今日は、絶対にしないと決めていたのに。
いつもと同じ帰り道。
私は、閉店まで30分となったスーパーへと滑り込んだ。
足が向かう先は、当然のように惣菜コーナー。
値引きシールが貼られたパックを、次から次へと手に取る。
半額になったおにぎり。
お得なセットのパック。
ついでに、かぼちゃのプリン3コパックもカゴヘ入れた。
本当は。
仕事中、イライラが我慢できなくなった私は、
自宅にいる母へとメールしていた。
私:「今夜のご飯って何?私の分ってある?」
(通常、夜ご飯を食べないようにしている為、頼まないとナイ)
母:「マグロ丼ぐらいならできるよ。あとはそうめんぐらい」
私:「んーなら両方ともお願い。これから帰る」
…軽く2人前近くある「夜ご飯」を、頼んでいた。
それでも、足りない。
だから、食料を買い漁って店を出た。
ところが。
携帯に、彼から着信。
「今日、ジム行かないんだって?なら、部屋に来るか?」
(過食する事を決めた時点で、「歯が痛いからジム行かない」と彼にメールしていた)
断る理由が見つからない。
でも、彼の部屋へ行ったら、明け方まで帰らない。
買った食糧は、いつ食べる?
母に頼んであるご飯は、どうする?
『食べたい』気持ちは、どう消化したらいい…?
「ん、行くよ。でも、まだお風呂とご飯、済ませてからになるから遅れるけど」
「おぅ。分かった。また連絡くれ」
携帯を切ると同時に、深いため息。
そして、焦って自宅へと向かった。
できるだけ食べよう。
吐いてから、彼の部屋へ向かおう。
早くしなきゃ。
また過食してるって疑われる。
帰宅後。
40分で詰めれるだけ詰め込んで。
20分で吐けるだけ、吐いた。
そして、何もなかったかのように、彼のトコロへ行く。
気付かれない自信があるから。
何もないフリをするのは、得意だから。
案の定、彼は笑顔で迎えてくれた。
何も気付いていない。
私の顔には、彼に会えた嬉しさより、安堵の笑みが浮かんだ。
アナタに会える喜びよりも、
食べきれなかった、買い込んだ食糧が、
とことん、一杯まで詰め込めなかった物足りなさが、
私の頭の中を占領してる。
「アワナクテモ、ヨカッタノニ」
笑顔の下で、そう思ってる時があるんだよ。
ごめんね。
ゴメンナサイ。
治すよって、言っていたのに。
私は、あれから何度も繰り返してる。
逃げてばかりなんだよ。
卑怯で、弱虫で、みっともない。
私は、そんな程度の、小さな存在。
本当の姿を知られたら、嫌われてしまうから。
アナタに、隠し通していく。
隣にいる資格なんて、ないのかもしれないけど。
でも、嫌われたら、生きていけないから。
ウソツキな私を、見ないで。
■過食の記録■
・・朝食・・
なし
・・昼食・・
野菜ジュース(200ml) 1本
・・おやつ・・
コーンポタージュ 1杯
ベビースター 大人のラーメン 1袋
フィンガービスケット 100g
・・夜食・・
そうめん 1人前
マグロ丼 1.5人前
うどん 1/2人前
中華丼 1人前
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