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6/7(火)おはようございます。東京電力の株価も下げ止まる事を知りませんね。これも早めの対応がなかったせいでもありますね。株主責任を明確化にして、例えば減資なり、原発部門分離なりをして公的資金を入れるなどを早めに打ち出した方が、株価にとっては良かったかもしれません。株価が下がる評価損が増えるマインド低下の悪循環に陥っている気がします。これでは景気の先行きに慎重な中、消費意欲は起きないですね。やれやれ。大沢在昌『新宿鮫X 絆回廊』光文社。新宿署の鮫島はある家電量販店でヤクの売人である露崎を見かける。露崎は昔かたぎの売人で物も良く、あくどい商売をしないことである種の敬意を払われている男だった。そんな露崎だったが、あろうことか鮫島にヤクの受け渡し現場を見られたことで、ある情報と引き換えに見逃してくれるよう持ちかける。それは、出所したての白髪の大男が露崎に対して「須動会」を口にし、拳銃を融通してくれるよう頼みに来たと言うのだ。しかもその銃で警官を殺すと言っていたとのことだった。鮫島は署内で唯一心許せる、生活安全課課長の桃井に相談をする。桃井は松沢という須動会にいた男が指定広域暴力団・関東共栄会の2次団体である栄勇会へ移ったことを鮫嶋に教える。鮫島は引退した「須動会」の組長・姫川のところへその男と松沢について心当たりがないかどうかを聞きに行く。すると松沢は今は吉田という姓に代わっていて、それは女房が残留孤児2世でその日本姓を名乗っているらしいとのことだった。そんな折、鮫島の恋人である晶がボーカルを務める人気バンド「フーズ・ハニィ」に対して、覚醒剤使用容疑で内偵が入っていることを鮫島は知る。そのことが明らかになった場合、鮫島が辞めることを何よりも願っている勢力にとってはまさに打ってつけの口実となる事を知っている桃井は、もしそうなった時には決断が必要だということ鮫島に告げる。一方、鮫島が聞き込みを行った姫川が殺されるに至って、事件は結束が強く、何をも恐れない過激なグループである「金石(ジンシ)」が関わっていることがわかる。ところが、「金石」を調べていくと内調(内閣情報調査室)の下部機関が情報を押えているという壁に突き当たる。しかもそこには、鮫島の同期で、ある事件により依願退職をした香田が在籍していた。どうやらエス(情報提供者)が「金石」と関係があるようだった。「金石」は鮫島に協力をしてくれていた露崎をも殺してしまう。白髪の大男の手掛かりは潰えたかに見えたが、法務省からの出所者回答から、白髪の大男が樫原ということがわかる。そして樫原が殺そうとしている警官とは桃井である事もわかるのだった。栄勇会と樫原に何らかのつながりある事を知った鮫島は、栄勇会本部に出向き、組員に連絡を取らせて、吉田と話をする。樫原の居場所を教えろと話す鮫島に、吉田は明日の夜まで時間をくれといい鮫島は了承する。その間、ついにメンバーから逮捕者が出た晶は記者会見を行い、鮫島とはとうの昔に別れたというコメントを発表する。全ては鮫島を想ってのことだった。悲しみを背負いながらも、桃井の命を救うべく、鮫島はついに香田に樫原の情報を取りに行くことにした。香田は鮫島に対し、憎しみ、叩き潰したいと思っていたことを吐露しながらも、最後には鮫島に樫原の身元引受人を教える。樫原の身元引受人は笠置敏美という男で、バー「松毬」を営んでいた。「松毬」へと向かった鮫島と桃井は、そこに思わぬ人物がいることに気付いた。樫原の息子であり、内調のエスであり、「金石」へヤクを流している張本人である陸永昌であった。そして、樫原が現れた時、また悲劇が起こる。もみ合いの中、笠置の銃弾が桃井の命を奪ったのだ。そんな中、這う這うの体で逃げることに成功した永昌であったが、実は鮫島を殺すべくヒットマンを呼び寄せていたのだった・・・。恐らく本書を通じて著者が訴えたい大きなテーマは「別れ」かな。恋人、恩人、上司、息子との別れ・・・それに対してどうすることも出来なかった自分に無力さ・憤りなどが切々と伝わってきます。新宿鮫シリーズ、これからの展開は難しいと思うわ。楽しみでもあるけど。【送料無...価格:1,680円(税込、送料別)サング(ラ)スあるそうです・・・ハト使い?・・・普通入れませんが・・・励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2011年06月07日
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5/2(月)おはようございます。昨日はひどい雨でしたが、今日は晴れ。今日会社出て、終わり次第、自宅に帰ります。新幹線は混んでいるのかな?ま、1時間なんで立って帰ってもいいし。久しぶりなんで、子供と会話するのが楽しみです。大沢在昌『悪人海岸探偵局』双葉文庫。主人公は木須志郎、通称「キッスのシロー」、気に入った女の子には熱いオンリップのキッスを、気に入らない野郎には固いオングラウンドのキッスをということから来ている。しがないビーチボーイだったが、でかい図体と腕っぷしの強さ、そしてずっと住んでいる土地勘と顔の広さのみを頼りに私立探偵事務所を開いたのは2年前だった。幸いなことに、ここは名うての悪人海岸、事件に事欠かず、依頼は絶えないのだった・・・。かって週刊プレイボーイに連載されていたもので、今から25年前の作品です。短編6編を収録、著者の初期の作品で軽~いノリのものながら、しっかりハードボイルド入っていていい味出してます。初期の頃の作品はこんな感じが多く、売れるまでの下積みが長かった作家ですね。だからこそ、「新宿鮫」シリーズの様な大ヒットが生まれたんだなと思います。「アルバイト探偵(アイ)」シリーズが好きな人なら、きっと好きになれる作品です。知らない方にもおススメです。【送料無料】...価格:580円(税込、送料別)だそうです・・・何だ、この間は・・・知らんかった・・・励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2011年05月02日
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11/8(月)おはようございます。週初から冴えません気合い入れて頑張ります大沢在昌『ザ・ジョーカー』講談社文庫。公に出来ず密かに処理したいトラブルがある時は、六本木の裏通りのバーで「ジョーカー」と言えばいい。ただし、着手金は100万、ポリシーに合わない仕事は引き受けないというクールなプロフェッショナル。6編収録の短編集。さすが短編の名手と言われるだけあって、人物描写といい、流れるようなストーリー構成といい、巧いです。『新宿鮫』シリーズのイメージが強い著者ですが、初期の頃の作品を含めて他にも面白い作品がたくさんあります。この作品もその一つで、是非長編で読みたいと思ってます。書いてくれないかなザ・ジョ...価格:680円(税込、送料別)夜寝れない時には、ひつじの数を数えるなんていいますね。その決定版がこれ!皆様いつも大変感謝しております励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2010年11月08日
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