川内氏の実家は函館で父は商家から途中で仏門に入って住職となった。
家には檀家の方々が供えてくれた米やお菓子果物があったが母はそれに
殆んど手をつけさせずある程度たまるとリュックサックに入れて「さあ行くよ
。黙って渡すんだよ」と貧しい人々に配って歩いた。
世の中にはやむを得ずああいう生き方をしなければならない人もいる。大き
くなったら人々に幸せをあげられるようになりなさい。そう母は教えてくれた。
隣人を愛し社会に貢献せよ。これが無償の愛、普遍の愛だ。 森がセリフで加
えた「いけない息子の僕でした」 と言うのは 個人的な母への心情であり志が全
く違う。
日本人はかって倫理観や道徳観に優れ豊かな人間性を世界に誇っていた。
何よりも名誉を重んじ貧困でも正直さを尊ぶ国民性を持っていた。それが第
二次世界大戦で破れ戦後経済発展だけを目標に邁進してきた結果「自分さ
え良ければいい」「儲けるヤツが正義」といった利己主義や金銭万能主義が
蔓延した。 常識が欠落し心が崩壊したおぞましい人間ばかりが増えてしま
った。 むき出しの欲望がぶつかり会う様な殺伐とした世の中では国は滅び
る。 義理や人情、愛や正義がなくなればこの世は闇だ。 私は歌で日本を
再生させたい・・・と川内氏は言う。
川内氏はかってグリコ森永事件の犯人にマスコミを通じ「罪のない人々が不
幸を背負わせる不条理は許されない」「俺が1億2000万円出すから手を引
け」と訴えた 社会正義派
この人は今の日本を憂えている。 「おふくろさん」を通じ広く母のそうした無
償の愛、普遍の愛の歌を作ったのだ。 それを森進一君は狭く自分の母へ
の歌にすり替えて歌っていたのである。 それ以外に恩人・先輩としての心情
を著しく傷つけたいろいろな齟齬があるようである。
もう復旧は無理だろう。 森進一君も自分に酔いすぎる。 自分を造ってくれ
た周りの人間達にもっと配慮がなくちゃ! しかも大恩人に対して!
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