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3/17(土)おはようございます。週末はパッとしない天気が続いているような気がします。ところで、今日から大阪天保山で「ツタンカーメン展」が開催されますね。47年ぶりということで、1965年に開催された時の入場者数295万人という記録は未だに抜かれることのない大記録だそうです。8/4からは東京で開催されるようですが、是非行きたいと思ってます。良いお休みをお過ごし下さい。加藤実秋『Dカラーバケーション』創元推理文庫。「7Days活劇(セブンデイズロンパーズ)」風営法の改正に伴って、club indigoは午後3時から6時の2部と午後7時から午前1時までの1部に分けて営業をする体制に変更した。もちろん、アフロがトレードマークのNo.1ホストであるジョン太、金髪マッシュルームカットのDJ本気(マジ)、他、犬マンやアレックスらは1部であった。2部には新人・若手ホストを育てる場としての意味もあって、元カリスマホストの憂夜が売れっ子としての自信をつけさせるべく指導を行っていた。その中で、N0.1なのが、手塚であったが、へりくだりながらもその口調は遠慮が無く、ジョン太らと溝が生まれつつあった。そんな中、元ジョン太の客だったが、ジョン太の配慮で今は手塚の客となった愛梨がある都市伝説を手塚に話した。渋谷の夜の公園に、エコバッグを頭にかぶり、花柄のワンピースを着て、ペットボトルで作ったネックレスを下げた【エコ女】が現れるというのだ。一笑に付した手塚は、実際にその都市伝説が本当かどうか確かめようと、夜の公園に出向いて【エコ女】が現れるのを待っていた。現れた【エコ女】に「レジ袋はいるか?」と聞かれ、「2枚でよろしく」と答えたために激した【エコ女】から這う這うの体で逃げたらしかった。しかも、それだけでは終わらず、手塚は差し入れと思って食べた弁当にあたり、一緒にいたホスト2人もそれぞれ被害に遭ったのだった。次は自分だと怯える愛梨を見て、オーナーの晶と塩谷、そしてclub indigoのホストたちが立ち上がった。取材を装って、それらしき場所を嗅ぎまわる晶とホストたちだったが、成果は殆ど無く、諦めかけていた時に、ふと目にしたポスターに【エコ女】らしき人物が載っていたのだ。それは渋谷文化祭のポスターで、「劇団おとしあな」が公演する劇「ほっこりマダムはボリュームゾーンの夢を見るか」に出演する市子役が【エコ女】だったのだ。「ほっこり・・・」は、グラビア出身の女優・星川ちな実を主演に起用し、話題を呼んでいた。しかし、その裏には、落ち目になりつつある星川の一発逆転に賭ける事務所の思惑と、チケットが苦労も無くさばけるという劇団の思惑が一致したという事情があった。「ほっこり・・・」も再演だったこともあって、事件との関係は薄いと思われた。しかし、晶がトイレに行った際に、ちな実とマネージャーが言い争っているのを聞いて、少し様相が変わってきたのだ。それは、ちな実が「夜は夜でバカみたいな恰好でうろうろ・・・」と話していたのだった。【エコ女】の呪いは1週間以内に果たされるとされており、その期日まであと1日と迫り、晶は罠を仕掛けることにした。Webの掲示板やら口コミで、【エコ女】を煽りまくったのだった。そして、【エコ女】は現れた。しかも、あちこちに。一体どういう事なのであろうか?そして愛梨が襲われた。犯人は誰で、その動機は何なのか?club indigoシリーズ第4弾です。他、3編を収録。相変わらずテンポ良く読ませてもらえます。肩の力を抜いて読める楽しく軽快なプチミステリーっていう表現がぴったりのような気がします。【送料無料】Dカ...価格:798円(税込、送料別)一瞬の美・・・年代物です・・・足が・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年03月16日
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12/23(金)おはようございます。いい天気です。良い3連休初日になりそうです。今日はこのブログのオフ会です。ご参加頂く方のブログは拝見しているものの、どんなお人柄なのか、お会いしてお話しするのが楽しみです。恐らく街はかなりの人出なんでしょうね。良い3連休初日を過ごしましょう!加藤実秋『チャンネルファンタズモ』角川文庫。深見百太郎(ももたろう)は先輩の紹介もあって、零細CS放送局「チャンネルファンタズモ」に腰掛けのつもりで再就職した。帝都テレビ在籍16年、報道部のディレクターとして数々のスクープをものにしてきたが、トラブルに巻き込まれ、退職を余儀なくされたのだった。同業での再就職は帝都テレビからの圧力がかかっているのか、体よく断られ続け、先輩の紹介もあって断るわけも行かず、腰掛けのつもりで「チャンネルファンタズモ」に入社したのだ。「チャンネルファンタズモ」は、オカルト専門放送局で、超常現象、都市伝説、心霊スポット紹介などを24時間放送している。百太郎は、社長の新倉から「突撃!隣の超常現象」という番組を担当するよう言われた。相棒は、美女で、元暴走族のレディースヘッドながら、今はオカルト構成作家の萩原ミサと、天才霊能猫のヤマト。百太郎は、ミサ、ヤマトと共に、胡散臭いオカルト・スポットへ出向き、ぶつかり合いながらも取材をし、そこで生じた謎の解明をしていくのだった。「FOAF」近所のアパートの大家さんで、よく会社に差し入れをしてくれる千鶴子おばあさんから、コミュニティセンターのトイレにコミュニティセンターのトイレにお化けが出るとい話を聞いたミサは早速取材に渋る百太郎を同行させた。トイレのナナコさんと呼ばれるそのお化けは、ドアをノックして、「ナナコさん遊びましょ」と声を掛けると、「はーい。何か面白いこと言って」と返事があり、寒いことしか言えないと舌を引きずり出されて、はさみで切ってしまうらしかった。ミサがその通りに呼び出してみたところ、お気に召さなかったようで、後から急に飛びかかられたと言う。オカルト構成作家ながら実体験ゼロだったミサは、汚名返上とばかりに喜び勇んで百太郎に報告するが、百太郎はまったく取り合わない。百太郎は、3ヵ月前からその現象が急に始まったこと、ちょうどその頃からカルチャースクールで人気のフラワーアレンジメント教室が開講されたことなどから、真相を追求していった。そして、その断片が繋がった時、ナナコさんの謎も解明されたのだった。他3編収録。軽いタッチで読み易くて、面白かった。くだなら面白い。プチ・ミステリーですが、この著者の作品はどちらかというと、登場人物たちの会話を楽しむといった方がピッタリくると思います。このブログでも、「クラブインディゴ」シリーズなど紹介していますので、ご参考下さい。【送料無料】チャ...価格:620円(税込、送料別)いちゃいちゃしてんじゃねーよって感じ・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2011年12月23日
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6/27(月)おはようございます。ちょっと遅れました。今週も良い1週間でありますように。加藤実秋『ホワイトクロウ』創元推理文庫。短編4編を収録。高原晶と塩谷がオーナーのclub indigoはオープン三年目を迎え、ホストからの要望もあってリニューアルをすることになる。ジョン太がコネを使って、売れっ子インテリアデザイナー・笠原に内装の改装を依頼、了承される。改装工事には約二ヶ月かかり、その間はなぎさママに紹介された元タイレストランでの仮店舗営業となるのだった。相変わらず騒々しいclub indigoのメンバーに降りかかる事件が描かれる。「神山グラフィティ」アフロがトレードマークのジョン太は、神山商店街にある神山食堂がお気に入りで足繁く通っていた。安くて美味い、特に魚料理は絶品だった。そして、もう一つの理由、それはアルバイトの加奈ちゃんに惚れてしまったのだ。そんなある日、神山食堂を含めた商店街全体がスプレーで落書きをされるという事件が起こる。加奈ちゃんにいいところを見せたいジョン太は、ホスト仲間のDJ本気と、同じくホストで元ナンパ師だったモイチの協力を得て、犯人を捕まえようとするのだった。「ホワイトクロウ」club indigoの改装工事が始まった。内装を仕切る笠原は売れっ子インテリアデザイナーであった。だが、そのアシスタントの仁美がオフィスを出たまま失踪する。仁美はジョン太のお客さんであったが、笠原とデキていて、失踪を知った笠原は同様のあまり仕事が手につかなくなり、改装工事に遅れが出始めた。リニューアルオープンが刻々と迫ってくる中、club indigoのメンバーは仁美を懸命にさがすのだった。シリーズ第3弾ですね。相変わらず軽快なテンポでサクッと読めます。4編中2篇しか紹介していませんが、他の2篇も面白いです。このシリーズはドラマ化されたので、ご存知の方も多いと思いますが、原作をお読みでなければ、是非1度読むことをおススメ致します。 【中古】単行本(小説・エッセイ) インディゴの夜 ホワイ...価格:240円(税込、送料別)ヤク中・・・こう使うのか・・・一生無理まさに大トロ・・・励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2011年06月27日
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12/23(水)おはようございます。いい天気。今日からの3日間、街は賑やかになりそうですね。昨日、横浜に飲みに行ったのですが、すごい人でした。横浜そごうの上のレストランなんか貸切になっていたり、予約で一杯だったりと、いいんじゃない景気動向!と思ってしまいました。皆様も良い休日をお過ごし下さい。う~っ二日酔い・・。加藤実秋『モップガール』小学館文庫。高給優遇、交通費全額支給、初心者歓迎の求人広告に惹かれ、清掃会社の宝島社へアルバイトの面接に行った桃子は、大河内の勢いに押されるまま働くことになる。ところが、宝島社は単なる清掃会社ではなく、事件・事故現場専門の清掃会社でもあった。血だらけの事件現場の清掃にも慣れてきた桃子だったが、ある時から難聴の持病が出ると程なくして味覚が無くなったり、悪寒が止まらなくなったり、どうやら清掃した事件現場に関係していることがわかり、事件の調査に無愛想な翔とともに乗り出す。短編4編収録。ドラマ化されたのでご存知の方は多いと思いますが、ドラマとは内容が若干違います。最近この著者に凝っているのですが、軽やかで読み易くていい感じ。サブキャラもユニークで、劇団に所属し清掃のエキスパートでもある大河内、何を考えているのか全くわからない無愛想な翔、そして翔に想いを寄せている未樹、その未樹に夢中なシークレットブーツを履く刑事、横内など盛り沢山。社長のキャラは特筆もので、大の犬好きながらアレルギーで犬に近寄ることが出来ず、いつも会社では犬関係の本を読んでいて、ストレスが溜まると「大」という字に点をふって「犬」の字にするという病気?があるなんてくだりは爆笑出版当初、アメリカの某ドラマに主人公の設定が似ているということが話題になりましたが、確かに似ていると言えば似ています。が、それを差し引いても座布団2枚!おススメ。【送料無料】モッ...価格:650円(税込、送料別)こういうの素直で好感持てませんか?怒ってもいいの?皆様いつも大変感謝しております励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2010年12月23日
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12/21(火)おはようございます。だんだん慌ただしくなってきましたね。年賀状書いたり、お正月の買い物もしなければならないし、その前にはクリスマスもあるし、盛り沢山です。飲み会も断続的にあったり、とにかく体力勝負。皆様も体調にはくれぐれも気を付けて下さいませ。こんなふうにならないように!加藤実秋『チョコレートビースト』創元推理文庫。先日ブログで紹介した著者の第2作。短編4編収録。「返報者」空也が所属するホストクラブに新しく入店してホスト樹(いつき)に絡んだ人が次々と襲われる事件が起き、不審に思った空也から「club indigo」のオーナーである晶に相談が持ち込まれる。以前の借りがある晶はそれを断れず、店のホストを使って調査に乗り出すのだが、そこにはある事情が隠されていた・・・。「マイノリティ/マジョリティ」共同経営者で出版社に勤める塩谷の元後輩である原島が失踪した。どうやら仕事上のトラブルが原因らしいが、原島を可愛がっていた塩谷は行方を捜すべく晶たちの力を借りて調べると、そこには不正経理が絡んでいることが分かり・・・・。「チョコレートビースト」柔道の有段者で夜の街でも有名ななぎさママに偶然出会った晶は、ママの店に拉致されるように連れて行かれることになった。するとそこには中国人と思わしき暴漢がいて、二人は撃退するのだが、その際晶はママが後生大事にしている猫の「まりん」が入っているバッグを投げ、それを持ち去られてしまったのだった。激怒したママは晶に取り戻すことを確約させ、晶は塩谷とホストたちの協力を得て調査していくと、暴漢のタトゥーから、その道一流の「彫比佐」が手掛けたタトゥーだということが分かる。「彫比佐」は普段であれば絶対に教えない顧客情報を、「club indigo」のホスト、アレックスの体に思う存分タトゥーを彫ることを交換条件に出し、本人の了解もないまま塩谷はOKをだす(笑)そこから事件解決へと繋がっていくのだが、ボクシングでチャンピオンを目指すアレックスのもとに試合後に花束と高級スキンケア製品が送られてくるようになった理由をアレックスは知らないのだった・・・。「真夜中のダーリン」新人ホストの吉田吉男はルックスが良い訳でも客あしらいが上手い訳でもなく、やぶらかぶれなお笑い系キャラクターが受けて頭角を現してきたのだが、刹那的なその生き方には背景があった。彼には心臓に持病があり、薬を手放せない状況まで病気が悪化していたのだが、それでも自分の生きた証を残したいとホスト選手権に出ることになったのだった。その選手権にはNo.1ホストの空也も出ており、勝ち目は薄い仲、歯笛という独特な芸で勝ち進んでいった吉男は、ある策略により薬を奪われ決勝を目の前に倒れてしまう。吉男は決勝では皆を驚かす曲を歯笛で演奏しようとしていたのいだが、その曲とは?個人的には「真夜中のダーリン」が感動もので良かったかな。ユニークさでは「チョコレートビースト」、題名は、なぎさママの愛犬「まりん」のことなんですね。晶に向って猛獣のような振る舞いをすることから付けたのでしょうね。あと全国No.1ホストの空也でも一目を置く、憂夜とは何者なのかが気になります。チョコレート...価格:756円(税込、送料別)こりゃあかんわ興味津々!皆様いつも大変感謝しております励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2010年12月21日
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12/17(金)おはようございます。金曜日!今日は飲む!今週もお疲れ様です。フリーライターの高原晶の一言から生まれた渋谷のホストクラブ「インディゴ」で起こる様々な事件を収めた短編集。「インディゴの夜」は第10回創元推理短編賞受賞作。・インディゴの夜常連客が死に、ホストの一人に殺人容疑がかかり、その疑いを晴らすべく晶はにわか探偵として動き出す他、知り合いのが誘拐事件に巻き込まれる「原色の娘」、区長選に絡んで恐喝事件が起きる「センター街NPボーイズ」、渋谷の夜をディープに描いた「夜を駆る者」が収録されています。登場人物もオーナーの高原晶を始めとして、店を仕切ってくれている憂夜、歌舞伎町のNo.1ホスト空也、黒帯を持っているオカマのなぎさママなどユニークなキャラが多く、話も軽いノリであっという間に読むことが出来ました。Popなミステリーという感じで、石田衣良さんに通じるところはありますが、おススメな1冊です。いやぁ~面白かったインディ...価格:714円(税込、送料別)象の足の数がおかしいぞう・・・人生に疲れたら・・・皆様いつも大変感謝しております励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2010年12月17日
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