)。楽しいなあ😊。人気ブログランキング本・書籍ランキングにほんブログ村
2023.06.04
宝塚のフレッド・アステアと讃えられた名ダンサーで元トップスターの大浦みずき(愛称・なつめ)さん。若くして天国に旅立たれてから、はやいものでもう14年目、今も多くのファンの心に生きているなつめさん。その昔、学生時代に阪急電車の広告でなつめさんの顔写真を拝見して、不思議な存在感にひきつけられました。スレンダーで手足が長く、色白で細面、ロシアか北欧のクォーターといわれてもうなずけるような?なのにお顔はどちらかといえば和風で、西洋と東洋の良いとこどりしたような、独特な雰囲気は宝塚歌劇にマッチしているなと。文字通り、白面の貴公子役がぴったりだと思いました。実際に、『ベルサイユのばら』のフェルゼン伯や『会議は踊る』のアレクサンドル皇帝ははまり役だったと思います。とても残念なことに私も遅れてきたファン、お姉さまの内藤啓子さんの著書『赤毛のなっちゅん』となつめさんご自身のエッセイを読んでから魅了されました。元気いっぱいな幼少期から、バレエにまい進した少女時代、念願の宝塚音楽学校にも好成績で合格。タカラジェンヌとしての活躍のかげに知られざるご家族の苦闘の歴史あり?父上は芥川賞作家の阪田寛夫先生、次女は宝塚の男役トップスターと聞けば、なんとゴージャスな家庭かと知らない者(私)は感嘆するのですが、四人家族でうちふたりがもの書きとアクトレスという浮き草稼業となると、残りふたり堅気のお母さまとお姉さまにしわ寄せが来るのは不可避?家内工業?で公演挨拶状作成したり、ファンのつどいや雑誌撮影用のプライヴェートウェアほとんどがお母さまのお手製だったり(昭和だなあ)。・・・とくにお母さまの裏方としての協力と応援は並々ならぬものがあり、畏敬しかありません。スター大浦みずきの評伝のみならず、ファミリーヒストリーの素晴らしい記憶としずかな終焉までを物語られている結末とも受けとれ、本の末尾では目がうるんできます。希望としては、NHKでドラマ化してほしいですね(むろん宝塚歌劇団総協力で、OGのみなさんにもご出演いただいて)。主役はもちろん『あのかた』で😊・・・と申し上げたいところですがそこまでは欲張りすぎになってしまうかも、思考は現実化するといいますから、楽しみに待ちつづけたいです。人気ブログランキング本・書籍ランキングにほんブログ村
2023.05.26
本日2日は、今年の(立春からかぞえて)八十八夜です。名曲『茶摘み』、子供のころは、せっせっせの手あそびの歌・・・というイメージしかなかったのですが😅あらためて聞くと良い歌ですね😊。文部省唱歌は季節や自然や風物を美しい詞と曲で表した名作がたくさんあるので古めかしいとか言葉がむずかしいなどと敬遠せず、ぜひぜひ次の世代またその次の世代へと歌い継がれてほしいです😊。人気ブログランキング芸術・人文ランキングにほんブログ村
2023.05.02
今週のNHK・BSプレミアムで1971年の『ベニスに死す』を放映していまして・・・録画しました(まだみていないのですが・・・)。劇中で初老の音楽家の心を奪う美少年に扮したビョルン・アンドレセン、池田理代子先生が、オスカルさまのヴィジュアルのモデルにしたことでも有名な、中性的な美、しかしあまりの外見の美しさのためにむらがってくる大人たちにほんろうされてなかなか苦難の実人生だったそうです。巨匠ヴィスコンティのヒット作、いま話題になっている有名芸能事務所創業者による未成年性被害の問題が、なんとなくかさなってみえます。本来アウトローな芸能界という業界、古今東西えげつないそのての問題はかぞえきれないのかもしれませんが、これを機会に業界が今までより良い方向にいってくれればとのぞみます。成人した大人が納得した同意の上で関係をむすぶのであれば致し方ないとしても芸能事務所トップの権限をたてに未成年者を性的搾取の対象にするなんてれっきとした違法犯罪行為なのですが司法も警察もノータッチ、該当する人物は沈黙したまま天寿を全うされておしまいになりました。BBCがとりあげたことで脚光あびている話題、はからずもニッポンの問題点がみえてくるようです。絶大な権力(およびそれにものいわせた利害関係)さえあれば新聞もTVもみてみぬふり、なにをやってもおとがめなし(困)。最近とてもトレンディなLGBTを差別せず人権を守れと声上げていらっしゃったみなさんも、この件に関してはなぜかだんまり。擁護にせよ物申すにせよ、なにかご意見あってもよさそうなのですが、ご都合主義でおさとがしれる、LGBT(にかぎらずあらゆる少数派や社会的に不遇なかた)当事者の味方ではなく利用してるにすぎないと白状しているような雰囲気(悲)。性的マイノリティより、まず子供、未成年者が正しく護られる社会であってほしいと願います。有名芸能事務所のかたとはちがいますが何年か前に大手通運業の会長が芸能デビュー前の少女といかがわしい関係をもったとかで騒がれた事がありましたがその企業が各局の大スポンサーだったためにTVは報道しない自由で忖度なさったという事例もありました。偏向というより、背後に力関係、利害関係さえ無ければとるにたらない素行のあげあしとりでしつこくさわぎ場合によっては社会的に抹殺どころか個人の生命までうばいかねないほど追い込む大マスコミそれじたいが『世の中の闇』(そのこころは、つよきにこびへつらい追従し、よわきは徹底していたぶる。マスコミ業界自体につごうわるいことは『報道しない自由』で押し隠し、無かったことのように変換してしまう)。・・・これでは法治国家とはいえませんね。省庁も裁判所も警察も報道も信用できない、じつに悲しい現況。若い人たちが健全に成長し、良いことを良い、悪いことは悪いとはっきり言える風通しの良い世の中であってほしいですね。芸術・人文ランキングにほんブログ村にほんブログ村
2023.04.19
ムツゴロウさんこと作家の畑正憲先生がおなくなりになりました。テレビの『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』なつかしいなあ。TVでは、動物好きな優しい作家なイメージでしたが、生涯すきなことをつらぬきとおした気骨の人というより天才・奇才、不世出の豪傑であられたと思います。『どうぶつ王国』で大所帯の動物たちをあずかるだけにメルヘンの世界ではすまず周囲や体制との対立あつれき、毀誉褒貶も大きく大変な生涯だったと察しますが、『どうぶつ🐶がすき💗』でも衛生上の耐性には個人差があるし、エキノコックスも「ふつうの人」は怖い、動物の世話のみならず公私なく毎日多数の動物と共存するのはムツゴロウさん以外の一般人には不可能でしょう。それでも旅と動物と麻雀と、すきなことに人生埋めつくすのを可能たらしめたのはやはり畑先生のご人徳かと。最大の理解者である奥様、愛娘の明日美さんご夫妻、成長した孫娘の風花さんに愛情こもったご報告でおくられて稀有な幸せな生涯であられたことを祈ります。子供のころから、見るともなくTVでずっとみていた有名人が、つぎつぎ旅立ってゆかれるのはさみしいですね。天国でも『どうぶつ王国』つくって、ヒグマやセントバーナードとたわむれていらっしゃるのかな?画像は手もとにある1983年『Number』(40年前!)の畑先生と明日美さんの乗馬スナップ。ご冥福心よりおいのりします。人気ブログランキング本・書籍ランキングにほんブログ村
2023.04.06
ヴィラでみつけた、児童向きコミック。ヴィラのリビングには、ほかにもガイドブックやファッション誌などいろいろ置いてありました。・・・開架してある蔵書というより滞在したお客が読み終えておいていったか忘れていった(笑)雰囲気でしたが。コミカライズされた『ハムレット』。あまりリアルな表現ではないけれどストーリーの基本は押さえられています。父王の亡霊から死の真実を告げられ、復讐を誓うハムレット王子。愚娘が目ざとく発見、「韓国の作品を(ベトナムに)翻案したんだね」「・・・この画、なんとなく『アニメ三銃士』に似てるね」娘は昔からの『三銃士』ファンで、原作も映画もドラマも、『三銃士』関連だとぜんぶ好きらしいです。そういえば、たしかに・・・オフィーリアの表情がコンスタンスに重なってみえます。検索すると、『アニメ三銃士』は韓国と学研の共同製作とのことで、それなら韓国の漫画家のかたの作画が相似していても不思議ではありませんね😊。仇の眼をあざむくため正気をうしなったようにみせかけるハムレットの変貌を驚き嘆き悲しむオフィーリア。いまや父の仇である叔父クローディアスの妃となった母と諍い、王妃を心配して盗み聞きしていた宰相ポローニアスを叔父と誤解してころしてしまうハムレット。父が殺され、しかもその下手人が愛するハムレットと知って悲しみと絶望のあまり精神錯乱するオフィーリア。しかしくるってハエたたきやラバーカップをふりまわすとは・・・さすがマンガというべきか、いま何世紀??狂気のうちに溺れて落命したオフィーリアの死を嘆き悲しむ兄のレアティーズ。個人的には、このお兄さんにいちばん共感してしまう。妹につらくあたり父親を殺害し、そのショックで妹も狂死する悲劇の連鎖に見舞われては、元凶のハムレットを憎悪するのも当然かと😢。誰にでもありそうなちょっとした心の弱さとささいな行き違いが重なることでエスカレートする悲劇の連続、この主題は小学生が理解するにはまだ難しいかも。逆に『三銃士』のような友情と恋と冒険、血沸き肉躍る活劇ロマンは、子供から大人まで物語に入り込みやすそうですね。『アニメ三銃士』なつかしい。韓国でもヒットしたのかな?😄美剣士アラミスが、じつは男装の麗人(『ベルサイユのばら』のオスカルさまを踏襲してる?)という設定のアレンジも魅力的でした。NHKのBSで再放送してくれないかなあ😊。人気ブログランキング本・書籍ランキングにほんブログ村
2023.03.31
さる29日(笑)、大阪で野村萬斎さん演出の『ハムレット』開演、主役のハムレットを演じるのは萬斎さんご子息の野村裕基さん、ガートルード役の若村麻由美さんはじめキャストも豪華。(あっ)と思ったのは、主演の野村裕基さんの若さ。フレッシュでまことに等身大の『ハムレット』だなと感じました。古今東西、演劇にオペラに映画に、数えきれないほどの名優が『ハムレット』演じているわけですが青春の純粋さ(未熟ともいいかえられる)と苦悩(敬愛する父の急逝のショック、喪も明けぬうち叔父と再婚した母への憤り、それでも母をにくみきれないアンビバレントなつらさを罪もない年若い恋人にぶつけてあたりちらしてしまう)を表現するのに、やはり素の若さをぶつけて演じる、観客としてはすごく納得させられそうです。劇場が近場でもありみたい!と😍衝動にかられましたが平日の夕方6時の開演で大阪市内のキタやミナミの便利な立地でなく郊外となると、誰かさそってつきあってもらうのはむずかしく、おまけにちょうど持病の花粉症全盛期(苦笑)で、眼かゆかゆ涙ぼろぼろ、鼻ぐじゅぐじゅ(すみません)で3時間もの観劇にたえられそうになく、上演中にしじゅう鼻をかみ、くしゃみくりかえして不快な音をたてているとまわりのお客さんにも迷惑きわまりないだろうと、涙をのみました。(花粉症さえなければ、ひとり観劇もたのしめたと思うのですが😅。)春休みの時期でもあり観劇した学生さんも少なくなかったのかな?よい学びになればと望みます😊。どうかソフト化してほしい、DVDかネット配信でも拝見したい・・・と希望するのみ😄😃。人気ブログランキング芸術・人文ランキングにほんブログ村
2023.03.30
NHK・BSプレミアムの『プレミアムカフェ』であの幻の名作『マルコ・ポーロの冒険』3日連続特集。もちろん予約しましたが・・・第8話『バクダッドの幻想』が入っていなかったのが、残念。・・・最も美しい回なのだそうです。大モンゴル帝国に滅ぼされた一族の姫、夢ともうつつともつかぬ姫の美しさに魅せられるマルコ少年。いえいえ、もちろん全話通して観たい、全話見てこそはじめてこの名作の価値を痛感することでしょう。イタリアで使用された全フィルムが現存したとの朗報もあり、ファンの夢がかなう日もくる可能性もありますね。ストーリー、構成や演出はもちろん小椋佳さんの音楽、杉野昭夫さんのキャラクターデザイン、マルコの声を担当した主演の富山敬さんの魅力なくしては語れない珠玉の作品。本放送からはや44年、あまりにも長い歳月。座談会にぜひ参加していただきたかった杉野昭夫さんも富山敬さんも、すでに天界のかた。もっとはやく、小椋さんを加えて御三方の談話も実現させてほしかったと惜しまれてなりません。現在のCGにまさるともおとらぬアニメのすばらしさ(光と影の表現と女性キャラの美しさは息をのむほど)、当時を知らない若いみなさんにもぜひみてほしい本作。最終回の貴重な動画。最終回Aパート Bパートあげてくださっているかたに感謝するとともに、NHKのみなさまどうか温情で動画消さないでくださいと祈るのみ😅。人気ブログランキング芸術・人文ランキングにほんブログ村
2023.03.15
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