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つたやで映画「オーケストラ」のソフトを借りてきて,鑑賞する。
ソ連のブレジネフ政権下でボリショイのオーケストラの指揮者をしていたが、ユダヤ人の楽団員をかばった罪で、その地位を奪われた主人公が、パリのある劇場から自分が掃除夫として勤務している楽団にオファーがあったことから、この物語は始まる。
30年、指揮者としての地位を奪われ、アルコール依存症になり、鬱屈した人生を変えたいと思ったことから、元の楽団員に呼びかけ、衣装や楽器やそろえ、そこは映画なので、そうまくいくのかなという展開もあるのだが、ユダヤ人の商い上手のエピソードもまじえながら、話は進んでいく。
主人公の再生と、もう一方で追放され収容所で悲惨な最期をむかえたユダヤ人音楽家夫婦の忘れ形見が主人公と出会うことから、自分の人生を取り戻すストーリーも合わさっていくことで、より物語が深みを増している。
いよいよパリの劇場での演奏会が始まったが、まったくリハーサルなしの演奏なものだから、はじめは観客から失笑がもれるほどのできだったのが、演奏するにつれ息があってきて、中盤からは人をひきつけていく。
演奏が終わると、総立ちのアンコール。映画と分かっていてもジンとする。
自分がやりたいことは、いくつになってもあきらめちゃいかんということですかね。
好漢 原田芳雄逝く 2011.07.20