「勿体ない」という言葉は外国語にはないのですね。この言葉は日本
独特の考え方の様です。今でも日本人の多くはこの言葉を日常生活
で使います。
食べ物を残すと親から「勿体ないじゃないの」と言われます。筆者など
貧乏生活だったからモノを大切にしムダにしない精神は小さい頃から
叩き込まれました。戦後何もない時代には着るものだって着たきりスズメ
だったから破れたら繕ってそれを着続けました。長靴でも破れたら針と
糸でもって破れ目を閉じ履きました。唯、雪解け時期には縫った所から
水が入ってびしょびしょになりました。新しい長くつは買ってもらえなか
ったのです。
オフクロは筆者が中学生の頃、山にスキーに行くのにアノラックがない
から上手いこと古い衣服を利用して作ってくれました。嬉しくて嬉しくて
冬休みにはそれを着て家から4~5kmのゲレンデに毎日スキーをはいて
出掛けたのも覚えています。
今でもお茶碗についたご飯粒はお茶かお湯ですすいで食べるし駅弁を
買って食べる時フタについたご飯粒を先ず食べないと気が済まない様に
なっています。皆さんは如何でありましょうか。もう長年のクセです。
反面、こんな筆者でもこの年齢になって断捨離は覚悟してやっています。
モノのない時代なら兎も角今は何でも潤沢に揃って困ることはありません。
でも先のことを考えると整理するだろう自分の子供達に余計なモノを残す
のは迷惑を掛けるだけだと家人と二人、自己完結型を目指している。
モノを大事にしムダにしない事と、片方では断捨離でモノをどんどん整理
して捨てる。一見矛盾する様ですけど必要なものだけを残して使いつづけ
るという生活の基本から言うとそれでいいのではないでしょうか。
年老いた両親を札幌の家をたたんで大阪に連れてきた後、35年ほど
住んだその家を取り壊す時どれだけのモノに溢れていたか。姉妹に
欲しいものを分け与え(実際は大してなかった)最終整理をしたがそれは
それは我楽多(がらくた)がいっぱいであった。両親にとっては一つひとつ
思い出のものであったに違いないが子供達にとっては大部分不要なもの
ばかりであった。
その繰り返しだけはしたくない。そんな思いで今の家の中はすっきりして
いる。 「勿体ない」の精神だけは身についているからそれは大事にする。
が、余分なもの不要なものには手を出さないことにしている。
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