撮り人の個人的な旅 by Sataiya

撮り人の個人的な旅 by Sataiya

2006.05.23
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お寺に住みつく犬の事を“寺犬”と勝手に称しました。

タイのお寺(特に田舎)は何処へ行っても犬がいるという印象があります。

ちぇディサオ.jpg


このお寺の正式名称は『ワットプラチェディサオラングプラアラームルオン』
…って長ぇよ!!。
英語名は《WAT PHRA CHEDI SAO LANG》
…って短くなっちゃってるよ!。しかも、中途半端に。

地元の人々は《ワットチェディサオ》または《チェディサオ》と略して呼びます。

《仏塔二十塔あるお寺》という事です。

ワットチェディーサオはタイの北部ランパーン県にあるお寺です。

このお寺にはたくさんの犬がいます。

あさりちゃん.jpg

2005年12月24日でした。
これがこの犬との出会いでした。
負け犬です。
名前はありません。
愛犬と云うほど愛していませんが、ちょいと可愛がっています。
ゴミ箱をあさってもお宝なんぞは出て来ませんでした。



あさりちゃん2.jpg

12月24日。これがきっかけでした。
お寺にドックフードを持って出かけるようになったのは。


あさりちゃん3.jpg

2006年1月21日。
初めて会ったひと月前よりだいぶやつれているように見えた。

実にかわいげがない。

近寄ってみると吃驚、背中が傷だらけ…見るも無惨な流血。
白い背中の毛が赤く染まっていた。
傷口を写真に収めるという気にはなれず撮った写真は正面のみ。
その後、流血を帯びたこの犬は日を追うごとに回復し、今ではあの傷が嘘だったかのように元通りの綺麗な背中に戻っているので安心している。

餌をやると、空腹だったのだろう、勢い良く食べ始めた。

お寺の人が与えた餌は概ね力の強い犬が独占してしまう。力の弱い犬が横からそれを食べようとしたら当然の如く噛み付かれる。噛み付かれ、力でねじ伏せられた負け犬はしっぽを巻いて逃げるしか術が無い…そんな光景を何度と目にして来た。


えさやり終了.jpg


兎に角、このお寺、犬が多い。まだまだこれは一角にすぎません。
この群れは力の弱い犬ばかり。負け犬軍団です。大人しい犬たちです。
ドックフードはあっという間になくなっちゃいます。何せ犬の数が多い。
可愛い犬、人懐っこい犬なんてこのお寺には一匹もいません。
古傷がある犬ばかりが目立ちます。                        

写真に収めるのを憚りたくなるほどの酷い犬もいます。
それは傷だらけで皮膚病で全身の毛が抜けていて、ガリガリ…見るも無惨で直視出来ない体たらくである。


坊さんが屁をこいた.jpg

坊さんに数を尋ねました。
答えはこれ
  ↓
このお寺《ワットチェディサオ》には…
僧侶…25人、少年僧…8人
犬…50~60匹、鶏…150~200羽、猫…10匹以上、豚…1頭、
その他、鳥類、亀などが小屋の中で飼われています。
何しろ数が多くて正確な数字は把握していないとの答え。


ぶたの食事.jpg

貪り食う豚。
食べ方が荒いので、えさの大半が器の外に零れていた。そのお零れを鶏が盗み食う仕組みが出来ていた。犬たちは羨ましそうにその様子を窺っていた。
犬は図体のデカイ豚を恐れているようで、豚が「ブヒ~」と鳴く度に吃驚して後ずさり。犬たちに豚の餌を奪い取る根性は無いようです。

何故、お寺に豚?
この豚は養豚場から運ばれて来たという。
この豚は指が5本あるというのだ。指が5本ある豚を屠殺するのは縁起が悪いと云う迷信があるそうだ。なのでこの豚は屠殺されず、この寺に預けられ生涯をここで…となったとの事。


傷だら犬.jpg

この犬は両耳齧られていました。丸で格闘家のような耳。
この寺の犬は傷だらけの犬が目立つ。
傷だらけの犬を“傷だら犬”と勝手に称しました。
何故、傷を負うのか…。
原因は概ね餌の奪い合いのようです。


生傷犬.jpg

噛み付かれた痕。痛々しい…。


母子犬2.jpg

子犬が6匹産まれていました。


子犬ちゃん2匹.jpg

数週間の後、さらにまた別の群れで子犬が9匹産まれていました。九つ子です。
子犬は兎角可愛いものですね。“傷だら犬”にはなってもらいたくないものです。
さらに2週間の後、7匹になっていた。既に2匹死んでしまったという。


少年と小屋.jpg

お寺に遊びに来ていた地元の少年。
小屋の中には孔雀や亀などがいます。


ひろし.jpg

猫もいます。どの猫も痩せています。
豚の骨をあげると勢い良く骨に齧り付きましたが、猫にはその豚肉の骨が堅過ぎたので噛み砕けず、あっさり諦めゴロンと寝てしまいました。食欲≦睡眠欲…。


犬と鶏.jpg

犬も鶏も餌を待っています。


鶏と寺犬たち.jpg

鶏と犬…不思議と争わないんですね。お互い無関心?


おなじみ犬.jpg

お馴染みの犬たち。目的は餌、餌、餌です。
どの犬も古傷あり。負け犬たちの紋章?或いは勲章?


喧嘩番長.jpg

コイツが餌場を独占する不良番長。お寺の餌で満腹になっているのか、負け犬たちのように、「餌をくれ~」と云った具合に近寄って来ません。
コイツは兎に角吠えまくる一匹狼。(犬ですが…)
常に戦闘体勢なので半径三メートル以内には近寄れません。


真っ白な灰になっちまうよ.jpg

“傷だら犬”臀部はあまりにも無惨で痛々しい傷があったのでフレーム外。コイツは未だましな方。これより酷い犬は写真に撮るに忍びないので未撮影。

コイツ、いつからか姿を消しました。
たとえ可愛くない犬であろうが、姿を見せなくなると何だかせつなくなります。
情がわいてしまったのでしょう。

今何処へ…。





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最終更新日  2007.04.19 20:42:31
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