Scotch ケンの放言どころ

Scotch ケンの放言どころ

2023年05月23日
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  一体、なにがどうなったものか私には分からない。私は歌舞伎の世界
  は分からんし、猿之助さんを知っているのはテレビのバラエテイ番組
  に出ていた彼の姿だけである。なかなか態度が歯切れのいい人で、且つ
  クイズ番組でも知識量は相当なものがあった。聞くと慶応大学文学部卒
  の学歴をお持ちらしいから当然だろう。

  澤瀉屋(おもだかや)一門のエースであった。そんな彼がどうして将来
  を悲観なんぞしたものか・・・テレビのワイドショーで根ほり葉ほり説明
  するから少しは歌舞伎界のことやら人となりなどが理解できた。
  現時点での事実は、亡くなったご両親は高齢で身体も弱いこともあって、
  「生まれ変わって出直そう」と心中したと猿之助さんは述べていると言う
  が真実はどうなんだろう。猿之助さんはまだ47才、現在明治座で開演され
  ている出し物も連日賑わっており、彼自身が将来を悲観する要素には辿り
  つかない。

  市川猿之助さんは、歌舞伎界の将来を憂慮して、既存の過去を踏襲するだ
  けでは未来はない・・・として、常に新しいお客さんに喜んでもらえる出
  し物を模索しなければならない。そうでないと時代に置いていかれる。
  若い人たちのファンを増やして行くべきだと、新しい「ワンピース」とか
  「鬼滅の刃」などの卑近な題材に挑んだりしていると言われる。

  いわゆる歌舞伎界の異端児なんでしょう。歌舞伎界には屋号がよ~けあって
  例えば音羽屋、加賀屋、紀伊国屋、高麗屋、高砂屋、成駒屋、成田屋など、
  キラ星の如くあり、きっと出し物の既存の歴史ものが殆どなんだろう。
  そんな中で、市川猿之助さんは思い切った改革派の流れをつくって開演して
  いるから多くの一門から反目されているのではないだろうか・・・古い既存
  のものを打破するのは必ず異端児として見られ、村八分など当然だろう。
  でも、なんだかんだと言ってもお客さんの支持を受けるのが、生きて存続し
  ていく為にはベストである。

  どの分野でもそうだが、有名な弁慶の「安宅関」の出し物とかは、定番で
  いいのだろうが、観客層がだんだん変わっていく中で、若い人たちがそれを
  喜んで見に行くかということである。そりゃ~、古い故事のものもよかろう
  が、「ワンピース」や「鬼滅の刃」の方が親しみがあるだろう。

  私は音楽の分野でも同じだと思っている。クラシック畑で、いつまでも古い
  専門家しか分からんような音楽ばかりではコンサートでも行かなくなる。
  やはりポピュラークラシックでないと親しみが持てないし、楽しくない。
  最近高嶋ちさ子さんが11名の若い女性バイオリニストとコンサートを開いて
  好評らしい。彼女のトークもあるが、私はそれより親しみのある曲目の選択
  にあると思っている。お客は難しいものは好まないのである。自己満足では
  伝統芸能でも廃れていく。お客さんが興味を持って足を運ばなくては商売と
  して成り立たないだろう。伝統は半永久的に続かせたいが、受け手、担い手
  は時代で変わっていくのである。







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最終更新日  2023年05月23日 09時21分43秒
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