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つけびの村 噂が5人を殺したのか? [ 高橋ユキ ]
2013年7月21日、山口県周南市で
5人もの被害者が出た殺人放火事件があった。
本書はその事件の詳細なルポルタージュ。
事件当時、「平成の八つ墓村」と、
センセーショナルな見出しが踊っていたのを覚えている。
報道で犯人は、被害者たちに
散々ウソのうわさ話で悪口を流され、
ひどいいじめもされてきたと思いこみ、
恨みを積もらせて凶行に及んだとあった。
その後、事件当時妄想性障害が認められたものの、
完全責任能力は有していたとして、
死刑が確定した。
著者は「本当にうわさ話はなかったのか、すべて妄想だったのか」
と半信半疑で取材を始めた。
村へ何度も足を運び、
被害者の遺族や村人にも直接会い話を訊いた。
勿論犯人とも何度も面会、
手紙のやりとりをし取材を重ねた。
その内容をnoteで少しずつ公開し、
最終的にこの本の出版となった。
まさに「平成の八つ墓村」のリアルさを感じとれる1冊。
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