頼もしい勧善懲悪の時代劇がよくあって拍手喝采を浴びたものだ。
命というものはたった一つしかないから大事なもんである。自然界では
弱肉強食だから強いものが弱いものの命を奪う。そうして自分の命を永
らえるのだ。正に「命ちょうだい」の争いがごく普通にそこここに展開
されている。
旬は済んだが「タケノコの命」「ワラビ・ゼンマイの命」自然界生きとし
生けるものの命の奪い合いである。タケノコだって大きく育って立派な
竹やぶになろうとしているのに地上にちょっと顔を出したが運のつき掘られ
切られてお陀仏だ。人間様も無慈悲なもんだ。旬の若竹、季節の恵みとか
ヌカしてあらゆる料理にして胃袋に収める。中には食べ過ぎてお腹を壊す
人間もいる。いくら若竹と言っても竹なのだからムチャ食いすればお返し
が来るに決まってる。
タケノコもそうだけどワラビ・ゼンマイなども<あく抜き>をせにゃ食えん。
最近は誰かが作ったものは食べるが自分で料理することが出来ないのが
いる。アク抜きの仕方が分からんのだ。今の時代インタネットを探れば何だ
って教えてくれるのにそれもやらんで出来んとなる。「命を頂く」のなら
それくらい覚えてちょうだいか。
魚だってそう。まな板の上でピクピク動いたりするイキのいい魚を見ると
もうビクビクして触れない手合いが多い。以前プロ野球の古田選手の奥さん
もそうであった。タイがまな板の上で跳ねたら逃げていった。育ちがいい
のかサバイバルでは一番負けるタイプである。首筋にとどめを刺し血を抜き
内臓を取り三枚に下ろす。而してシコシコの刺身を頂く。ホントは一日か
二日冷蔵庫に寝かして食べた方が美味しいのである。タイさん命を有難う。
昔は家で飼っていたニワトリでも隣のオッチャンが首をチョンと切って
お陀仏にした。ウチのオトウチャンはそれが出来ないから頼んだのだ。
肉片になれば食べるのは食べるのに。サバイバルに弱かったのである。
そんなオヤジの背中を見て育った息子もやっぱりその通り。 昆虫さえ
掴むことができない。我が息子、孫まで以下同文なり。
反面教師としたのは一人もいないのである。素直なDNAであることよ。
そこにくると我が家人は若干趣が異なる。魚はシャンシャンシャンと捌くし、
植物のアクの抜き方も知っている。我が家男系列を横目に「お命」の裁きが
上手いから男どもは随分助かっている。よくしたもんである。ああ母ちゃん、
山の神、仏さん、大明神、あんがとさんよ! これからもか弱き男どもに
なり代わり我がサバイバル生活に尽力してたもれかし・・・
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