2004年12月26日
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テーマ: ことば、声(12)
カテゴリ: 論理・議論
現実の論理は比喩に似ている。

 論理は、Aの段階からBの段階に進みCの段階に至る。
 いわば、A=Bで、B=Cであるならば、A=Cである。

 多くの論理は、おおざっぱにこんなふうな形で、順次進められる。
 ひとつひとつの推論がしっかりしていることが大切とされる。
 (もっともこの形は前提として、全体をおおう一種の常識のような認識があるときに言えるわけで、厳密な論理ではないのだけど)

 Aの段階からBの段階に進みCの段階に至る。というのは、認識を進めるという「 行動 」であり、行動だから順次進むということなのだ。
 論理的に、「 対象自体の構造

 行動の過程を喩えてみよう。

 九州の東にいくと関西があり、さらに東に行くと関東がある。
 福岡から大阪・名古屋に行き、東京に至る。
 着実にいくには、大阪・名古屋を確かに通った事を確かめる。
 しかし、通った事を確かめているうちに、渋滞に巻き込まれたり、改めて確認しなおした道路標識が道を間違えてしまうきっかけだったりする。
 大阪・名古屋はただの‘目印’だから、近くを通るだけでよく、しっかりと到着して出発するという‘段階’の必要はない。
 海路にせよ空路にせよ、バイパスの路線名だけを眺めるにせよ。

 その場合、
 具体的に、大阪・名古屋という段階(=B)を確認していないので、果たして自分がどにいるのかはわからない。
 大阪の近く・名古屋を過ぎたあたりだろうか、というだけだ。
 このプロセスには、具体性がない。


 道によって走るという原理からは、そんな「比喩」がもっともストレートだ。
 原理はシンプルであり、それは現実性にこだわった眼からは比喩にも見えやすい。

 簡単に書きなおすと、

 AからBを根拠にしてCを結論する。
 現実の論理はいつも不純物に満ちているので、100%ということはない。

 現実の具体的な根拠・プロセスと、原理とは、互いに比喩の間柄みたいに見える。

 東洋哲学って、「比喩」が多いらしい。
 比喩が世界をどれだけ現すかが、正しさの説得力というなのだろう。 ・・・???いや、知らんけどね。


厳密な論理

 論理を厳密に言うと、三段論法を適用する、ということしか人はまだ知らない。
 三段論法 ((Aが真、⇒Bが真)、⇒Cが真)   「⇒」は「ならば」。
 これは、語られる事柄の構造として、C⊇B⊇A  「⊇」は「含む」 が成り立っていることに過ぎない。
 始めから存在していることに気づくのみなのが、論理の法則というやつだ。

 実際の場面ではどうか。
 A、B、Cが概念上のものならば、C⊇B⊇A の形でできている概念を辿るのは、同語反復に過ぎない。
 A、B、Cが実際の事実のことがらならば、C⊇B⊇A の形にするのは、経験的な知識だ。

 どっちでもないのは、概念の錯誤か、知り得ないものを扱おうとする行為で、――結局、錯誤だったと解明されるか、未知のまま残るだけだろう。
 ――といういささかミもフタもないことになる。

 ヴィトゲンシュタインが言ったという、『語り得るものは科学知識のみで、あとは語り得ぬものか錯覚』 『哲学は終わった』 というのは、そういうことだろうと思う。(まだ読んでない)


西洋論理は前提に向かう。・・がその次・・

 三段論法とは、C⊇B⊇A の構造を、 A→B→C という形に辿ることで、つまりは前提に向かうこと。
 より大きな背景の真理を求めると、前提に行き着く。
 それは前提と、前提でないものの違いが分かれる条件を見つけることだ。
 そこで論理は、真理について前提という条件を見出し、相対化する。

 相対化して条件を出すと、問題の中の未知部分の形がより明らかになる。それは、論理的に「描写」されることなのだ。
 未知を明らかにすることで、知っていることとそうでないこととの区別がつく。
 つまり、西洋論理とは、「自分は何を知っているのか、知っていることになるのか、知らないでいるのか」を確かめることなのだ。

 その結果、知ることについての前と後ろの区別がつくように――その基礎になる。
 自分の考えが、どんな条件の上に立ち、どんな条件外のものに取り巻かれているのか、を知る。
 人の考えの総合的な意味を展望し確かめ、かつて進んだ部分の地図を作りながら、・・・すると次はその外へ目が向き、進むしか残らなくなる。

 前提(過去)に向かって確かめきると、次は未知(未来)に向かってしまうのが、人のくせ。
 地図が高度に抽象化すると、羅針盤を使いながら旅をするのに似てくるだろう。

 羅針盤を頼りに・・というのはまるで、比喩を頼りに・・みたいだ。
 そして、東洋的な比喩の話につながる。


 戻って確かめては進み、進んではさらに戻った地点を発見する。 (笑)


 (11/21のコメントで紹介した『速水 透のホームページ』とか『地獄の箴言』をまだ読んでない。
 自分をまとめてから読みたいやつなのですよ)








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最終更新日  2004年12月26日 18時01分06秒
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